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タンスやクローゼットに服がぎっしり詰まっているのに気づき、「少し減らそう」と思い立っても、思うように進まないことがありませんか?
捨てる気持ちはあっても、さまざまな理由が障害となり、なかなか片付けられないことがあります。
この記事では、衣類の断捨離が進まない7つの理由を取り上げ、それぞれに具体的な解決策を提案します。
1.服に愛着がある
服に強い愛着、つまり感情的なつながりがあると、手放すのが難しいです。
たとえば、「この服は本当に大好きなの」とか、「高かったから捨てられない」「楽しかった思い出が詰まっている」など。
たとえ、全然着ていなくても、デザインや色が気に入っていると、手放すのは惜しいと感じるでしょう。
思い出の品として扱う
めったに着ない服に愛着がある場合、それは、自分の中では、実用品というより思い出の品になっています。
思い出の品を捨てるときと同じ考え方をすると、うまく手放せるかもしれません。
思い出の服は別の形で保存する
服そのものを持つ必要はなく、写真で残したり、服の一部を何かに作り変えたりして手元に置けば、いつでも懐かしい気持ちになれます。
寄付やリサイクルに出す
高価な服を捨てるのに罪悪感があるなら、必要な人に譲れば、みすみす無駄にせずにすみます。
「支払ったお金は戻らない」と考える
過去に支払ったお金は、すでに使ったものと割り切りましょう。その服をたんすの中にずっと入れておいても、決してお金は戻ってきません。
この服、高かったから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えちゃんと捨てる方法(28)
2.未来への期待、もしくは不安
服を捨てずに持っていたいと思うとき、「未来にこうなるかも」と考えるのは、格好の言い訳です。
例えば、今は着ていないけれど、これから来る未来には、着る機会があるかもしれない、手放してしまうとあとで困ると考えるのです。
「やせたら着られるかも」「何かの機会に使えるかもしれない」と考えるのも、決断するのを未来に先送りしていると言えるでしょう。
未来より今を大事にする
あとでこうなるかも、ああなるかもと考えるときは、今日の生活を充実させることに意識を向けてください。
「今」の自分に焦点を当てる
現時点で着られない服は、未来の自分にとっても不要な可能性が高いと考えましょう。これまでの人生を考えると、服の好みや生活がいきなりがらっと変わったことはそうそうないのではないでしょうか?
基本的に人は、今の自分のまま、少しずつ変わっていきます。
「やせたら着られる服」がなくても買えばいい
体型が変わって、手持ちの服が着られなくなったら、店に買いに行けば事足ります。
最近、衣料品は安価ですし、ユーズドの商品なら、さらに安価で入手できます。
今日の生活の問題点を見る
使っていない服をたくさん持っているため、スペースを取られ、暮らしにくくなっている現実を見てください。
3.選択肢が減るかもしれないという恐れ
「服を減らすと着るものがなくなる」「おしゃれが楽しめなくなる」と感じることがあります。
実際、昔、そういう質問をもらったこともあります。
さらに、「いつも同じ服ばかり着ているのね」と誰かに言われそうだと心配する人もいます。
選択肢がたくさんあるほうが問題
服をたくさん持っているのに、「今日着るものがない」「しっくり来る服がない」と感じる人はたくさんいます。
「着るものがない」と感じる問題の解決策は、選択肢をどんどん増やすことではありません。
逆に選択肢をしぼったほうが、着るものがすぐに見つかります。
衣類の適正量を考える
着るものがなくなりそう、と心配になるときは、自分のいまの生活に必要な服の量を把握してください。
その量より減らさなければ、「着るものがなくなる」という不安は解消されます。
実際に使っている服を記録する
普段よく着る服は限られています。一定期間、どんな服を何回着ているか、調べてみましょう。
3ヶ月間、33アイテムの衣類で生活するプロジェクト333というチャレンジがありますが、こんなチャレンジをしてみると、意外と少ない服で暮らせることがわかるものです。
⇒ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。
3ヶ月33アイテムなので、そんなに難しいチャレンジではありません。
服の枚数を減らすと困るかもしれない5つのことと、それを解決するコツ
4.捨ててもすぐに増やしてしまう
断捨離をしてスペースができた途端、新しい服を買ってしまい、気づけば元の状態に戻ってしまう。こんなこともよくあります。
