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環境(地球)に関する記事を書いてください、というリクエストをいただきましたので、環境にやさしい生活術を5つ紹介します。
シンプルライフをめざしている人に取り組みやすいものを選びました。
1.あまり車に乗らない
自家用車に乗る回数を減らすと、ダイレクトにCFPを減らすことができます。
CFPとは、 Carbon footprint(カーボンフットプリント、直訳:炭素の足跡)のことです。この炭素は、二酸化炭素(CO2)を意味します。
二酸化炭素や、地球温暖化の原因となるガスをあまり出さないようにしようね、どこからガスが出ているか把握して減らそうね、ということで、CFPは、エコロジーを考えるとき、よく使われる言葉です。
ふつうの車は、ガソリンを燃料として、排気ガスを出しながら動いています。
排気ガスの中には、二酸化炭素だけでなく、窒素化合物や粒子状物質など、大気汚染の原因になるガスも含まれているので、むやみやたらと乗り回さないほうが、環境のためにはいいのです。
コアなエコロジスト(自然環境保護者)の中には、車を手放して、自転車で通勤する人もいます。
とはいえ、車は便利な文明の利器なので、完全に捨て去ることはむずかしいでしょう。ですから、可能な範囲で
・歩く
・自転車を使う
・相乗りする(カーシェアリング)
・公共交通機関を利用する
などすると、エコな暮らしに近づきます。
また、燃費のいい車を選び、ガソリン代を節約する運転を心がけます。
やたらとスピードを出したり、意味のないアクセルの踏み込みをするのはやめ、停車中は可能な限りエンジンを止めます。
また、重たい荷物を車に載せっぱなしにしないほうが燃費はいいそうです。
私は車を運転しないため、ドライバーが、何を車に載せているのか知りませんが、家の中と同じように、車の中もガラクタのないすっきり機能的な環境にしたほうがいいですね。
2.ファストファッションを買わない
ファストファッションは、最新流行のデザインを取り入れた低価格の服を、短いサイクルで大量生産、大量販売するビジネスモデル、及び、そうやって作られた服のことです。
端的に言うと、大切な資源を使って、すぐにゴミになる服をたくさん生産し、大量輸送して、売りさばいているのです。
サイクルが早いから、消費者は必要以上に服を買ってしまうし、価格が安いから、数回着ただけで捨てて(または、たんすの中に放置して)、また新しい服を買うことに抵抗を感じません。
とても環境に負荷をかけるビジネスなので、こういう服はもういっさい買わない、と決めてもいいかと思います。
とはいえ、高校生で、アルバイトしても時給が安いし、長時間働けないから、500円ぐらいのTシャツしか買えないんだ、という事情がある人もいるかもしれません。その場合は、ファストファッションを利用するほうが現実的でしょう。
おしゃれも楽しみたい時期ですしね。
ファストファッションを着るなら、できるだけ大切に着ることを心がけます。
1つの服を30回着るすすめ⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
3.新品にこだわらない
一般に、日本人は新品が好きですが⇒お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい、日本人ならではの3つの習慣。、すべてをピカピカの新品で揃えようという考え方をやめると、エコな生活に近づきます。
中古品でも充分なもの、たくさんありますからね。
新品でしか手にはいらない物は、過剰包装でない物を避けると、エコになります。
買い物するときに、これを買うと、どれぐらいのゴミがついてくるのか考えてみると、不必要にゴミを増やすこともなくなるでしょう。
その意味では、ゼロ・ウェイスト(ゴミなし)生活を心がけると、環境にもいいです。
ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED)
リアル店舗で物を買えば包装資材が、通販で買えば空き箱と緩衝材(かんしょうざい)がたまるので、買わなくていいものまで買うのはやめます。
