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たいした意味もなく、大事な物だと思って捨てられない物、すなわち、思い出の品を増やしすぎない方法をアドバイスします。
物持ちの人の家の中にある大半の物は、思い出の品です。
思い出の品とは、今の生活で、使っているわけでもないし、必要なわけでもない、だけどなんとなく執着していて捨てておらず、ガラクタになっている物です。
思い出の品の増殖をふせぐことができれば、もっと部屋はすっきりします。
引っ越しがきっかけで、思い出のある物をたくさん捨てた読者のメールを紹介しながら、思い出の品との付き合い方を考えてみまよう。
リズムさんからいただいたメールです。小見出しは私が入れました。
重い過去はもう捨てたい
件名:昨年はアドヴァイスありがとうございました。その後の報告です。
自分の親の代からずっと築70年以上の、物だらけの家に住んでいました。とうとう建て直すことになり、断捨離のこつを筆子さんにお聞きしたものです。
大変だった引っ越し
引っ越しの約1年前からこつこつと捨ててはいたのですが、仕事が忙しく(自営)結局最後は、引っ越し屋さんもあきれ果てるほど、ダンボール詰めもできていないで、
引っ越し作業をしている中、その場で段ボールにありとあらゆるものを詰めて、テーピングをし、持っていってもらうという結末でした。
全くひどいものです。
おかげでゴミまでも、持っていくか悩む時間もなく、干している最中の洗濯物まで段ボールに詰めて持ってきた有様です。本当にひどすぎますね。
最後は引っ越し屋さんも行ってしまい、ペット(犬猫)と持っていけなかった荷物を車いっぱいに詰めて、夜中に、あと少しで壊す家を後にしました。
それもこれも物が多くて、仕事もあり、毎日疲れ果て、引っ越しのことをやる準備の時間がとれなかったからです。
段ボールは約300個ありました。
大物は捨てることができた
しかし、それまでに大物だけはかなり捨てたのです。嫁入りタンス、子供の机(3人分)、昔からあった(昔流行ったワイン色の)重い家具、鏡台からTV台、ラック、本箱。
とにかく重い家具は全部捨てました(家具は粗大ごみで区が持っていってくれる)。
そして、子供の洋服、制服、ランドセル、父母の洋服、スーツ、布団30枚くらい、子供の作品(写真だけは見る暇もなくまだとってある)等々。
お雛様、兜は(2回くらい飾っただけの新しいまま)、やっと引き取ってくれる業者を見つけました。
今では、お雛様や兜は、ホームとか施設でも引き取ってくれません。沢山あると言われました。
リサイクル業者を探しまくり、0円ですが持っていってくれただけラッキーでした。
大量のぬいぐるみもぬいぐるみ業者が持っていってくれました。顔があるものは捨てられないので、0円でも持っていってくれただけありがたかったです。
そんなわけで私も引っ越しにあたり、一応はかなり努力したのです。
でももう大物だけで疲れ果ててしまったのですね。小物は捨てる時間もなく、そのまま段ボールに入れて、いまでもまだ片付かない段ボールがかなりあります。
これまで古い物を捨てなかった理由
今まで、子供のランドセルも制服も捨てられなかったのは、結局、子育てに沢山の思い出があったからです。
今回、子供の小さい時の物まで持っていくわけにもいかず、思い切ってほとんど捨てましたが、捨ててみてはじめてわかりました。
これをいままで何十年ととっておいて、いったい何になったのだろうか。
ランドセル、制服、ノート、子供の書いた日記などなど、たくさんタンスや押入れの奥にしまっておくだけで、1度も見たこともなかった。
つまり思い出は単なる場所取りだったのです。
子供の小さいころの作品までとってあって、ちょっと私も異常だったというか、いろいろな物が押し入れや物入れから出てきて自分でもあきれてしまいました。
そういうものは、1度しまいこむと2度と見ないものです。
その場所を、他の必要な使う物をきちんとしまって、なぜ有効利用しなかったのでしょうか。思い出を物としてとっておいた自分が情けないです。
役立たない物ばかりのゴミ屋敷
自分の思い出や思い(高かったからとか、友達のプレゼントだからとか等々)があったものが全部詰まった家は、ほんとうにゴミ屋敷でした。
今回捨てる暇もなく持ってきてしまったけれど、それは後悔を持ってきたようなものです。
自分の思い出の物や捨てるか迷ってとっておいたものが、どれほど、これからの未来に役立つのか、ほぼ0%です。
思い出や思いは、物をとっておくことではなく、自分の頭の中で思っていればよいのです。
思い出にひたって、思い出のものをゆっくり見る、そんな時間は皆、忙しいのでないはずです。過去より未来に向かっているのですからね。
私は何年もとっておいて、場所だけ使いました。
そのために必要なものが整理もされず出しっぱなし、しまうところもなしの状態で、忙しい、忙しいと、物だけある生活でした。
何十年も。全く馬鹿でしたよね。後悔だらけですね。
この引っ越しがなかったら、さらに死ぬまでずっと物の中での生活でしたね。それを思うと怖くなるくらいです。
引っ越しから学んだこと
使わない物は捨てるべきです。それが今回の引っ越しでわかりました。
思い出のもので場所をとるのはもったいない話です。未来に向かって人間は生きるべきです。
物を捨てるときには、使うか使わないかで、判断しようとこれからは努力します。
筆子さんの、「1週間で8割捨てる技術」いつもそばにおいて、何度も読んだのに、また適当な場所をぱらぱらっとめくって読んでいます。