あまり着ないTシャツを3枚手放したあと、店でみつけた素敵なTシャツをまた1枚買うとか。
私の娘も服をたくさん持っていますが、高校生~大学生のとき買っていた安い服をたくさん捨てたあと、もう少し高い服をたくさん買ったので、量的にはむしろ以前より増えています。
買い物習慣を変える
買い物の仕方を変えれば、この問題は解決します。
少なくとも、服を減らしている最中は、むやみに服を買わないようにしましょう。
服が増えた理由を考える
服をたくさん持っている人は、そうなる生活習慣があるはずです。たとえば
・セールに弱い
・流行に振り回される
・SNSで見た服が欲しくなる
・シーズンごとに新しい服を買う
など。
このような習慣を見直し、今後は、「必要かどうか」を基準に買い物するようにしてください。
買い物習慣を見直さないと、いくら捨てても、結局、元の木阿弥になります。
5.アイデンティティに関わる迷い
服は個性やスタイルを表現するツールなので、「これを捨てたら自分らしくなくなる」と感じることがあります。
また、無意識のうちにあると、「私のクローゼットには、いつも流行の服が揃っている」「いろいろなスタイルを楽しむ、それが私流」「ミニマリストなんてださい。私はマキシマリスト」といった自分に対するイメージが、服を捨てにくくなります。
服は自分は違う
アイデンティティやセルフイメージのせいで、服を捨てられないときは、「服は自分を表現する手段にすぎず、自分そのものではない」と考えてください。
ファッションが大好きな人は、こう認識するのは難しいかもしれません。
でも、実際、ものは自分ではありません。
自分らしさは、考え方や行動、生活スタイルで表現しましょう。
さらに、過去の自分ではなく、今の自分にふさわしいスタイルを重視してください。
過去のあなたは、シーズンごとに新しい服を買って、ファッションを楽しむ人だったかもしれませんが、今は、少し服を減らして、快適に暮らしたいと考えている人です。
これは私自身だから。そう考えて断捨離できないなら、べつの何かにアイデンティティを見出そう。
6.家族や他人の影響
すぐそばにいる家族や友人、同僚の意見に左右されて、服を捨てられない場合もあります。
誰かに「似合っているのに」「捨てるのはもったいない」と言われるので、断捨離をためらうのです。
また、プレゼントされた衣料品を「人間関係を壊したくない」という理由で持ち続けることもあります。
自分軸を持つ
他人の意見を重要視してしまう人は、この機会に強固な自分軸を打ち立てましょう。
たとえ家族でも、クローゼットが満杯で、ストレスや視覚的ノイズが増えて苦しんでいる自分の状況は知らないし、助けることもできません。
自分の人生なので、他人の意見は参考にしつつも、最終的な判断は自分でするべきです。
物と人間関係を切り離す
プレゼントされたものを捨てることに抵抗があるなら、ものを手放しても、相手に対する感謝の気持ちは変わらないし、関係は今後も続くと考えましょう。
義理でプレゼントを持っていても、相手は喜びません。
7.決められない
「どれを手放していいかわからない」「決断疲れしてしまう」「捨てるのがもったいない」などなど、捨てようとするたびに、あれこれ悩んでいると、疲れるだけで前進できません。
捨てようと思って取り出した服を、結局、また元に戻してしまう、なんてこともよくあります。
決めるルールを作る
決められない人は、迷わなくてすむように、自分で捨てる服、残す服のルールを作ってください。
たとえば、
- 1年間着なかったら捨てる
- 3着以上類似アイテムがあるなら1着にする
- 1週間に1度着ている服は残す
など、自分の実情に合わせたシンプルなルールを作りましょう。
少しずつ捨てる
一気に捨てようとすると、決断すべき回数が増えて疲れます。
1日5分ぐらい、クローゼットの中身を確認して、「もう着ないな」と思うものを間引いてください。
高かった服を捨てるのが苦手なら、最初は、安い服から捨てるのもいいかもしれません。
何回か捨てる決断をしていると、だんだん決断することに慣れていきます。
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衣類の断捨離でつまづくポイントを紹介しました。
どんなに捨てるのが苦手な人でも、以下の3点を心がければうまくいきます。
・常に現実的な選択をする
・入れる方を制限する
・少しずつ毎日継続する
服を捨てられないとき、感情や心理的な要因が関係している場合が多いので、日記などを書きながら、気持ちの整理をするのもおすすめです。
この記事を参考に、マイペースで断捨離を進め、クローゼットをスッキリさせましょう!