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断捨離中に、人がよく口にする捨てない言い訳7つとその言い訳に引きずられない考え方を紹介します。
私たちは本能的に物を失うことを嫌うので、すぐにもっともらしい言い訳を考えつきます。
しかし、人間なら、言い訳をしたあとに考え直すことができます。言い訳をそのまま採用しないでください。
言い訳をすんなり受け入れてしまうと、いつまでたっても部屋はきれいになりません。
1.いつか使うかもしれないから
この言い訳については、過去記事で何度かふれていますが、以下のように考えてください。
A:「いつか」なんて来ない。これまで来たことあったか?
B:「いつか」とは、実際いつなのか?(具体的な日付を特定できないなら捨てる)
C:必要なときが来てもなんとかなる⇒将来、必要になるかもしれない:物を手放すことに対する不安と恐怖(その8)
D:来るかどうかわからない「いつか」を待つより、今の生活を充実させるほうが重要ではないか?
2.思い出がつまっているから捨てられない
写真や手紙、好きな人からもらったプレゼント、旅行の記念品、子供が昔使っていたものなど、過去の経験や感情を思い起こし、大切な瞬間を追体験するためにキープしているものを捨てられない。
ありがちなことです。
この手のものを捨てられないときは、以下のように考えましょう。
A:思い出は心の中にあるので、現物は不要
少しは持っていてもいいのですが、思い出の品はそんなにたくさんは要りません。思い出そのものは、すべて自分の記憶(脳の中)にありますから。
B:ここ数年、大切な瞬間を体験するために、その品物を使ったのか?
多くの人は、記念品のたぐいを、「なんとなく大事な気がする」という曖昧な気持ちのまま持ち続けます。
しかし、自分の行動を振り返ってみると、ただ持っているだけで、何かを思い出すために使っていないこともよくあります。
思い出したいから持っているのに、何も思い出していないとしたら、持つだけ無駄ではないですか?
もしかしたら、老後まで思い出すのを待っているのでしょうか?
C:その思い出を思い出せないと何か困ることがあるのか?
たとえば、20年前の新婚旅行の思い出を忘れたくないため、旅先で入手した入場券やパンフレット、飛行機のチケット、ガイドブックなどをたくさん持っているとします。
大量の物をキープして、自分の生活を不便にしてまで「いつか」思い出したい記憶って、いったいなんだろう? と考えてください。
思い出の品を捨てにくい理由と、それを乗り越えてうまく捨てるコツ~夏休みは思い出の品を見直そう。
3.これは子供が欲しがると思うから
自分が使ってなくても、「子供が使うかもしれない」と思って捨てないときがありますよね?
たとえば、すでに自分には入らなくなった服やデザインが若すぎるバッグなど。食器セットや書物をあげたいと思うときもあるかもしれません。
こんなときにすべきなのは、
子供に欲しいかどうか聞く
これです。
「子供が欲しがるだろう」などという推測はせず、ズバリ本人に聞いてください。
多くの場合、子供は、親が思っているほど、親の不用品に興味も関心もありません。
それは、自分もそうじゃないですか?
私も、以前、服を捨てていたとき、娘に欲しいか聞いてみたことがありますが、ただの1枚も、引き取ってもらえませんでした。
まあ、中には、資産家の娘で、親がもっているあれやこれやを、親が亡くなったらもらおうと思っている人もいるかもしれません。
しかし、そういうものは、多くの人が、明らかに市場価値があると確信できるものです。つまり、親のほうも、「これには市場価値がある」と思っています。
だから、すぐにはくれません。すぐにくれる気になれるのは、親にとっての不用品であり、多くの人にとっても不用品です。
もし子供が、「欲しい」と言ったら、今すぐあげてください。
「いらない」と言われたら処分をします。
返事がどのようなものであろうとも、即座に、断捨離が完了します。
もし子供が、自分とよく似た性格で、「う~ん、今は、いらないけど、もっとあとになったら使うかもしれない」とか、「う~ん、私は使わないけど、私の子供が欲しがるかもしれない」という返事をしたら、それはNOという意味です。
このような思考をする人の家の中には、不用品がたくさんあります。
子供のことを思うのなら、もう1つ不用品を使え加えるのは、やめましょう。
子供が、「う~ん、私はいらないけど、何も捨てることはないんじゃない? もう少しもっていたら?」と言ったら、「筆子ジャーナル」を読むように言いましょう。
4.買ったばかりだから捨てるわけにはいかない
まだ新しい物を捨てるのは抵抗がありますよね?
だから、捨て慣れていない人は、こういう言い訳が成立するものを捨てるのは後回しにしてもいいと思います。
それでも、一応、「買ったばかり」という言葉を具体的な日付に言い換えて、考えてください。
よく考えると、2年前に買った物ではないですか?
「買ったばかり」と言えるのは、せいぜい、ここ半年以内に買った物ではないでしょうか?
5.使わないけど高かったら捨てたくない
100円均一ショップで買ったヘアアクセサリーやプラ容器は簡単に捨てられても、高価なものは捨てられないことがよくあります。
それは、価値と価格を混同しているからです。
支払った金額の高いものが、必ずしも今の自分にとって価値のあるものとは言えません。
この記事を読んでください⇒価格と価値の違いを知れば、余計な物も浪費も減る。
物の価値は、それを使うことによって引き出せます。
使わない物を持ち続けるのであれば、何の価値も得ていないことを忘れないでください。
6.捨てると後悔するかもしれない
必要ないのはよくわかっているけど、捨てると後悔しそうだから、捨てるのはやめておこう。
こう考えたときは、この記事を読んでください⇒あとで後悔したくない:物を手放すことに対する不安と恐怖(その6)
仮に、本当にあとで後悔することがあったとしても、それはたいしたことではありません。
すぐに気持ちを切り替えればいいだけですから。
後悔すると、いきなり病気になるとか、命がなくなるとかはありません。
後悔したっていいんです。後悔するのが好きな人は、いくらでもしてください。後悔ばかりしているのは、時間がもったいないと私は思うけど、自分の時間だから、好きに使えばいいです。
たぶんその後悔は90秒ぐらいで終了します⇒いやな気分こそ大事にして、自分の感情とうまくつきあう(TED)
その後、30分、90分と時間を費やしてうじうじ後悔するのは、本人の選択の結果です。
7.まだ動くし
古くなった家電を新しいものに買い替えたとき、古い方を押入れや棚にしまうことがよくあります。
「まだ動くから」「べつにこわれてないから」
十分動くから、いつか何かに使えるだろう、私にとって、まだまだ価値のあるものだ。
そう思いながら、押入れや棚からまったく移動させていない物があったら、必要としている個人や団体に寄付をしたほうがいいです。
今すぐ使う人の手に渡せば、自分の家にあるガラクタが1つ減るし、欲しがっていた人は、新品を買わなくてすむし、Win-Win(ウインウイン)です。
ウインウインは、双方が利益を得る状況のことです。
「まだ動くから」という理由で、古いものを眠らせておくのは、誰もウインしない状況です。
というか、自分のロス(損失)が増える一方です。
もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
この続きはこちら⇒収納する場所があるから、捨てなくてもいいんじゃない?~捨てない言い訳(その2)
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捨てない言い訳をしたときの考え方を紹介しました。
まずは、自分が言い訳をしていることに気づいてください。
今日、捨てなくてもかまいません。でも、ガラクタを捨てない決断をしたら、その理由(言い訳)をノートにつけることをおすすめします。
記録することで、言い訳に敏感になるので、次第に、賢明な選択ができるようになると思います。