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思い立ったときからすぐできるごくシンプルなお金のかからないストレス解消法をお伝えします。
ストレスのせいで買い物が増えてしまうので、ストレスを軽減すれば、無駄遣いも減ります。
ストレスがあなたに買い物をさせている
多くの人が物を持ちすぎている1番の原因は、買い物のしすぎではないでしょうか?ほとんどの人が、もう生活するのに充分すぎるものを持っているのに、まだまだ買い続けています。
日々の断捨離の様子を綴っているブログを見ると、あきれるほどいろいろな物を持ち、捨てています。それも1人や2人ではありません。何人もの人が、毎日たくさん捨てているのに、家の中にはまだまだ物があるのです。かつて私もその1人でした。
いったん断捨離してスッキリしたとしても、前のように買い続けていたら、たぶん同じことをずっとするはめになるでしょう。もう以前のようにためこむことはないかもしれませんが、定期的に大きく捨て続けなければなりません。
物を捨てるのも時間がかかる作業ですし、捨てれば捨てるほど、地球に負荷がかかるので、いたずらな買い物グセは手放したいところです。
では、なぜそんなにたくさん物を買ってしまうのか、と考えるとその原因の1つはストレスです。「ストレス発散のために買っている」という人が多いですよね?自分ではそう思っていない人も多いかもしれませんが。
そこで「買わない人」になるために、ストレスマネジメントのスキルを身につけることをおすすめします。
私たちは自分で思うほどストレスに対して無力ではないと思うのです。その気になればコントロールできます。これは家の中の物の管理と同じで、自分がストレスをコントロールするという決意をして立ち上がるだけでいいのです。
ストレスがたまりすぎるまで放置するのではなく、日々の小さなストレスを解消することを考えてみてはどうでしょうか?
ストレスとは?
刺激に対するあらゆるからだの反応がストレスです。ストレスを与えるものをストレッサーといいます。ストレスは必ずしも悪いものではなく、うまく働くと、より集中できたり、やる気になったり、いつもよりがんばれたりします。
しかし、自分ではどうにもできない、耐えられないようなストレスを感じると、すごくいやな気分になったり、逆に仕事ができなくなったり、眠れなくなったりし、いつも疲れていて、生活も楽しくなく、人生の質が落ちます。
ひどいときはノイローゼや心身症になります。
そこまでひどくならなくても、「ストレス解消」と称して、要らないものを買い続けて物を増やしてお金を失ったり、甘いものを食べ続けて体重を増やし、後になって生活習慣病に苦しみます。そしてそれが新たなストレスを生みます。
人によって生活環境はさまざま。何にストレスを感じるかも違うし、そのストレスに対する反応も違います。ストレスは1つだけでなく、いろいろな方面からやってきて、複雑にからみあっています。
生きている限り、刺激は感じ続けるわけですから、ストレスがあるのも仕方がない、とあきらめてしまう人も多いかもしれません。ですが自分がストレスをコントロールしようと思えば、できることもいろいろあるのです。
まずは、自分のストレスがどこから来ているのか知ることから始まります。漠然とストレスを感じているのではなく、ストレスの元がなんであるのか考えてみるのです。そのストレッサーはもしかしたら自分で取り除けることなのかもしれません。
そこで私は、ストレスに悩んでいる人に、ストレスについて書くことをおすすめします。
ストレスを感じたらすべてノートに書く
「なんだかストレス感じてるな~」と思ったら、ノートを取り出して、思い当たるストレッサーをすべてリストアップしてみてください。
ストレッサーと書くと難しいのでが、その日あったことで、ちょっと自分の心がくじけたとか、折れかけたこと、「あれ?」と違和感を感じたことです。
仕事で大失敗したとか、配偶者と大げんかしたとか、交通事故を起こしてしまったとか、そういう劇的なことはそんなに毎日起きないでしょう。でも日々ちょっとしたことがあると思います。
たとえば、先日も記事に書きましたが、古い服を着ていたら、「貧乏オーラ」が出ていると言われて傷ついた、とか。先日の記事⇒服をミニマムにしたら、貧乏オーラが出てると言われた。そんな時の対処法
ミニマムな暮しについてブログにつづっていたら、びみょうにネガティブなコメントが入った、美容院に行ったのに、家族は誰も気づいてくれなかった、せっかく夫の好きなカキフライを用意したのに、夫は外で食べて帰ってきた、砂糖をやめようと思っていたのに、お汁粉を食べてしまった、子供がぐずぐずしていたので、保育園に遅刻した、といった本当にささいなことで、たぶん1週間ぐらいしたら忘れるようなことです。
脳の中ではこういうことはみんな忘れようとしていると思います。それをいち早く紙に書くことで外に出してしまいます。
こういう日常の、小さなストレスが少しずつおりのようにたまって、それなりに大きくなり、買い物やお酒、甘い物に走るのだと思います。そしてもっと大きくなったら、不眠症や心の病を引き起こします。
その日のストレスはその日のうちに出しましょう。
書き方は自由で、文章で書いてもいいし、マインドマップみたいにしてもいいし、絵日記みたいにイラストで表現してもいいです。
自分のストレスパターンを知る
毎日のように書いていると、自分がストレスを感じているパターンが見えてきます。
するとこんなことがわかってくるでしょう。
●自分にストレスを与えているものは何か?
