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読者のお便り紹介、今回は、お金の使い方に関するメールを2通選びました。
内容:
・自分のマネーシェイムについて考えてみた
・クレジットカードを使うのをやめてみた
まず、マネーシェイムについて書いてくださったりせこさんのお便りです。小見出しは私が入れました。
マネーシェイムはお金に関する好ましくない価値観です。
断捨離してもリバウンドする理由に思い当たる
件名:マネーシェイムについて
こんにちは。
いつもブログの更新ありがとうございます。
GW前にお送りしたメールのご返信を記事にしてくださりありがとうございました。
在宅勤務がきっかけで、部屋を片付け始め、1年でスッキリさせた話。
GWもその後も少しずつ不要なものを捨てており、シンプルライフに向けて進んでいます。
お返事の中に、マネーシェイムに関するご指摘がありましたね。
その文章を読んで、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。今まで避けて考えずにいたけれど、筆子さんのおっしゃる通りだと思ったからです。
その後筆子さんの新著「買わない暮らし。」も読んで、自分のマネーシェイム形成の過程を思い起こしました。
うちは貧乏だから
私は幼い頃より両親(特に母親)から、“うちは貧乏だから”という言葉をよく聞きました。
学校で必要なものを買ってもらうときでさえ言われて、お金がかかると分かると暗い顔をするので、子どもながらなるべく安く済むように、と考えて、極力ねだらないようになりました。
とは言ってもクリスマスや誕生日には欲しかったゲーム機を買ってもらっていたし、部活で必要なテニスラケットを一緒に選びに行ったりもしたので、側からみたらそこまでではなかったかもしれません。
でも自分の中では、親に暗い顔をさせる=自分は悪い子と思って怖くなり、なるべく我慢する、と意識するようになりました。
我慢していくうちに欲しいものと必要なものの区別がつかなくなり、身体が発達してきたのに下着を買ってほしいと言えなかったですし、ズボンは年中ジーンズ2本をイヤイヤ履き回していました。
友だちに「いつも同じだね」とからかわれるのがとても嫌で、我慢ばかりで惨めな思いをするのは貧乏のせいだ、貧乏は悪いことだ、という考えが自分の中に根付きました。
たまにどうしても欲しいものがあって親に相談しても、「大人になって自分で稼ぐようになったら買いなさい」と言われることがほとんどで、ますますその考えが根付き、早く大人になって自由に買えるようになりたいと思っていました。
アルバイトを始めて洋服をたくさん買う
言われた通り、高校生になるとすぐにアルバイトを始めて、携帯電話と洋服、アクセサリーを買うお金を稼ぐようになりました。
私服登校の高校だったので、また服のことでからかわれるのは絶対に避けたくて、ほとんど洋服に費やしていました。
オシャレを楽しんでいたのもありますが、予算を立てずにかなり無茶なお金の使い方をしていたな、と今では思います。
その無茶が大学生、社会人になっても続き、汚部屋寸前にまでなったので、そのタイミングで筆子さんのブログに出会えて本当に良かったと思っています。
何度も断捨離をしても結局リバウンドしていたのは、自分の中のマネーシェイムが変わっていなかったからなんだと分かりました。
筆子さんの記事や著書を繰り返し読んで、やっと自分にとってのニーズとウォンツの違いを把握することができました。
必要なお金はそんなに多くない
生活に必要なお金も思っていたより多くないと分かりましたので、貯金も計画的にできるようになってきました。
ちなみに大人になって、両親から「あんたは遊びに行きたいとか何が欲しいとかあまり言わない子だったから、どこに遊びに連れて行こうか悩んだ」と言われました。
それを言われたときも頭を殴られたような衝撃でしたね。
わたしは親を困らせない良い子でいるために我慢していたのに、逆に悩ませていたなんて、と。
両親のお金に関する教育はかなり言葉が足りなかったと思うので、もし自分が教育する立場になったらより分かりやすく教えられるようにしたい、と思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後も筆子さんのブログ記事を楽しみにしています。
りせこさん、こんにちは。お便り、ありがとうございます。
本も読んでくださったのですね。とてもうれしいです。
買い物習慣が改まり、部屋もスッキリしてよかったです。
ご自身のマネーシェイムについて、じっくり考えてみたのもすばらしいです。
マネーシェイムが初耳の方はこちらを読んでください⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)
人間って、複雑なことを考えたくないので、物事についてざっくり言ってしまうことがよくあります。
