ピンクのワンピース

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2021.03.25

特別な時に着るから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(21)

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全然着ていない服をいつまでも捨てない理由を検証しています。

理由その22は、

ある特定のイベントに着るための服だから。

そのイベントは、たまにしかありません。

しょっちゅうあれば、もっとまめに着ているはずですから。

「ふだんは着ないけど、この服は、父兄会/入学式/入社式/面接/クラス会etcのときに必ず着るのよね」

こう思う服を捨てられる考え方を4つ紹介します。



1.どんなイベントで着るつもりなの?

「これは、改まったときに着る服だから、取っておかなければ」。

このように、わりとあいまいに、「いつかこういうときに着るから」と考えているのなら、そのイベントは何であり、次にいつ起きるのか考えてください。

人間はものを手放すのが苦手なので、服に限らず、何かを捨てようとするとき、「捨てなくてもいい理由や言い訳」が頭の中にどんどん浮かんできます。

「こういう機会には必要だから」という気持ちも、単なる捨てない言い訳なのかもしれません。

・「こういう機会」って、いったいどういうイベントのこと? 

・それっていつあるの? 

・自分が生きているあいだ、あと何回ぐらいあるの? 

・ほかの服じゃ間に合わないの?

こんなふうに自問して、どこまでもあいまいな未来予測を打破しましょう。

いつ、どこで着る可能性があるのか、客観的に考えてみると、実は、そんな機会はめぐっては来ない、と気づくかもしれません。

昔はそういうイベントによく出たけれど、今は生活環境が変わって出なくなっている可能性もあります。





2.最初から用途なんてなかった服かもしれない

そもそも、そんなイベントなんてなくて、ただ買い物したいがために買ってしまった服かもしれません。

私も、以前、「ちょっと改まったとき用の服」を楽天市場のショップで数着買ったことがあります。

2008年のことです。

楽天市場に購入履歴が残っているので見てみると、4700円の黒いワンピースとそろいのボレロ、2700円の巻きつけるタイプのロングスカート、1500円のベロアの台形スカート、950円のカットソー、800円のチョーカーなどなど、見事に安い物ばかり。

あまりに安いから、舞い上がって、どんどん買ってしまったに違いありません。

私はケチくさい根性の持ち主でしたから⇒おまけにつられて物を増やす人:ミニマリストへの道、番外編4

この時、「カジュアルな服しか持っていないから、改まったときようの服も必要だよね」と一応考えてはいました。

たとえ、この気持ちが本当だったとしても、そんなに何着もいりません。

ふだんスカートは全然はかないので、スカートを買っても、無駄になるのは目に見えています。

この時買った服で、ちゃんと着たのは4700円のワンピースだけです。

しかも、1回きりの着用。このワンピースは数年間、階下のクローゼットにぶらさがっていました。

以前の私は、「買ったら、すぐに使おう」なんて考えたこともありませんでした⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ

何年間か死蔵されていたワンピースを、ようやく、娘のバレエの発表会に行くときに着ました。

ほかのスカートは、自宅で試着しただけ。もちろん、すべて後日、断捨離しています。

私の持っていたスカートのように、「買い物したいから」、または、「所有したいから」買っただけの服でも、いったん所有してしまうと捨てにくくなります。

授かり効果のせいで捨てられない物を捨てられるようになる考え方

すると、私たちは「こういうときには着るはずよ」と言い訳を考え出して、捨てません。

しかし、買い物したいから買った服は、買い物した段階で使命を果たし終えています。だからこそ、その後は、押入れ、クローゼット、たんすの中で、静かに寝ているだけなのです。

いさぎよく過去の失敗を認めて、着ない服はさっさと手放し、前に進んだほうが自分のためです。

3.とりあえず着てみる

イベントが来るのを待つ必要はありません。今日か明日、その服を着てみましょう。

華やかな集まりに着るキラキラの服や、ステージ衣装みたいな服だからといって、ふだん着てはいけないなんてルールはありません。

自宅で着てもいいですね。

いま在宅勤務をしている人が多いと思います。

早速明日から、「いつか、◯◯というイベントがあったら着る服」を、日替わりで順番に着ていってはどうでしょうか?

