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最近もらった読者のメール2通に返信します。
内容:
・地震にあって思ったこと
・コウモリを馬鹿にしないで
まず、令和6年能登半島地震で被害を受けたいとまさんのお便りです。
いとまさんは、年末に、「夏にここで着物を断捨離するぞ!と宣言したにもかかわらず、全く進んでいません」というメールをくださっていました。
すでに着物は着ていないし興味がなくなったけど、着物をリメイクしたり、浴衣を仕立てたりする講座がカルチャーセンターで始まり、参加して、お嬢さんの着物を作ったりしているうちに、自分も着物と浴衣を残してもいいので、と悩み始め、決められなくなったという内容でした。
その直後、年が開けていただいたメールを紹介します。
大地震にあいました
件名:物をたくさん持つことは危険です
こちらは元日早々、大地震に見舞われました。最大震度7、私のところは震度5強でした。
夫と私の本棚は固定してあったので倒れませんでしたが、中身は雪崩を起こし、壁にもヒビが入り、食器棚もぐちゃぐちゃです。(食器の数は4人家族最低の分しか持っていませんが)
神棚も天井から落ちました。
一番危険だったのは、2階にあった私が着物を着る時の姿見でした。私の身長くらいあります。粉々でした。
幸い、夫は1日から仕事で(それはそれで大変だったらしいですが)子供達と私は避難所に指定されている小学校の3階に避難しました。
私の両親とも合流でき、地震が起きたのは夕方でしたが、夫とも8時には合流できました。それが何よりの幸いです。
ライフラインは、というと断水中です。これを送信したら4人で給水所に向かいます。ガス、電気は大丈夫です。
これで私の着物を処分する決心がつきました。姿見がないと着られないのは危険すぎます。片付けてくれた夫と息子に感謝です。
正月早々大変な目に遭いましたが、シンプルに生活しなさいということなのでしょう。
筆子さんのお住まいのところは地震の心配のあるところですか?
こちらは日本の中でも何十年も地震がなかったのですが、ここ3年、地震が多いです。
では、お互い元気に過ごしましょう。
いとまさん、こんにちは。
明けましておめでとうございます。正月そうそう大変でしたね。心より、お見舞い申し上げます。
地震のことはよく知っています。すぐに国際ニュースになりましたから。
ご家族全員、無事だったのは不幸中の幸いでした。
もう、断水は復旧しましたか?
1日も早く、日常生活に戻れることを祈っています。
カナダにも地震はありますが、日本のように頻繁に揺れたりしません。たいてい沖合で起きるので、人が被害を受けることはあまりないんです。
カナダにおける天災は、山火事、豪雪、ハリケーン、大雨と洪水あたりです。
どれも嫌ですが、去年、山火事がすごく多くて、春先から秋になっても、ずっと燃えていました。
山火事は、地震や津波みたいに、いきなり来て、いきなり人を殺すことは少ないでしょう。
しかし、山火事によって、生活がとことんめちゃめちゃになる人はたくさんいます。
仮に家が燃えなくても、ずっとどこか遠方で避難するはめになりますから。
それに、山火事は広範囲で空気を汚染します。今年の夏もきっと山火事が多いので、呼吸器に持病がある人は、すごく大変です。
さて、今回の地震をどう解釈するかはいとまさんの自由ですが、日本は地震を避けられない国です。
どこに住んでいても地震の危険はついてまわります。だから、「地震は来る」と思って暮らし、震災を拡大させないライフスタイルを採用するべきでしょう。
それと、人はいつ死ぬかわからないから、毎日を楽しく生きるべきだと思います。ささいなことを心配したり悩んだりせず、いらないものは全部手放して、やりたいことをどんどんやっていってください。
いとまさんが、着物のリメイクを楽しみたいとか、少しは手元に残したいと思うなら、そうすればいいと思いますよ。
それでは、ご家族全員で今回の危機を乗り切ってください。
どうぞ、お元気で。
次は、コウモリについて、StrayCatさんのメールを紹介します。
コウモリを馬鹿にしないでほしい
自分は断捨離にも興味があり、時々こちらのサイトを見てます。動物に関した仕事をしています。
>スッキリ感を求めるのであれば、コウモリのように中途半端なものは、どちらかのチームに判別してしまったほうがいいと思います。
これはどういう意味で書いておられるのでしょうか?
