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ミニマルな日常

最終更新日: 2021.11.13

物がたまらないシステムを1つだけ作る:今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その10)

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年内に終えてしまたい片付けプロジェクト。21個めは、物がたまらないシステム(仕組み)づくりです。

たくさん作らなくてもいいです。1つだけでOK。

以下の要領で作ってみましょう。



問題アイテムを見つける

まず、部屋の様子を調べて、いつも散らかっているもの、特にたまってしまうものを見つけてください。

これらは、あなたの家をガラクタだらけにする、問題アイテムです。

パレートの法則を紹介したとき書きましたが⇒80対20の法則を利用してミニマリスト的な生活をする方法

自分が日々利用しているアイテムの2割のものが、問題の8割をになっていると考えてください。

たとえば、書類、本、子供のおもちゃ、衣類、食器、化粧品など。

ガラクタ化してしまうものや、散らかりがちなものが、そうならない仕組みを作ってしまえば、多少は使っていない物を持っていても、スッキリした環境になります。

私の部屋が散らかることがあるとすれば、書類か本のせいですが、最近はそれに塗り絵グッズが加わりました。

汚部屋化を牽引しているものを見つければ、効率よく片付けられるのです。

では、以下に、作ってみるといい仕組みの例をあげます。





置き場所を決める

片付け本には、「家の中にある物の置き場所を決めましょう」と書いてあります。

ですが、こうするのは、そんなに簡単なことではありません。

相手がアイスクリームなら、フリーザーの中、と自動的に置き場所が決まります。

しかし、ほとんどの物は、どこに置いても支障がないため、下駄箱の上、テーブル、キッチンのカウンター、床の上と、気ままに置かれてしまうのです。

家の中に雑多な物があればあるほど、それぞれに、置き場所を考えるのは大変だし、置くとよさそうな場所は、すでに、ほかの物でいっぱいだったりします。

「置き場所を決めてね」と言われて、「はい!」とすぐにできるぐらいなら、所持品の把握などとっくの昔にできているでしょう。

そこで、今回は、問題アイテムを1つだけ特定して、その置き場所を決めてください。

いつも冷蔵庫と壁の間からはみだしている紙袋とか、引っ越したときのままずっとキッチンに置かれている段ボール箱とか(実話)。

「紙袋の置き場所は、冷蔵庫と壁の間なんです」。こう、あなたは言うかもしれません。

いつも袋がはみだしていたら、置き場所としては、ふさわしくありません。それは「置いている」のではなく、「突っ込んでいる」だけです。

段ボール箱を床に置いているのは、「床置き」ではない、と思うかもしれません。

箱は大きいから、「僕は、ちょい置きされたものじゃないよ。常駐できる家具の仲間なんだよ」という雰囲気をただよわせているかもしれません。

ですが、置いたまま、長いこと放置して、置物と化しているなら、床置きされている物に変わりはありません。

床に置かず、もっとふさわしい置き場所を見つけ、そこへしまってください。

置き場所を見つけるために、押入れや棚の中を片付ける必要があるかもしれないので、置き場所作りは、時間を取って取り組むに足るプロジェクトの1つですよ。

置き場所を決めるときに気をつけることが1つあります。

家のどこかに置く意味のあるものだけを置いてください。

持っていても仕方がないものは、処分しましょう。

物がたまらない仕組み作り

問題アイテムがたまらない仕組みを作ってみましょう。

たとえば、ダイニングテーブルのはしっこに、いつも雑多な紙が積み重なっているなら、そうならない仕組みを考えればいいのです。

いろいろな仕組みが考えられます。

・カタログやパンフレットは全部止め、今後は、よほどの理由がない限り、カタログは申し込まない。

・雑誌や新聞は最新号だけ取っておき、新しいのが入ったときに、バックナンバーを処分する

・雑誌や新聞はデジタルで購読する

・雑誌や新聞は図書館(喫茶店)で読む

・フリーマガジンは持ち帰らない

・デジタル化できる請求書や明細書、会報は、すべてデジタル化

・本は電子書籍で読む

・本は図書館で借りて読む(この場合、図書館に返す本は専用の置き場所を作ったほうがいいです。本棚の1番上の棚の左側、というように)

