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常日頃、自分に意地悪な人に対して、仕返しをしてもいいか?
こんな質問をいただきましたので、この記事で回答します。
小学校の学級会の議題みたいですが、人間関係の悩みの解決、もしくは、心のガラクタを捨てる視点から見ていきましょう。
まずメールをシェアします。こつぶっこさんからいただきました。小見出しは私が入れました。
皆にないがしろにされています
件名:意地悪な人へ仕返しをするのはありでしょうか
私は独身OLです。
コロナ禍のなか、貯金や断捨離に真剣に取り組まねばと思い、2年ほど前から筆子ジャーナルを拝読させていただいています。読むたびにしっかり頑張らないと、と思います。
ここ最近の人間関係に関する読者さんからのお便りから、たくさんの気づきを得ました。
私の周りにもエナジーバンパイアが多く、その結果消耗し、ストレス発散に買い物をするという悪循環に陥っております。
高いものではないですが、かわいいマスキングテープやアイシャドウ、靴下、ファンシーグッズ、洋服、キャンバス地のエコバッグをついつい買い、クレジット支払いに追われる日々です。(筆子ジャーナルを読み、だいぶ改善はされましたが、まだまだです)
買い物癖をなくしたくて仕方ないです。
迷惑な上司
さて、本題ですが、タイトルにも書いた通り、「普段から自分に意地悪な人に仕返しをしていいか?」ということです。
ここ最近モヤモヤしています。筆子さんならおそらくダメと仰るだろうなとも思いますが、私がまだ腑に落ちてないので、ぜひ役に立つ記事を教えてください。
というのも、私の仕事は、立場のある役員の方のサポート(秘書?)ですが、その役員の方が天然か悪意かわかりませんが、とにかくエナジーバンパイア的な振る舞いが多いです。
あまりにも多いので、これまでのハラスメントに関しては割愛しますが(職場の匿名相談には通報済み、改善されず)、例えば1つ。
私がキャリア上大事な面談や語学レッスンに参加するために定時で帰りたい日はどこからかその情報を聞きつけ(仲間内にしか言っていないのに)、終業間際に2〜3分おきにくだらない電話をして引き留めてきたりします。
実際、面談は私の遅刻により、だめになってしまいました。
そんな役員ですが、公のスケジュール以外のあまりにも私的な用事で、奥さんや子どもに頼めばいいものを、私に頼むことが多いです。
面談をダメにされた次の日、人気タレントのトークショーチケット購入を頼まれたのですが、私はチケットがまだ残っていることを確認した後、あえてすぐに取らず、売り切れるまで待って、「頑張りましたが、無理でした」と言いました。(発売開始3分で売り切れるほどのタレントですので、本人も納得はしているようです)
正直、私の足を引っ張り、パワハラまがいのことをする人間だから当然の報いだろうとは思いつつ、「悪いことをする自分」にモヤモヤしております。
セルフイメージが傷ついたという感じですかね…。
少し不思議なのが、意地悪な人に限って、弱い人間が仕返しをすると「しょぼ〜ん、僕、君を傷つけるほど悪いことしちゃったかなぁ? 僕、悪くないですぅ〜」みたいなそぶりをするんですよね。難しいところです。
生意気な後輩
他にも、最近、趣味の習い事で、私より少し遅く入った年下の方が「こつぶっこさんなんかに遅れたくないから、コンテストには出られるレベルじゃないけど、とりあえず自分も出展します」とLINEで言ってきたので、驚いてしまいました。
やけにその年下の方、隠しきれない敵意をちらつかせていましたが…いわゆるフレネミーというやつですかね。
こちらも今までも疑問に思う振る舞いがありつつ、年上だから流してきましたが、「あなたなんかに遅れたくない」と言われるとなかなかショックです。
なので、数日後、直接会った際に、冗談めかして「私なんかに遅れたくないって、すっごい気合い入ってるじゃな〜い!」と明るい感じで言いました。
すると、あわてて反ベソ状態で「違いますぅ! 一緒にがんばろうって思ったんですぅ〜」と言われ、あたかも私が悪い雰囲気になってしまいました。
私に対して意地悪をしてもいいけど、私がするのはだめということ?? と頭の中がハテナ状態です。
家族はこう言っている
家族にも筆子ジャーナルを勧めたり、筆子さんの考えを共有させていただいています。家族とも意地悪な人に仕返ししても良いかという話題にはよくなりますが、「筆子さんはきっとよくないと言うと思う」と言われました。
私もそう思います。
ただ、あまりにもエナジーバンパイアの方が周りに多く、私という存在がないがしろにされているようで悲しくて仕方がないのです。
職場やあらゆる環境でないがしろにされる自分を見つめるにつき、せっかく育ててくれた両親や、自分を信じてくれる周りの人に申し訳ないと思っています。
過去記事で「意地悪」とか「嫌がらせ」で調べてみましたが、見つからず、もしよろしければTED記事や過去記事で参考になりそうなことや、心の持ちようをお教えください。
(正直、最近は他人の言動を気にする時間が無駄!とは思うようにはなっていますが…)
長々と申し訳ございませんでした。今日も一日、筆子さんも、読者の皆様にも穏やかな日々となりますよう。
筆子註釈:
エナジーバンパイヤ:人のエネルギーを奪う人。こちらの記事で詳しく書いています⇒健全ではない人間関係を捨て去ると、新しい自分や他人との出会いがある。
フレネミー:友達のふりをした敵。friend (友人)+ enemy (敵) からできた言葉。
こつぶっこさん、こんにちは。メールありがとうございます。
ご家族にも私のブログを勧めてくださったのですね。うれしいです。
このメールは仕事とお稽古ごとのぐちですね。
もちろん意地悪はしないほうがいいです。いい、悪いというより、そもそも、自分のためになりません(もちろん相手のためにもなりません)。
こつぶっこさん自身も、トークショーのチケットをわざと取らず、「取れませんでした~」と上司に嘘をついたあと、あまりハッピーな気分ではありませんでした。
チケットを取ることが、仕事のうちなのか、上司の個人的な頼み事なのかは、知りませんが、もし仕事ならば、プロとしてすべきことではありません。
個人的な頼み事なら、「それは私の仕事ではないので、お引き受けできません」とはっきり断ってください。
ネガティブな言動にネガティブな言動を返さない
もし、こつぶっこさんが、これから人間的に、どんどん成長して、充実した人生を送っていきたいと思っているなら、ネガティブな言葉や行動に対して、同じようにネガティブな言葉や行動を返さないでください。
ネガティブにネガティブを返したところで、ポジティブなことは何も生まれません。
どんどんネガティブな世界がエスカレートするだけじゃないですか?
