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モーニングページに関する質問をいただきました。質問に回答しつつ、モーニングページのルールみたいなもの(提唱者のジュリア・キャメロンが言っていること)を改めて紹介します。
最後にエッセオンラインの記事も紹介しています。
まずメールをシェアしますね。やっこさんからいただきました。
朝一番に書いています
件名:モーニングページについて
度々メールを差し上げております、やっこと申します。
毎日のブログと楽しいnoteの更新ありがとうございます。
本日はモーニングページについて初歩的な質問です。
子供が結婚し環境の変化や新たな人間関係により不安定な日々を送っています。
そこで、改めてモーニングページにチャレンジしてみました。
今度は本当に本当の朝イチで。
すると、違いました(驚)
今までは、朝の最低限の家事の後に、ひと息ついてから書いていました。
これはどちらかと言うと、ブレインダンプに近かったのでしょうか。
続けてみると、私の場合は高速でいろいろ出てきます(笑)
止まらないくらいです。
そこで質問なのですが
1)3ページ以上書き続けてもいいのか?(短時間に意味があるのか?)
2)書いて気づいた事は忘れないように捨てる前に記録していいのか?(新たなメモが増えてしまう)
です。
既に記事に掲載されていましたら申し訳ありません。
やっこさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
いつも、記事を読んでいただき重ねてお礼申しあげます。
お子さん、結婚なされたんですね。おめでとうございます。
もし、モーニングページを提唱者のジュリア・キャメロン(Julia Cameron)の指示どおりに書くのであれば、質問の答えは2つともNOです。
でも、ジュリアのやり方にはこだわらず、自分なりに思考の整理をするために、朝、ものを書くことをしたいなら、何ページ書こうと、書いたものを転記しようとやっこさんの自由です。
でもそれを始めると、ジュリア・キャメロンや私がやっているモーニングページとは違うものになります。
モーニングページとは?
モーニングページは、アメリカの作家、ジュリア・キャメロンが創造性を開発するためのワークショップで指導しているワークの1つで、毎朝起きてすぐに手書きでノートに3ページ分、自由に文章を書くこと。
目的は、雑念を書き出し、創造性を高めることです。
人によっては以下の効果もあります。
・心をクリアにする
・ストレスや不安の軽減
・問題の解決
・自己探求、自己理解の促進
・規律(ルーティン)の形成
・集中力の向上
詳しくは彼女の著書、『The Artist’s Way]』を読んでください。邦題は、『ずっとやりたかったことを、やりなさい』です。
これは紙本へのリンクですが、電子書籍もあります。
オリジナルはこちら。
ジュリア・キャメロンのサイトにモーニングページの基本を説明した動画があります。
Morning Pages | Julia Cameron Live
このページには以下の説明があります。
それは高度な芸術でもなければ、文章ですらもなく、頭に浮かんだあらゆることを書き出すこと。
モーニングページについて考えすぎないことが重要で、何でもいいので3ページ書いて、明日も3ページ書く。
モーニングページのルール
・毎朝起きてからすぐに書く
・思ったことをどんどん書く
スペルや文法にはこだわらない。自由に書いていく。何も書くことがないときは、「書くことを思いつかない」という言葉で3ページ埋めてもOK.
・手書き
・最低8週間は続ける(これはジュリア・キャメロンのワークショップでの指導)
・読み返さない
3ページである理由
ジュリアは、3ページがちょうどいいと思ったから、3ページと指導していると思います。3ページ書く所要時間は20分~30分。
これ以上書くと、「自己陶酔に陥る危険がある」とジュリアは言っています。
Morning Pages: FAQ | Julia Cameron Live
3ページにおさめたいけど、3ページ以上になってしまうなら、大きなノートを使えばいいんじゃないでしょうか?
A4のノートなら、相当書けると思います。
読み返さない理由
モーニングページは意識の流れを書くものであり、講義録や仕事の記録、To-doリスト、日記、備忘録、アイデア出しのメモではありません。
これらの記録は、すべてあとで読み返すことを前提にしていますが、モーニングページは違います。
モーニングページは読み返しません。
モーニングページで重要なのは、書くことそのものであり、書いた結果(書いたもの)にはフォーカスしないのです。
書いたものにフォーカスしないからこそ、自由に書けるのではないでしょうか?
