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今回は過去や未来も大事だけど、今の生活をもっと大事にしたほうがいいという話を書きます。
過去の思い出やいつ来るかわからない未来のために、今の暮らしが犠牲になることってありますよね?
たとえば、今の生活に関係ないものがあふれすぎて、自宅が倉庫になっていることはよくあると思います。
昔は好きだったけれど、いまは使っていないもの。
将来のためにとってあるけれど、現実は場所をふさいでいるだけのもの。
はっきり言って、そういう品物って不用品ですよね?
でも、私たちはこうしたものを大事にせずにはいられない。
いられませんが、程度問題です。
この記事では、過去や未来にしばられず、今の生活にフォーカスするヒントを紹介します。
少し意識するだけで、もっと今を大事にできる暮らしになります。
なぜ人は過去や未来に意識が向きがちなのか?
私たちは今よりも過去や未来に心を奪われやすいのですが、これには、人間の脳のしくみが関係しています。
人類は、危険を避けて生き延びるために、先のことを心配するように進化してきました。
まだ何も起きていないのに、病気になったらどうしよう、お金が足りなくなったら困るといった不安を感じるのは、そのためです。
また、脳は、過去の経験を覚えておき、そこから学習しようとします。
失敗を忘れずにいることで、次に同じ失敗をしないように備えるわけです。
このように、未来の不安や過去の記憶に意識が向くのは、ある意味、人間として自然なことです。
ただ、その結果、まだ来ていない未来やもう過ぎた過去に心をとらわれすぎて、いま目の前にある暮らしをおろそかにしてしまうことも起こります。
実は、今に集中するには、意識的な努力が必要です。
放っておくと、脳は勝手に未来を心配し、過去を思い返してしまいます。
今の暮らしにフォーカスする7つのヒント
過去でも未来でもなく、「今の自分」を中心に暮らす。これが、今を大事にするということです。
過去にしがみついたり、未来に備えすぎたりするのではなく、今日を生きる自分にとって必要なものを選びます。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
ここからは、今の暮らしに目を向ける方法を7つ紹介します。
1. 1年間使っていないものは、今の自分にとって不要
ものを手放すときの基準はいろいろありますが、最後に使った日はわかりやすい目安です。
1年間まったく使わなかったものは、今の暮らしには必要ないと考えていいでしょう。
たとえば、何年も着ていないフォーマルドレスや、しまいっぱなしのホームベーカリーなど。
過去には必要だったかもしれないし、もしかしたら、この先、いると思うかもしれません。
でも、今使っていないなら、そのアイテムは、今の自分の手の外にあります。
手元に置くかどうか迷ったら、最近1年以内に使ったかどうかをひとつの判断基準にしてみましょう。
2. 「いつか使うかも」は、手放しのサイン
ものを捨てられない理由の中でもよくあるのが、「いつか使うかもしれない」という気持ちです。
ですが、その「いつか」は、ほとんどの場合やってきません。
もし必要になったら、そのときに、また手に入れればいいのです。
「いつか着るかも」と取ってあるスキーウェアや、読んでいない英語の参考書などが、家にありませんか?
いつ使うかわからないもののために、スペースを使ったり、管理する負担を自分に負わせる必要はありません。
「いつか使うかも」と思ったら、それはむしろ「いま必要ない」というサイン。
今の生活に合っているかどうかを基準に考え、使っていないものを手放すことを考えてみましょう。
いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。
3. 今の私が落ち着かないものは手放す候補
目に入るたびにモヤモヤしたり、ふだんその存在を考えないようにしているものはありませんか?
それは、いまの自分にフィットしていないものかもしれません。
たとえば、いただいたけれど、好みではないので、引き出しの奥にしまいっぱなしのブローチや、勉強するつもりで買ったけれど、いかにも難解で手に取りたくない専門書。
過去にはお気に入りだったとしても、いつか使うつもりだったとしても、今のあなたが違和感を覚えるなら、優先的に持つべきものではないでしょう。
見るたびに心がざわつくものは、見直してください。
今の自分が心地よく暮らすために必要なものだけを残すことを意識しましょう。
4. 「昔好きだった」より「今の私が好きか」で選ぶ
クローゼットや本棚を見ていると、「昔はこれが大好きだったな」というものがたくさん出てきます。
たとえば、昔集めていたけれど、今は興味が薄れてしまったキャラクターグッズやコレクションアイテム。
私も、ものを集める傾向があり、かつてはいろいろなものを数多く持っていました。
人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました
でも、大事なのは、いまの自分にとってこうしたアイテムが響くかどうかです。
昔の自分と今の自分は違って当然。
過去の好みや興味にしばられず、今の私がときめくものを優先して選びましょう。
暮らしをすっきりさせたいなら、過去の私ではなく今の私を中心に据えるべきです。
5. 「未来の不安」より「今日の快適さ」を大事にする
もしものため、将来のためにと、たくさんのものを備えすぎていないでしょうか?
たとえば、万が一のためにと何年も前から押し入れに積んである大量の防災用品や非常食。たまには見直さないと、いざという時、つかないかもしれません。
もちろん備えは大切ですが、行き過ぎると、今の暮らしを圧迫してしまいます。
ものが多すぎると、管理に手間がかかり、かえってストレスになりますよね。
何が起こるかわからない未来に対して、人はいくらでも不安になることができます。でも、不安をベースに暮らすのはあまり楽しくありません。
それよりも、今日の自分が気持ちよく暮らすことを優先してください。
できる準備はするが、基本的に、今を楽しむ。そんなバランス感覚を持てると、暮らしはずっと軽やかになります。
防災用品や非常時持ち出し袋のミニマリスト基準はどれぐらい?質問にお答えしました
6. 「しまう場所があるから持つ」はやめる
収納スペースに空きがあると、つい「まあ、置いておいてもいいか」と思いがちです。
でも、「しまう場所があるから持つ」のではなく、「今の自分に必要だから持つ」と考えたいもの。
たとえば、棚にとりあえず置いている使っていない調理器具や雑貨がないでしょうか?
実家の断捨離をしたとき、台所の天袋の中や、流しの下の奥のほうに、今は使っていないものがたくさん詰め込まれていました。
こうしたものをしっかりチェックして、ガラクタを処分してください。
空間に余裕があると、心にも余裕が生まれます。
収納スペースいっぱいにものを詰め込むのではなく、少し余裕を持たせるようにしましょう。
7. 時間やお金も「今の自分が気持ちよく使えるか」で選ぶ
時間やお金の使い方も、今の自分にフォーカスしてみましょう。
将来に備えて惰性で受けているオンライン講座や、いつ使うかわからないものをしまうためにトランクルームを借りるのはもったいないです。
未来に備えるために、今の生活を我慢していないか?
もう終わったものを持ち続けるために、スペースを使っていないか?
そんなふうに、自分に問いかけてみてください。
小さなことでもいいので、今の私が気持ちよく感じる選択をしてみましょう。
たとえば、今読みたい本を買う、今行きたい場所へ行く、といったことです。
大切な時間やリソースを、今の生活を充実させることに使うと、暮らしの満足度があがります。
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過去の思い出も、未来への備えも、私たちにとって大切なものです。
ですが、それにとらわれすぎて、今の暮らしを犠牲にしてしまうのは、もったいないことです。
今の自分を中心に考える。
今の暮らしを心地よくするために、持ち物や時間、お金の使い方を選び直す。
そう意識するだけで、ぐっとシンプルライフに近づきます。
一瞬先は闇、何が起こるかわからないからこそ、今、できることに意識を注ぎたいですね。