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ミニマルな日常

最終更新日: 2019.06.26

自分の進むべき道がわからないときの考え方。

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これから取るべき進路がわからなくて迷っている読者お2人の質問に回答します。

メールには直接、そう書かれてはいないのですが、つきつめていえば、そういう質問だと解釈しました。

ではまずNさんの質問をシェアします。



質問1:こうなるかも、ああなるかも、と思って迷う

件名:物ではないのですが、この先こうなるかもしれないと返事ができない

筆子様

はじめまして。

ブログをきっかけに目に見える物の処分は成功し、使わないものを持ち続けることが物を大切していないという価値観も共感でるようになりました。感謝です。

ただ、物に関してはできるのに、経験に関してできていない自分に気づきました。

私は数か月後にワーキングホリデーに出かける予定です。

年齢も30歳を超え、自分の生き方をそろそろ決めていきたいと思うようにもなりました。

そんな矢先に、起業を手伝ってほしいと声をかけられました。

確かに私自身も起業に興味はあり、文脈だけではチャンスなのですが、今後の環境の変化で約束しずらい状況です。

相手の方も、それを受け留めた上で、サポートしてほしいとのことですが、手伝うからには中途半端なことはしたくありません。

自分の覚悟次第なのだとは思うのですが、考えを整理しようと思うと、結婚するかも、子どもを産むかも、世界を見て歩くかも、と今までしたくてもしてこなかったことを”するかもしれない”と思い、踏み切れません。

起業も願望だけで、セミナーには参加するがそれ以上のことをしていませんでした。

”~するかも”という思いをどう判断し、処理していけばよいのかアドバイスをいただければ幸いです。





Nさん、メールありがとうございます。

ブログを読んでいただき、うれしく思います。

”~するかも”という思いをどう判断し、処理していけばよいのか

わかりにくい質問文ですが、回答します。

判断材料としての重要度を見極める

「~するかもしれない」という考えを以下の2つに分けてはどうでしょうか?

1.今後の進路を決断するうえで、参考にすべき考え(重要度が高い)

2.その場の思いつきの単なる夢のような考え(重要度は低い)

2番のような考えを持ってはいけないという話ではありません。「こうなったらいいなあ」という願望から人間はさまざまなものを発明し、文明が発達してきました。

夢想するのはいいことだし、人生を楽しくしてくれます。希望がなかったら人は生きられません。

ただ、現在のNさんは、友達の申し出にイエスかノーか返事をしなければならないのです。

決断しなければいけないときに、ただ、夢想しているだけでは、なんの助けにもなりませんよね。

決めるのがいやで、時間稼ぎとして、あーだ、こーだと考えているのかもしれないし、決断を先延ばしするために、夢見たいなことを考えることに逃げているのかもしれません。

それはNさんにしかわからないことですが。

現実的な路線で考える

この先、どうなるかは誰にもわからないので、夢みたいことは考えるのはほどほどにして、現実的に考えてはどうでしょうか?

まず、「起業を手伝う」とは具体的に何をすることなのか?

友達はどんな仕事をしたいと思っているのか? Nさんにどんなことを手伝ってほしいと思っているのか? どれぐらいの期間、手伝ってほしいと思っているのか?

ネットビジネスをやるのか? どこかに店舗を借りてレストランを開くのか?

バーチャルとリアルではスタートアップにかかる時間もお金も違います。

Nさんは、この先、子供を生むかもしれないから手伝えない、と思っているようですが、まだ結婚もしてないのですよね?

それに、スタートアップはそんなに何年もかかりません。

インターネットをベースにしたビジネスなら、1~2ヶ月(内容によってはもっと早く開業できるでしょう)。

実業はネットビジネスより時間がかかりますが、事業を行う場所(店舗や会社)を見つけ、お金を調達すれば(融資を受ければ)、あとは書類を出すだけです。

もし、何かを仕入れて製造するとか、従業員をたくさん雇う必要があるなら、やることが増えますが、それでも1年あれば、開業できるんじゃないでしょうか?

