ページに広告が含まれる場合があります。
先週、筆子が砂糖を摂るのをやめてから、どんな変化があったかお伝えしました。
この記事を読んで、ご自身の砂糖断ち体験をメールで送ってくださった20代の読者がいます。
今回はこのメールをシェアします。
砂糖断ちをがんばっているくまきちさんが教えてくれた腸に悪いかもしれない糖質、フォドマップや「あまくない砂糖の話」という映画も合わせて紹介します。
まずMamiさんのメールから。Mamiさんは、病気のせいで、砂糖をやめざるを得なくなりました。
砂糖が身体に負担を与えていたことがよくわかった
件名:私の砂糖断ち体験談です。
20代ですが、たくさんの物に囲まれた部屋に嫌気がさして、真剣に部屋の片付けに取り組むなかで、筆子さんと出会いました。
部屋の片付けや色々な悩みでくじけそうになったとき、筆子さんのブログをいつも励みに頑張らせていただいております。
砂糖断ちについて、いくつか記事を投稿してくださっているので、私の体験談もぜひ参考にしてくださればと思い、メールさせていただきました。
私の場合は、10代のうちに低血糖症となってしまい、その後、副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)も発症しました。
お医者さんから、血糖値を乱高下させて、副腎をフル稼働させてしまう、白砂糖を控えるように指示されていたので、断たせざるを得なくなっておりました。
低血糖症・副腎疲労ともに、10代半ばから後半にかけての発症で、学校の友達は食べているのに…と食べられる人を羨んだり、
甘いものを我慢して、ストレスがたまって、目の前でお菓子やパンを食べる家族に当たり散らしていました。
お医者さんに止められていても、我慢できず隠れてガツガツ食べてしまい、自己嫌悪と体調不良を起こし、とてもつらい思いをしてきました。
砂糖の害については、センソリセラピーというものを受けたときに、施術をしてくださった方がその恐ろしさを教えてくださったことがきっかけで、その認識を再度改めることになりました。
ですが、なかなか辞められませんでした。
認識を改めてから、完全に砂糖を断つのに、おそらく丸1年はかかったと思います。
家族は割りと平気でしたので、家族がおいしそうに食べているなか、自分だけ我慢するのは、とても忍耐力が要りました。
その上、食品表示をみると何でも「砂糖」が入っているので、避けることも難しかったです。
お砂糖を摂り続けることがどんなに体に負担だったか、今ならよく分かります。
私の場合は、今はお砂糖を一切、体が受け付けなくなってしまいました。
白砂糖はもちろん、黒砂糖、オリゴ糖、はちみつ、水飴もだめです。
誤って摂取してしまうと、少量でも胃が荒れてしまい、体がむくんで痛みが生じます。
また、その甘ったるい香りだけでも、胸焼けを起こすこともあります。
そのため、砂糖・甘味全般を徹底的に避けなければならなくなってしまいました。
このように具合が悪くなるのが嫌でしたし、病気を早く治して元気になりたかったので、そのことを自分に言い聞かせて、やっとお砂糖を摂ることを辞めることができました。
砂糖断ちを続けて一年半ぐらい経過して、低血糖症もだいぶ改善されましたし、
何より異常な疲労感に見舞われにくくなって、生活していくのがとても楽になりました。
体調が安定したので色々と1日にできることが増えて、部屋もすっきりさせることもできました。
砂糖断ちのおかげなのか、最近、焼ききれるほどの激痛だった生理痛もほとんどなくなり、PMS(月経前症候群)の諸症状も劇的に落ち着いてきました。
甘いものといいますか、お砂糖の甘味の他にも、果物や野菜もお米もだいぶ甘味があると感じるようになりましたので、それで満足しています。
それに、腹八分目ぐらいを意識した生活を心がけると、たくさん食べる必要がないことが分かったので、甘いおやつやお菓子まで手が回らなくなりました。
長々とまとまりがなく書いてしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
Mamiさん、メールありがとうございました。
まず用語の説明をしておきます。
低血糖症とは文字通り血糖値が下がって、さまざまな不調が出ることです。
アドレナリンファティーグはこちらで説明しています⇒副腎疲労(ふくじんひろう)とは?やる気が出ないのはこれのせいかも
センソリセラピーはアレルギーや過敏症を治すホリスティックな施術です。
