幸せ

ミニマム思考

心の中がからっぽだと、人は物で埋めたがる。豊かな心はこうして作る

どうしたら、からっぽの心は満たされるのでしょうか?



人は空虚さを物で埋めている

なぜ突然心の話を書いているかというと、空虚な心が物をたくさん買い込んでしまう原因の1つだと思うからです。そして物であふれる部屋に住むことになります。

もちろんたくさんの物を持ってしまう理由はほかにもいろいろあるでしょう。多くは、生活習慣のせいだと思います。不本意ながら、両親の大量のものを相続してしまった、というケースもありますね。

この場合は、日々の断捨離プロジェクトの継続、つまり捨てることや、むやみに物を買わない生活にシフトすることで、物はだんだん減っていきます。

ですが、もし、からっぽの心を埋めるために、物をためこんでいるなら、心の中を満たす必要があります。断捨離だけでなく、物が増えてしまう根本の原因を取り除くべきなのです。

そうしないと、いくら捨てても、また部屋に物が舞い戻ってきてしまいます。

今回は、どうしたら「からっぽの心」が満たされるのか、その方法をお教えします。実は簡単なことなのです。

現代は普通に暮らしていても物はたまっていく

安くて便利な物があふれている今、ごく普通に暮らしている人もたくさんの物を持っています。

その人達の家はそれなりにちゃんと片付いています。お客さんを呼べる家だし、お客さんも、居心地いいでしょう。

しかし、押入れや物入れを開けると、雑多なものがぎっしり入っています。

それぞれの部屋にある家具だけでも相当な数になるはずです。家具や家電の数をノートにリストアップすると、ちょっと書いただけで、「え、こんなにあるんだ」と驚くことでしょう。

1ヶ月、半年、1年など期間を決めて、自分が買い物した回数や、買ったものの数を数えてみると、自分がまさしく大量生産、大量消費社会に生きていることに気づくでしょう。

私たちは「モア・イズ・ベター(より多いことはよりよいこと)」、つまり、よりたくさん所有することが幸せにつながる、という価値観がベースの社会に生きています。誰だって、ふつうに暮していれば、物を持ちすぎてしまうのです。

社会通念のもとに、どんどん買い物をして物を増やしてしまった人は、考え方を変えれば、シンプルライフに転換することができます。

思考や行動、生活習慣を変えるのは、大変かもしれません。ですが住まいをダウンサイズするなど思い切った方法を取れば、意外に早く、シンプルな暮しを手に入れることができます。

このように、単なる生活習慣のせいで物をためこんでしまっている人は、暮らし方を変えれば「持たない暮し」を実現できます。

ですが、からっぽの心を埋めるために、物を買っていた人は別の処方箋が必要ではないでしょうか?



私の心も満たされていなかった

私が20代のころ、ずいぶんたくさんの服、雑貨を買って、部屋の中にためこんでいました。先日、私が出版した本、「1週間で8割捨てる技術」にもそのあたりのことは書いています。

この本を読んだ母が、「読んでいるうちに昔のあんたの部屋を思いだしたよ。本や雑誌、雑貨が大量にあったしね」とメールに書いてきました。

そうなんです。本当に大量にあったのです。

なぜそんなに物をいっぱい買い込んでしまったか?当時の私の心はからっぽに近い状態だったのではないかと思います。

少なくとも、充実感はありませんでした。

私は何か大変な生きづらさを感じているとか、絶望感に襲われていたわけではありません。ただ、なんとなく満たされていなかったのです。

それでたくさん洋服や雑貨を買ってしまいました。

「物をたくさん持てば幸せになる」はずの社会に生きていたのですから、それはある意味当然の成り行きだったのかもしれません。

空鏡な心を物で埋める人たち

空虚な気持ちをかかえている人は、意外とその気持ちに気づいていないものです。

心がからっぽの人は、なんとなくその虚しさを、食べ物や、物を買うことで埋めてしまうのではないでしょうか?新しいクルマや新しい洋服、新しいガジェットや新しい雑貨。

あるいは買い物そのものや、ギャンブル、ゲームをすること、人によってはアルコールとか。

今はSNSがあるので、そういうもので人とつながることで埋めようとすることもあるでしょう。

私も、買い物したその瞬間は、心が満たされたと感じていました。しかしその喜びは長くは続きませんでした。恐ろしいことに、時間がたつと、前よりよけいにからっぽの心になっているのです。

心がからっぽの人は、友達がいないから、恋人がいないから、家族とうまくいっていないから、むなしいと感じているかもしれません。

お金がないから、仕事がつまらないから、持ち物が足りないからなんだ、と思っているかもしれません。

私もそんなふうに思っていたときがありました。もっと素敵な何か、きれいな服とか、いい仕事、まとまったお金、結婚相手とかそういうものがあったら(いたら)、もっと人生は楽しくなるのではないかと。

ですが、50年以上生きてきて思うのですが、実はからっぽの心を埋めるのは、そうした外側にあるものではないのです。

私のうつろな心はどうやって解消されたのか?

今は昔のような空虚さはありません。思うに、心がからっぽの時は、私はあまり主体的でなかったと思います。何かが起きるのを待っていました。受け身だったのですね。

英語の勉強を熱心にやるようになってから、買い物が少しおさまりました。趣味に打ち込むようになってから、少し、心が埋まったような気がします。

といっても、満たされない気持ちはまだまだ続いており、英語の勉強本をたくさん買ってしまいました。そしてかなりの本を積ん読にしました。

きわめつけは留学です。ここで大量にお金を使いました。

その後いろいろありましたが、今は物で心を埋めるようなことはありません。心の中が空虚なのは、自分のまわりに何かが足りないからではないのです。

私の心がだんだん満たされてきたのは、自分の中にある、ある物に気づいたからです。

それは何か?

ベタな言葉で言うと、それは「愛」あるいは「力」「エネルギー」「精神力」。自分の心の中にある何かです。英語で言うところのスピリット(spirit)に近いものだと思います。

スピリットについてはこちらの記事で説明しています⇒幸せになる12の方法。お金や物では幸福になれません (11) Practicing religion and spirituality 信仰心やスピリチャリティを持つ のところです。

自分の心の奥のほうにあるパワーに気づいたときから、もうあまりむなしく思わなくなりました。

どうしたら豊かな心が得られるのか?

心を豊かにするためには、待ちの姿勢をやめて、自分から働きかけることが大事なのではないかと思います。

愛されるのを待つのではなく、愛するほうを選ぶのです。閉じていた心をできるだけオープンにします。

むなしい気持ちや痛みを、物を買うことで癒やすのをやめて、もっと主体的な行動をとるのです。自分自身や、ほかの人、外側にある物を愛する方向に気持ちを向けるとうまく行くと思います。

今、自分が手にしている現実は、自分が選んだものなのだ、と自分の責任を引き受ける強い気持ちを持とうとすれば、主体的になれます。

逆に言うと、人や何か外側にあるもののせいにするのをやめるのです。

私の場合、より主体的に生きようと思ったときから、よりパワーを感じられるようになりました。

おもしろいことに、私は自分のまわりにある物をどんどんそぎ落としていったら、逆に心の中にあるパワーに気づくことができました。

心の中を満たしてくれるものは、外側にあるものではないのです。

それはすでに自分の中にあります。自分の責任を引き受ける決意をし、主体的に生きようとすれば、自分のパワーはどんどん大きくなっていくと思うのです。





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