会話している女性

ミニマルな日常

答えたくない質問にうまく答える方法、8パターン。

答えたくない質問をされたら、筆子さんはどう対応しますか?

こんな質問をいただきました。

この記事で回答しますね。

まず質問メールをシェアします。差出人はリリコさんです。



無礼な質問をうまくかわすには?

件名:答えたくない質問への対応

何度かメールしているリリコです。

いつも更新を楽しみにしております。

突然ですが、答えたくない質問をされた時、筆子さんならどう対応しますか?

それらしい過去記事が見当たらなかったので質問してみました。

具体的な例を上げると「どこに住んでいるの?」と聞かれて、言いたくなかったけど大きな範囲ならいいかと思い「〇〇です」と答えたら「〇〇のどこ?」と突っ込んで聞いてこられて、仕方なく答えてしまった事があります。

言いたくないのに答えてしまったという、何とも言えない負けたような悔しさや、しつこく聞いてくるその人への怒りのような感情が湧きました。

自分なりにリサーチしてみたところ、よくある案としては【同じ質問を返す】というのが多かったのですが、この場合は相手の家を知っていたので質問返しは使えませんでした。

それに質問返しだと、向こうが答えて「で、あなたは?」と聞かれたら、『私は言ったんだからあなたも言え』という圧力を感じて言わないといけない空気になりそうだから、あまり使いたくありません。

何となく、聞かれた事には答えないといけない、答えないのは失礼で相手が機嫌を損ねそう、という考えが自分の中にある気がします。

今後関わらない人や嫌いな人、逆に仲の良い人にはハッキリ言えますが、今後も付き合わなければいけない微妙な距離の人(近所や職場の人)が相手だと対応がむずかしいです。

筆子さんはご自分の考えがハッキリしているイメージがあるので、そんな時にどんな対応をするのか気になります。

持ち物を減らしてシンプルな暮らしをするようになり、だいぶ自分の意見が言えるようになってきたのですが、まだまだ上手くいかない時もあります。

よろしければ筆子さんのご意見をお聞かせください。

宜しくお願い致します。





リリコさん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。

対面で世間話をしているときに、答えたくないことを聞かれたときの対応の仕方をおたずねですね? メールや電話などではなく。

そうですね。質問している相手との距離や、質問の内容、質問の重要度にもよるため、ケースバイケースですが、答えたくない質問には、私は答えません。

夫に言わせると、私はとても率直に相手にノーと言っているらしいです。

とはいえ、その人の性格もありますし、8つ、対応方法を考えてみました。

1.その質問には答えたくないと礼儀正しく言う

聞かれた質問すべてに答える必要はありません。

世の中には、ものすごく無礼な人や、失礼な質問をばんばんしてくる人、他人のことを根堀り葉掘り聞く人がいます。

こういう人たちは、意外と悪気はないのです。沈黙を避けるために、単に挨拶代わりに質問している人もいます。

自分が失礼な質問をしていることに気づいていません。

ですから、「答えたくない」という気持ちをはっきり伝えたほうがいいんじゃないでしょうか?

近所や職場の人で、今後もつきあいがある相手なら、なおさら、「私は基本的に、その手の質問には答えませんから」というメッセージを送っておいたほうがいいと思います。

そうしないと、これからも無礼な質問をあびせられ、そのたびに、ストレスを感じるでしょう。

答え方は、質問にもよりますが、「申し訳ないけど、私、あまりプライベートな話をするのは好きじゃないの。ほかの話しない?」と答えては?

「え、どうして?」と突っ込まれたら、一呼吸置き、笑顔で、「うーん、性格かな~」「うーん、そういう主義なの」「うーん、これが私なの」と答えてください。

適度に境界線を引いたほうがいい話⇒毎日疲れているあなたに。心の境界線を引いてストレスを減らし、自由になる(TED)

2.相手にべつの質問する

ストレートに答えず、短い、ぼかした答えをして、すぐに相手に質問をします。

このとき、同じ質問を返す必要はありません。

「どこに住んでいるの?」と聞かれたら、「わりと便利なところだよ。でもねえ、近くのスーパー、高いんだよね。私、白菜が好きなんだけど、ひとつ600円とかしててびっくりした。◯◯ちゃんは、食べものは何が好き?」

こんなふうに、返事と質問の間に、つなぎというか橋渡しになるトピックを入れます。

相手にする質問は、相手が答えやすいものにしてください。そうしないと、そこで会話が止まってしまい、またもとの質問をむしかえされる恐れがあります。

食べ物の話をふられて困る人はいません。誰でも毎日、何かを食べていますし、食べていないなら、「あ、私、いま断食がマイブーム」とか「そういや、砂糖断ちはじめたの」と答えてくれるでしょう。

あらかじめ相手が答えやすい質問をいくつか考えておくと、とっさのときにうまく質問できます。

職場の人なら職場のこと、近所の人なら近所にある施設のこと、子育て中のママなら子供に関すること、おしゃれ好きな人にはファッションの話、という具合に。

ほとんど知らない相手なら、天候や季節、食べ物の話をしておけばいいです。

いまなら、雨に関することや異常気象についてなど、いくらでも話題はあります。

3.された質問について質問する

相手のした質問に対して、「え、それってどういう意味?」「え、あなたが聞きたいことってつまりこういうこと?」と質問の内容を、明らかにするための質問を返します。

「どこに住んでいるの?」は、かなり具体的な質問ではありますが、それでも、「え、どこって、国の名前?」とか「え、どこって、家の中とか、外かってこと?」「え、どこって、東西南北?」なんて、聞き返せば、勘がいい人なら、「あ、ちょっとまずい質問したかな」と思うでしょうし、

鈍感な人でも、「あなたの住所教えてください」と聞くしかないのだろうか、でもそれはちょっと失礼だよな、と気づくのではないでしょうか?

