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2015年のイースターは来週の日曜日、4月5日です。今回はイースターにちなんで、なぜイースターに卵が登場するのか、その理由と、簡単なイースターエッグの作り方をお伝えします。
イースターはキリスト教の祝日
イースターはもともとキリスト教の祝日なので、日本ではあまりなじみがないですね。
数年前に、東京ディズニーランドで、「ディズニー・イースターワンダーランド」という春のイベントがあったようですが、今は行われていないみたい。
まあ、いきなり日本人に「イースターだから、卵に色をぬりましょう」と言っても「何で?」という反応しか出ないと思います。
そもそもイースターとは?
イースター(easter)は日本語にすると「復活祭」
キリスト教で、イエス・キリストが復活した日で、教会で特別な礼拝が行われます。
もともと宗教的な行事ですが、今は、信仰のある人もない人も、春の訪れのシンボルとしてお祝いします。
復活する前には1度死んでいる必要がありますが、イエスは、ある金曜日、エルサレムで十字架にはりつけにされたのです。その2日後の日曜日に、弟子が、彼が生きていることを発見しました。
この日が、イースター・サンデー Easter Sunday 『復活祭の日曜日』です。
イースターは移動祝祭日で、毎年、春分のあとの最初の満月の次の日曜日、というややこしい日程。イースターになる可能性のある日は、3月21日から4月24日の間です。
ちなみに、この計算の仕方は、西洋のキリスト教会のやり方で、東方正教会では、別の計算をするので日付がずれます。
イースター・サンデーは日曜なのでもちろん休みですが、イースターの連休は金曜日から始まり、月曜に終わります(月曜が休みかどうかは国によって違います)。
金曜日は、はりつけされた日で、英語ではグッド・フライデー(Good Friday)、日本語では、「聖大金曜日」と呼ばれます。
なぜはりつけにされた日が「グッド good 良い」のかというと、イエスが十字架にかけられたおかげで、万人に救いが与えられたからなのです。
イースター(Easter)という言葉の語源は諸説ありますが、有力とされているのは、北方神話に出てくる春の女神 Eostre(エストレ)の名前から来ているというもの。
キリスト教の祝日なのに、別の世界の女神の名前がもとになっているのは変ですが、キリスト教のさまざまな行事は、昔からあった行事を、うまく取り込んでいるので、そういう意味ではありうる話です。
なぜイースターに卵やウサギが出てくるのか?
実は、キリストの復活にはウサギも卵も関係ありません。
卵は、もともと生命や、再生の象徴。復活祭が行われるずっと前から、人々は、きびしい冬が終わり、春が訪れたことを祝う祭りをしていました。
このお祭りで、カラフルな色をぬった卵を飾ったり、家族や友だちに贈ったりする習慣があったのです。
こうした卵はイースターバニー Easter bunny (イースターのウサギ)が運んでくると考えられていました。
実はウサギは、先に書いた春の女神のエストレのこの世でのシンボルなのです。さらにウサギはたくさん子供を産むので、多産や繁栄の象徴でもあります。
こうした民間の習慣を、キリスト教が復活祭の行事に取り入れたので、現在のイースターには、卵とウサギがつきものとなりました。
イースターエッグの作り方
簡単なイースターエッグの作り方をご紹介します。
生卵かゆでたまごか
卵の染め方は、地方によっていろいろですが、生卵を使うかゆでたまごを使うかという2つの選択があります。
生卵を使うときは、中身を出してから色をつけます。
卵の両端に針など先のとがったもので、小さな穴をあけ、片側の穴から息を吹き込み、もう1つの穴から中身を外に押しやります。これは言うほど簡単ではありません。私は、穴をあける段階で、よく失敗して、すごく大きな穴を開けてしまいます。
卵に色をつける方法
1番簡単なのがフードカラリング(食用の染料。スーパーに売っています)を使う方法。水に、フードカラリングとお酢を混ぜ、そこに卵をつけておくと染まります。
上記の説明をそのままやっている動画がありますので、ご紹介します。
☆イースターエッグの作り方 3分10秒
このほかにもいろいろこったデコレーションの方法がありますので、興味のある方は適宜YouTubeで動画を探して見てください。
また、何も本物の卵を使う必要はなく、子供むけのイースターエッグのクラフトのキットも売っています。
私はゆでたまごをこんなふうに染めたことはありません。むいたゆでたまごは冷蔵庫に入れても、1日ぐらいしかもたないし(殻付きなら3日ぐらい)、そもそもこんな派手な色をつけた卵を食べる気がしません。
そこで、いつも生卵の中身を取り出して、娘に色付け用として渡していました。生卵なら、すぐに卵料理に使えますから。
私のイースターとの出会いと楽しみ方
私がイースターというものを知ったのは、子供のころ愛読していたスヌーピーのマンガからです。
イースターバニーならぬ、イースダービーグルのエピソードは、この季節のスヌーピーのマンガの定番ネタでした。
スヌーピーがこんなふうにカゴに入ったカラフルな卵をみんなに配るのです。
イースタービーグル 50秒
私は、なぜスヌーピーがこんなことをするのか、カナダに来るまでずっと謎でした。
きょうは、天気がよく気温が17度まであがり、いきなり夏のような1日でした。ついこのあいだまで、冬だったのに。残っていた雪もきれいさっぱりとけましたよ。
あたたかい陽気に誘われて、私はドラッグストアにイースターのチョコレートを買いに行きました。
私はミニマリストだし、モノを買うのが嫌いです。ですが、クリスマス、バレンタインデー、イースターといった季節の行事には、娘に何かちょっとしたものをプレゼントしています。
娘が小さい頃は、イースターの休日には、一緒に卵に色をつけたり、クッキーを焼いたりしたものです。しかし、この頃の娘は卵にペイントするよりも、自分の爪に色を塗ってもらいたいようで、きょうもネイルサロンに行ってしまいました。
イースターの休みには、庭にチョコレートでできた卵を隠して、子供たちが探して遊ぶエッグハントというゲームもします。
うちも昔は夫が家の中にチョコレートの卵を隠し、娘がバスケットを持って探していました。こういうこともいつのまにかやらなくなってしまいましたね。
それでも、私の住んでいる地域では、イースターの頃に、ようやく雪がとけて、冬が終わるので、店にイースターグッズが並ぶと、「ああ、ようやく冬が終わった」と、この時期は、毎年、心楽しくなる季節なのです。