するとますますストレスが増えて、無駄な買い物が止まりませんよ。
仕返しって要するに報復や復讐ですよね? 復讐すると、復讐する側が不幸になると相場が決まっています。
先日、復讐譚が繰り広げられる愛憎ドラマを見たのですが、このドラマでも復讐した側が悲劇的な結末を迎えて、復讐された側は、その悲劇から1年ぐらいたったあと、ほほえみながら自分のしたいことをしていました。
悲劇から時間がたっているので、悲劇が起きたときは、復讐された側も、ひどく傷つき、その後立ち直ったのかもしれませんが。
復讐された側は23年前、ひどいことをしていて、諸悪の根源はこの人だと私は思います。
けれども、復讐する側が復讐などに時間とエネルギーを費やさず、相手を許して(または、それなりに気持ちの折り合いをつけるか、ほっといて)自分の人生の充実に取り組んでいたら、悲劇は起きなかったはずです。
時間とエネルギーがもったいない
こつぶっこさんは、上司や後輩を「エネルギーバンパイヤ」だと言っています。
迷惑行為で自分のエネルギーを奪われていると感じているわけです。そういう相手に、さらに、自分の時間とエネルギーを使って意地悪したくはないでしょう?
自分をないがしろにしている(とこつぶっこさんが判断している)人たちについて、「本当にもう、頭にくる~~~~。ひどい~~~」と考えているあいだは、こつぶっこさんの頭の中は、バンパイヤたちのことでいっぱいです。
つまり、相手にコントロールされています。この状態を作らないようにしてください。
エネルギーバンパイヤに対しては、ほっておく(距離を取る、境界線を引く)のが一番です。上司には職場で毎日会わざるをえませんが、仕事だけしてればいいんです。
誰もあなたをないがしろになんてしていない
お稽古ごとの後輩のメッセージの件ですが、この人は、単に適切な言葉の使い方を知らないだけではないでしょうか?
礼儀知らずというか。
テキストメッセージは、表情やボディアクションが伝わらないので、悪くとろうと思えばいくらでも悪くとれます。
人のメッセージはできるだけいいほうに解釈したほうが、これまた自分のためです。
「たっぷりあるマインド」で暮らしましょう⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
それと、誰もこつぶっこさんのことをないがしろになんてしていません。
たまたまこつぶっこさんの周囲に人間的に未熟な人たちが数人いるだけです。
こつぶっこさんをないがしろにしている人がいるとすれば、それはこつぶっこさん自身です。
もっと、自分に自信をもってください。
こつぶっこさんが探して読むべき記事は、セルフイメージや承認欲求に関する記事です。たくさん書いていますが、2つだけリンクします。
もっと自分を好きになろう。ラディカル・セルフ・ラブのすすめ(TED)。
こつぶっこさんの人間としての重要度が100だったとします。
誰かが、こつぶっこさんを丁重に扱って、こつぶっこさんの思いどおりのふるまいをし、ほめたたえてくれたら、100が150になるのでしょうか?
逆に誰かが、こつぶっこさんに失礼なことを言い、わけのわからない頼み事を押し付けたら、100が50になるのでしょうか?
違いますよね?
周囲が何をしようと、100は100のままです。
まわりの人間に、こつぶっこさんの重要度を変えることはできません。
こういう話はTEDトークでも、よく出てきます。
たとえばこちら⇒人の言葉や態度を気にしすぎない方法(TED)
このトークにはお札を使ったアナロジーがあります。
1万円札をくしゃくしゃにまるめても、足で踏みつけても、きれいにアイロンをかけて財布の中に入れても、神棚にまつっても、1万円という価値は変わりません。
自分の人間としての素晴らしさを、まわりの人間に決めさせるのはやめましょう。
こつぶっこさん、私の回答について、ぜひご家族で話し合ってください。
それと、一度、モーニングページを試してください⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
いじめに関しては、こんな記事を書いています⇒人をいじめた過去に対して感じている罪悪感を手放すには?
洗面所やトイレにある捨てたほうがいいもの
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。
洗面所やバスルームから排除できる物を紹介しています⇒50代、洗面所やトイレで「今すぐ捨てるべき」もの。本当に必要なものの残し方 | ESSEonline(エッセ オンライン)
ぜひ、読んでください。
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