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ものを減らしたい気持ちはやまやまだけど。なかなか捨てられない。
そんな人に断捨離を助ける考え方を10個お伝えします。
迷ったら記事を読み返し、最善の選択をしてください。
1. 迷うものはいらないもの
捨てるかどうか迷うなら、たいていもういりません。
というのも、本当に大事なものや、手元に置きたいものについては迷わないからです。
特にこれまで何度も、片付けをするたびに手に取って思い悩んでいるものは、もういらないでしょう。
「これはまだ使えるかも」「いつか着るかも」。こんなふうに感じて、見るたびに悩んで、結局また収納スペースに戻しているものです。
今日捨てなくても、数カ月後にまた引っ張り出して迷うだけではないでしょうか?
必要はものは使っているはずだし、「もう、捨てようかしら?」とは思いません。
2. 「いつか」は来ない
「いつか使う」「いつか着る」、その「いつか」は来ません。
もちろん、可能性がゼロだとは言いません。もしかしたら来るかもしれません。ですが、「いつか使うときが来るから」と思っていたら、いつまでも捨てられません。
「いつか時間ができたら再開する趣味の道具」「いつか痩せたら着る服」「いつか必要になるかもしれないもの」。
来るかどうかわからない未来のある瞬間のために、今、たくさんのスペースを犠牲にするのは考えものです。
私も、「いつか使うかも」と思って、語学の教材や編み棒セットなどを長年持っていましたが、結局捨てました。
中国語の教材と本を断捨離するのに12年かかった私がとうとうたどりついた真実とは?~ミニマリストへの道(18)
3. 「まだ使える」と「使っている」は違う
全然使っていないけど、これはまだ使える、だから残そう。
こう考えてしまうと、不用品はいっこうに減りません。
家にはふだん使うものや、今後ちゃんと使う可能性のあるものを優先して置いておくべきです。
「優先して置く」と書いたところに注意してください。
使いそうにないものや、ガラクタっぽいものだって置いてもいいと思います。
コアなミニマリストでない限り、「あまり使わないもの」を全部排除することは不可能だし、そうすることにエネルギーを注ぐ必要もないでしょう。
ただ、そういう「あまり使わないもの」は優先して置くべきではありません。
収納スペースには限りがあるので、「本当に使うもの」を優先して置きましょう。
4. 収納は、片付けのゴールじゃない
片付けは、ものを収納スペースにきれいに納めること。これは大きな勘違いです。
収納しても、「あまり使わないもの」が、「よく使うもの」や「大事なもの」に変わることはありません。
むしろ、しまい込むと見えなくなるので、ますます使わなくなります。
片付けのゴールは、不用品を捨てること、つまり家の外に出すことです。
家の中にある収納スペースに押し込んで見えなくすることではありません。
また、片付かない原因を「収納が足りないせい」と考えるのもやめましょう。
収納スペースが多すぎると、ものが増えてしまいます。
収納は、「ものの総量を減らす」という今の問題をどうにかするのを先送りする行動です。
片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
5. 不用品が場所と気力を奪う
ものをたくさん持っていると場所を取られますが、気持ちの負担にもなります。
乱雑にそのへんに置かれたものが視覚的ノイズになるからです。
ものが多い部屋にいるとあまり落ち着きません。見た目がうるさいだけでなく、「あれを片付けなきゃ」「この書類を処理しなきゃ」と無意識に考えてしまうからです。
「やるべき仕事」がたまっていて、ずっと心にひっかかっています。
また、「自分の部屋すらきれいにできない自分」に対して自己嫌悪も抱きます。
家にある不用品は想像以上にストレスのもとになっています。今は、ストレス社会です。せめて不用品は捨てて、自分の家ではリラックスできるようにしましょう。
視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
6. 捨てれば、いちいち片付けなくていい
部屋を整えるために、押し入れや棚の中を整理することがあります。
あれを右に動かし、これを左に詰めて、そっちにある箱は、上のほうにしまい込む。
そうやって、なんとかものをきれいに収納しようとします。
でも、捨ててしまえば、もうあちこち動かす必要はありません。
もちろん、大事なものは手元に残すべきですが、数年に1回しか使わないものなら、処分すれば、今後、管理する必要はありません。
時間もスペースも有限です。
今後、何十年にもわたって管理してもいい、管理する価値がある。そう思わないものはもう手放しましょう。
7. 少なくしてこそ、ちゃんと使える
同じものや似たようなものをいくつも持っていても、使うのはほんの少しです。
すべてを満遍なく使うにはエネルギーがいるため、私たちは結局、「いつものやつ」や「お気に入り」「使いやすいもの」を使います。
これは、洋服、バッグ、靴、雑貨すべてに言えることです。
数が多すぎると、どうしてもあまり使わないものが出てきます。
所持品をちゃんと使いたいなら、数は減らさなければなりません。
余分なものは、文字通り「余分」なので使いません。
化粧品、シャンプー、オーデコロンなどは、数が多すぎると、使うたびに「今日はどれを使うか」と考えなければなりません。これが頭を疲れさせます。
選択肢が多いことは、必ずしも豊かなことではありません。迷って決めることに時間とエネルギーを使うことになります。
バリー・シュワルツに学ぶ『選択のパラドックス』(TED)~所持品をミニマムにすると生きやすくなる理由とは?
