ベンチで読書

ミニマム思考

最終更新日: 2018.01.25

使わない物をためこむのをやめ、好きなことを楽しむ方法

ページに広告が含まれる場合があります。

 

使わない物をためこみ過ぎて苦しむ生活から、自分の好きなことを楽しむ生活へ転換する方法をお伝えします。

使わない物とは、読まない本、着ない服、持たないバッグ、はかない靴、つけないアクセサリー、使わない調理雑貨、使わない食器、使わないボールペン、使わないスクラップブッキングの材料、見ないDVD、聞かないCD、食べない缶詰、飲まないワインなど。

たくさん買い込んでいるのに、結局使わず、死蔵している物です。

誰の家にも、こうした死蔵品の1つや2つはあるのではないでしょうか?

私も昔、読まない本、使わない文房具、着ない服を山ほど持っていました。今回はこうした生活から足を洗い、もっと人生を楽しむ方法を提案します。

まず使わないものを買ってしまうその理由から考えてみます。



なぜ使わないものを買ってしまうのか?

「物をためこむのはそういう性格だから」とよく言われますが、そうでなくても、現代は誰もが物をためがちになります。それはこんな理由からです。

1.何か自分の興味のあることや趣味があるから
私は昔、積ん読(つんどく)の女王でしたが、もとはと言えば本を読むのが好きだったからです。

2.多くの人は時間よりお金をたくさん持っているから
使わないものが増えてしまうのは、時間と経済力のアンバランスから来るのではないでしょうか?

私の場合は、本を読む時間より、本を買うお金のほうが多かったと言えます。別に金持ちだったわけではありませんが、本はそんなに高いものではありません。

1時間本を読む時間を捻出するより、300円の文庫本を買うほうが、私にとって簡単だったので、読まない本が増えたのです。

「時間のなさを物で埋めていた」とも言えます。

3.物を手に入れるのは簡単だから
先進国である日本では、いろいろな物がわりと簡単に手に入ります。特に洋服は、ファストファッションのおかげで、とても安くなりました。

ファストファッションをご存知ない方はこちらをどうぞ⇒ファストファッションとは?その仕組みと問題点を2分で学ぶ

リアル店舗もオンラインショップもあふれるほどあります。お店に行っても、品不足ということはまずありません。いつも選ぶのに迷うほどたくさんの商品が並んでいます。

このような理由から、何も考えないでいると物はいとも簡単に増えてしまうのです。

次に、このような物を増やしやすい状況の中で、どうやったら、物の買い過ぎを防げるかその方法を4つのステップに分けて紹介します。

ステップ1:使わない物をためこむ弊害に気づく

死蔵品をためこむことの、いったい何が問題なのでしょうか?

1番の問題は、使いもしない物を家にためこむのは「多大なる損失である」ということです。

使わない物が家にあればあるほど、それだけ無駄なものにお金を使ったことになります。

それはまるでドブの中にお金を捨てているようなもの。ドブの中にお金を捨てるなら、そこで損失が止まりますが、家にガラクタがたまると、さらに損失が大きくなります。

その理由はこちら⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい

もし節約を心がけているのなら、穴のあいたバケツで水をくんでいるのと同じこと。こんなことをしていたら、「節約」がへそで茶をわかすでしょう。

そのほかにも、物が多すぎて住環境が悪化する、家族に「いい加減、片付けなさいよ」と毎日文句を言われる、見てるだけでうんざりする、いくら断捨離してもスッキリしない、などさまざまな問題が生じます。

まずは「使わない物をいくら持っていてもいいことは何もない。それどころか、日々大きなロスを生み出している」という歴然とした事実に向き合ってください。





ステップ2:必要な時に買っても充分間に合うことに気づく

着ない服がたまってしまう人は、どんな経路で自分が服を手に入れたのか考えてみてください。

バーゲンセールや福袋といった安物買いでしょうか?それとも、安いから色違いで揃えてしまう大人買い(?)でしょうか?

一見お得に見えるこうした行動が物を増やす元凶です。

「セールだ」、「お得だ」、「ポイント10倍だ」と浮かれても、日本ではほとんどいつもセールをやっているし、服の供給はとどまることがありません。

これは本やCD、DVDについても同じです。本は読みたいときに、CDは聞きたいときに、DVDは見たい時に買えば、それで充分間に合うのです。

何も前もって買っておかなくても、必要だな、とか、聞く時間がある、読む時間があると思ったときに、「買う」という行動を起こせばいいのです。

物を買い過ぎる人は、「もしかしたらこれが最後のチャンス」とか「こんなにお得な機会はめったにない」「安いからとりあえず買っておこう」と思いがち。

ですが冷静に考えてみると「お得だ」と思うのは錯覚で、たいていの物はいつでもふつうに手に入れることができます。

ステップ3:もともと自分は何をしたかったのか再確認する

使わない物をいっぱい持っている人は、それを「使う」ことより、「買い集める」方によりリソースをつぎ込んでいます。

リソースとはこの場合、時間、お金、体力、メンタルエネルギーです。

1番最初に「使わないものを買ってしまう理由」で書いたように、物を買うそもそもの動機はそこに個人的興味があったから。物を買うことで何かを実現したかったからです。

本を買い集める人は「本を読みたい」という気持ち、服を買い集める人は「服を着たい、おしゃれをしたい」という気持ち。

まずこれがあったから、買ったはずです。しかし実際には、読まないし着ない。これはいったいなぜでしょうか?