実際に袖をとおしてみると、その服に対する今の自分の気持ちがわかります。

着てみたらぜんぜんしっくり来ないかもしれないし、この先着るとは思えないかもしれません。

心が離れていることがわかれば、すぐに処分できます。

ファッションに関する考え方は人それぞれですが、服との付き合い方でもっともまずいのは、「全く着ないこと」だということには、多くの人が同意するでしょう。

服は飾りものではありませんから。

飾りものとしてキープしているのなら、着るために所持している服と一緒に収納しないほうがいいです。

タンスに実用品(着るための服)と飾りものを混ぜてしまっていると、今日着る服をさっと取り出せません。

飾りものは、飾りもの専用の収納スペースに移してください。

一番いいのはすぐに飾ることです。外国の人が、浴衣をインテリアにするように。

センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール

4.いろいろな時に着られる服をもつ

めったに着ない服を取り揃えて、服の数を増やすのはやめて、いろいろな機会に着る服を少しだけ持つやり方に、方向転換してください。

そのほうが、暮らしの質があがります。

3年/4年/5年に1回ある、特別な機会の時だけに着る服を持つことは、不経済だし、資源を有効活用しているとは言えません。

1年に1回、必ず着る服でも、使用頻度が低すぎると思います。

先週、1つの服を30回着用することをおすすめしました⇒服や雑貨の買いすぎが増えてきたとき、自分でブレーキをかける方法。

1年に1回しか着ない服を30回着ようと思ったら、30年かかります。

30年かけて、1着の服を30回着用できれば、それはそれで偉業と言えるかもしれません。

しかし、30年の間に、自分も周囲も大きく変わるので、ある服を30回着るのにかける時間は、長くても5年ぐらいだと思います。これでも、1年に6回の着用なので、着用頻度は低めです。

着ない服をいっぱい持っている人は、服を自分のものにすること、つまり、買うこと、もらうこと、数を増やすことに意識が向いていて、そういう行動をする神経回路が強化されています。

その結果、家の中に大量の服がたまります。

20代の私がそうでした。

このやり方は、無駄が多すぎるし、家の中が散らかるし、整理整とんの手間が増えるし、着るものがさっと決まらないストレスも生みます。

所有することより、実際に着ることにもっと意識を向けるといいでしょう。

着用回数の目標を考えて、意識的に着てみたり、その服をどのぐらい着ているか、測定したり、いろいろな場面で着られる服を買ったりすれば、着ることにフォーカスできます。

服を着ることを目標にすれば、あるかどうかわからないイベント用の服はもういりません。

☆この続きはこちら⇒服を捨てるのは損だから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(22)

このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

これまで取り上げた捨てない理由

1.捨てるメリットがピンとこない

2.捨てるのは面倒

3.もったいない

4.心が痛む

5.持っていなければならないという義務感あり

6.ギフトだから

7.収納する場所があるから

8.どれを捨てたらいいのかわからない

9.思い出があるから

10.ウエス用に取っておく

11.捨ててもいいのかどうかわからない

12.罪悪感を感じるから

13.娘が着るかもしれないから

14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから

15.忙しいから片付ける時間がない

16.着るものがなくなってしまいそうで心配

17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから

18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安

19.いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない

20.そのうちメルカリで売るから

21.コーディネートが苦手だからたくさんアイテムがいる

着ない服を捨てない理由、そろそろ出尽くしたでしょうか?

「こんな理由があって捨てられない」という人はお気軽にメールください。

******

久しぶりに楽天市場の購入履歴を見ました。

ネットショップの購入履歴は、気づきの宝庫ですね。





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