8. 高くても使っていないならガラクタ
値段が高かったものは捨てにくいですが、高かったからと言って、家に残すべきではありません。
値段の高さと、生活に必要かどうかは別の話です。
「このブランドバッグは高かったから」「イベントで奮発して買ったから」。こんな理由で、使っていないものを持ち続けるのは、サンクコスト効果(埋没費用)という心理的な罠にはまっている状態です。
これは、過去に投じた費用(お金や時間)がもったいないと感じ、望ましくない判断をしてしまうこと。
よく考えれば、支払ったお金はもう返ってきません。使ったお金に執着するのはやめて、今、暮らしやすくすることを優先しましょう。
持ち物の真の価値は、買った時の値段ではなく、今の生活で価値を引き出せているかどうかで決まります。
せっかくこんなに集めたから:サンクコスト効果~捨てない言い訳その5
9. 思い出は、ものがなくても残る
写真や手紙、記念品、大切な人からのプレゼント。思い出の品を見ると心がなごみます。
ただ、思い出の品はそんなにたくさんいりません。本当に大事なものだけに絞ったほうがいいです。
思い出の品にあると思っているその「思い出」は、自分の中にあります。
思い出、すなわちその記憶は、脳の中にある情報と感情のつながりです。ものとは関係ありません。
記憶が消えるとしたら、その神経回路を使わないせいで弱くなるか、新しいネットワークに上書きされるからです。
記憶を保持したいなら、何度も思い出すだけでOKです。思い出すきっかけは現物である必要はなく、デジタル写真、文章、音、香り、なんでもいいです。
本当に大切な思い出の品だけを厳選して残すと、雑多なものに埋もれていた重要な記憶が、かえって鮮明になる効果も期待できます。
10. 片付けは、未来の自分への贈り物
不用品を捨てると、未来の自分がラクになります。
片付けは、過去の自分が作ったゴミを、現在の自分が処理する作業だと思うかもしれません。
でも、未来の自分を助けるために今の自分ができる投資でもあります。
今日、5分でいいので、不要な書類を捨てたり、クローゼットの奥にある着ない服を資源ごみの袋に入れたりしましょう。
すると、明日の自分に、探しものをしなくてすむ時間や、散らかった部屋を見て落ち込まない心の余裕をプレゼントできます。
「これは、未来の自分への贈り物」。こう考えれば、片付けは面倒なタスクではなく、自己投資に変わります。
◆関連記事もどうぞ⇒片付けたくなる言葉、シンプルライフを目指したくなる名言10選。
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捨てることを後押しする考え方を10個お伝えしました。
ものを捨てようとするとき、「もったいない」と思うのは本能的な反応です。
ただ、ここで、ちょっと考えてみてください。
それは本当にもったいない行為でしょうか?
不用品をたくさん持っていても、持っていないのと同じです。むしろ、管理が必要になるので、使わないものはもう捨てたほうがいいのです。
そのほうが時間やエネルギーを大事にできます。












































