ふすまと畳

実家の片付け

親の家が大きいから、早めに片付けたい。でも、身内が協力してくれないから、先が不安~こんなときにすべきこと。

家が広くて、物がたくさんあるので、ここ5年ほど片付けに取り組んでいるが、ほかの家族がまったく協力してくれないため、先の不安が募る。

どうしたら、私は元気になれるか?

この質問に回答します。

まず、メールをシェアします。ももしおちゃさんからいただきました。



片づけたいけど身内がストップをかける

初めまして。

筆子さんと同い年のももしおちゃです。

ブログ、興味深く読ませていただいてます。

まだ一部読んだだけですので、今後もじっくり読んで参考にさせてください。

私は60代後半の夫と30代の息子、90代の義父と一緒に暮らしています。

自宅は築90余年。

都市郊外の兼業農家です。

母屋はボロボロで限界なのですが離れが2棟あります。

3棟合わせて17DKという広すぎる家なのです。

さらに納戸や天井裏収納が数か所、収納小屋が3か所、車庫も広くて奥半分は収納になってます。ここにどれほどの不用品がたまっていることか。

私は5年ほど前に仕事を辞め断捨離を始めようとしましたが、すぐ壁に当たりました。

最大の難関は義父と夫の不満です。

いずれこの膨大なガラクタを片づけなくてはならないといくら説得しても、彼らにとっては心傷つけられることのようで、強引な手段が取れません。

少しずつだましだましやっていますが、5年経っても片付いた気がしません。

さらに悪いことに、我が家は学生アパートの家主でもあるのですが、義父がアパートのごみ置き場に捨てられた家具や電化製品、台所用品などを拾ってくるのです。

「拾うなら使うものだけ」「一つ拾ったら一つ捨てて」と口を酸っぱくして言ってるのですが効果はいまいちです。

更に私には自分の実家の片付けも待っています。

実家には母と独身の姉が住んでいますが、手出しなどできない状態です。

母はもう90代なのでなんとかなったとしても、姉の寿命まで付き合いきれません。

もうひとつ言うなら、義弟(夫の弟)が独身者でありながら7DKの家に住んでいるのです。いつか家を処分することになるでしょうが、もう義弟宅まで自分で片づける自信がありません。

様々な体験談を聞いて、まずは元気をもらいたいと思いました。

私は疲れやすいたちで、体力に自信がありません。

アラカンの今やらなければもうできなくなります。

でも自宅でも実家でも身内たちがストップかけるのです。





ももしおちゃさん、はじめまして。

お便りありがとうございます。

『ももしおちゃ』は、漢字で書くと『百塩茶』で、色の名前の1つですね。

「ももしおちゃさん」と書いていると長いので、ここでは、「ももさん」とお呼びします。

17DKということは、部屋が18個あるのですね。ほ~、私の現在の住まいの4.5倍~5倍の管理スペースをお持ちですね。

さそかし、物がたくさんあることでしょう。

さて、元気をもらいたいそうですが、その方法は簡単です。取越苦労をやめればいいのです。これは今すぐ自分でできることです。

3つ考え方を紹介しますね。

びしっと境界線を引く

人が解決すべき問題を、自分の問題としてとらえて、心配していると、取越苦労が増えます。

しかも、人の問題は、どんなに一生懸命考えても、自分にはどうすることもできません。

人の問題と自分の問題の間に、しっかり境界線を引いてください。

参考⇒毎日疲れているあなたに。心の境界線を引いてストレスを減らし、自由になる(TED)

ももさんは、「今住んでいる家と、実家と、義理の弟さんの家を自分ひとりで片付けなければならない」と心配していますが、それって、自分の勝手な憶測ですよね?

お義父さんが亡くなったら、お義父さんの荷物はご主人がどうにかするだろうし、お母さんが亡くなったら、お姉さんが片付けるでしょう。義理の弟さんの荷物も、ご主人の担当です。

というか、年齢の順番で考えれば、弟さんのほうが長生きするから、この家の荷物は、ほかに親戚がいなければ、ももさんの息子さんがどうにかすることになるでしょう。

ももさんが担当する片付けは、ご主人が亡くなったときに残されたものと、お姉さんが亡くなったときに実家に残ったものだけです。

ご主人や、お姉さんが全く片付けないタイプだと、お義父さんやお母さんの分も、入っている可能性はあります。

この場合も、私と同世代の多くの人は、ほとんど片付けず、残されたものを、そのまま自分の物と込みで持ち続け、あの世に行きますから、その後、子供が片付けることになりがちです。