いま、妊娠したとしても、子供はふつう9ヶ月後にしか生まれないので、手伝う時間はたっぷりあります。

生んだ後、少し忙しいですが、育児休業を取る人も、だいたい半年から1年で復帰しています。

妊娠のタイミングは、なかなか自分の思い通りにはいきませんが、結婚と世界を見て歩くことに関しては、自分で、ある程度、その時期を決められます。

うまく調節すれば、自分のライフプランと友達の起業を手伝うことがバッティングするとは思いません。

よって、この先、「結婚するかも、世界を見て歩くかも」といった考えは、ご友人への返答を決めるさいに、重要視しなくてもよいと思います。

手伝いたいなら手伝い、そうしたくないならそうしないだけです。

次は、Tさんのお便りです。

質問2:どうすればいいのかわからない

件名:ご回答ありがとうございました

仕事が嫌だから

死にたいとかくだらないことを考えるのかもしれませんね。

同棲というくだらないものに流されてしまったから仕方ないのですが、私が買った家具や家電は彼の母親の物になり、引っ越しの理由もフリーターの彼の都合でしたが、

歳を取ってる私ではこれが最後の恋愛かもしれないし、結婚の最後のチャンスかもと目先に飛びついてしまいました。

ですがやっぱり彼は今までちゃんと働いて無かっただけあって適当だしヒモ化しています。

それでもこのままなら別に幸せなのですが、結婚して子供が欲しいと言われると、彼を養うのは簡単だけど、妊娠中とその後の少しの間をつなぐ自信もないし、

離婚してしまったらとか色々考えて嫌になってきてしまいました。

筆子さんは妊娠中とかどうされてましたか
また旦那さんの協力を仰ぐ工夫とかありましたか?

彼の母親は元々お金に卑しいのですが最近はご飯食べたいやこれしたい、あれしたいがひどく、結婚する前からうんざりしてしまってます。

ですが先日とうとう流れでお互いの親に挨拶を済ませてしまいました。当然うちの親は反対してるのです。

私も第三者として客観的に見れば結婚しない方がいいだろうしメリットもありません。デメリットしかむしろないとは思います。

でもまだ好きだし、寂しいからか別れる気もあまり起きません。

せいぜい出ていこうかなって先立つものを考えてるくらいです。

恐らく出ていく手立てや準備ができれば出ていくし、別れる、そのまま1人で生きるという形が可能性的に高いと思います。

けど寂しくて悲しいからか、遠くに行って朽ちたい気も強いです。自分でどうすればいいのかわからないです。

客観的に幸せになる方法を求めるのか、目先の欲望のままに不幸になる、それでもそれを大切にするのか。

はたまたリタイアするか、逃げだと思います。

Tさん、メールありがとうございます。

こちらで回答したメールの続きですね⇒二世帯住宅の1階が空いてしまった、自殺を考えるのをやめたい、2つの質問に回答します。

いまも、元気に勤めに出ているようで安心しました。

質問に答えますね。

筆子さんは妊娠中とかどうされてましたか、また旦那さんの協力を仰ぐ工夫とかありましたか?

妊娠中の前半は学生で、学校に行ったり、インターンシップ先の企業に働きに行っていました。

生まれるまでの2ヶ月半は何もせず、家探しをしたり、出産にかかわる準備をしたりしていました。

まだ夫とは一緒に住んでいなかったので、協力など何も期待していませんでした。実際、当時、私の夫は、個人的な問題をかかえており、あまり頼りになりませんでしたね。

しかし、私の状況をきいたところで、Tさんの問題は何も解決しませんよ。

Tさんにおすすめしたいことを3つ書いておきます。

臨床心理士のカウンセリングを受けること

前回のメールへの回答にも書きましたが、心の問題を治療する専門家のカウンセリングを受けてください。

ずっと、死にたいとか、消えていしまいたいと思っているのですよね?

これって、明らかに心に問題があります。このままでは理性的な判断ができませんので、心の状態を改善する努力をしてください。

臨床心理士はこちらから探せます⇒臨床心理士に出会うには l 一般社団法人 日本臨床心理士会

職場に、メンタルヘルスの専門家がいるなら、その方に相談してもいいです。

心の病気は、見極めが難しいし、単に「自分がだめだからだ」と思って受診しない人が多いのですが、意志のちからではどうにもならないこともあるわけです。

臨床心理士は医者ではないので、薬は処方せず、カウンセリングをします。

心のケアをしたほうがいい話⇒つらいことがあったとき、自分で応急手当する方法。心の傷をないがしろにしてはいけない(TED)

結婚はしないほうがいいと思う

心が疲れていて悲観的になっているから、なんでも暗く考えてしまう、ということをさしひいても、いまの段階で、ここまで不安材料が多いなら、もちろん結婚はしないほうがいいです。

あくまで、私個人の考えですが。

結婚前後に不安になることをマリッジブルーといいますが、Tさんの悲観的な考えはマリッジブルーではないと思います。

思えば、同棲を始める前から、いろいろ不安に思っていましたよね?

