部屋でくつろぐ中年女性

ミニマルな日常

最終更新日: 2024.11.7

50歳を過ぎたら小さな暮らしにシフトしよう(その1)~見直すべきポイント、持ち物編。

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50代を迎えると、ライフステージは大きな変化を迎えます。

子供たちが巣立ち、自分自身の時間が増える人もいれば、親の介護をしなければならない人もいるでしょう。

体力や健康面も、若いときと同じようにはいかなくなります。

これを機に、今までの生活を見直し、よりシンプルで心地よい「小さな暮らし」にシフトしてみませんか?

物や活動、人間関係を見直すことで、自分にとって本当に大切なものに集中し、残りの人生をより豊かにすることができます。

この記事では、50代を過ぎた今こそ見直したい生活のポイントを具体的に紹介します。初回は物質的なものの見直しです。

記事の最後にエッセオンラインの記事の告知をしています。



住まい

いきなり今より小さな家に引っ越す必要はありませんが、将来的にはそういうことも起きると考えて、住まいの見直しをしましょう。

現在の家をフルに活用していますか? それとも、不用品の倉庫として使っていますか?

確かに、十分スペースのある大きな家に、自分の好きな家具や小物を置いてゆったり暮らすのは快適だと思います。

しかし、家の中はほこりがたまるし、床が汚れるし、掃除をしないとだめですよね?

ほかの人が掃除をしてくれればいいでしょうが、庶民はそういうわけにはいきません。

小さな家のほうが管理しやすいので、必要以上のスペースはないほうがいいと思います。

私は今年の5月に小さな住まいに引っ越しました。前もかなり狭い家だったのですが、2ベッドルームだったので、今の倍近くの面積があったと思います。

この狭い家を週に1度、掃除していますが、掃除をする場所が少ないので楽です。

私は、娘の家の掃除も10日に1度ぐらいの頻度で行っていますが、娘の家は2ベッドルームで広いので、床の掃除1つにしても、負担が増します。

小さな家はエネルギーの消費も抑えることができるので、経済的な負担も減ります。もちろん環境にもやさしいので、持続可能な暮らしに貢献できます。

さらに、小さな家はものを置くスペースが限られているので、ごく自然に持ち物が減っていきます。

本当に必要なものや大切なものだけを選び取るしかなくなるので、生活のシンプル化がすすみますよ。

ものが少なければ、次の引っ越しや転居の負担も減ります。

多くの人が、自宅で老衰で死にたいと願っているでしょうが、これはけっこう難しいので、たとえマイホームでも、晩年、転居する可能性は高いです。

セカンドハウスや別荘があり、あまり使っていないときは、賃貸や売却を検討してください。





持ちもの

日常使うものを本当に必要なものだけに絞り込みます。

家具

ほとんど使わない家具は処分して、使っているけれども大きすぎる家具は小さなものに少しずつダウンサイズします。

本当に必要で機能的なものだけを残し、シンプルなインテリアにしましょう。

家具は大きくて重いので、計画的に処分してください。

大型家電

使っていない家電やスペースを取る大型家電を見直し、必要最小限のものにします。

まだ使えるもので、実際に使っているなら手放す必要はありません。

しかし、こわれかけているのに無理して使っているなら、新しいものに買い替えたほうが安く、高機能なことも多いです。

書籍・雑誌

読み終えた本や今後読む予定のない本、雑誌を手放し、本棚を整理します。

私はだいぶ前から、電子書籍を読むようにしましたが、かさを減らせるので、本をたくさん所有したいなら、デジタルで読むのもおすすめです。

本は集まると重いので、数が多いと引っ越しのとき、非常に大変です。

食器・キッチン用品

何も考えていないと食器も増えます。

年に数回しか使わない食器は手放したほうがいいでしょう。

重くてかさばる食器も私なら手放します。

ちょっと前にnoteで、軽い食器を買ったことを紹介しましたが⇒2024年の7月のできごと~筆子の写真日記

食器が軽いと本当に楽です。使うときも、洗うときも、しまうときも。

これは実際に使ってみないとわからないでしょうね。

部屋から大きなものを撤去したとき、ものすごくスッキリすることがありますが、その物体があるときは、それが気持ちの負担になっていることに気づきません。

なくしてみて初めて、「ああ、ストレスになっていたんだ」と気づきます。

重い食器も同じです。使っているときは、普通に思いますが、軽量のものに替えるとその「楽さ」をしっかり感じます。

なぜ日本人はこんなに食器を持っているの?~食器が増える理由と増やさない方法

衣類

衣類については、過去記事に何度も書いていますが、そんなに数はいりません。

というのも、実際に着る服は限られているからです。

たくさん持っていても、本当に日常生活に活かしているものはごくわずか。

ほかの服はいったい何のために、クローゼットやたんすに入っているのでしょうか?

