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ファッションをミニマルに

いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(18)

あまり着ない服なのに、いつまでたっても捨てない理由を検証しています。

理由19は、

・人にいつも同じ服を着ている、と思われたくないから。

これを考えてみましょう。

バリエーションとして

・服の数を減らすと、おしゃれな人に思われないから。

・服が少ないと、垢抜けない人になってしまうから。

というのもあります。

自分の生活の質はかえりみず、他人の見解を優先して、ガラクタをためこんでいる場合、どうしたらいいのでしょうか?



1.着ていない服は、あってもなくても変わらない

「服を捨てましょう」というと、なぜか、自分がふだん着ていて、お気に入りの、「あんな服や、こんな服を捨てなきゃいけないの?」「そんなことしたら、着るものがなくなってしまうじゃないの!」と過剰に反応する人がいます。

私の母がこのタイプです。もしあなたもそうなら冷静になってください。

持っている服、すべてを捨てるのではありません。あまり着ていない服、活用していない服を捨てるだけです。

そのような服は、タンスの肥やしであり、クローゼットの飾り(ホコリ寄せ)です。

着ていない服は、もはや、自分のワードローブの圏外にあります。

クローゼットの中で、着ている服と渾然一体となっているからといって、そうした服が、あなたのオシャレ度や、垢抜け加減に、貢献はしないのです。

むしろ、朝、着るものを決める邪魔をして、思考のゴミを増やしている困った存在です。

繰り返します。

困った存在です。

頭の中がぐしゃぐしゃな人が、スッキリスタイリッシュな装いを決められるとは、私にはどうしても思えません。





2.人は他人のことなんて気にしていない

「イベントのたびに、毎回、同じ服を着ていくと、貧乏な人と思われるんじゃないかしら」と心配する人がいます。

大丈夫です。人は、他人の服のことなんて見ていません。

それは、自分のことを考えればわかるでしょう。

自分自身のことだって、そうそう覚えていません。

きのうの夜、食べたもの、3日前に食べたもの、1週間前に食べたもの、覚えていますか?

私は、食べ物も、着るものも、定番化しており、いつもほぼ同じだから、わかります。これは、覚えているのとは違います。「これしか着るものがないから、これに決っている」という結論にたどりつけるだけです。

服、バッグ、靴をたくさん持っていると、数日前に、自分の着たものを、思い出せないと思います。

3.服が少ないことを好ましく思う人もいる

「あ、あの人、いつも同じ服ね。ダサいな~、貧乏くさいな~」と思う人って、そうそういないです。

少なくとも、私はそうは思いません。

むしろ、「私と同じで、堅実な人なんだ(いいね♪)」と好ましく思います。

以前もブログに書きましたが、昔、雑誌で、あるコメディアンが奥さんとの馴れ初めを語っているのを読んだことがあります(テレビで見た可能性もあり)。

結婚前に、後に奥さんになった人と、付き合っているとき、奥さんが、いつも同じ服を着て、デートに来るから、彼は、「あ、この人と結婚すればお金がかからないな」と思いました。

これが、結婚を決めた理由だとか。

このエピソードを読んだとき、私の頭の中で、「いつも同じ服、イコール、堅実な暮らし、好ましい人生」とインプットされました。

若い頃、私はたくさん服を買っており、使いこなせていないたくさんの服が、ファンシーケースや洋服ダンスの中で、ガラクタ化していました。

たぶん、私は、無意識のうちに、「こういう生活はよくない、私の求めているものじゃない」と気づいていたのでしょう。

最近は、私服の制服化をする人が増えているから、いつも同じ服を着ている人は、わりといて、どちらかというと、「好ましい」と思われているのではないでしょうか?