「お金がないから、買わないのだ」と。
しかし、この「お金がある・ない」って、あまりにも大雑把な言い方です。「時間がある・ない」も同じですが。
「お金がないって、いったいどういうことなんだ?」と考えてみると、銀行口座の中に、それなりにお金はあったりします。
ですが、ちゃんとあるのに、ただただ、お金を使うのが嫌だったり、「使うとあとで困りそうだ」と、先まわりして恐怖を感じていたりする状態を、「お金がない!」の一言で終わらせてしまうわけです。
現状をしっかり見ておかないと、得体のしれない恐怖から逃れられないので、「お金がない!」が口癖の人は、マネーシェイムについて、考えることをおすすめします。
すると、もっているお金の額は変わらないのに、もっと心豊かな生活になります。
それでは、りせこさん、これからもシンプルな暮らしを楽しんでください。
「買わない暮らし。」について⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
次は、クレジットカードを使うのをやめてみたRさんのお便りです。
クレジットカードを使うのをやめた
件名:クレジットカードをやめて(感想)
はじめまして。Rと申します。
筆子ジャーナルは去年から読ませていただき、色々と参考にさせていただいてます。
筆子さんの文章や、一緒にアップされる写真も好きです。
いつもお便りしてみたいと思いつつ、先送りに・・・
今回はクレジットカードをやめて、ちょうど半年たったので感想を兼ねてお便りさせていただきました。
半年前、引っ越しの機会にやめてみました。
以前、筆子さんの「クレジットカードの借金地獄から~」のブログを拝見し、私もその方の悩みとやや似ていたので、クレジットカードの借金ストレスから抜け出したくて、このブログも参考にさせていただきました。
20数年も使っていたので、今更、現金払いでやっていけるのか。
すごく不安でした。
でも、やってみて、この半年。
一時的に手持ちのお金が減りもしましたが、楽にお金の管理ができるようになりました。
そして少し予備も残ったり。
また毎月の請求に怯えるストレスもなくなり、なにより衝動的に余分なものも買わなくて済み。
私自身のライフスタイルには合っていたようです。(2児の母・兼業主婦)
上手く使える方・必要な方もおられると思うのですか。
クレジットカードの請求をみるたび落ちこんだり自己嫌悪してしまう自分を変えられました。
まだ半年ですが、今後も続けて、お金も自分も大切にしたいと思います。
筆子さん、ありがとうございました。
今後もブログを楽しみにしています。
Rさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
いつも、記事を読んでいただき、とてもうれしいです。
クレジットカードを使うのをやめたら、手元にお金が残るようになったのですね。
何より、ストレスが減ったとのこと。
本当によかったです。
クレジットカードは、その都度、借金をしながら、お金を使うことなので、管理すること(考えるべきこと)が増えますよね。
「面倒だから」と、その「考えること」を、おざなりにすると、忘れた頃に、思いのほか、たくさん請求が来て、びっくりしたり、おろおろしたりするわけです。
現金を使うほうがわかりやすいので、うまく管理できないなら、クレジットカードは使わないほうがいいでしょう。
カードだとどうしても使いすぎてしまいますし。
現金の管理は、基礎の基礎で、それが上手にできるようになってから、カードを使い始めても遅くないと思います。
それではRさん、これからも、お元気でお暮らしください。
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来週の金曜日、2021年11月26日はブラックフライデーです。
ブラックフライデーとは?⇒ブラックフライデーとは?大勢のアメリカ人が命がけで買い物をする日の由来
この日、いろいろなセールが行われますが、すでに、アーリー・ブラックフライデー・セール(Early Black Friday Sale)をやっている店やサイトもあります。
日本のことはよく知りませんが、カナダでは、ブラックフライデーは、1年で1番、お得な時期と言われることがあるほど、大幅な値引きが行われます。
ずっと欲しいと思っていたけど、定価では手が出ない物を、1年間、がんばって貯めたお金で買うのはいいと思います。
同じ買うなら安いほうが誰だって助かります。
ですが、ただ、安いから、という理由だけで、すぐに飽きるもの、使わなくなるもの、買ってもそのへんに放置するだろうもの、そもそも必要でないものを買わないほうがいいと思います。
そこで、今回は、お金に関するお便りを紹介しました。
セールに手を出す前に、マネーシェイムや、買い物習慣について考えてみてはどうでしょうか?
それでは、あなたも、伝えたいことがありましたら、お便りください。お待ちしています。