ページに広告が含まれる場合があります。
フライレディネット(flylady.net)の、家を整理整頓できる人になるための11のルールを紹介します。英語では、11 Commandments です。
31日で身につける片付け習慣(31 baby steps )の18日めにこのルールを読み、プリントアウトするかコントロールジャーナルに書きます。
commandment (コマンドメント)は「宗教、道徳上の戒律、掟、義務」という意味です。なぜ11個あるのかというと、モーセの十戒(Ten Commandments)をもじっているからです。
モーセが神から授けられたとされる「モーセの十戒」は英語圏ではとても有名な戒律です。
ではフライレディの11のおきてを紹介します。どれも具体的な行動を促すものなので、実行しやすいと思います。
1.常に流しをピカピカに保つこと。
Keep your sink clean and shiny.
フライレディにとって、片付けはまず、台所の流しから始まります。詳しくはこちらに書いています⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
2.毎朝身支度をすること。たとえやりたくなくても。靴をはくことを忘れないこと。
Get dressed every morning, even if you don’t feel like it. Don’t forget your lace-up shoes.
朝起きたら、パジャマのままでうろうろしてはいけないのです。すぐに昼間の服に着替え、足元はスニーカーをはきます。
パジャマのままでいると、だらだら気分が抜けないし、何よりだらしないです。靴をはくのはアメリカならですね。
ただし、アメリカの人がすべて家の中で靴をはくわけではありません。私の周囲でも家の中で靴を履いている人はあまりいません。
室内で外靴をはくと汚れますから当然です。身動きしやすい室内履きをはいてください。
3.毎日自分の朝のルーティンと、寝る前のルーティンをやること。
Do your morning and before-bedtime routine everyday.
15分の片付けなどは、土日やお休みです。しかし、朝晩のルーティンは毎日必ずやります。
といっても、家をきれいに保っている人ならあたりまえにやっていることばかりです。
朝と夜のルーティンは過去記事に詳しく書いています。
初回⇒家は1日では片付かない。汚家をきれいにする31の小さな習慣(1)
2回め⇒汚家脱出計画。31日でものにする小さな片付け習慣(2)
3回め⇒今度こそ汚家と決別。31日かけて身につける小さな片付け習慣(3)
4回め⇒もう2度と汚家にはならない。初心者向け31日かけて身に付ける片付け習慣(4)
5回め⇒日々の積み重ねが大切。初心者向け31日で身に付く片付け習慣(5)
毎日のルーティンはコントロールジャーナル(家事の予定などを管理するノート)に書いて忘れないようにします。
4.横道にそれてパソコンをやってはいけない。
Don’t allow yourself to be sidetracked by the computer.
sidetrack (サイドトラック)は、「横道」「脱線」ですが、ここでは「横道にそれる」という動詞として使っています。
フライレディはよく「サイドトラックするな」と言います。そのときやるべきことに集中しなければいけないのです。
5.出したら片付けること。
Pick up after yourself. If you get it out, put it away.
pick up after は「~の散らかしたあとを片付ける、後始末する」という意味です。pick up after yourself は自分の後始末です。
出したらちゃんとしまうのはとても大切。それについてはこちらに詳しく書いています⇒実はとても簡単なこと。出したら片付ける人になって汚部屋を脱出
6.一度に2つのことをしようとしてはいけない。一度にやるのは1つだけ。
Don’t try to do two projects at once. ONE JOB AT A TIME.
project (プロジェクト)という単語は、日本語では、「会社や事業のプロジェクト」という意味で使われますが、英語では、もっと広い意味があります。
個人的にやりたいことや計画もプロジェクトです。たとえば、15分の片付けもプロジェクトなのです。
一度に複数のことをする弊害はこちらに詳しく書いています⇒マルチタスクが脳に負担をかけ仕事の効率を落とす理由。1つのことに集中しよう
7.1時間以内でしまえる物以上のものを引っ張りだすな。
Don’t pull out more than you can put back in one hour.
フライレディは、1日15分、コツコツ断捨離することを推奨しています。こんまりのように、一気に片付けようとするのは失敗の元だというスタンスです。
8.毎日自分のために何かすること。朝晩やるのがよい。
Do something for yourself everyday, maybe every morning and night.
フライレディは、自分自身を癒やす時間を作ることを大事にしています。ちゃんと休憩をとらないと、身体も疲れますし、不幸な気分になってしまうからです。
「自分自身が不幸だったら、家族を幸せにできるわけがない」というのがフライレディの考え方です。
たとえばこんなことをするといいです:
●足のかかとの手入れ。やすりをかけたりクリームをぬったり。
ひび割れ防止法はこちらに書いています⇒かかとのひび割れを家にあるもので治す7つの方法
●バブルバスにゆっくりつかる
バブルバスとは泡のお風呂です。香りのいいバブルバスに入るのは、リラクゼーションの1つとされています。
私も昔はあこがれていましたが、泡を流すすべがないので、かえって肌が荒れるのではないでしょうか?
●本屋に1人で行く
子供がいると、1人の時間は貴重です。
●アフタヌーンティー
午後、ゆっくり好きなお茶を飲みます。
●買い物の帰りにスターバックスでラテなどを飲む
●友だちと電話で話す
●映画を見る
●好きな本を読む
●散歩する
●1人になる
その他、いろいろあります。私の場合は昼寝やミニトランポリン、読書など楽しんでいます。
9.できるだけ早く動いて仕事を終わらせる。そうすれば、より多くの自由時間が作れる。
Work as fast as you can to get the job done. This will give you more time to play later.
片付けるときは、タイマーをかけて、レジ袋をつかんで、家中駈けずり回るのが基本です。そのために足元はスニーカーをはいているのです。
10.微笑みたくないときも微笑みなさい。笑顔は伝染します。楽しくなる決心をすること。そうすればそうなります。
Smile even when you don’t feel like it. It is contagious. Make your mind up to be happy, and you will be.
happy という言葉は「幸せ」ですが、単に日常、ちょっと楽しいとか、満足している状態もさします。ここではそういうふうに訳しました。
「無理やり笑え」というのは自己啓発の本にもたまに書いてありますね。以前、「笑いヨガ」のインストラクターが、「脳は、自発的な笑いも、作為的な笑いも区別がつかないから、笑えば楽しくなる」と言っていました。
また、笑うと、生化学的な信号が顔の筋肉から脳に送られ、脳から同様のフィードバックがある、という説もあります。
つまり楽しくなくても、笑えば楽しくなるのです。実験してみてください。
11.毎日笑うのを忘れないこと。自分にやさしくしなさい。あなたにはその価値があります。
Don’t forget to laugh everyday. Pamper yourself; you deserve it!
pamper パンパー とは「~を甘やかす、好きなようにさせる、欲望を満たす」という意味の動詞です。
おむつのメーカー、パンパースはこの単語からつけられたのだと思います。
原文はこちらです⇒FlyLady’s 11 Commandments | FlyLady.net
*****
フライレディの読者は、家の中がくしゃくしゃで、毎日思うように行かず、自信喪失に陥っている人が多いのです。そういう人たちにフライレディは、「あなたは価値のある人間です」と何度も言います。
片付けは家を片付けることにとどまりません。自分の人生を自分で切り開く力を与えてくれるのです。
それでは、次のフライレディの記事をお楽しみに。