・DMは、家に入ってすぐに捨てる

・いらないレシートや領収証はすぐに捨てる(最近のATMや、セルフレジでは、レシートを印刷しないことも選択できます)。

・郵便受けから手紙を取り出して、家に入ったら、その場で、要不要をチェック。不用なものはすぐに捨て、必要なものは所定の場所にファイルする(「所定の場所」を作るのも仕組みづくり)。

・1週間ごと(ゴミの前の日とか)に、紙の山を片付ける

以前、ブログに書いたと思いますが、名古屋に里帰りして、あちこち、出かけていると、必ず紙ゴミが増えます。

なにかのチラシ、本屋の袋に入っているクレジットカードの申込書、フリーマガジンなど。

極力家の中に持ち込まないようにしていますが、「袋を開けてみたら入っていた」なんてこともありますよね?

こういう紙類は、すべて、特定の引き出しにためて、帰るときに、まとめて捨てています。

このように、定期的に中身をチェックして、捨てる日を決めておくと、紙の山ができません。

これまでは、気づいたときや、邪魔になったときに片付けていたところを、これからは「毎晩」、とか「週に1度」と決めればいいのです。

紙を例にあげましたが、その家によって散らかるものは違いますよね。

お子さんがたくさんいて、家も広いため、学用品や、おもちゃ、靴下が家中に散らかる、という人は、ロスト・アンド・ファウンド(lost-and-found、遺失物取扱所)を作るのもいいかもしれません。

大きな箱か何かを用意して、部屋に得体の知れないものや、靴下(片方だけ)が、落ちていたら、みなこの箱に放り込んでおくのです。

「あ、あれがない!」と思ったら、この箱の中を見るようにすれば、探しものも、なくしものも減ります。

物が増えない仕組みづくり

物が多いと散らかるし、片付けるのが大変なので、少ない数で暮らす仕組みを作ってみましょう。

どんなシステムにするかは、問題アイテムによって違います。

洋服

・必要な分だけを買う

余計な服は買わず、家にあるものをしっかりローテーションさせます。

目標は1着につき、30回の着用。 

私としては、30回は少ない気がしますが、洋服が多い人には妥当な線かもしれません。

日本は四季がはっきりしているからワンシーズン、30回と決めてもいいでしょう。

・私服の制服化⇒自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある

・家族と服を共用する

化粧品・パーソナルケア用品

・使うアイテム数を落とす

ずいぶん前の話になりますが、母が、高い化粧品(おもにスキンケア用)を訪問販売していたことがあります。

私にも、「塗りなさい」とたまに送ってくれていました。よく送ってくれたのは、化粧水、乳液、美容液の3つです。すべて無香料でした。

私は、3つも塗る必要はないので、1つずつ、使い切っていきました。化粧水のびんの口を開けたら、それがなくなるまで化粧水ばかり塗るのです。

それも気づいたときに、ほんの少しずつ塗るだけ。

当然のことながら、ワンアイテムずつ使うと、ひじょうに減りが遅いです。毎回、私が、「まだあるから」と言うので、そのうち母は化粧品を送らなくなりました。

・ポイントメイクをする

100%化粧するのはやめ、ポイントをおさえて化粧をするとアイテムを落とすことができます。

薄化粧やナチュラルメイクに見せるために、下地からしっかり化粧する手法がありますが、あれこれ塗らなければ、特に努力をしなくても薄化粧になります。

・湯シャン⇒湯シャンのやり方や効果を書いた記事のまとめ

食器

・家族もお客さんも同じ食器を使う

・ワンプレート料理にする(我が家はそうです)

洗剤や掃除グッズ

・エコクリーニングにする

エコな掃除の決定版。私のベーキングソーダ(重曹)の使い方7つ

・毎日、簡単に掃除をし、大がかりな掃除はプロに頼む

どんな物も、アイテム数を落とし、定番を決めると、数が減ります。

逆に、物でバリエーションをつけようとすると、数が増えます。

☆仕組みづくりの重要性について⇒シンプルに暮らすために仕組みを作るススメ。

☆このシリーズを最初から読む⇒今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その1)

*****

今回は、仕組みづくりをおすすめしました。

いろいろ仕組みを考えるのは、やってみると楽しいですよ。

このブログはもちろん、ほかの片付け本にも、いろいろなアイデアがのっています。

問題アイテムに適した仕組みを1つだけ取り入れてください。

ポイントは、1つだけやってみることです。

その仕組みがうまくいくかどうかを見極めるのに時間がかかりますから。





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