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収支の記録をつけたり、明細書の数字を足し算したり引き算したりするのは苦手だし、面倒だからやりたくない。
だけど、貯金はしたい。
そんな人に、お金が貯まる行動を提案しています。
今回は、ニーズとウォンツに敏感になることです。
たまにニーズとウォンツのことを考えるだけで消費活動が変わります。
ニーズとウォンツって何?
ニーズは生きるのにどうしても必要なものやサービス、ウォンツはそれ以外のものやサービスです。
ニーズ⇒必要なもの、ウォンツ⇒欲しいもの、とざっくり考えてください。
詳しくはこちら⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
ニーズを満たさないと、生きられないので、ニーズに対する出費は避けられません。
節約したいと思うなら、まず、ウォンツを見直すのが手っ取り早いです。
以下、ウォンツへの出費を抑える工夫を書きますね。
2つに分ける
ニーズとウォンツに敏感になるために、手持ち無沙汰になったとき、スマホを見るのではなく、自分の持ち物を見て、それがニーズかウォンツか考えてください。
眼の前にある物について考えてもいいし、きょう買ったばかりの物について検討してもかまいません。
すでに入手したもの、これから入手しようと思っているもの、お金を出して買ったもの、買いたいものが、ニーズとウオンツのどちらなのか考えるくせをつけましょう。
ニーズの例:
住宅にかかわるもの、食料、ガス、電気、インターネット、交通関係、保険。
ウォンツの例:
旅行などの休暇、娯楽、ブランドものの服や靴、高価な化粧品、日々カフェで飲んでいるコーヒー、書籍。
ニーズとウォンツは人によって違います。もし私が車を買えば、それはウォンツですが、田舎で車しか交通の便がない、仕事でどうしても使う、という人は、車はニーズでしょう。
過去記事でも書いていますが⇒買う・買わないで迷ったときはどうしたらいいか?:私ならこう考えます。
ニーズは、一生を通じてあまり変わらず、その数は限られています。
ニーズがどんどんふくれあがるとしたら、子供を持ったとか、大病をして薬代や入院代がかかるといった、ライフ・イベントの結果か、想定外の状況においてです。
一方、ウォンツは、人の欲望が生み出すものなので、特別なできごとがあってもなくても、どこまでもふくれあがります。
逆に言うと、ウォンツは、見直せば、いくらでも削ることができます。
貯金と、ウォンツに対する出費を比べて、貯金のほうが大事だと思えば、特定のウォンツの入手をあきらめるのは、そんなに難しくはないでしょう。
ウォンツにもお金を使うが
ウォンツは、生活をより快適にするものや、自分をより幸せにしてくれるものですから、ウォンツに対する出費を完全になくすのは現実的ではありません。
ウォンツにまったくお金を使わないと、最低限、生きていればいい状態しか確保できないので、精神的にきつくなります。
それじゃあ、生きている意味があまりありません。
だから、ウォンツにもお金を使ってください。
ただし、お金を出して手にいれた物やサービスが、自分のためになっているかどうか、時々チェックしてください。
「豊かな人生にしてくれそうだから」と思って何かを買ったからといって、必ずしも充実した生活にはなりません。
部屋に物がいっぱいあって、断捨離に苦労している人は、よかれと思って買った物によって、かえって苦しめられています。
「これを所有すれば、もっといい暮らしになるだろう」と思って買ったけれど、実際はそんなことは起きていない、かえって、生活が不便になっている。そんな物に気づいたら、今後、そのウォンツに対する出費はやめてしまうか、買うとしても慎重に行ってください。
一見ニーズに見えているものに注意
明らかなウォンツの見直しが終わったら、ニーズの見直しをします。
たとえば、食品は生きるのに必要ですが、ぜいたくな食材や、頻繁なデリバリーサービス、外食はニーズではなく、ウォンツであることが多いです。
ウォンツの食品にたくさんお金を使っていると気づいたら、何を求めて、お金を払っているのか考えてください。
家事が面倒だから、つまり楽をするため。リッチな気分を味わいたいから。グルメの探究のため。流行をチェックしたいから。友人と交際するため、気分転換(ストレス解消)のため、万が一のときのためのストック(不安を解消するため)。
栄養とカロリーの補給以外に、いろいろなもの(すべてウォンツ)を求めて食費がふくれあがっていることに気づくでしょう。
食品やシャンプーや洗剤などのストックは、ニーズだと思いがちですが、ただ単に、安売りのときに買って、得したいと思いたいだけかもしれません。
この場合、「得したと感じること」に対するウォンツが、あなたの食費を増やしています。
というのも、ストック品を大量に買うのは、必ずしも経済的ではないからです。
まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
ウォンツに優先順位をつける
ウォンツはどこまでも増えるので、ある程度、絞って消費すると、お金が残ります。
自分が消費しているウォンツを、リストアップして、「これはどうしても譲れない」と思うものに重点的にお金を使ってください。
リストアップはこの方法がおすすめ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
よく消費しているものや、ここ1年、お金をたくさん使ったものを思いつくまま、だーっと書き出してください。
衣料品、靴、バッグ、化粧品、アクセサリー、美容関連のサービス(美容院やエステ、ネイルサロン)、書籍、ストリーミングサービス(サブスクリプション)、甘いもの、コーヒー、習い事、セミナー、ゲーム、CD、DVD、インテリア雑貨、仕事関連の出費、雑貨、パーソナルケア製品(シャンプーとか)、人へのプレゼント、外食、お酒、旅行、子供の物。
全部書き出しましょう。
書き終わったら、「これは貯金するより大事なことだ。これからも、この調子で消費を続けたい」と思うもの、3つぐらいに印をつけて、それ以外のウォンツへの出費はあきらめます。
どうしても消費したいものに、しっかりお金を使えば、満足度があがるので、すべてのウォンツに漫勉なくお金を投じなくても、十分幸せを感じられます。
私がよくお金を使うウォンツは語学系ですが、これは趣味なので、よし、としています。
ただし、金に糸目はしっかりつけていて、その時によって、1日3ドルまでとか、1日5ドルまで、という制限はもうけています。
これをするためには、特定の出費が年間いくらになるか、全部足し算して、日数で割るという作業が必要なので、数字について考えたくない人にはできないかもしれません。余力があったらやってください。
■関連記事もどうぞ
⇒本当に必要なものと、欲しいだけのものを区別する方法を教えて。
これまで紹介した行動
知らないうちにお金が残る行動として、これまで8つ紹介しています。
1.ゴーイングマイウエイ
2.少額で頻繁な買い物をコントロール
3.ついで買いをやめる
4.弁当を持参/家で食べる(食費の節約)
5.貯金を光熱費の支払いだと思う
6.感情と向き合う
7.物を使わずに自己表現する
8.SNSの使い方の見直し
詳しくは過去記事をごらんください⇒お金が貯まりやすくなるためのざっくりした行動案~予算とか考えたくないあなたへ(その1)。 その1からその5まで各記事の最後にリンクがあります。
1つずつじっくり取り組むと、どれも効果がありますよ。
ただ、すぐには効果が現れないし、数字をチェックしないから、効果が見えにくいかもしれません。
半年や1年というスパンで見ると、買い物習慣も経済状態も変わるはずです。がんばってください。