鏡に映った自分の姿

ミニマム思考

新しい自分になるより、本来の自分に戻る|無理しない生き方のすすめ

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新年になると、「今年こそは新しい自分になろう」「生まれ変わろう」といった言葉を耳にします。

一見、前向きな生き方に思えますが、私は生まれ変わるより本来の自分に戻ろうとする方がいいと思います。

新しい自分を目指すのは、今の自分は十分じゃないんだと考えてしまうこと。

つまり、自分を否定してしまうことにつながります。

本当の自分に戻ることは、自分の喜びや得意を大事にすることです。こちらの方が無理がないので長続きするでしょう。

新しい自分を目指すと起きること

新しい自分を目指す生き方は、確かに成長を目指しています。でも、がんばりすぎると以下のような問題が生じます。

自分はダメだと思ってしまう

「新しくならなきゃ」と思う気持ちは、今の自分をもう使えない古いOSのように扱うことと似ています。

まだ十分に動いているのに、更新しないと価値がないと思い込んでしまうのです。

すると自分を否定する気持ちが強くなります。

新年に立てた誓いどおりにできない自分に対して、「やっぱり私って続かないのよね」「三日坊主どころか一日坊主だわ」苦い気持ちになったり、ときには責めたりします。

実は自分を責めている時、脳にとっては誰かに攻撃されているのと同じ状態です。

脳は危険を感じて自分を守るモードに入ります。守るモードにいると、新しいことを思いついたり、やってみようと感じたりする力が弱くなります。

「生活のこんなところを変えたいな」と思う時は、自分を責めない方がうまくいきます。

自分を責めるのをやめる方法~自分を「ダメ人間」と思っても誰のためにもなりません。

自分らしくないものを買ってしまう

新しい自分は理想の自分ですが、そういうキャラクターを思い描くと、理想の自分になるために、ものを揃えがちです。

たとえば、自分らしくない高価なツールや背伸びをした服。始めたばかりの趣味に、たくさん道具を揃えてしまったりもします。

私も過去に塗り絵を始めた時に、YouTubeで見る「塗り絵がすごく上手な人」みたいになろうとして、高価な色鉛筆セットを買いすぎたことがあります。

そうしたものは、今の自分の生活になじまないので、使われないまま放置されます。

その結果、ガラクタが増えて部屋が散らかり、管理の手間も発生します。もちろん、お金も無駄になります。

なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法

自分のよさを発揮できない

新しい自分になろうとすると、元々自分が持っている資質を軽視しがちです。

たとえば、休日は家で静かに本を読んで、じっくり考えるのが好きな人がいたとします(私のことです)。この人が、無理にアクティブで社交的な自分になろうとすると、本来の強みである深く考える力を生かすことができません。

人にはそれぞれ、いいところがあります。無理に新しい自分になろうとすると、本来の力は眠ったままで、無理をしている違和感が続くと思います。

内向的な人が秘めている力(TED)

おすすめは本来の自分に戻ること

無理のない生き方をするために、私がおすすめしたいのは本来の自分になることです。

本来の自分に戻るとは?

本来の自分とは自分が自然体でいられる状態です。

世間の期待やプレッシャーはスルーして、「こうあるべき」というよろいを脱いで、一番リラックスしていた頃の自分を思い出してください。

それは、遊ぶことに夢中で、何の心配もなかった子どもの頃の自分かもしれません。

何かを足さなくても「自分は自分でいい」と感じられる、最も素直な状態。それが、本来の自分です。





素の自分に戻るほうがラク

新しい自分になろうとするのも悪くはありませんが、時に無理な背伸びをしてしまいます。

本来の自分に戻ることは復元するような行為です。自然体でいけるので、がまんや努力をして続けなくてもそのままの状態をキープできます。

苦手なことを無理に得意になろうとする必要はないし、生まれつき備わっていない才能を追いかける必要もありません。

すでにある資質を活かすので、エネルギーが無駄にならないし、自分らしくいられます。

自分軸がはっきりする

本来の自分になろうとすると、自分の中にある思いや価値観と向き合う時間が増えます。

すると、自分の好き嫌いの感覚に敏感になりますし、自分が大事にしたいものやしたいことが、はっきりしてきます。

日々の意思決定をする時に迷わなくなるので、疲れにくいし、日常は軽やかになります。

「やらなければ」という気持ちで動くのではなく、「やりたい」という気持ちで行動するので、パフォーマンスの質も上がるでしょう。

他の人と無理に合わせる必要もなくなるので、人間関係もよくなるんじゃないでしょうか。

どうやって本来の自分に戻るか

本来の自分に戻るために、特別なスキルや行動は必要ありません。私がおすすめするのは不要なものを捨てていくことです。

自分らしくないものを手放していく

まず、「明らかに自分らしくないな」と思うものから減らしていきましょう。

昔、森茉莉さんのエッセイに、衣類の説明だったと思いますが「自分の顔より1オクターブ高いもの」という表現が出てきました。

そんなふうに、自分の周波数の2倍だとか、完全に関係ないと感じるものは捨てましょう。物理的なものもそうでないものも含みます。

流行りだから買ったけれど、どこにも着ていく機会がない服。友人に誘われて始めたけれど、あまり楽しくなく義務感で続けている趣味。こんなものを思い切って手放しましょう。

このプロセスは、窓ガラスを磨くことに似ています。

曇った窓ガラスの向こうに自分という美しい景色があるのに、汚れが厚くて見えません。この汚れが「自分らしくないもの」です。

「~すべき」という思い込みを捨てる

周囲やメディアの声を聞いて、いつのまにか作り出した「~しなければいけない」という価値観を疑ってみましょう。

理想の妻や母親のあり方、自立した女性像、あるいは「この年齢なら、こんな服を着て、こんな行動をしなければならない」といった世間一般の基準です。

これは社会全体の価値観の積み重ねであり、メディアや広告が作る理想像です。

本来の自分とは必ずしも関係ありません。こうした理想像が自分を苦しめていることがあります。

違和感があったら、それは自分の本音なのかそれとも誰か別の人の価値観なのか考えてください。

自分らしさを取り戻すために、「いらないな」と思う価値観を手放しましょう。

くつろげる空間を作る

ものを減らしながら、自分が落ち着ける空間を作ることを意識してください。

「ここにいると落ち着くな」「ここが好きだな」という場所を見つけてください。

今の家でも、すごく日当たりのいい場所とか、風通しがよくて気持ちがいい場所があると思います。

せっかく日当たりがいいのに、物置き場になってしまっていることがありますよね。そんな場所を発見したら積極的に片づけてください。

そのようなコーナーが見つからない時は、まずは何もない小さな場所を作るといいでしょう。

カラーボックスなら一段だけスッキリさせたり、ほとんどものが入っていない引き出しを作ったり。

外からノイズがたくさん入ってきても、そうした余白があれば本来の自分を取り戻すことができます。

—-

新しい自分になろうとするのも、悪くはありません。何も意識せず、去年と同じようにずるずる暮らすよりは、ずっとましです。

でも、新しい自分になろうとすると、どうしても今の自分を否定して、作り直す方向に意識が向きます。

その結果、「もっとこうしなきゃ」「今のままじゃダメ」と、自分にプレッシャーをかけてしまいます。

本来の自分に戻るなら、余計なものを手放すだけでいいので、負荷がかかりません。

必要なのは、足すことではなく、削ることです。

新しい自分を作るのは、外側に向かって頑張ること。

本来の自分に戻るのは、内側に向かって、あるべき場所に落ち着くことだと思います。

私の体験では、戻ろうとする方が、結果的に変化が起きやすいです。無理することなく、勝手にいい自分になれます。

今年は、足すことよりも、マイナスすることを意識してください。





スマホを使う手元新しいツールを追いかけるより、手元にあるものを使い切る前のページ

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