以上の未来予測は、みなが元気で、寿命を全うした場合です。

しかし、必ずしもそうなるとは限りません。誰かが早死する、認知症になっって介護ホームに行く、こんな可能性もあるし、自分自身がまっさきに死ぬ可能性だってあります。

さらに現在、世界のあちことで、異常気象が起きているから、とんでもない地震や水害にあって、家が崩壊する可能性もあります。

今から、「私が全部片付けなきゃ」と思いつめる必要は全くありません。

いざ、片付ける段階になって、ものすごい量の物が残っていて、とても自分では片付けられないと思ったら、業者に頼むこともできるので、そんなに心配しなくていいですよ。

コントロールできることに注力する

自分がコントロールできることと、コントロールできないことを分けて、コントロールできないことはほっておいてください。

すると大幅にイライラが減ります。

参考記事⇒哲学が生きることを助けてくれる(TED)

他人の思考や行動はコントロールできないから、お義父さんが、ゴミ捨て場から物を拾ってきたときに、「1つ拾ったら、1つ捨ててください」と言っても、効果はありません。

お義父さんが、ふだん、『筆子ジャーナル』を愛読しているとか、環境問題に強い関心を示しているのなら、「ワンインワンアウトですよ、お義父さん!」と声かけをすれば、「おお、そうだった、そうだった。うっかり物を増やすところだった」と気づいてくれるでしょう。

しかし、物を捨てる発想のまったくない人には、いくら言っても糠に釘です。

共通の基盤となる概念がない相手に、「捨ててくださ~い」と言っても、言葉は通じていたとしても、そのメッセージは届かないのです。

ここは、お義父さんの好きなようにさせればいいと思います。

ただし、お義父さんや家族に危険が及ばないことと、みなの共同スペースの使い勝手が悪くならないことには気をつけて、必要があれば、物をどけてもらうなどしてください。

ゴールを見据えて、今できることをする

取越苦労をやめ、コントロールできないことはコントロールしないと決めたうえで、ももさんの今の一番のゴール(達成したい状況)を考え、そのゴールに近づくために、今、自分ができることを実践してください。

ゴールはももさんが考えることですが、「今からできるだけ物を減らしておきたい」というのがゴールなら以下のようなことをするといいでしょう。

自分の断捨離に注力する

自分の所持品を減らして、シンプルに暮らすようにすると、心のガラクタも減るので、不安や心配を引きずらなくなります。

体力をつける

ももさんは疲れやすいそうですが、もともと病弱とか、持病があるとかでしょうか?

ただ単に疲れやすいだけなら、定期的に運動をすればもっと体力がつきます。

ウォーキングとか⇒ウォーキングを開始して楽しく歩く4つの工夫:メリットとコツを知り継続する

食事にも気をつけるといいですね⇒体に悪い食べ物ランキング。おいしいけど健康によくない物たちはこれ。

私は日曜日に、娘の家へ行き、朝の9時半から夕方6時までずっと掃除をしていました(途中1時間休憩を入れましたが)。

あらゆる壁と窓と家具を拭き、床に掃除機をかけ、キッチンを徹底的に掃除し(オーブン、冷蔵庫、電子レンジの庫内の掃除を含む)、時間の余裕があったので、乾燥機にぱんぱんに入っていた衣類を取り出し、たたんだりしました。

ふだんそんな「集中掃除」はやっていないし、最近、とても暑いので、「もしかしてバテるかも?」と思いましたが、全然そんなことはなく、仕事から帰ってきた娘に、「え~、もうこんなにやったんだ。ママ、クリーニングビジネス、始めたら? 絶対、向いているよ」と言われたぐらいです。

翌日の月曜日も、いつもどおりでした。

たぶん、これは毎日スロージョギングをしたり、スタンディングデスクに向かって立って仕事をしているせいだと思います。

ももさんは、私と同じ年だそうなので、定期的に運動をして基礎体力をつけておけば、いざ、片付けるときにプラスになりますよ。

いつ、ガタっと老いるのか、私も未体験なのでわかりませんが、60代のうちはまだ大丈夫な気がします。

業者に払うお金(初期費用)を積み立て始める

将来、業者に片付けを依頼するときのことを考えて、最初に必要になるお金の積立を始めるといいでしょう。

全額は必要あります。

物をためこむスペースがそれだけあるということは、資産もあるということですから。家を売っぱらってしまえば、お金ができます。

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母が物を捨てないので、自宅がゴミ屋敷です。どうしたらいいんでしょう?←質問の回答。

*****

家族に片付けをしてほしいときは、一方的に「片付けろ」と言っても無駄です。

それよりも、片付けやすい環境を作ったり、片付けに役立つ情報やツールを提供したりするほうがうまくいきます。

そして、自分がせっせと片付けている姿を見せることが何より、効果的です。

自分が真摯に自分の問題を解決しよう、もっと成長しようと努力することが、周囲の人に、いい影響を与えると思います。

それでは、あなたも質問、感想、近況、その他言いたいことがありましたら、お気軽にメールください。

お待ちしています。





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