若い女性と車

ミニマルな日常

愛車を手放すのがつらい。気持ちの整理の仕方を教えてください←質問の回答。

愛車を手放すことになりとても悲しい。気持ちを整理する方法を教えてください。

この質問に回答します。

まずメールをシェアしますね。ありんこさんからいただきました。



車と別れたくない

こんにちは。

何回かメールを送っているありんこと申します。

今回は相談をしたくメールいたしました。

現在北陸地方で暮らしておりますが、この夏に夫が転職することになり、東京近郊に引っ越すことになりました。

引っ越すにあたって、仕事、実家への近さなど、いろいろなものを手放さなければならないのですが、一際手放すのが辛いのが車です。

小さい頃から大好きだったメーカーの車を、社会人になった時に購入し、かなり愛着を持ってきました。

ですが東京近郊となると駐車場代がとても高いし、電車の便がいいので車は正直必要ありません。

必要ない、使わないものを持っているなんて、何と無意味で無駄なことか、とは分かっているのですが、ペットのように可愛がっていた愛車を手放す決断が、どうしてもできません。

親や友人からは、お金の無駄、いつか必要になったらその時性能のいい車を買えばいい、と言われており、頭ではよく分かりますが、あの子を手放すなんて、と思ってしまいます。

古い車で、売れない(=廃車にするしかない)と言われており、手放したらゴミとなってしまうことや、希少なデザインで、もう売っていないことも、手放しづらい要因だと思います。

小さいモノや服などなら、多少無理して持っていてもいいと思いますが、車は維持費も管理費も税金もかかるので、思い出のものとして持つものではない、とは分かってるんですが…

モーニングページやブレインダンプもしていますが、手放したくない、という感情ばかりが出てきてしまいます。

愛着のあるものの手放し方、気持ちの整理の付け方について、何かヒントやアドバイスがいただけたらと思います。





ありんこさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

私は車を運転しないので、所有もしませんが、車と自分が一心同体になる人は、たくさんいますね。

私の娘も、自分の車をとても大事にしており、「私のベイビー」と呼んでいます。

これまでいろいろなところに一緒に行ったし、たくさんの思い出もその車と作ってきた。

つまり人生のパートナーだったから、ペットと別れるようなつらさを感じているのでしょう。

1.捨てない、持ち続けて様子を見る

そんなに手放すのが嫌なら、持ち続ければいいんじゃないでしょうか?

駐車場を借りて、税金や保険料も払い、メンテナンスもこれまで通りし、1ヶ月に1回は乗ることを心がける。

東京だって、ふつうに車道はあるわけですから、たとえ、駅から5分のところに住んでいようとも、通勤に車を使えばいいでしょう。時々、東京近郊をドライブしたり、お盆や正月、実家に帰るときは、その車を使う。

こんな生活を1年ぐらいしてください。

そして、自分がどう感じているか、客観的に見てみます。

引っ越してからわかることもたくさんあるので、「ああ、やはり車を持つのはまったく現実的ではない。お金が出ていくばかりだ。手放そう」と思うかもしれないし、逆に、「車があってよかった。このまま持ち続けよう」と思うかもしれません。

ありんこさんは、仕事をやめるのですよね? もしかしたら、次は車の必要な仕事につくかもしれません。

車をキープするか手放すかは、その時に考える。これが1つ目の選択肢です。

2.車を手放す

車を持つことは現実的ではないので、すでに手放すことは決めた。だけど、気持ちの整理がつかない。

この場合は、以下のようにするといいでしょう。

別れの儀式をする

私たちの命には限りがあるので、生きている間に何度もつらい別れをしなければなりません。

大好きな人たちと別れざるを得ないとき、人は儀式をします。それに類したものをして車を送り出すと、気持ちの整理がつきます。

たとえば、

徹底的に洗車する

車の中、外を、隅から隅まで自分で徹底的にきれいにして、何だったらタイヤも新しいのに交換します。そして、思い出のある場所に一緒に行って、そこで車の美しい姿を写真におさめる。この記事の画像のように、自分と一緒に写っている写真も撮ってください。

思いっきり泣く

廃車にはしない

廃車にならないよう、できることはすべてします。

たとえば、乗ってくれそうな人を探しだし、破格の値段、もしくは無料で譲り渡す。もしくは、珍しいデザインだそうなので、車を集めることが趣味の人に買ってもらう(世間には、全く乗らないのに、たくさん車を集めている人がいます)。