こうもりはれっきとした哺乳類で鳥とはまったく違う動物です。くわしい事まで知らなくても、鳥でない事は普通は知っていると思います。
中途半端な例をあげたいなら、もっと適した例が幾らでも有るでしょう?
罪のない動物に蔑視的な、馬鹿にする様な表現をされるのは動物を愛する者として良い気持ちはしないのでメールしました。
StrayCatさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
まず、不愉快な気持ちにさせた点についてはお詫びいたします。ごめんなさい。
ここから釈明です。
あのコウモリはイソップ物語に出てくるコウモリのこです。寓話の中のコウモリであり、実際のコウモリではありません。
イソップ物語の中で、時には鳥と名のり、ときには哺乳類と名乗るコウモリです。
もちろん、これは人間が作った寓話であり、本物のコウモリは、この話とは全然関係ない世界に生きています。
中途半端な例でもっと適した例がいくらでもあるそうですが、たとえばどんなのでしょう?
私はこの記事を書いているとき、コウモリが一番わかりやすいと思って、コウモリという言葉を使ったのであり、べつにコウモリを馬鹿にする意図なんてありません。
実際、コウモリを馬鹿にしたことなんてないです。
動物園で本物のコウモリを間近に見ると、むしろ怖いなと思いますが、それは軽んじる気持ちではありません。
中途半端なものの例として、コウモリしか思いつかないのは、意図的にも、無意識でも、コウモリを馬鹿にしているからではなく、私に想像力がないからでしょう。
私、元旦にチンパンジーの話を書いていますが⇒心のパフォーマンスを最適化するには?~チンプパラドックス(TED)
この記事も相当不愉快だったでしょうね。
人間社会において、動物はさまざまなアナロジーに使われており、言葉にもなっています。
たとえば、古い言葉で、もはや誰も使わないと思いますが、「犬畜生」とか。ほかにも、豚に真珠、狐につままれる、井の中の蛙大海を知らず、馬の耳に念仏、狼少年などあります。
トロイの木馬はマルウエアだし、英語でホワイト・エレファント(white elephant)というと厄介者、無用の長物という意味です。
こうした言葉を使うとき、その人は、べつにその動物を馬鹿にしてはいないでしょう。頭の中で実際に、犬や猫、豚がイメージされることそうそうないのでは?
メールをいただいてから、「コウモリ」の前に、「イソップ物語の」という言葉を書き添えました。
これで、私の意図がわかりやすくなったと思いますが、どうでしょうか?
今更何を書いても弁明にしか聞こえないかもしれませんが、StrayCatさんの理解が得られることを願っています。
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いつもいろいろなメールをありがとうございます。
たまに、至らない表現もありますが、今年もブログを読んでいただければ幸いです。
言葉の使い方に関してクレームをもらうことはたまにあります。
数年前、「片手落ち」という言葉を使ったら、たくさんメールをいただきました。
もとの記事⇒真の意味で物を減らす3つの方法。地球のガラクタも減らさなければ片手落ち。
クレーム特集⇒読者をバカにしないで!というメールにお答えします(批判、苦言、助言特集)
動物関連だと、「ペットをかかえこみすぎず、整理したほうがいい」という話を書いたら、「捨て猫と捨て犬が増えるから、こんなことを書くべきではない」というメールをいただきました。
ある芸能人のことを書いたら、ファンの人からすごい剣幕のメールが届きました。私が敬称(さん)をつけていないこともすごく失礼だと言われました。
「父兄会」という言葉を使ったら(私の中では、父兄は保護者の意味としてインプットされている)、女性蔑視につながるからこの言葉は不適切というメールをもらいました。
直近では、「同人誌」に関して、たくさんメールをいただきました⇒同人誌の処分のさい、フリマやオークションが禁止されることについて。
そのたびに、記事を直したりそのままにしたりしています。
私が芸能人や動物の話を書く時、たいていアナロジーとして使っています。そのほうがわかりやすいと思うから書いているだけで、何かを攻撃する意図はありません。
攻撃したいものなんて何もありませんから。
もちろん、無意識の偏見などは、文章に現れているはずです。
不愉快や違和感を感じたら、メールをください。引用許可をいただければ、このように記事で説明します。私のそのときのエネルギー状態によっては、まったく無視することもありますが。
それでは、あなたも伝えたいがありましたら、お気軽にメールください。お待ちしています。