通販サイトには、セールの時期がありますが(お買い物マラソン、プライムデー、無印良品週間など)、そういう時に、「安いから」という理由で買い物すると、たいてい環境に負荷をかけます。
エコロジーを心がけたい人は、買い物する物を決めるときの条件に、「環境の保護に逆行していないかどうか」という項目も入れておくといいでしょう。
借りるのもおすすめです⇒シェアリングエコノミーがシンプルライフにもたらすもの(前編)
4.DM・ちらし・カタログを止める
紙は木からできています。
紙の原料となる木は、紙用に苗木から育てている木であったり、建築廃材であったりして、熱帯雨林にある森林をばりばり伐採して作っているとは思いません。
古紙を使う率も高いです。
ですが、木から紙を作るのに、手間もリソースも必要だし、それを輸送するとき、ガソリンを使います。
すぐに捨ててしまうちらし類は最初から受け取らないにこしたことはありません。
カタログがたまると捨てるのも大変です。
こちらの記事で紹介していますが⇒なぜタオルはどんどんたまってしまうのか?(後編)
ちらし類は、「ジャンクメールお断り」「ちらし入れないでください」といったステッカーを貼れば、入らなくなります。
自分宛てに届くDMやカタログは、送付先に連絡して止めます。
去年、実家に帰ったとき、カタログやちらしが届かないように、地道に活動しました⇒⇒カタログを止めることから始めるシンプルライフ
カナダに戻ってからもしばらくは、母にメールして、「最近、カタログ来てる?」とチェックしていたので、8割がたは、止めたと思います。
ただ、その後、チェックしていないので、また増えているかもしれません。
5.地元産のものを食べる
地元産の、それもオーガニックなものを食べたほうがエコです。体にもいいです。
遠くから来る食べ物は、輸送に飛行機やトラックを使っていますし、オーガニックじゃない食品には、化学肥料が使われています。
化学肥料のおもな原材料は、石炭・石油、リン鉱石、カリ鉱石です。有機肥料も作るときに、エネルギーを使いますが。
化学肥料のおかげで、安定して作物ができてありがたいのですが、いまは、作りすぎているものも多いんじゃないでしょうか?
食品ロスも問題になっています⇒食品ロス(捨ててしまう食べ物)を減らすためにできること(TED)
お取り寄せスイーツとか、お取り寄せグルメは、特別な時だけにしたほうがいいですね。そのほうが節約になりますし。
食べ物も洋服や雑貨と同じで、必要以上に買いすぎないことを心がけるといいでしょう。
食べきることを意識するといいかもしれません。
番外:ミニマルライフを心がける
不用品を持たないシンプルライフ、拡大しすぎない暮らしは、エコロジーに貢献します。
物が少ないと、大きな家でなくてもよくなるので、電気、ガス、石油、水、すべて使う量が減ります。
あとは、のんびり暮らすことでしょうか?⇒ミニマリスト流、スローライフの始め方。心と身体が疲れている人におすすめです。
スピードや利便性を求めると、リソースをいっぱい使うことになります。
ファストファッションにしても、早くたくさん作って、できるだけたくさん売ろうと思いすぎるから、地球に大きな負荷がかかるのです。
それから、大きな買い物をするとき(家、車、冷蔵庫など)、長い目で見て、環境によいものを選ぶのもいいと思います。
環境に関係ある過去記事もどうぞ
いろいろ書いていますが、10個選びました。
ゼロ・ウェイストな暮らしの始め方。ふつうの人向けの現実的なプラン。
なぜ私はゼロ・ウェイストな暮らしをしているのか:ローレン・シンガー(TED)
ゼロ・ウェイスト(ゴミなし)生活の始め方。1回しか使わない物の使用をやめてみる。
環境ホルモンとは何か、その影響など基礎的なことをわかりやすく解説
フタル酸エステル(環境ホルモン)の毒性とは?プラスチック、ヘアケア製品、化粧品に入っています
「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?
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この秋から始められる、エコな生活のアイデアを5つ紹介しました。
私は、引き続き買わない挑戦を続けて、生活を縮小したいと考えています。
暮らし方は人それぞれなので、自分のライフスタイルにあった取り組みをすればいいですね。