電話でお話する

ミニマルな日常

自分の気持や意見を素直に人に伝えることができない6つの理由

自分の感情や思っていることを素直に口にせず、よけいなストレスをかかえてしまう人がたくさんいます。

特にNo(ノー)と言えない人が多いです。今回は、なぜ、自分の気持を表すことができないのか、その理由を6つお伝えします。理由がわかれば自分で対策できます。

この記事を書こうと思ったのは、以下の相談メールをもらったからです。



しっかりNoと言いさえすれば解決する問題がたくさんある

りんごさんより。
件名:姑の知り合いが残した荷物

初めてメールを書いています。

筆子さんのブログは毎日チェックして参考にしています。これからも楽しみにしています。

筆子さんならどのように相手に伝えるかなと思い、質問したいと思います。

私(2歳の子供を持つ専業主婦です)は姑と完全同居していましたが、姑が病気のため植物状態になり意識がなく、入院して三年近くが経とうとしています。

まだ姑がこの家にいたころ(三年以上前)、彼女の友達夫婦が「息子夫婦と同居するために引っ越すが、この荷物はしばらく置かせてほしい」といって、うちの庭へ出る外通路にプラケース一つ分の荷物を置いていきました。

そのとき私が友達夫婦に「いつまで置いておくのですか。外に置いておくのはちょっと・・・」と言ったときには、「いいの、いいの。このまま置いておいて。」って言われました。

姑が許可しましたが、友達夫婦からは今まで何の連絡もないので、三年経った今、こちらから連絡して捨てる許可をもらいたいと思います。

この友達夫婦はうちから車で一時間かかるところに住んでいます。

もし「荷物を取りに来る」となれば、荷物を渡して、「ハイ、さようなら」では失礼かなと思います。

相手は姑の親友夫婦なので、姑の病状の話しもしなければならならないかと思います。しかし、お茶やお菓子を出して相手をしなければならないことを考えると(私は相手をしたくないというのが本音です)、できればこちらのペースで処分したいなと思います。

友達夫婦は、荷物をうちに置くことによって、姑と何となくでもつながっている感覚がほしいのかもしれませんが、よくわかりません。

こういう場合、どういう風に伝えれば、こちらで処分できると思いますか。

やんわり伝える方法は思いつきますが、前みたいに「いいの、いいの。このまま置いておいて。」って都合よく押し切られたくないので、どう伝えれば確実かなと、アイデアが思い浮かびません。

筆子さんからお知恵いただきたくメールをしました。
よろしくお願いします。

このメールに対して、私はこう返事しました。

りんごさま

こんにちは。筆子です。
メールありがとうございます。

私なら、先方に処分してもらいます。だって、それ、人の荷物ですから。

具体的なやり方は、

●そのプラケースが郵送できる大きさなら先方に送る。

そうでないなら、

●電話して取りに来てもらう。

そのさい、荷物を渡すだけにします。

どのぐらい親しいのかわかりませんが、別にお茶やお菓子を出して相手をする必要はないでしょう。自分がそうしたくないならなおさらです。

しかし、そうする必要がある、とりんごさんが思うのなら、そうしてください。

もし電話で話しているとき、「そっちで処分してちょうだい」と言われたら、処分してもいいけれど、私なら人の持ち物を捨てるのはやりたくないです。

それはそれで面倒じゃないですか?

>都合よく押し切られたくないので、どう伝えれば確実か

そのように率直に伝えるしかないです。自分の荷物を人に3年も預けておくのは非常識ですから。押し切られるのは、ノーと言わないからなので、きっちりノーという練習をしてください。

それは別に失礼なことでも何でもありません。

以上参考になれば幸いです。

たまに、私の回答は「身も蓋もない」「それができないから苦労しているのに」と言われることがあります。しかし、結局のところ、自分でしっかりノーと言うしかないのではないでしょうか?

この問題など、何も悩むことはありません。相手に電話して、荷物を取りに来るように言うだけです。

もしかしたら、メールには書かれていない深い事情があって、りんごさんは悩んでいるのかもしれません。1通目の相談メールに返事をすると、「実はこんな事情がありまして」と2通目のメールにたくさんの新情報を書いてくる人がたくさんいます。

だとしても、自分の気持をはっきり言えば、解決する問題は多いのです。

先日答えた質問もそうです⇒いらない贈り物をきっぱりと断る方法。プレゼントを受け取ってはいけない時もある。

以前、Noの言い方のコツを記事にしています。

ミニマリストはNo(ノー)と言うことを知っている~シンプルに暮らしたいあなたへ

断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法

Noと言えないのをはじめ、自分の気持をうまく出せないのは、こんな理由からではないでしょうか?