こちらの記事に書きましたが⇒自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある

カール・ラガーフェルドや、スティーブ・ジョブズは、いつも同じ服を着ていましたが、世間での評価は、「素敵な人」「自分のスタイルを持っている人」です。

ファッションデザイナーの中には、いつも同じ服を着ている人がわりといます。

ジョルジオ・アルマーニは、たまに、スーツやタキシードを着ている写真もありますが(多分、イベントのとき)、ファッションショーの最後に登場するときは、いつも青いセーターに、似たような色のパンツをはいて、足元は白いテニス・シューズです。

しかし、誰も彼をダサいとは言いません。

人間は着ているものではなく、行動で評価されます。

人の評価が気になるなら、むしろ服を減らしたほうがいいと思います。

クローゼットの中と、頭の中にあるゴミを片付け、仕事のパフォーマンスがあがれば、あなたが何を着ていようと、誰も何も言わないでしょう。

関連⇒物を持たない暮しを望む人へ。ミニマリスト的ライフスタイルの始め方

4.価値観の合わない人が離れていってくれる

「あの人、いつも同じ服着ていて、貧乏くさいわね、だらしないったらありゃしない」。

このように、他人のことをジャッジする人は、あまり幸せではないし、自分の目標に向かって、まっすぐ歩いている感じもしません。

自分に自信がないから、他人をおとしめることによって、自分をあげて、バランスを取っている可能性もあります。

いずれにしても、あまり真摯に生きているとは思えません。

いつも同じ服を着ていると、こういう生き方をしている人が、向こうのほうから、去っていってくれます。

すると、ネガティブマインドの攻撃を受けなくてすむので、都合がいいです。

5.人がどう思おうと、物事の本質は変わらない

ダサい、垢抜けない、おしゃれだ、おしゃれじゃない。こういう評価は、主観的なものだから、人によって、言うことが違います。

時代によっても変わることもありますね。

ファッションの見た目の相対的な評価は、人によって変わりますが、絶対的なものは変わりません。

絶対的なものとは、着心地がいいこと、そういう服を選んでいる自分が好きなこと、本当に着る服だけを持つライフスタイルに対する自分の考えです。

このようなことは、どんなに、他人が、「あなたのその服、おしゃれじゃないよ」と言っても変わらないのです。

ここにりんごがあったとしましょう。

自分が、「あ、おいしそうなりんごがある。食べよう」と思ったとき、誰かが、「あ、それりんごじゃないよ。みかんだよ」と言ったとします。

しかし、そこにあるのがりんごで、かじったら、りんごの味がして、自分はりんごを食べているとしか思えないなら、ほかの人が、いくら、「みかんだ、みかんだ」と言っても、それはりんごなのです。

この場合、自分が採用すべきなのは、「おいしいりんごを食べている」という事実(自分の見解)であり、「みかんだ、みかんだ」という他人の意見ではありません。

りんごを食べているのは、ほかならぬ自分ですからね。

ダサい服、関連記事もどうぞ

着たきりミニマリスト主婦の普段着とよそ行きをご紹介~ワンパターンな服はストレスが少なく、生産性をあげる

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どうしても服が捨てられない。そんな人は、先にユニフォーム(定番)を決めればいい。

『フランス人は10着しか服を持たない』の著者、ジェニファー・L・スコットに学ぶ「10着のワードローブ」(TED)

服の枚数を減らすと困るかもしれない5つのことと、それを解決するコツ

このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

これまで取り上げた捨てない理由

1.捨てるメリットがピンとこない
2.捨てるのは面倒
3.もったいない
4.心が痛む
5.持っていなければならないという義務感あり
6.ギフトだから
7.収納する場所があるから
8.どれを捨てたらいいのかわからない
9.思い出があるから
10.ウエス用に取っておく
11.捨ててもいいのかどうかわからない
12.罪悪感を感じるから
13.娘が着るかもしれないから
14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから
15.忙しいから片付ける時間がない
16.着るものがなくなってしまいそうで心配
17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから
18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安

これ以外に、捨てられない理由がありましたら、メールで教えてください。

*****

おしゃれって、他人に、「あ、それおしゃれね」と言われないと成立しないのかもしれません。

ですが、人生には、「おしゃれだ、おしゃれじゃない」という価値観以外にもたくさんの価値観があります。

それに、人が100人いたら、100種類の回答がかえってきます。

「服が少ないと楽だ。ストレスフリ~♪」と思う自分の気持ちを一番大事にするのが、理にかなっているでしょう。





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