私は初めて聞きました。日本のサイトに以下の説明があります。
特定のツボ(経穴)に痛みのない刺激を与えて、誘因物質に影響されている身体の器官系の過剰反応を緩和します。
注射、薬、サプリメントは使いません。
引用元⇒Sensori Japan センソリ・ジャパン 公式サイト |
さて、Mamiさんは、私のように自主的に砂糖をやめたのではなく、病気のせいでやめざるを得なかったので、いろいろつらかったと思います。
しかも、食べたい盛りのティーン・エイジャーでしたから、なおさら大変だったでしょうね。
それでも、甘いものを断って、いまは元気に暮らしていると聞いて、とてもうれしく思います。
「家族が目の前でぱくぱく食べていた」というのはつらいですね。
もし私の娘が同じ状況になったら、私は娘と同じものを食べると思います。どうしても甘いものが食べたかったら娘のいない場所で食べるでしょう。
甘いものを無理してやめると、最初は被害妄想的になることがあります。
私が食事をガラっと変えたのは2013年の10月17日でした。前日まで夫につきあってポテトチップスなどを食べていましたが、その年のハロウィンはまったく甘いものを食べませんでした。
いつもなら、余ったお菓子をおやつに食べていたところですが。
最初の2~3ヶ月は気が張っていたというか、新しいことを始めてやる気があったので、わりと平気でしたが、4ヶ月をすぎる頃から、暗い気持ちになることがありました。
カフェのウインドウ越しに、カフェラテ(生クリームてんこ盛り)を飲みながら、ケーキを食べている女性を見ると、「いいなあ、あの人。私は甘いものがまんしてるのに、なぜちっともやせないんだろう?」なんて思ったり。
人と比べるからこんなふうに落ち込むわけです。
今は、そういう人を見ても、何とも思わなくなりました。
私は喫煙も飲酒もしないので、タバコを吸う人やお酒を飲む人を見ても、他人事です。甘いものにたいしてもそうなりつつあります。
Mamiさんの体験談を読んで、「でも、この人は病気だったからね(病気じゃない私は関係ない)」と、バレンタインデーのチョコレートをぽいぽい口に放り込む人もたくさんいるとは思います。
ですが、もし花粉症やアレルギー、冷え性、慢性的な疲労、生理痛に悩んでいるなら、サプリを摂る前に、精製された砂糖と、それが入っている加工食品を避けてみることをおすすめします。
さて、先週の記事で質問をとりあげたくまきちさんが、お礼のメールをくださいました。
先週の記事⇒砂糖断ちをするとどんな効果があるのか? 筆子の場合。
そのメールにフォドマップ(Fodmap)のことと、「あまくない砂糖の話(That Suger Film)」という映画のことをブログに書いてほしい、1人でも多くの日本の方に知ってもらいたい、とありました。
ちょっと書きますね。
フォドマップとは?
本当はくまきちさんのメールをそっくり引用したいところなのですが、引用許可をもらっていないので、私のほうで調べたことも合わせてまとめます。
フォドマップ(Fodmap)とは、人によっては、腸に不調を起こすかもしれない糖類の頭文字をとったものです。
F(fermentable 発酵性)の以下の4つの糖質
O(oligosaccharides オリゴ糖:ガラクトオリゴ糖とフルクタン)レンズ豆などの豆類、小麦、玉ねぎなど
D(disaccharides 二糖類:二糖類に含まれる乳糖、ラクトース)牛乳、ヨーグルトなど
M(monosaccharides 単糖類:フルクトース)果実、蜂蜜など
A(and)
P(polyols ポリオール)マッシュルーム、人工甘味料(キシリトールなど)など
引用元⇒常識とは逆だった”お腹が弱い人”の食事法 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
Fodmapについて詳しく知りたい方は引用元の記事を読んでください。お医者さんが説明しています。
このような炭水化物(糖質)は小腸で吸収されにくいから、人によっては、過敏性腸症候群などの不調を起こす可能性があります。
過敏性腸症候群は、なんの異常もないのに、下痢や腹痛、その他の不調がしばしば起こる病気です。
特に理由もないのに、すぐにおなかをこわす人っていますよね。まあ、おなかをくだしやすい体質ですね。それがひどくなったのが過敏性高症候群と言えましょう。