●そのストレッサーに対して、いつも自分はどんなふうに感じているのか?
感情的な反応と肉体的な反応の両方について考えてみます。この反応は無意識に出てくるものです。
●自分はそのストレッサーにどういうふうに対応しているのか?
実際に自分が行動したことです。たとえば、人に何か言われて、ぐさっと傷ついたのは、無意識なとっさの反応であり、実際には、笑顔を見せたのなら、こちらは自分がとった行動です。
大きなストレスの元はわりとわかりやすいと思います。引っ越し、転勤や移動、近親者の死、失恋した、失業した、など。こういうストレスは大きいけれども、自分でも気づいているのでみんな対処しようとします。
問題は、日々の小さなストレスです。こういうストレスの多くは見逃され、それが積もり積もっていくのです。
ストレスの元を取り除けないか考える
さまざまな刺激(ストレッサー)に対して、自分がどんな感情をもったのか、どんな行動をとったのか知っておくと、もっとストレスをコントロールしやすくなります。
たとえば、いつも仕事のデッドラインに間に合わせるのに必死で、一ヶ月のある一定の日に、ストレスを感じて飲み過ぎたり、クレジットカードを使いすぎているとします。
これは全く自分でコントロールできないことでしょうか?
なぜデッドライン前にあせるのか、その原因を考えてください。もしかしたらそもそも仕事の量が多すぎるのかもしれないし、とりかかるのが遅すぎるのかもしれません。ギリギリまでほっておくから、直前になってストレスを感じているのであれば、早めにやれば、そのストレスは取り除けるのです。
仕事が多すぎるなら、上司にそう言って割り振りをかえてもらったり、人に頼めることは頼めばいいし、できないことにはノーということも必要です。
ノーの言い方⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法
こういう仕事の調整は、難しいかもしれません。私も昔はどちらかというと仕事をかかえこむタイプでした。けれども、今思うと責任の半分は自分にあったと思います。
大切なことは、「どこかで何かを変えられるかもしれない」と考えてみることです。変えるために、ほんの小さな行動を起こせば、ストレスの渦(うず)に巻き込まれることがなくなるのです。
ストレスの渦は相変わらず来るかもしれませんが、竜巻から、ごくゆるい渦になります。
子供がいつもぎりぎりに起きるので、毎朝、起こし、弁当を作り、駅に子供を送って行くのでてんてこまいですごくストレスを感じているとします。
この場合、なぜ子供が起きるのが遅いのか考えてみてください。
寝るのが遅いのであれば、もっと早く寝かせればいいし、寝る直前まで、ゲームをしているのなら、たぶんゲーム機のバックライトのせいで、うまく入眠ができず、朝起きられないのだと思います。
ブルーライトが睡眠の質を損なう話⇒睡眠障害を引き起こすブルーライトとうまくつきあう方法
また、お弁当を早く作れるように、前日に下ごしらえができるかもしれないし、強力な目覚まし時計を使うことを検討することもできるでしょう。
子供が遅起きする原因を取り除けば、ストレスの半分ぐらいはなくなります。
典型的なストレスを起こす元⇒イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう
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こういうことを細かく考えるのはめんどくさいと思うかもしれません。ですが、考えてノートに書くことなんて時間にして5分~10分です。すごく考えこんだとしても30分ぐらいでしょうか。
どこにも行く必要はないし、コストだってほとんどかかりません。
筆記具はたぶんどこの家にも鉛筆の1本ぐらい転がっています。ノートはとっても安価です。日本の定番のノートは、コクヨのキャンパスノートのB5サイズだと思いますが、30ページのノート5冊が400円という信じられない安さです。
毎日こまめに、ノートにストレスを感じることを書くだけで、甘い物のどか食いや、深酒、無駄遣いを防ぐことができるのです。
今、ストレスでいっぱいで、このままでは本当に病気になりそうだ、という人は、だまされたと思って、きょうからストレスノートを書き始めてください。