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81歳の母の物を一緒に断捨離した体験をつづっています。ちょっとした生前整理です。今回は、なぜいらない物が実家にたまっているのか、その理由をお伝えします。
実家の台所や母の部屋や廊下の押し入れには、もう使っていないものが山のように入っていました。
実家にはいらない物がたくさんあった
この日はこんな物を断捨離しました。
もう使わない重箱
我が家は父が亡くなるまでは4人家族。昔はお正月になると母はおせち料理をしっかり作っていましたし、挨拶に来た親戚や友達にもふるまっていました。
また友達同士の集まりを家でやることも多かったです。
しかし、今、この家に住んでいるのは母1人だけ。おせち料理を作っても、食べる人もあまりいないし、高齢なのでそもそも作るのが大変なので、最近は、好きなものを数品作るだけです。
重箱はもう何10年も前に不用品になっています。
断捨離のコツ1:ライフスタイルが変わったら、物もどんどん新陳代謝すべし。
使っていない古いバッグ
これすべて新品です。ずっと使わずに長い間もしまいこんでいたので、レザーのバッグにはカビがはえていました。すべてもらいものだそうです。
母は30年間眠っていたかごバッグを私に差し出して
「これ、新品だよ。あんた、使わん?」
と言いました。
新品?30年前にもらったバッグをはたして新品と呼んでいいものか。中の布には茶色い斑点がぽつぽつとついていて、鼻がまがりそうなほどかび臭いバッグが、新品?
今さら誰も使わないでしょう。
断捨離のコツ2:ものはなるべくもらわない。もらってしまったら、できるだけ早く処分する。間違っても押し入れに押し込んではならない。
もらわない方法はこちら⇒ミニマリストの不用品を「もらわない」ための努力と工夫
やはり新品の袱紗(ふくさ)など
これもすべてもらいもので全然使っていないうちに古びてしまいました。ちなみに、バッグにしろ、ふくさにしろ、なぜ使わないかというと、すでにちゃんと使っている物があるからです。
同じ用途のものはそんなにいくつも要らないのです。
断捨離のコツ3:だぶっているものは捨てたほうがいい。
使わないヘアピース3個
これまた手付かずのかつらというか、つけ毛というかヘアピースです。
「買ったけど、気に入らんで使わなかった」という母。
気に入らないのになぜ買うのでしょうか?しかも使わないのになぜしまっておくのでしょうか?
断捨離のコツ4:買い物は慎重に。
「ほしい!」と思ったときに、すぐに買わずに、買う前にしっかり考えると、こうした無駄遣いが減ります。
理由もないのにいらない物をしまっている母
この日捨てたものは、明らかな不用品です。そのせいか、この日はわりと抵抗なく断捨離していました。
通常人がものを捨てずにとっておくのはこんな理由からです。
●高かったから捨てられない
●思い出の品だから捨てられない
●人にもらったから捨てられない
●いつか使うかもしれないから捨てられない
物が捨てられない他の理由はこちらに書いています⇒【保存版】あなたがモノを捨てられないよくある理由ランキング
ところが、母が使わないものをしまいこんでいたのは、上の理由のどれでもありません。
ではなぜいつまでもしまっておいたのでしょうか?
☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒実録:親の家を片付ける(1)~まずは自分のものをどんどん捨てる
人がいらない物をいつまでも取っておく本当の理由
実は、母は別に「もったいない」とか「いつか使うかも」と思って重箱やかびくさいバッグをしまっていたわけではないのです。
そういうのは、いざ捨てるときに湧き上がる感情です。物をしまいこむときにはそんなことは何も考えていません。
なぜ人は、特に使いみちのないガラクタで家をいっぱいにするのでしょうか?自分にとって大事でもない、好きでもないどうでもいいもので、貴重なスペースを埋めてしまうのでしょうか?
それはルーズだからです。怠慢なのです。
母がだらしないという意味ではありません。母は私よりよっぽどしっかり家事をする主婦です。特に若いころはいろいろなものをきっちり整理整頓して、しまっていました。
奥のほうにしまいこみすぎて、肝心のときに物が取り出せないことがしょっちゅう。
そういう意味では、母はルーズでもなんでもないのですが、物を買ったり、もらったあと、それを使わない場合、そのままぽいっと押し入れの奥のほうに押し込んでしまうのです。
つまり、その物をどう取り扱うべきか決断するのを先送りするのです。自分の持ち物の処遇について責任をとらないのです。
本来なら、物が家に入った時点で、それが必要かどうか見極め、必要なら、ちゃんと使って大事にしなければなりません。いらないなら、捨てなければなりません。
ところが母は、そんなことは全くしないのです。
そんなことを考えなければいけないなんて夢にも思っていません。
物が家にどんどん入るがままにしておいたほうが楽だから、ずっとそのまま80歳すぎるまで来てしまったのです。
母のようになりたくなかったら、家の中に入れる物に責任を持ちましょう。
決断を先送りしてはいけません。物は1つもあの世に持っていくことはできないのですから。