質問が抽象的すぎて、答えにくいとき、相手の質問の意図を明確にするための質問を返すのは、コミュニケーションを充実させるためにもいい方法です。

たとえば、「どうして離婚したの?」と聞かれたとします。

ふつう、いろいろなことが積み重なって離婚しますので、なかなか一言では答えられませんし、そもそも、そんなこと、他人に言う必要もありません。

こういうときは、「つまり、夫と私とどっちが悪かったのか、聞きたいってこと? そんなの、ものの見方によるんだけど」などと返せばいいでしょう。

4.相手に自分の話をさせるための質問を返す

質問を返すバリエーションです。

「まだ、恋人いないの?」「まだ一人なの?」「赤ちゃんまだなの?」などと聞かれたとします。

そういうときは、「あなた、私がいつも一人ぼっちで寂しいだろうって心配してくれてるの?」「あなた、私には子供がいないから、老後になったら困るって心配してくれてるの?」

こんな質問を返します。

どんな質問に対しても、「あなた、私が~だろうっって心配してくれているの?」と質問すれば、良識ある人なら、「あ、失礼なこと聞いちゃったかな」と気づくでしょうし、

あまり良識はない人なら、「そう、だって、これがこうしてあれがああするから、私、あなたのことが心配なのよ」と自分のことを話し始めるのではないでしょうか?

そう言われたら、「まあ、なるようにしかならないよね。人生ってそういうもんじゃない? あなた、自分の思い通りになったこと、あった?」と言ってください。

すると、相手は、また自分のことを話すことになります。

親しい人(親兄弟やとても親しい友人)は、本当に心配しているのかもしれません。

しかし、たいていの人は、単に好奇心から質問しているか、自分の意見を話したいだけなのに、「あなたのことが、心配だから私はこんな話をするのだ」と言います。

5.ぼかした答えをする

具体的に答えるのではなくて、ぼかした答え、ユーモアのある返答をします。

年収をきかれたら、「とりあえず、家賃払って、子どもたちを大学に通わせて、毎日ご飯食べたりするお金はあるよ」と答えます。

パートの時給を聞かれたら、「最近、たまにスタバに行く余裕はできたかな」

子供の進学先(大学)を聞かれたら、「とりあえず、合格した大学に行かせました。ご心配ありがとうとざいます」

体重を聞かれたら、「40キロ以上100キロ未満」(状況に合わせて数値を変える)

こんな感じです。

6.しらばくれる

「忘れちゃった」「知らないわ」「えーと、なんだったかなあ?」「どこだったかなあ?」「いつだったかなあ?」「誰だったかなあ?」

「そんなことあったっけ?」「いくらだったっけ?」「そうだったっけ?」「どうだったかなあ?」「あれ~? どうなったんだっけなあ?」「あれ? 何の話してたんだっけ?」

などなど、質問に合わせて、忘れたふりをします。

ほっぺたに人差し指をとんとんさせながら、上のほうを見つめて答えてください。

7.あとで答えると言う

質問の内容によっては、すぐに答えず、「あとで答えます」とかわすことができます。

答え方のパターンは

- いま、ちょっと時間がないから、また今度、時間のあるとき答えるね。

- 私も部分的にしか知らないから、もうすこし調べてから答えるね。

- まだはっきり決まったわけじゃないから、もう少しはっきりしてから教えるね。

8.けむにまく

質問とはまったく関係ない話をして、相手に、「え? 理解不能すぎる」と思わせれば、それ以上追求されません。

私の夫がこれをよくやります(素でそうなんだと思います)。彼は、聞かれた質問にストレートに答えることはまずありません。

先日、夫のほうから、「家主から、上のアパートに移らないか、と聞かれたんだけど、どうする?」と言われました。

いま、私達が住んでいるところは、フォープレックスの地下(北側)ですが、メインフロアが2つとも空いており、去年から、上のアパート(南側)に移りませんか、と言われていました。

我が家の住居について⇒その日から効果を実感、電話機を断捨離したら生活が3倍シンプルに

地下の家より、階上のほうが過ごしやすいのですが、少し家賃があがります。家賃があがるのがいやな夫は、去年は、家主に何の返答もせず、うやむやにしていました。

「どうって、あなたの好きにしたらいいよ。家賃払うの、そっちなんだからさ」と言ったところ、

「う~ん、今年の冬はすごくきびしいよ」と言うのです。

「え、きびしいって、寒いってこと?」

「ああ、とってもきびしい」

それと引っ越しとどういう関係があるの? ここに住んでいたら、冬はいつだって寒いじゃん、わけわからん、と思い、それ以上、夫と話をする気がなくなりました。

関連記事もどうぞ⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法

この記事を読んだ人からこんな質問をいただきました⇒人との会話がうまくできているか不安です、というメールに回答。

****

この他にも、何も答えず、じっと相手を見つめる、何も答えず、大きなため息をついて、向こうのほうをじーっと見る、「いやだ、恥ずかしい、そんなこと聞かないで!」と両手で顔を隠す、うそ泣きする、無言で走って逃げる、なんて方法もあります。

しかし、一番簡単なのは、「悪いけど、その質問には答えたくありません」「申し訳ないけど、その話はしたくない。別の話をしよう」と自分の気持ちを率直に伝えることではないでしょうか?





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