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筆子がミニマリストになった道筋をふりかえっっています。
前回のあらすじ:
貧乏になり、安物買いができなくなったある日、自分がためこんだガラクタに愕然とした筆子。シンプルライフ回帰をめざし、『天然生活』片手に、素敵な暮しを模索するが、まずは物を捨てることが先決だと気付き、一冊の片づけ本を手にいれた。
お片付けトレーニングサイトを発見
2003年の秋から、インターネットで見つけたブログや、お片づけトレーニングのサイトを参考に、筆子はまた物を処分しはじめました。
特によく見ていたシンプルライフを伝える個人ブログがありました。
残念ながら、このブログは数年後、更新停止となり、ブログを書いていた人は今はどこで何をしているのかわかりません。
筆子はこのブログからいろいろなことを教わりました。
- 物の捨て方。
- 何が必要で、何が不要なのか、判断する基準。
- 家の中に、物をためこまないためには、どんなことをする必要があるのか。
そんなお気に入りブログで、ある片づけ本が紹介されていました。それが、筆子の1冊目の断捨離バイブル、「『収納』するより『捨て』なさい」です。
何か片付けの参考になる本がほしいと思っていた筆子は、すぐに買いました。2004年の秋のことです。アマゾンのマーケットプレイスで520円でした。
筆子の運命を決めた「『収納』するより『捨て』なさい」
この本は、2000年11月1日発行。「収納では問題は解決しない、まずは捨てろ」、という主張をベースに、さまざまな捨て方の工夫がのっています。
前回も紹介した、辰巳渚(たつみなぎさ)の『捨てる技術』が2000年の4月に発行されベストセラーになったので、似たような書籍を出版したのかもしれません。
シンプルライフや片付け本があふれている今読んでみると、特に目新しいことは書いてないと思うかもしれません。ですが、当時の筆子には、目からうろこの話題がいっぱいでした。
筆子はもともと貧乏症で物をとっておくほう。しかもズボラな性格で、こまごまと整理収納することは苦手。
そんな人がシンプルライフを送りたいと思ったら、物を捨てて減らすしかありません。この本はそんな筆子の志向にドンピシャリでした。
「『収納』するより『捨て』なさい」の内容
1人の著者が書いたのではなく、5人のライターが書いています。
こちらが参考図書
タイトルを見ると「断捨離」とか「捨てる」という言葉は出てきません。快適な生活の提案や、整理・収納のやリ方を書いた本が多いですね。
そういう本の中から、特に「捨てること」にフォーカスした話題を参考にしたのだと思います。
ソフトカバーで、マンガみたいなイラストが豊富で、読みやすい本です。
一見、ライトな本なのですが、言ってることは的確。
特に感心したのは、
・車にゲームで獲得したぬいぐるみを山のように並べているのは過剰なものを喜ぶ幼い感性を表している。
・ムダな物はムダを再生産する
の2つ。
子供は物がわ~っとたくさんあると喜ぶので、子供の雑誌(『小学校1年生』とか、漫画雑誌)は、見出しや絵がてんこ盛りなのです。
ムダの再生産とは、たとえば
- ガラクタなど、不用品があるために面倒になる掃除
- 不用品がぎっしり入っている押入れに、何か別のものをしまおうとすることや、衣替えをするたびに繰り返される物の出し入れや、整理のし直し。
- ひんぱんな探しもの
こうした行為に費やされるムダな時間と労力を生むことです。
さらに、実際に捨てるときの心構えや工夫も豊富に書いてあります。
目次はこんなふう:
第1章 捨てるための意識改革 - つい「収納」してしまう生活を「捨て」る
第2章 捨てる前の初準備 - 捨てるべきモノを常に意識するカラダづくり
第3章 実際に捨てる! - 効果絶大&問答無用の捨てまくり実践講座
第4章 捨てて開ける新たな世界 - 捨てる必要のない暮しを徹底するには
あとがきには「上級者ほど捨てる」とあります。
旅の達人になればなるほど荷物は小さくなり、スポーツや踊りのプロほど、動きにムダがなくなり、演説やスピーチも下手な人ほどだらだら長いけれど」、達人は、簡潔な言葉で、聴衆に深い感動を与えるのです。
暮しを快適にするためには、捨てる道しかないのです。
筆子はそれまでも、マイペースでぼちぼち片付けていましたが、この本を手にしてから、さらに熱心にモノを捨て始めました。
ちょうどアレッポの石けんで、髪を洗い始めたのと同じころです。
この続きはこちら⇒持たない暮しや断捨離は子供がいると実践できないのか?ミニマリストへの道(13)
『ミニマリストへの道』を最初から見る方はこちらから⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?【1】~物がたくさんあっても幸せではなかった
☆補足
『収納』するより『捨て』なさい」はまだアマゾンで中古本が手に入ります。ですが、はじめて「捨てる本」を買う方は、私の2冊めの断捨離バイブルである「ガラクタ捨てれば自分が見える 」のほうがいいと思います。
「『収納』するより~」は15年前の本なので、パソコンやデジタル関係の情報がさすがに古いです。
「ガラクタ捨てれば~」のほうは、1990年代に出てから、2回ぐらい改訂版が出て、翻訳も新版が文庫本で出ています。「風水」という言葉に腰がひける人も多いかもしれませんが、風水の話はさほど出てきません。
「捨てること」に注力できる本です。