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ミニマルな日常

最終更新日: 2023.02.11

無駄に物を増やす困ったこだわりを手放そう。

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物事に対して、こだわりや信念、ポリシーを持つことはいいことですが、世の中には無駄に物を増やす困ったこだわりもあります。

そんなこだわりを5つ紹介しますね。

家に物がたくさんたまっている人は、こだわりをもつ甲斐のあることだけにこだわって、物に関するこだわりは、手放したほうがいいと思います。

そのほうが暮らしがシンプルになります。

こだわりを持つことで、自分の人生が豊かになったり、自信が生まれたり、世の中のためになったりするこだわりを大事にしてください。



1.コンプリートしたい

コンプリートしたい、とはすべてを揃えたいという気持ちです。

ある作家の作品を全部そろえたい(単行本だけでなく文庫も、とか、紙媒体だけでなく電子版もとか)、特定のブランドのビンテージの食器のこのシリーズは全部集めたい、スターバックスのこのシリーズのタンブラーを全部そろえたい、ディズニーランドで売っているマグカップを全キャラクターそろえたい、などなど。

コンプリートしたい気持ちが強いと、コレクションする意図はなくても、気づくと膨大なコレクションができあがっています。

収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法

いったん、コレクションが拡大すると、とても捨てにくくなります。

物理的にも捨てるのが大変ですが、ここまで集めるのに費やした時間やお金がもったいないと思うからです。





2.同じライン・テイストで揃えたい

身の回りにある物を、同じテイストで揃えることにこだわると物が増えます。

人間は矛盾に満ちた生き物なのに、「一貫性を持ちたい」という気持ちがあります。

自分の信念、言葉、行動が、一貫していないと気持ち悪いですよね?

たぶん、そのせいで、持ち物を揃えたいという意識が働きます。

以前、ディドロ効果について書きました⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ。

ディドロ効果は、何か新しい物を手に入れると、それに合った別の新しい物を手に入れたいと思ってしまう心理的傾向です。

今のように、「新しい物をどんどん買おう」という風潮がある文化の中で暮らしていると、誰でも、ディドロ効果のわなにはまります。

そんな状況に、同じ感じで揃えたいという強いこだわりがプラスされると、1つの買い物が次々と別の買い物を呼んでしまうのです。

新しいトップスを買うとそれに合ったボトムスやジャケット、バッグ、靴、アクセサリーまで、手に入れようとします。

新しいお鍋に合った調理ツールや、そのお鍋で作るのにふさわしい料理本が欲しくなったり。

「同じトーンで揃えたい」という気持ちがなくても、新しい物を買えば、たいていそれに合った新しいケースや入れ物が欲しくなりますよね?

古い物がまだまだ使えたとしても。

揃えたいと思っていなくても、何かを買えば、物は増えるのですから、揃えようと思ってしまうと、大変なことになります。

3.季節に合わせたい

日本は四季がはっきりしていて、季節感を大事にする文化があると思います。

私が高校生のときの制服は、春と秋は合服で、冬は冬服、夏は夏服と、カレンダー(特定の日付)で、しっかり線引きされていました。

たとえどんなに暑くても、合服を着るべき時なら、合服で登校しないと校則違反です。

45年以上前の話なので、今は制服の着用の仕方は、こんなにきびしくはないと思います。日本全体が温暖化したのもあり、合服の時期でも、暑ければ、半袖でOKだろうし、制服があっても、なくても、もっと自由に着用できるでしょう。

それでも、いろいろな物を夏用、冬用と分けて揃える習慣は根強く残っているのではないでしょうか?

夏用の食器、冬用の食器、春夏用の服、秋冬用の服。インテリア雑貨も、季節に合わせて飾りたいという理由で、春夏っぽい素材の物、秋冬にあった素材の物を取り揃えることがあります。

この「季節に合わせるこだわり」が強すぎると、当然のことながら、物の数が増えます。

1つあればいいのに、最低でも2つ(春夏と秋冬)、あるいは4つ(春・夏・秋・冬)、場合によっては12個(1月~12月まで毎月変える)取り揃えることになりますから。

暑いときに夏用の服を着て、寒いときに防寒できる服を着るのは、元気に暮らすために必要なことです。

しかし、季節に合わせたいこだわりが強いと、生理的にそこまで必要ではないのに、気分的な必要性を感じて、同じ用途のものを大量に持ってしまいます。

4.流行(トレンド)を押さえたい

今、はやっているものを使いたいという気持ちが強すぎると、家にある多くの物が余剰品となります。

毎年(毎シーズン)、新しい物を買うことになるからです。

片付けがテーマの雑誌を見ていると、「服は定番のものを持ち、流行は小物で取り入れましょう」と書いてあることがあります。

でも、私は、わざわざ新しい物を買わなくても、今の時代に生きていれば、髪型も服装も、雰囲気も勝手に今ふうになると思います。

物を使い果たして、買い替えをすれば、当然、今の時代の物を買うことになりますから。

定番の服で、長い間デザインが変わっていないように見えるシャツやカーディガン、ジャケットなどでも、今と数年前では、微妙に素材やカッティングが変わって、今、店に並んでいる新品の製品は、皆、今風です。

5.よりよい物を手に入れたい

常に、今持っている物よりもいい物、ワンランク上の物を手に入れたい、というこだわりが強いと、すぐに新しい物に目移りするため、せっかく手に入れた物を、使い切ることができません。

家にはまだ使える物があるのに、新しい物をどんどん追加してしまうからです。

私にとって、ベストの物、完璧な物、もっともお気に入りの物、1番使いやすい物を手に入れたいという果てしのない欲望は、ある種の完璧主義です。

完璧主義だと物が増える話はすでに書いています。

妥協買いと完璧主義:~同じもの、似たようなものがどんどん増えてしまう理由(その2)

私も以前は、財布やバッグで、この不毛な「完璧主義」を発揮して、雑貨をたくさん買ってしまい、使いきれずに処分しました。

すぐに新しい物が欲しくなり買う。このサイクルから抜け出す3つの方法。

番外:その他のちょっとしたこだわり

これ以外にもいろいろなこだわりがあります。

文房具は全部ブルーで揃えたい、服を買うなら日本製、調味料やスパイスは絶対オーガニック、化粧品は絶対無添加のもの、パソコンやデジタル機器は、全部アップル製品、雑貨はすべて無印良品など、使う物に対するこだわり。

特定の友人が持っている物を自分も買いたい、2日続けて同じ服で通勤しない、このスカートのときは、絶対このバッグ、この作家の本は絶対初版で買う、など、買い方や使い方に対するこだわりもあるでしょう。

そのようなこだわりをベースにした行動は、いつしか習慣になり、自動的な行動になってしまいます。昔はこだわる意味があったのに、今は、何の意味もないし、むしろ弊害のほうが多い、ということもあります。

断捨離しなければならないほど、自宅に物がたくさんあるなら、こだわりのせいで物が増えている可能性は大いにあります。一度、自分のこだわりを見直してください。

■関連記事もどうぞ

物に対する強いこだわりを手放す方法。

風水にこだわりすぎて、かえって不幸になるのをやめるには?

所持品の数や、捨てたものの数にこだわりすぎてはいけない理由。

******

毎日食べるものや食べる順番、ランチを取る店、家で使う日用雑貨なども、こだわって選び、消費しているせいで、物のみならず、無駄な出費や行動が増えているかもしれません。

特定の掃除の仕方や手順にこだわっていると、特定の洗剤や掃除道具が必要になります。

自分では、「これにこだわることは、私の美意識」と思っているかもしれませんが、単なる習慣や、思考停止のまま行っている行動であることも多いのです。





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