買い集めるほうにエネルギーを使いすぎて、実際に買ったものを使うところまで回らないのです。

これは深刻な問題ですよ。

そこで、そもそも自分は何に興味があったのか、自分が本当にしたいことは何だったのか、再確認します。

「本を読みたい」と思うのなら、買う行為はしばらくお休みして、ためこんだ本から1冊でも2冊でも読書を楽しんでください。

「服を着たい」なら服を買うのはやめて、服を着る行為にフォーカスしてください。

ステップ4:自分のしたいことをより深く追求する

ステップ3で、自分のしたいことを再確認したら、その趣味をさらに深く追求します。

使わないものを買い過ぎ、ためこむ人は、自分の情熱を自分が本当にしたいことに注ぎ込んでいません。

人は自分が好きなことを夢中でやっていれば、幸せな気分になるし深い満足感を得られます。

しかし、ふだんそういう機会がないと、なんとなく不完全燃焼で、人生がおもしろくなく、ストレスがたまり、そのストレスを手軽な買い物で解消してしまうのです。

もし読書が好きなら、本を読んだら、読むだけにとどまらず、ちょっとした感想をノートに書いたり、ブログにレビューを書いてみるといいでしょう。

服を着るのが好きな人は、自分の好きなコーディネートを研究して、ノートにイラストを描いたり、服の写真を撮ってワードローブのノートを作ってみるといいでしょう。

つまり自分が興味を持っていることを一歩進めて、さらに深く楽しむ工夫をするのです。自分が情熱を持っていることによりリソースを使い、買い物は余った分でやってください。

そうすれば、ただただ買い集めていたときよりも、もっと主体的に自分の好きなことを楽しむことができます。それが暮しの質をあげるのです。

*******

物を買い過ぎてしまう人は、自分が本当にその買い物を楽しんでいるのか1度立ち止まって考えてみてください。

もしかしたら、本当にしたいことを体験をする替りに、お手軽にできる買い物ですませているのかもしれません。

買い物する時間があったら、自分が本当にやりたいことに情熱を注ぎましょう。そうすれば、ガラクタは減り、毎日をもっとわくわくした気分で過ごせるのではないでしょうか?





贈り物お金をかけず家にあるもので間に合わせるギフトラッピングのアイデア前のページ

シンプルスキンケア:化粧品に頼らずきれいな肌を保つ方法次のページ顔

ピックアップ記事

  1. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  2. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  3. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  4. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  5. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…

関連記事

  1. ミニマム思考

    自立心を養う5つの方法。依頼心が強すぎる人はよけいな物が増える。

    あなたの部屋にガラクタがいっぱいあるのは、依頼心の強さゆえかもしれませ…

  2. ウィンドウショッピング

    ファッションをミニマルに

    ミニマリスト主婦が実践するお金を無駄にしない洋服の買い方。

    衣類、特に中古品の購入方法について質問をいただきました。この記…

  3. 友達

    ミニマム思考

    捨てることを検討したほうがいい、自分のためにならない人間関係。

    人間関係の断捨離に関する問い合わせをいただきましたので、この記事で回答…

  4. 鼻呼吸

    ミニマム思考

    50歳になったら断捨離したい4つのガラクタとは?捨てて新しい未来を切り開こう

    50歳になったら捨てたほうがいい4つのガラクタをお伝えします。…

  5. フリマ

    ミニマム思考

    なぜ、結果より、行動(プロセス)にフォーカスしたほうがいいのか?

    何かなしとげたいと思うとき、結果よりも、プロセス、つまり目標に至るまで…

  6. 新しいベッド

    買わない

    本当に必要なものと、欲しいだけのものを区別する方法を教えて。

    買い物したいだけのもの(ウォンツ)と本当に必要なもの(ニーズ)をどうや…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,827人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. TEDトークイメージ画像。
  2. 書棚を片付けている女性
  3. 散らかった部屋を片付けようとしている女性
  4. 部屋にものが多すぎる人
  5. 寝室を片付けている女性
  6. 砂浜に打ち上げられたプラスチックのゴミ
  7. ボールペンの使い切りをがんばっている女性
  8. マグを集めすぎた女性
  9. 書棚の整理をする女性
  10. 見せる収納をやりすぎている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. おしゃれな人
  2. 手持ちの服を調べている女性
  3. 牛
  4. 毛糸と編み棒
  5. 汚部屋
  6. 床を拭いている人
  7. クリスマス
  8. 受験
  9. 青空
  10. ハートを作る

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP