散らかす家族

ミニマルな日常

家族が散らかしてイライラするなら「家の管理職」を降りてみよう

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シンプルライフを目指しているのに、家族が散らかすからイライラする。

そんなあなたに、家を管理する役を降りることをおすすめします。

自分は片づけているのに、家族が散らかす。

リビングのテーブルに置きっぱなしの書類、脱ぎっぱなしの上着、使いっぱなしの食器。

「どうして私ばかりが片づけているの?」

「なんで家族は協力してくれないの?」

こんなふうに思いますよね。私もかつて超タメコミアンな人と同居していたのでよくわかります。

でも、こんなにイライラするのは、あなたが責任感の強い「優秀な管理職」だからです。

家庭という組織を、きちんと整えようと頑張りすぎています。

この役職を手放しましょう。そうすればストレスが減ります。

なぜ家族が散らかすことがこんなに苦しいのか?

散らかす家族がすごく不愉快なのは、散らかった状態がイヤというより、自分が状態をコントロールできない感覚のせいです。

主婦としての自分の管理能力をものすごく低く感じてしまうんです。

私たちは、家をきれいに保つのは当たり前なことだと無意識に思っています。

散らかっていると、「片づけられない主婦」「だらしない母親」というレッテルを、自分で自分に貼ります。

家族が散らかすと、自分の努力を無視されているようにも感じます。

「こんなに頑張っているのに、誰も気づいてくれない」という孤独感。

「私の仕事は評価されない」という虚しさ。

私も昔、元夫と暮らしていたとき、キッチンや共有スペースをむきになって整えようとしていた時代がありました。

夫はものを捨てない人で、私が片づけても、すぐにまた散らかりました。

そのたびに、私は自分の努力が無駄だと感じて、イライラしたものです。

でも、ある時気づきました。

家はショールームではない。人が生きる場所だと。

散らかった家を自分の価値と切り離したらラクになりました。





家族を同居人・共同経営者とみなす

家族を自分と対等の役職にみなしましょう。

主婦が家の管理職だとすると、家族は部下になります。

この関係性が、ストレスをもたらします。

管理職と部下の間にあるのは、指示や命令です。だから反発が生まれます。

「片づけなさい」と命令すれば、家族は反発します。

「どうして片づけないの?」と責めれば、家族は言い訳をします。

こうしたやりとりは、お互いを疲れさせるだけです。

そこで、家族を自分と同じポジションに置きましょう。

同居人、または共同経営者とみなします。

同居人なら、お互いの領域を尊重し合います。共同経営者なら、それぞれが自分の責任を持ちます。

私が精神的に自由になれたのは、「自分の持ち物」と「相手の持ち物」の間に明確な境界線(バウンダリー)を引いたからです。

私は自分のものだけを管理する。夫のものは、夫が管理する。共有スペースは、話し合って決める。

こうして境界線を引くと、確実にイライラが減りました。

夫の机が散らかっていても、それは夫の領域だから、私には関係ない。

そう思えるようになりました。

あなたも、家族に「片づけて」と命令するのを一旦ストップしてください。

自分の持ち物の管理に情熱を100パーセント注ぎましょう。

それ、あなたの問題じゃないかも? 心の境界線を引くという考え方

「きれい」ではなく「安全」を追求する

片づけのハードルを、思い切り下げてください。

50代、60代の暮らしに、完璧な美しさは不要です。それよりも大切なのは、健康と安全です。

雑誌に出てくるような、ピカピカのリビングを目指す必要はありません。

床にものが散らかっていなければ、それで十分です。

つまずかない。

転ばない。

これが、最優先です。

私がカナダで見てきたシニアたちは、とても合理的でした。

彼らは、大きな家を手放し、安全で管理しやすい小さな家やアパートへ引っ越していきました。

広い家はもう必要ない。維持費がかかるし掃除も大変。

彼らは、美しい見た目より、安全で快適な暮らしを選んでいます。

あなたも、同じように考えてみませんか?

共有スペースは、床にものがない(つまずかない)ならそれで大丈夫。

「私は、もう完璧を目指さないわ」

「床がきれいなら、それでいい」

こう宣言すると、家族もほっとするかもしれません。

あなた自身も、プレッシャーから解放されます。

きれいな家を維持するエネルギーは、もっと大切なことに使いましょう。

自分の健康、趣味、友達との時間。

そのほうが暮らしの質があがります。

視覚的ノイズを減らす聖域の作り方

家全体を変えるエネルギーがなくても、大丈夫です。

自分の半径1メートルだけはきれいにしましょう。

こうしてきれいにした場所を私は聖域と呼んでいます。

夫と同居していたとき、自分の部屋だけはきれいにしていました。

その部屋で毎朝モーニングページを書いて心の掃除をしていました。

ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

そこから見える景色は、自分好みに整えていました。

私の好みとは「何もないこと」です。

仕事場であるリビングのパソコンデスクも同じように整えていました。

そこから見える景色だけは、自分でコントロールしていたんです。

夫の散らかしたものには背を向けて、何もない壁を見ながら仕事をしていました。

あなたも、自分の聖域を作ってください。

キッチンにあるダイニングテーブル、読書をするお気に入りの椅子、愛車の中。

どこでもいいです。

その場所から見える景色だけ、自分好みに整えましょう。

「見えないものは、気にならない」

これは本当です。

家族が散らかしている場所を、物理的に視界から消してしまいましょう。

そうすれば、心は穏やかでいられます。

「察してほしい」を捨て、具体的なリクエストをする

管理職は、「言わなくてもわかるはず」と思いがちです。

でも、察することを期待すると、うまくいかない時に余計なイライラと怒りが発生します。

「なんでわかってくれないの?」

「私がこんなに頑張っているのに」

こうした気持ちは、相手に伝わりません。

相手は、あなたが何を求めているのか、わからないのです。

私は昔、元夫が階段の端に靴を置くのが嫌でイライラしていました。

夫の靴は大きくて、階段に置かれると、洗濯ものを干すため行き来するたびに(当時の家は階下に洗濯機があった)つまずきそうになるからです。

でも、夫は気づいていませんでした。

ある日、私は思い切って頼んでみました。

「あなたの靴は大きいから、階段に置くとつまづきそうで危ない。別の場所に置いてくれない?」

すると、夫は「わかった」と言って、靴を移動してくれました。

こんなに簡単なことだったのに、私は何ヶ月もイライラしていました。

言えばよかったんです。

ただし、言い方に注意が必要です。

「靴を片づけて!」(命令)

これだと相手は反発します。

「靴を階段に置かないでくれると、お母さんは助かるわ」

こう伝えると、相手は協力してくれます。

Iメッセージ(相手を責めずに、自分の気持ちを主語にして伝える言い方)を使いましょう。

たとえば、

・テーブルの上を片づけてくれると、私は夕飯の準備がしやすいわ

・脱いだ服を洗濯カゴに入れてくれると、私は洗濯が楽になるわ

・食べた後の食器を流しに運んでくれると、私は嬉しいわ

命令ではなく、リクエストとして伝えましょう。

相手がしてくれたら、「ありがとう」と言います。

これだけで、家族との関係は改善します。

管理を手放すのは、家族円満のため

管理を辞めることは、ありのままの家族を受け入れる愛情あふれる行動です。

片づけのことで喧嘩して、大切な人との時間を台無しにするのは本末転倒です。

私は今あるものに感謝するという哲学を大事にしています。

幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。

娘の家のリビングが散らかっていても、それは家族がそこで元気に生きている証拠。

そう思えば、受け入れられます。

散らかったものや部屋ではなく、そこにいる人に焦点を当ててみましょう。

息子が脱ぎっぱなしにした靴下を見てイライラするのではなく、「今日も元気に学校に行ったんだな」と思う。

夫が置きっぱなしにした新聞を見て、腹を立てるのではなく、「今日も仕事を頑張ったんだな」と思う。

これは、道徳として「怒らない人」になるすすめではありません。

自分の心を軽くするための認知の切り替え(リフレーミング)です。

ものではなく、人を見る。

これが、心の平和を保つコツです。

◆関連記事もどうぞ

家族がものを捨てないときに、自分だけでできる片付け術 

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おわりに:新しいステージへようこそ

家族が散らかすストレスから解放されるために、家の管理職を降りることをお伝えしました。

管理職をやめることは、自分の人生を自由に生きる「専門職」に就くことです。

管理することより、もっと価値あることに時間を使いましょう。

趣味に没頭する、友達とお茶を飲む、散歩する。

管理職を降りたあなたは、好きなことに時間を使える自由な人になります。

家は完璧である必要はありません。

安全で、居心地がよければそれで十分です。

居心地のよさ。これを追求してみてください。





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