モーニングページを書くことは、頭の中を掃除するようなものです。
部屋をほうきで掃いたあと、掃き集めたゴミをしげしげと眺めて、取っておきたいものを探し当て、つまんで容器に入れて取っておく人もいるかもしれませんが、私は掃き集めたゴミは、ちりとりで取って、そのまますぐにゴミ箱に捨てます。
人々がモーニングページに書き出す雑多なことは、自分と創造性の間にある邪魔者(ゴミ、ガラクタ)なので、これらを書き出してきれいに掃除すれば、自分の中に眠っている創造性をもっと発揮できるというのがジュリア・キャメロンの考えです。
読み返さないもう1つの理由は、書いたものを自らジャッジしないため。
モーニングページを書いているときは、自分が書いていること=そのとき考えていることをジャッジするべきではありません。
ジャッジすると、自分の中の完璧主義が働いて、「こういうこと書いたほうがいいかもしれない」と思って、作為的に何かを書いてしまいます。
すると、それはもう自分と創造性を隔てるものを取り除く作業ではなくなり、むしろ隔てるものを増やしてしまいます。
ジュリア・キャメロンは、「検閲官」という言葉を使って、自分で自分に制限をかけることを戒めています。
筆子の思うモーニングページのコツ
私が毎日、モーニングページを書き始めたのは、このブログでこのワークについて紹介した9年前です。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
以来、ずっと3ページ、そのとき思い浮かんだことをつらつら書いています。
続けてみて、また読者から質問をもらったり、体験談を教えてもらったりして、今思っているモーニングページを書くコツを2つ紹介します。
書き方にこだわらない
これまでノートの大きさ、筆記具、書く時間帯やタイミング、内容について、本当にたくさん質問をいただきました。
そういうことを気にする時間やエネルギーがあるなら、ノートを開き、書き始めてください。たとえば、
「筆子が書けというから、モーニングページを書き始めたけど、こんな書き方でいいのかな。ノートはこの大きさでいいのかな? 筆記具はこれでいいのかな? 3ページ以上書いてもいいのかな。何書いたらいいんだろう。書いたもの、家族に見られたらいやだな。そもそも書くだけで人生が変わるわけなんてないし、それにしても、毎日暑いわ。日本の夏はどうなっちゃうんだろう。。。」
モーニングページのよさは書くことにあり、書き方について思案することにはありません。
効果を期待しない
人々がモーニングページを書き始めない理由の1つは(モーニングページに限りませんが)、効果があるかどうか、書くことで自分に得になることがあるかどうか考えているからです。
つまり、効果のないことはしたくないのです。
でも、部屋の掃除に効果を求めてやる人っていませんよね? 掃除しないと汚れがたまって暮らしにくくなるから掃除するだけ。
頭の中も掃除しないと、ガラクタ思考がたまって機能しなくなります。
実際、心配ごとや不安や不満を何年も頭の中にためこんで暮らしている人はたくさんいます。
ずっと心配しているのはつらいから、気分を晴らすためにたくさん買い物して、部屋が汚くなり、自己嫌悪を感じてまたストレスがたまるのでまた買い物をする。
こんなことをするぐらいなら、紙の上に心配事を書き出すほうがずっと安上がりです。
書き終わったノートを取っておく必要はないので、ものもたまりません。
私は、書き終わったノートはその瞬間、ぽいっとゴミ箱に投げ捨てています。
やっこさん、私の回答が何かの役に立つことを祈っています。これからもお元気でお過ごしください。
モーニングページについてもっと知りたいなら
モーニングページに関する記事のまとめがあります⇒モーニングページに関する記事のまとめ。
まとめを書いた以降に書いたモーニングページの記事。
朝の3ページで心が変わる~モーニングページを試した読者の感想
私が買わなくなったもの
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。
今回は私が買わなくなったものを紹介しました⇒60代ミニマリスト「買わなくなったもの」5つ。ものの代わりに心のゆとりと自由を手に入れた | ESSEonline(エッセ オンライン)
よかったら読んでください。
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モーニングページに関する質問に回答しました。
私はモーニングページに何かすばらしいアイデアを書くことはありません。「きょうは寒いな」とか「眠いな」とか、「どうして私は字がこんなに汚いんだろう」とか、そういうことをよく書いています。
もともと字が汚いので、読み返したくても判読できません。
でも、モーニングページにアイデアを出して、それを別のノートに転記しておく人はいます。
でも、それはもうジュリア・キャメロンのモーニングページではないでしょう。
ですが、そうすることで、その人の人生がよくなっているなら、自由にやればいいのです。
すべての人が、「ジュリア・キャメロンのすすめるモーニングページ」を書く必要はありません。
どんなにすばらしい方法やテクニックでも、自分に合うとは限りません。