1.相手を怒らせたくない

人は、できれば他人と仲良く暮らしたいと思っています。争いごとが嫌いなのです。

ですが、自分の意見を言ったからといって必ず争いごとになるとは限りません。むしろ、心を開いて、はっきり自分の意見を言わないと、友好な人間関係を結ぶことはできないでしょう。





2.人に拒絶されたくない

自分の意見を言うと、相手に拒絶され、1人ぼっちになってしまう。そんな恐れがあるので、自分の気持をはっきり言わない人がいます。

嫌われたくないのです。

こういう人は、学生時代を思い出してください。クラスの人気者は、たいてい明るくて、自分の意見をはっきり言う人ではなかったでしょうか?

3.セルフエスティームが低い

「自分が何か言っても相手にされるわけない、自分なんてたいしたことない人間だし」。こんなふうに自己評価が低い人も、あまり自分の気持を素直に出しません。

もちろんこういう考えは間違っています。どの人も素晴らしいのです。

勝手に卑屈になって暗い毎日を送っていませんか?

「自分自身でいることが、日々幸せに暮らす秘訣」とこの動画でも言っています⇒素晴らしい人生を送るのに必要な3つのAとは?(TED)

自信がない人は、セルフエスティームをあげる努力をするといいでしょう⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

4.完璧主義

りんごさんは、お姑さんの友達に会いたくないようです。忙しいのかもしれないし、年寄りの長話につきあいたくない、また押し切られて荷物を返しそびれたらいいやだ、という気持もあるのかもしれません。

そういう気持になるのは別に悪いことではないし、よくあることだとも思います。しかし、「荷物を置いておきたくない」という気持を素直に表すことを避けている気がします。

その理由は本人にしかわかりませんが、もしかしたら「よき嫁は、病気の姑の親友の頼まれごとを断ってはいけない」と思っているのかもしれません。

自分の中に、完璧な嫁のイメージがあり、自分の意見を言うことは、この「よき嫁像」からはずれるのでやりたくないのでは?

まだ何も始まっていない前から、「お茶とお菓子で相手をしなければならない」と思い込んでいるところから、私はそんなふうに感じました。

電話してみない限り、相手がどう言うかなんてわかりません。すっかり忘れていたのかもしれないし、もしかしたら夫婦のどちらかが病気で大変な状態なのかもしれません。

完璧主義の弊害⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

5.最初からあきらめている

2番と似ていますが、自分が何か言ったところで、事態は変わりっこない、だからここは黙っておこう、という理由で何も言わない、そんなケースもあるでしょう。

確かに、他人はコントロールできません。けれども、正当なリクエストをすることは必要です。そうしないとそれこそ何も変わりません。

日本人はあまり交渉するのが好きではないのですが、話し合いや交渉を避けてばかりいると欲求不満になり、生活の質が落ちます。

☆こちらに自己主張できる人になる方法を書いています⇒欲しくないときは「いりません」と言え。もっと自己主張する3つの方法。

6.黙りこむことで意志を主張する

パッシブアグレッシブ(passive-aggressive)という言葉を聞いたことがありますか?この言葉、北米で人の性格を説明するときによく出てきます。

日本語に訳すと、受動的攻撃性、受け身だけどアグレッシブなことです。

パッシブアグレッシブな人は、受け身なので、ノーとは言いません。本当はすごく嫌なのにノーとは言わず、にこやかに「いいわよ」と言います。

つまり嘘をつくのです。そして、嫌なので、頼まれたことをきっちりやりません。忘れたふりをしたり、やるとしても、すごく適当にやったりします。

直接、意思表示せず、間接的に「いやなのよ、私は」と自己主張するのです。

もう一つパッシブアグレッシブの例をあげます。

同室している人に、「タバコ吸ってもいいですか?」と聞かれたとき、本当は嫌なのに、「どうぞ、どうぞ」と答えます。相手が吸い始めたら、急に窓をばたばた開けたり、ゴホゴホと咳をするふりをしたり、という攻撃をします。

パッシブアグレッシブな人は、自分の意見をはっきり言わず、別の方法で相手をコントロールしようとします。

会社や家庭でパッシブアグレッシブな攻撃をする人は、わりとたくさんいます。場合によっては、私のように、比較的、自分の意見を正直に言う人より、「大人で協調的ないい人」に見えるかもしれません。

けれども、こういうやり方は健全とは言えません。本人は、さほどストレスはたまらないかもしれませんが、攻撃のターゲットになった人にとっては迷惑以外の何物でもないのです。
~~~~~
自分の気持を表さない人、Noと言わない人は、そうできないのではなく、意見を言ったり、Noと言わないことを選択しています。

自分で選んでいるのですから、別の選択をすることもできます。

とは言え、これまでろくにNoと言ったことがない人は、急に、Noと言える人にはならないでしょう。機会あるごとに、少しずつ気持を表す練習をするといいと思います。

そのうち、自分の気持を言っても、そんなにダメージはないし、むしろストレスが少なくていいもんだ、と気づくのではないでしょうか?





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