ページに広告が含まれる場合があります。
服の断捨離をがんばっているのに、ちっとも減らない。そんな悩みをお持ちのあなたに、片付かない理由を4つお伝えします。
「思い切って、洋服を何着か捨てたけど、相変わらず、タンスの中はいっぱいだし、毎朝着る物に迷っている、おかしいなあ?」
なぜこんな状態になるのか?
答えは1つ、まだまだ捨て足りないからです。残す服を決めるハードルをあげるべきです。
捨てるとき、以下のような勘違いをしていると、なかなか服は減りません。
1.何のために捨てているのか忘れてしまう
そもそも、何のために自分は服を捨てているのかわかっていますか?
服を捨てることによっって、最終的に手に入れたい世界を思い描かないまま捨てていると、いらない服まで残してしまいます。
断捨離の目的は人によってさまざまでしょう。
引っ越しする予定だから、スーツケースに入るぐらいの量に減らそう、とか、ミニマリストになることにしたから、20着ぐらいにに減らそう、とか。
ですが、ほとんどの人は、もっとおしゃれになりたいから、服を断捨離するのではないでしょうか?ふだん洋服を買う理由にしても、少しでも自分の見栄えをよくしたいと思って買っているのではないですか?
服の基本的な役割は、
1.体の保護
2.体温の調節
3.その社会に属していることを知らせること(社会的役割)
この3つだと思います。
この3つが満たされてから、服を着ることで自信を持ちたい、おしゃれを楽しみたい、自己主張したい、自分らしいおしゃれをしたい、もっと若く見せたい、センスよく見せたい、金持ちに見せたいなど、ファッションの領域の役割が生じるのだと思います。
多くの日本人は、基本的役割を満たす服はもう充分持っているはずです。なかには、ファッションにこだわりすぎて、着心地や機能性は無視している人がいるかもしれませんが。
基本的役割を充足する服はちゃんとあるので、服を断捨離する目的は、「もっとおしゃれしたい」「自分らしい服にさっとアクセスできるようになりたい」といったことになる人が多いはずです。
好きな服をさっと手に取るために、服を捨てているのです。数が多かったら、好みの服にアクセスしにくくなります。
最終目標がしっかり定まっていないと、中途半端に断捨離して、いつまでたっても服が減らないという状況に陥ってしまいます。
また、捨てながら、うっかり安い服を衝動買いして、問題をややこしくしてしまったりすることもあります。
自分が服を断捨離する理由を先に確認しておいたほうがいいです。目的地を決めないと、途中でいろいろな方向に脱線してしまいます。
もちろん、だらだら服の断捨離を楽しみたい、というなら、それはそれでいいのですが。
最終目標が、適切なワードローブの管理なら、こちらの記事が参考になります⇒春こそワードローブの計画をたてる時。収納スペースを意識した服の整理のやり方
2.試着しないで服を残している
問答無用で捨てる服は、そのままさくさく断捨離してもいいのですが、残すと決めた服はすべて試着してください。
着てみないと着心地はわかりません。お店で買ったときの着心地を覚えているから大丈夫と思っているのかもしれませんが、買った日から時がたっています。
ちゃんとフィッティングすべきです。
実際に着て、鏡の前に立ってみると
●今の自分の雰囲気には全く似合わない。
●着用が困難か、否か。
●サイズが合っているか。
●きゅうくつではないか?
●肌当たりがいいか、よくないか。
●着心地がいいか。
●とにかく重い、重すぎる。
といったことがわかります。
多くの場合、手が伸びない服というのは理由があります。残す服は、今後はちゃんと着る服であるべきです。
3.服がたくさんあるほうがおしゃれになれると盲信している
これは多くの人に共通の誤解です。ちょっと服を捨てたあと、「やっぱり、数はある程度必要だよね」と思ってしまうのです。
おしゃれな人は、例外なく自分のスタイルを持っており、何を着てもその人らしさ(オリジナリティ)を表現することができます。
オリジナシティをかもしだす方法はいくつかありますが、もっとも簡単なのは、自分のシグネチャールックを作ることです。シグネチャールック(signature look) の直訳は「署名の装い」「特徴的な装い」。
自分の署名のような服装がシグネチャールックです。黒柳徹子さんの玉ねぎヘアはシグネチャーヘアスタイルです。
自分だとすぐにわかってもらえる格好で、できるだけおしゃれなもの、洗練されたものが、シグネチャールックと言えるでしょう。
通常シグネチャールックを確立しようとするとき、多すぎる服は害になります。カメレオンのようにくるくると着替えていたら、シグネチャールックの軸がぶれます。
シグネチャールックは言うなればトレードマークなのですから、何を着てもそこに自分らしさが表出されなければなりません。
自分のセンスに自信がない人こそ、シグネチャールクを作る時は服の数をとことん絞り込むべきです。いつも同じ服を着ていたら、それだけで自分らしさが出ます。
服を絞り込んで、自分のスタイルを確立してから、必要ならバリエーションを増やすというのがおしゃれ道の正しい順番ではないでしょうか?
考えてほしいのですが、今までシーズンごとに、雑誌やブティックの店員に言われるままに新しい服を買って、たくさん持っているのに、自分のスタイルに満足できていないのですよね?
だったら、それと同じことを続けるべきではありません。
これまでは、数だけはやたらにあるたくさんの服から、「おしゃれ」という結果を引き出そうとしていたのです。しかし、残念ながらそのやり方はさほど成功しませんでした。
今後は、この逆のルートを取ってはどうでしょうか?まず数を絞り込み、自分のスタイルを模索し、ある程度確立してから、それを発展させるのです。
シグネチャールックを作る参考になる記事です⇒自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある
4.「そこにあるのが当たり前の服」を捨てない
部屋の中にあるガラクタと一緒で、服も「そこにあるのが当たり前」になってしまうことがあります。
何度か断捨離しているのに、なぜか特に理由もないのに、チェックせずに、無意識に、たんすやクローゼットに戻してしまう服はありませんか?
人も物も、その存在にあまりにも慣れきってしまうと、脳は「邪魔者」とか「特別な存在」とは認識しなくなります。本当は邪魔なのに。
そこにあるのが当たり前になってしまうものの例は、物で言えば、壁面をかざるカレンダーや絵画、棚の上にある時計、飾り物です。
人間で言えば、いつも一緒に住んでいる家族やペット。
いつもそこにいたり、置かれていると、すっかり見慣れてしまい、なんら違和感を感じません。
クローゼットの奥のほうから、久しぶりにひっぱりだした服は、「これ、最後に着たのいつだっけ」とか「今後着ることあるかな」と検討します。
ですが、そこにあるのが当たり前の服は、ノーチェックで、クローゼットに吊るされたままなのです。
なにせ、「そこになるのが当たり前」の服なのですから。すべての服を例外なく、1着、1着チェックしてみてください。
* * * * *
4番の、視覚的にそれが普通になっているから捨てない、というのは本当によく起こります。
私の部屋にも、そこにあるのが当たり前になっている物がいくつかあります。たとえば、パソコンのモニターの背後にある壁に貼ってある紙や付せん。
付せんの1枚に、「油・ナッツは控えめに!」と書いてあります。しかしこの付せん、ずっと貼ってあるため、私の心に何の警鐘も鳴らしません。
もはや、壁の模様の1つになってしまったかのようです。
「気をつけよう。車は急に止まれない」という交通標語を見ても、全く気をつける気になれないのは、そこにあるのが当たり前になっているからかもしれません。