廃車にするしかないときは、部品の一部をもらって、部屋に飾ればいいでしょう。

感謝の言葉とともに、車を送り出す

命日に祈る

手放した日は、命日として、毎月その日が来たら、車の写真の前で近況報告をし、亡き車のことを思って泣く。車のことを思い出してもつらくなくなるまで、続ける。

周りの人は、「たかが車のことで馬鹿みたい」と言うでしょうし、正直、私もそう思います。

でも、私は、「ものはものにすぎないでしょ。大事なのは自分の今の生活じゃん。さっさと、前に進もう」と気持ちを切り替えることができる、わりとドライな人間です。そして、私とは違う考え方や感じ方をする人がたくさんいることも知っています。

ありんこさんは、気が済むまで別れを惜しんでください。

別れの儀式をしっかりやると、何もやらないより、割り切ることができるし、ありんこさんの車は、ずっとありんこさんの心の中で生き続けます。

気持ちを整理する一連のワークをする

以前、こんな記事を書いています⇒とても愛着のあるものを手放す5つの方法~コツはちゃんと向き合うこと。

この記事に以下の5つの方法を書いています。

1.感情を書き出す

2.ものにまつわるストーリーを書いてシェアする

3.今、必要としている人に寄付する

4.現在の生活における価値を考えてみる

5.新しいものを得ると考える

このうちの3番以外をやってください。

すでにモーニングページやブレインダンプで、感情を書くことはしているそうなので、それは継続してください。

ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

もう1つ、愛車に手紙を書いてみるのもいいと思います。

現在の生活における価値は、ありんこさんの場合は、東京生活における愛車の価値を想像してください。車を持ち続けることで得られるもの、失うもの、両方について考えてください。

「新しいものを得る」と考える、とは「たっぷりあるマインド」のことです。

たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。

不用品を手放すとき、多くの人は、失うものに全力でフォーカスします。まるでこの世の終わりが来たかのように。

ですが、何かを失うとき、必ず新しいものを得るんです。

失いっぱなしということは考えられません。同時に、何かを得れば、何かを失います。

同じものをずっとキープしたままで生きることは不可能です。

なぜなら、人生とは変化だから。

この変化を受けいれ、ポジティブに捉えることができる人のほうが、幸せに生きられると私は考えています。

どんな変化も、考え方を変えれば喜んで受け入れられる(TED)

愛車を手放すのがつらいという気持ちは、確かにそこにあり、その悲しみは本物です。

しかし、悲しいからといって、そこで止まっていてはいけないのです。

生きている限り、悲しい、つらいと思うことを避けては通れませんから。それも人生の一部だから、受け入れるべきではないでしょうか?

思う存分、悲しんだあとは、前を見て進んでほしいと思います。

車を手放すことで感じるつらさや悲しさは、たぶん1年ぐらいで感じなくなるでしょう。

新しい場所に引っ越しをすれば、次々と新しい体験をするので、嘆き悲しんでいる時間も気持ちの余裕もなくなると思います。

では、ありんこさん、お元気で。引っ越しの準備、がんばってください。

■この記事の感想を読者からいただきました。

車を手放すかどうか迷っている人の記事を読んで。

車を手放すのがつらい人に私が伝えたいこと。

愛着が強くて捨てられないものがある人が読む記事

物に対する執着を減らす4つのコツ~早速今日から実践しよう。

ものや人に執着してしまう強欲な自分が嫌い。執着心を手放す方法を教えて。

もう手元にない思い出の文集がとても気になっています。どうしたらこの執着を捨てられますか?

使ってないけど、捨てたくない。バッグに対する強い執着を手放すには?

かわいい雑貨への執着を手放す簡単な方法:ミニマリストへの道(85)

こうすれば何でも捨てられる。執着を手放す5つの現実的な方法。

家が片付かないのは嫌だけど、全部大事だから捨てたくない。そう思う人が、捨てるために読む記事。

*****

この記事を書くために、車を愛してやまない人の記事をいくつか読んでみました。

その中に、こんな話がありました。

その人は、新しい車を買ったら、その車にぬいぐるみを1つあてがって、後部座席の後ろに乗せます。

その車を手放すことになったら、ぬいぐるみは救済して、次の車に乗せます。次の車にも、ぬいぐるみをあてがうのでぬいぐるみは全部で2体となります。

つまり、ぬいぐるみが車の忘れ形見なんです。

現在、この人の車には、ぬいぐるみが5個、並んでいるとか。

「はあ? ぬいぐるみが増えてうっとうしいじゃん」と考えるのは筆子のような人。でも、「車を思い出の品として残したいけど、そうするには、かさばりすぎる」と思うなら、ぬいぐるみに車を体現させるのもいいかもしれません。

ぬいぐるみを見れば、前の車のことを思い出すでしょうから。





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