おなかの調子が悪くなりがちな人が、低フォドマップ食(フォドマップにあたるものを避けた食事)をすると、改善が見られる、と近年話題になっています。
もともと便秘がちで、おなかの膨張感にも悩まされていたくまきちさんは、腸にいいと言われる発酵食品や食物繊維を意識的に食べてきたそうです。
ところが、おなかはよくなったり、悪くなったりするだけで決定的な改善は見られませんでした。
最近、ますます調子が悪くなったくまきちさんは、ネットで検索中にフォドマップを知りました。
控えたほうがいいとされる高フォドマップのリストを見たら、りんご、玉ねぎ、納豆など、日本では腸内環境によいからたくさん食べましょう、と言われてる食品のっていた、というくまきちさん。
自分にはさつまいもが合わないことがわかったが、他にもあるかもしれないので、少しずつ確認しているところだそうです。
高フォドマップ食品のリストはこちらにあります⇒FODMAP Food List | IBS Diets
くまきちさんは、日本のテレビの健康番組は、「これがいい!これを食べれば病気にならない!食べなさい!」と言うけど、そういう情報を鵜呑みにすべきではないと思った、とメールに書いていました。
オリゴ糖は便秘の解消にいい、と言われることが多い食品ですが、そうともいえないわけですね。
確かに、腸内細菌のバランスやその人の代謝のクセなど、一言で言うと、体質ですが、それによって、Aさんのおなかには大丈夫でも、Bさんのおなかをくだしてしまうものはあると思います。
おなかの不調に悩む人は、最初に、明らかに身体に悪いものをマイナスするのがいいのではないでしょうか? そして毎日食事日記をつけます。
すると、「あれ?これ食べるといつもおなかの調子悪くなるなあ」という食べ物がわかってくるかもしれません。
映画「あまくない砂糖の話」
最後にくまきちさんのおすすめの映画、That Sugar Story(邦題:あまくない砂糖の話)を紹介します。
これは私も見たことがあります。
オーストラリアの男性(映像作家)が1日小さじ40杯(およそ160グラム)の砂糖を2ヶ月摂取し続けたらどうなったか、という人体実験をおさめた映画です。
奥さんが妊娠して、子どもには健康な人生を送ってほしい、と思ったのです。
娯楽性が強いドキュメンタリーで、お勉強という感じはせず、楽しい作品になっています。
なぜ小さじ40杯かというと、それがオーストラリアの大人が1日に摂取している砂糖の平均値だからです。
ポイントはいわゆるお菓子やケーキなど、ジャンクなものは食べず、健康にいいと言われている食品、ローファットなもの、ダイエット用おやつみたいな食品から砂糖を摂取するところです。
「ヘルシーです」とうたわれている食品だけど加工食品。実はこうした食品にはたくさん砂糖が含まれています。
こちらは予告編です。
予告編の途中で、チキンに砂糖をかけていますが、テリヤキソースにあれだけの分の砂糖が入っているからです。
「本当に1日160グラムも食べているのだろうか?」と思ってしまうのですが、シリアルやヨーグルト(健康にいいと言われているもの)で朝食をすますと、それだけで小さじ20杯分に達してしまう、というシーンがあります。
特に努力しなくても、1日40杯は簡単にクリアできるのです。
砂糖を食べ始める前は、ヘルシー志向の奥さんの影響で身体にいいものを食べていた監督。彼は定期的に運動もしていました。
しかし、砂糖を摂り始めたら、体重が増え、おなかも出るし、元気がなくなってきます。医者に調べてもらうと、明らかに肝臓が悪くなっています。
おまけに、気が散りやすく、無気力になり、運動を続けることがつらくなってきます。
砂糖断ちを志す方は、ときどきこのような映画を見て、やる気を保つとよいでしょう。
アマゾンでレンタルできます。TSUTAYAにもあるでしょう。私はNetflixで見ました。
吹替版やDVDもあります。
この映画のサイトにはブログがあり、今も更新されています。実験中の60日、彼が何を食べていたのか書かれています。⇒Home – That Sugar Film
砂糖が身体によくない話が初耳の方はこちらをどうぞ⇒砂糖の害について書いた記事のまとめ
*****
今回は読者の砂糖断ち体験と、フォドマップ、「あまくない砂糖の話」を紹介しました。
私もシビアに(調味料込みで)砂糖を抜き始めて、1週間たちました。
今のところ特に何の変化もありませんが、もともと砂糖は避けていたので、劇的な変化がないのでしょう。
何か気づきましたらまた記事にします。