豊かさを感じたいから? 「もしものとき」に着る服がないと困るから? 説得力のある答えを思いつかないときは手放したほうがいいでしょう。

バッグや靴の見直しも忘れずに。

これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です

趣味の道具

以前は楽しんでいたものの、今はほとんど使わない趣味の道具(楽器、スポーツ用品、クラフトの材料など)を見直します。

長年続けている自分にとってとても重要な趣味に必要なものだったとしても、今は、昔とはその趣味の楽しみ方が違っていることがあります。現在、ちゃんと活かせているか、という視点で趣味グッズを見てください。

趣味グッズはなくても生活できなくなるわけではないので、手放しやすいと思います。

不要な趣味グッズを捨てたほうが、現在の趣味に集中しやすい環境になりますよ。

使っていないギフトや景品

日本は贈答品をもらうことが多いので、もらったまま押入れや棚に入っているギフトやおまけがたくさんあるかもしれません。

必要ないものは、他の人にゆずったほうがいいでしょう。

特に見直しをおすすめしたいのはタオル、キッチン用品(特にマグカップやコップ)、バッグ類です。

贈り物を手放す勇気を持て:本質を理解すれば罪悪感もないし、断捨離も簡単になる。

日用品のストック

すぐに使うつもりで買ったけれど、買いすぎてずっとストックになっている。

そんなものを見直します。数が多いと、自分や家族が使うときが来る前に劣化します。

以前、長年、物置に入っていたストック品の大半が使い物にならない状態になっていたと教えてくれた読者がいましたが、ストックする人は、「ストックすること」が目的になってしまい、ストックしたものを回転させることが二の次になりがちです。

使うためにストックするのですから、使うほうに意識を向けましょう。

車を手放す話は、少し前に、複数の読者が、体験談を送ってくれましたが、一度、車を所有すると、手放しにくいようです。

愛車を手放すのがつらい。気持ちの整理の仕方を教えてください←質問の回答。

今回は、家族全員が1台ずつ持つ必要があるのかという視点で見てください。

車は維持費がかかりますから。

最近はカーシェアリングも盛んになってきたし、レンタカーもあります。レンタカーを借りるのはけっこう高いのですが、あまり乗らない車を所有するより、ずっと安上がりです。

都市部は、公共交通機関が充実しているので、日常の移動は電車やバスで十分に賄えることが多く、車を頻繁に使用する必要がないこともあります。

在宅勤務が増えている現在、通勤のための車の必要性が低下しているかもしれません。

思い切って、公共交通機関や徒歩、自転車に切り替えても、そこまで不便ではないかもしれません。

車を手放さない場合でも、次回はよりコンパクトな車に乗り換えることを検討してください。

車は自由と独立、ステータスの象徴なので、そんなに必要なくても持ち続けたいと思う人は多いでしょう。

また、周囲がみな車を持っていると、自分だけが手放すことに抵抗があるかもしれません。「人と違ったことをしたくない」「貧乏だと思われたくない」などなど、余計な心配をします。

しかし、車に対して心理的に抱いている価値観は、単に自分がそう思っているだけのことです。いったん、心理的なニーズを横に置いて考えてください。

実際の生活でのニーズや費用、環境への影響を見直して、車の必要性を再評価しましょう。

車を手放すことで得られるものもあります。経済的な自由、スペース、車のメンテナンスや駐車場を探す時間、健康など、どれも重要な要素です。

食品の買いすぎをやめたいなら(エッセオンライン)

エッセオンラインに新しい記事がアップされたのでお知らせします。

今回は、食品を買いすぎないコツです⇒60代・ミニマリストの食品を「買いすぎない」3つのコツ。ため込みグセの解消にも | ESSEonline(エッセ オンライン)

冷蔵庫、フリーザー、パントリーに食品がいっぱい詰まっている人はぜひ読んでください。

*****

50代になったら小さな暮らしにシフトをするために、持ち物を見直すことをおすすめしました。

物質的なものには、過去の思い出や執着が宿っていることが多いです。

不要なものを手放すことで、過去にしばられず、新しいライフステージを迎える準備が整うのではないでしょうか?

持ち物の整理は、心の整理でもあり、次のステージに向けた新たなスタートを切る助けになります。





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