何度読んでもためになります。どこを読んでもまた読んでしまいます。
そんな気軽な本で読みやすい、生活になじんでくる・・だから私のバイブルになっています。
この本のおかげでなんか私は軽くなれました。思いは未来に向かって前向きに生きられるようになった気がします。
これからも私は、まだまだ捨てていきます。まずは、持ってきた段ボールを少しでも減らす。家に戻るまえに、今度は身軽になって帰るようにしたいと思っています。
過去は重い(重い家具も捨てました、重い過去も捨てます)未来に向かって、生きていきたいです。
長くなってすみません。お礼もおそくなってすみません。
筆子さん本当に素敵なアドバイスをありがとうございました。これからも筆子さんのブログ楽しみにしております。
リズムさん、わざわざお礼のメールありがとうございます。
いただいたメール、しっかり読ませていただきましたが、長いので、掲載するにあたって、少しカットした部分があります。ごめんなさい。
本、何度も読んでくれてうれしいです。たった1人でも、そんなふうに愛読してくれる人がいるのなら、出版したかいがありました。
筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始
さて、引っ越し、大変でしたね。
リズムさんの前回のメールはこちら⇒もうすぐ引っ越しなのに物がありすぎて焦っています。
自営業の方は忙しいですよね。しかも、犬や猫まで飼っているのですね。
すごくがんばったんじゃないですか? 大物を捨てられてよかったです。
あまり自分のことを卑下しないでください。
人間、誰しも、失敗はするので、その失敗から学んだことを今後の生活に役立てればいいのです。
それと、過去のことを全否定する必要はありません。
過去は過去で大事にしてください。ただ、過去が何のためにあるのかと考えると、それは、今の生活を豊かにするためにあるのだと思います。
過去の物を大事にしすぎて、今の生活がてんやわんやになっていたり、今の自分の気持ちが重くなっていたりするなら、何を大事にすべきか、優先順位を見直すといいですね。
引っ越しのとき、やむなく持ってきたものをこれから捨てるそうなので、改めて、思い出の品を増やさない心得をいくつか書いておきます。
思い出品に対する考え方
・思い出はこころの中にある
・過去と現在は違う。過去の物を持てば持つほど、現在の暮らしの質があがるとは言えない(むしろ、持ちすぎるとガラクタになるので、現在の生活の質は低下する)。
・ギフトをいつまでも持ち続ける必要はない
・思い出品はほかの人とシェアしてみる(いい思い出なら、1人でしまいこまず、家族、友人、知人に話したり、見せたり、一緒に使ったりすると喜びが広がる)
所有する目的を考える
自分が思い出の品を持つことで、叶えようとしている目的を考えると、持ちすぎないと思います。
思い出品を持つ目的は、
・しまっておいて、時々取り出して眺めて昔のことを懐かしむ
・飾る
・(いい物だから、いつかチャンスがあるときに)実際に使う
こんなことだと思います。
では、現在、自分は思い出品を持つことで、この3つのゴールのどれかに近づいているのかか考えてください。
押入れの奥にしまいこんでいるだけだと、どれもできません。少し捨てて、目的達成に近づく暮らしをするといいでしょう。
思い出グッズを捨てるコツ
終了時間を決めてやる
量が多いといつまでも終わらず疲れる一方なので、今から、15分/30分/1時間 と作業をする時間を決めてやったほうがいいです。
だらだらやっていると決断疲れして⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
判断力がにぶり、元気なときなら、「捨てる!」と決められるものも、捨てずにそのまま持ち続けることになります。
タイマーを使うといいでしょう⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
先延ばししない
いらない思い出品を捨てることを先延ばししていると、リズムさんが引っ越しで体験したような「ものすごく大変な作業」になります。
もしかしたら、自分はそんな目にあわないかもしれませんが、代わりに親族がしんどい思いをするでしょう。
ですから、思い立ったそのときから、5分でも15分でもいいので断捨離してください。
捨てる・捨てないの判断基準を決めておく
自分でルールを作っておくと、あまり考えこまず、さっさと捨てられます。
たとえば、こんなルールはどうでしょうか?
・今の自分に必要か?
・もしこれを持っていなかったら、また買うか?
・もらい物なら、またもらいたいと思うか?
・楽しい思い出があるか?
以上の質問の答えが1つでもノーなら、手放してください。
なんとなく大事だと思っている物を捨てるコツ
思い出品の捨て方は過去記事にもたくさん書いています。
7つだけリンクしておきます。
思い出の品を捨てるのが苦手な人は、こんなふうに考えてみては?
思い出のある品物も適当なところで処分しないと遺品整理する人が苦労する。
思い出系の本と絵手紙の断捨離をする:ミニマリストへの道(96)
実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント
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今回は思い出品を捨てるコツを書いてみました。
これから春になって、引っ越しする人も多いと思います。引っ越し前に、物出しをしてみると、たいてい想像以上に物があります。
早めに片付けに片付け着手してください。