湖を見ている人

ミニマルな日常

ノイズを減らす~シンプルな生活にするために役立ったこと(その2)

暮らしをシンプルにするためにやってみて、効果的だったことを紹介しています。

今回は、ノイズを減らす話。

ノイズは雑音ですが、物理的な雑音だけでなく、自分の気をそぐものや、やりたいことをする妨げになるものすべてがノイズです。

ノイズを減らすために、以下のことを心がけました。



1.大事なことや物にフォーカスする

部屋に置く物も、そのときやることも、大事な物やことを優先することを心がけました。

所有する物を絞る

物に関しては、量を集めるのではなく、本当に自分の好きな物や必要としている物を数少なく持つようにしています。

かつての私は、物を集めるのが好きで⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました

好きな物はどんどん買って数多く持つほうでした。

このやり方を完全に改めました。

買い物したいがために買い物している面が多分にあったので、必要な物を少しだけ買う生活へはわりと簡単にシフトできました。たまに、無駄遣いをすることはありますが。

今は、1つか2つをとことん使う生活です。





タスクを絞る

やりたいことや、やらねばならないことといったタスクも拡大させず、絞り込むことを意識しました。

手を広げるのではなく、手を引く、またはやめることを心がけています⇒やめたいことをしっかりやめる方法~不用品とおさらばしたいあなたへ。

そのために最初にしたのは、ブレインダンプです⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

ブレインダンプで、やりたいこと、やらねばならないこと、やったほうがいいと思うことを全部書き出して、やらなくてもいいことは、線を引っ張って消します。

残った重要なタスクを付箋に書いて、「今日やること」「今週やること」「今月やること」「この半年以内にやること」と時期を分けた紙を用意して、付箋を貼るという作業をよくやっていました。

この紙は定期的に見直して、いつまでたってもやれない(やらない)タスクや、そんなに重要でもないな、と感じたタスクは、はずしていきました。

ブレインダンプのほかに、日記もよく利用しました⇒⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています

私は日記を朝、書いているので、毎朝、今日やりたいタスクを3つ書くことを続けていた時期があります。

家事や仕事がたくさんあっても、その日のタスクは3つにしぼりました。その3つさえできれば、その日はOKにします。これは今も続けています(今は日記帳には書いていません)。

毎日3つ処理してみよう:ガラクタのない家で暮らすコツ(その3)

その日のテーマを1つだけ決めて日記に書いていたこともあります。その日1日をどんな気分で終わりたいか考えて、それを日記に書いていたこともありました。

自分がどんな気持ちで1日を終えたいかイメージして、そういう気分で終わるためにやったほうがいいことを見つけて実践に努めました。

こうした「大事なことに意識を向ける仕組み」は、「よさそうだな」と思うことをある程度(1年ぐらい)やって、マンネリを感じたり、もっと実情に合っていそうな方法を見つけたら、変えました。