「それでもこのままなら別に幸せなのですが」

は?

幸せな人は、見ず知らずの人間にこんなメールをよこしたりしません。

好きな人と一緒に暮らしていても、Tさんの心境は相変わらず、暗いままです。

それどころか、相手の家族に、経済的に寄生されていると感じています。

結婚したら問題がややこしくなるだけです。

子供が生まれたら、自分たちの問題だけではなくなるので、離婚もそんなに簡単にできません。

私なら、できるだけ早く、手持ちのものをまとめて、その家を出ますね。実家に帰ってはどうでしょうか?

家具や家電は彼のお母さんにそのままあげればいいです。

持って帰ったところで、見るたびに腹が立つだけです。

職場が遠くなって通えなくなったら、いったん退職して、心の治療をしながら、次の就職先を探せばいいのです。Tさんは、専門職についているから、就職先を見つけるのはそんなに難しくないでしょう。

いまの職場が嫌いみたいだから、一石二鳥です。

自分の気持ちを相手に伝えること

Tさん、流れで同棲することになった、流れで引っ越しすることになった、流れで挨拶すませた、と書いていますけど、流されるのもいい加減にしたほうがいいです。

いやなことは、「いやだ」と言わなければ⇒欲しくないときは「いりません」と言え。もっと自己主張する3つの方法。

ご自身の気持ちをパートナーに相談したことありますか? 

「仕事がいやで死にたくなるんだけど」「あなたのお母さんに、たかられてる気がするんだけど」「あなたがだんだんヒモになっていくのが不愉快なんだけど」。

こういうこと、しっかり相手に話してください。

いまの段階で、自分の本当の気持ちを話せない相手なら、ますます結婚すべきではないです。

べつに、Tさんがメインで生活費を稼いで、ご主人がたくさん家事を担当する兼業主夫になる、という形で生活してもいいと思います。が、それならそれで、結婚前に話し合っておくべきです。

惚れた弱みがあるのかもしれませんが、結婚しなくたって、恋人としてつきあえば、縁は切れません。

なんだったら、この記事を彼に見せて、話し合いのきっかけにしてください。

「歳を取ってる私ではこれが最後の恋愛かもしれないし、結婚の最後のチャンスかも」

Tさん、2016年にいただいたメールに、26歳と書かれていましたね。ということは、いま、まだ29歳ぐらいですよね?

20代なのに、年寄りなんですか?

Tさん以外にも、30歳前後で、「もう年だから」というメールを送ってくる人はわりといます。60歳の人間に向かって。

「あなたが年なら、私は何だっていうんだろう? もう人間やめろってこと?」

そんなふうに思ってしまいますね。まあ、こうしたメールを受け取ることにもすっかり慣れました。

「もう年だ」というのは、自分が勝手に思っている「あやまった思い込み」にすぎません。結局、自分で問題を作り上げているのです。

カウンセリングを受ければ、こういうわけのわからない思い込みを捨てることもできるでしょう。

それでは、Tさん、どうぞ、お元気で。

意思決定に関する過去記事もどうぞ

決断する力をアップする。自分で決められない理由とうまく決める方法(TED)

感情的な反応から賢明な思考にシフトさせ、最良の決断をうながす方法。

決断に悩むときこそ大きなチャンス。重要な選択をする方法(TED)

仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。

後悔することを恐れないで・キャサリン・シュルツ(TED)

*****

相談メールを拝見していると、日本の女性は年齢にしばられているなあ、とよく感じます。

若いほうがいい、かわいいほうがいい。

メディアもそういう価値観を押し付けます。だから、「大人女子」みたいなわけのわからない言葉が生まれるわけです。

ですが、人は毎日少しずつ確実に年をとっていきます。これは自然の摂理。

無理やり、若く、かわいいままでいようとするのは不自然です。

メディアの言うことは気にせず、年を重ねていく自分を受け入れてはどうでしょうか? そうすれば、よけいな化粧品や服を買わずにすむし、あせって適当な相手と結婚することも減るでしょう。





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