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1円でも節約しようと、長期間、いろいろなことをがまんしていると、気持ちがだんだんすさんできます。いわゆる、節約疲れです。
今回は、節約疲れを回避し、できるだけ楽しくお金を貯める秘訣をお伝えします。
節約疲れとは?
節約疲れとは、長期間にわたって、過度の節約をすることによって、心身ともに疲弊することです。
ダイエットでも受験勉強でも、根を詰めてやると疲れます。節約も例外ではありません。無理してがんばる節約ほど、人の気持ちをみじめにさせるものはないですね。
私は、子供が生まれたころからほんの数年前まで、かなりの赤貧主婦でした。もともとマイペースな性格なので、とことん落ち込むということはなかったのですが、調子の悪いときは、気分がどんよりしていました。
お金を使いたくないばかりに、人からお誘いをうけると、相手をうらんだり、楽しそうに遊んでいる人を見ると、「なんで私ばっかり」と卑屈になったり。
子供に好きなものを買ってあげられなくて、罪悪感を感じたり。光熱費を節約したいのに、そこら中の電気をつけっぱなしにする夫とケンカをしたり。
そもそも、生活が苦しくて節約している人は、まず「生活が苦しい」というストレスがあります。
それに加えて、欲しいもの、必要だと思うものがあるのに買わずにがまんしていると、さらにストレスがたまり、時に、反動(リバウンド)で、どうでもいいものに無駄遣いをして、またストレスがたまります。
倹約しながら暮らすことはいいことですが、やりすぎると、心は疲れ、がんばっているわりにはお金がたまらず、人間関係も損なわれてしまうのです。
お金がなさすぎて、夫婦が離婚することがあります。これも重度の節約疲れによるものと言えましょう。
確かにかつかつの生活をしていると、ひじょうにきびしいです。ですが、貧乏でも、考え方を変えることによって、多少はましな精神状態で暮らすことができます。
では、精神衛生にいい貧乏暮らしをする秘訣を7つ紹介します。
1.節約する目標金額を高くしすぎない
節約系ブログで家計簿を公開しているブロガーには、貯金額の目標を設定している人が多いですね。
1年で500万ためようとしている主婦。60歳になるまで1億円貯める、と豪語する主婦。住宅ローンをとんでもなく短い期間で完済する目標を掲げている夫婦。
しかし、こうした目標金額は、借金の返済額は別にして、しばしば、きわめて適当に決められています。なんとなくキリがいいから、なんて理由で目標額を設定する人も多いでしょう。
目標を決めるなら、普段の収支を分析して、今よりちょっとがんばれば実現可能な数字にするべきです。
いきなり汚部屋をきれいにしようとすると挫折するように、借金の返済や、貯蓄額も、あまり大それた目標を立てるといとも簡単に挫折します。
小さなゴールを設定して、1つ1つクリアするほうが、楽しいし、人間らしい気持ちで暮らせます。
2.節約する目的を知っておく
節約疲れする人は、何のために節約するのか忘れてしまい、節約のための節約をしています。あるいは、そもそもの節約する目的が、「このままでは老後貧乏になってしまう」という恐怖に代表される、きわめてネガティブな発想から始まっています。
先のことを心配しながら節約をしていると、苦しくてみじめな気持ちになってしまうでしょう。
もともと節約は、ポジティブな理由で始めるものだと思います。たとえば「車を買うために150万円ためよう」「年1度の旅行費用をためよう」「学生ローンを返して、よりストレス少なく楽しい毎日を生きたいから」といった理由です。
お金を貯めることで、最終的に得たいものは、「幸せな暮らし」や「笑顔な毎日」であるはずなのです。
節約する真の理由を忘れてしまうと、暗い毎日になってしまいます。
3.小さなゴールを達成したらお祝いをする
2番に書いたように、1年で100万貯める、という大きな目標があったら、その目標を達成するのに必要な小さなゴールを作るといいです。
そして、小さなゴールを達成したら、ちょっとしたご褒美を自分にあげると、ガス抜きになり、ストレスがたまりません。
いつもより上等なお茶を買う、ちょっとお高い美容院に行く、外食をする、映画を見る、花を買うなど、物が増えないプチな贅沢をすることをおすすめします。
4.1人でやらない
家族のいる人は家族と、一人暮らしの人は誰か「節約友達」を見つけて、節約に励むと、楽しく節約できるし、お互いに話をすることで、ストレスを解消できます。
私の場合、たった1人でケチケチと倹約に励んでいたので(夫は夫でお金がなかったので、強制的に節約になっていたけれど)きつかったと思います。
自分の節約目標や、お金をためにくい状況、この先心配なことなどを話して、いっしょにがんばれる節約友達がいると、かなり心が軽くなります。
お金のため方や、お得な金融商品に関する、情報交換もできます。
現在私は、娘とよく節約の話をしており、娘が「節約友達」となっています。
娘は、大学でお金がかかるし、車を買いたいと思っているので、以前より、お金を貯めよう、という気になっています。
5.節約至上主義にならない、あるいはお金をためすぎない
老後のためにお金を貯めている人は多いのですが、お金があればあるだけいいと思って、今の生活の楽しみをすべて犠牲にして、貯めようとする人がいます。目的なき節約となり、いくらためても不安が解消されないのです。
言うまでもなく、お金は使うためにあります。老後に使いたいから、今、お金を貯めるわけですが、貯蓄することばかりにフォーカスしすぎてしまうと、現在、必要な分まで使うことができなくなるのです。
つまり、今を生きることができないということです。
人は、今この瞬間にやっていることに打ち込むことができると幸せを感じるものです⇒幸せになる秘訣は目の前のことに集中すること(TED)
老後にそなえて、今、お金を使うのを極端にがまんすることは、今使っていない物をためこむこと似ていますね。これも、過去や未来にフォーカスしすぎています。
6.持たない暮らしをする
不用品を断捨離して、小さな暮らしをすれば、無理な節約をせずとも、生活していけます。
今、ごく普通の暮らしをしながら、節約をがんばっている人は、少しダウンサイズすることを考えてみては?
暮らしをシンプルにするために、ゲーム感覚で「買わない挑戦」をしたり⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。、これまで使うのが当たり前だと思っていたものを見直してみると、ぐんと生活費を減らすことができます。
そうすれば、無理しなくても、手元に残るお金が増えていきます。
詳しくはこちら⇒お金がないなら「持たない暮らし」をすればいい。ミニマリストだからこそできる究極の節約生活
7.発想の転換
苦しい節約をしている人は、いつも、「お金が足りない」と思っています。足りないと思うから、つらいのです。
「足りないもの」にばかり、意識を向けず、すでに持っているものに意識を向けてみてください。
やリ方⇒貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。
自分はすでにたくさんの物を持っていることがわかれば、欲しいものをがまんする必要がなくなります。
なぜなら、物はもう充分あるからです。
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私は、極貧生活をしていたとき、他の人が買っているような物を買うことができませんでした。
しかし、今は、それでよかったかもしれない、と思っています。
なぜなら、貧乏すぎたことが、持たない暮らしの魅力を見つける1つのきっかけになったからです。
貧乏には貧乏なりに、よいところがあるのです。
豊かなマインドを持てば、貧乏暮らしを楽しむことができます。貧しいマインドのまま、いくらお金を貯めても、心は満たされないでしょう。