2.詰め込みすぎない

物もタスクも詰め込みすぎず、余裕をもたせるようにしました。こうすると、1番の「大事な物やことにフォーカスする」のを実践しやすくなります。

収納の仕方を変える

1つでも多くの物を限界まで詰め込む収納ではなく、余裕をもたせる収納を心がけました。

一番大きな収納スペースは家(アパート)ですから、手持ちのスペースをで極力見せるようにしています。

壁や床などの大きなスペースは、できるだけ埋めません。

シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。

作り付けのクローゼットや引き出しも、多くても5~6割収納。何も入れない場所も作っています。

本箱なども、中身を入れすぎないようにしています。

昔は、「できるだけたくさん詰め込む派」だったので、本箱に置く本は、置くと手前の二列。立てるだけでなく、横にして積み重ねる、という収納法もしていました。

洋服も、たたみ方を工夫して、たくさん入れようとしていましたが、こうした行動は、かえって視覚的ノイズを増やしていました。

スケジュールに余裕をもたせる

1番とも関係ありますが、スケジュールにも余裕をもたせるようにしています。

以前と変わったのは、休憩時間や、キャッチアップする時間を1日のスケジュールに入れるようにしたことです。

以前は、そういう時間はあまり取っておらず、時間ができたら休む、という感じでしたが、「いつか時間ができたら」と思っていると、そんな時間はいつまでも着ません。

3.シングルタスク

その時間、1つのタスクに集中するというシングルタスクも、頭の中のノイズを減らすのに役立ちました。

シングルタスクとは?⇒1つずつ仕事を片付けよう。シングルタスクをする7つのコツ。

私はもともとながら勉強や、ながら仕事が苦手なので、シングルタスクは自分に合っていたのでしょう。

シングルタスクを心がたら、本を読むのも、1冊読んで、終わったら次のを買って(図書館で借りて)読む、という態勢に変わっていきました。

これは人によるでしょうが、私は、一度にいろいろなものに手を出して、それぞれが中途半端に進んだ状態のまま、何日も過ぎていく、という状態にストレスを感じるほうです。

1つひとつ確実に片付けていったほうがストレスがたまりません。

シングルタスクするのに役立ったこと

・1日のスケジュールを作り、その時間、何をするか決めてしまうと、その時間が来たらそれだけをやる。

・パソコンのタブを開けすぎない(パソコンで仕事している人向き)

・スマホもPCも、さまざまな通知(ノーティフィケーション)は全部オフにする(音はもちろん、視覚的なノーティフィケーションも、ひじょうに目にうるさい)

・スマホは必要な時しか使わない(暇つぶしに、なんとなく見る、という使い方はしない)

・早め早めに仕事をする(先延ばしをすると、いろいろなタスクを一気にたくさんやる羽目になりがち)。

人が先延ばしする4つの理由とその対策

・欲張らない

マルチタスキングが好きな人は、短時間にたくさんのことをやりたい、という欲があると思います。この欲望を手放してしまえば、落ち着いた気分でシングルタスクできます。

4.1つか2つにとどめる

欲しい物やがたくさんあっても、全部手に入れようとせず、1つか2つにしぼるようにしました。

服なら、そのとき必要な服を1着だけ買います。

色違い、サイズ違い、その服と合わせるのに良さそうな服や靴下、アクセサリーなどを合わせて買うことはしません。

昔はまとめ買いというか、複数買いというか、服を1着だけ買って店を出るということはあまりなかったので(スーツなど高価な服を買うときはそれだけを買っていましたが)、これも以前と大きく変わったポイントです。

物が多いと視覚的ノイズが増えるので、「1つだけにする、それが無理なら2つにとどめる」というルールを意識するようになってからずいぶんノイズが減りました。

多ければいいというものではない、レス・イズ・モアだ、という考え方が、このルールの実践を後押ししました。

レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない

1つか2つにとどめる、というのは、すでに持っている物を選ぶときにも意識しています。

以前の私は、文房具をたくさん持っていました。すぐには使わないノート、ペン、レターセット、絵葉書、クリップみたいな細々としたものがたくさんあったのです。

ストックやコレクションと言えば聞こえはいいですが、実際は死蔵品です。

死蔵品をたくさん持つ生活をやめて、使い切ることができる分だけ残し、他は全部処分しました。

大量に文房具を断捨離したあと、筆記具は手持ちのものを使い切る方針へ

考えてみると、そんなにたくさん家に置いておかなくても十分なのです。

1つあればいいものが、2つや3つになったからといって、幸福度があがるわけではありません。

それが物なら、管理の手間や心労が増えるだけだし、それがタスクなら、忙しくなるだけです。

1つか2つにとどめるルールは日常生活のすべてで適用しています。料理のレパートリーも、おかずの数も少なめですし、運動メニューや、勉強メニューも盛り込みすぎないようにしています。

あれこれ手を出しても、できないし、続きません。

できないと、「ああ、またできなかった」という焦燥感が生まれるし、続けられないと、「私って、三日坊主ねえ。意志弱すぎかも」とセルフイメージが悪くなります。

■この続きはこちら⇒すべてをブログに記録した~シンプルな生活にするために役立ったこと(その3)

■関連記事もどうぞ。

静かな時間を大切にすることを学ぼう(TED)

年末年始のストレス解消に音の断捨離が効く

もっと静かにして:気が滅入る部屋を居心地のいい空間に変える7つのコツ(その2)

■初回の記事はこちら⇒シンプルな生活にするために役立ったこと(その1)~不用品を捨てる。

*****

ノイズを減らすとシンプルライフになることをお伝えしました。

記事内でも書きましたが、ノイズを減らす鍵は、欲張らないことです。

物はもちろんのこと、情報もたくさん集めようとすると、ダイレクトにノイズになります。

最近の私の課題は定額サービス(読み放題、見放題なのサブスクリプション)で欲張らないことです。

時間と体力には限界があるので、手を出しすぎないようにしています。





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