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部屋の中がすぐに散らかるから、物を減らしたい。こう思いながらも、部屋の中にあるものが、皆大事に思えて捨てられない。
そんな人のために、ガラクタの種類ごとに、ちゃんと捨てることができる考え方を紹介しています。
今回は、
・こわれているもの
・修理しないと使えないもの
・いつか修理しようと思っているけど、なかなか修理できないもの
こんなガラクタを見ていきましょう。
こわれているものは、使えません。
明らかに今の生活に活用できていないから、さっさと捨てられそうなものですが、「修理すれば使える」という一筋の可能性にすがって、捨てない人がたくさんいます。
こわれたものは気持ちの負担になる
こわれたものは、修理すれば使えるし、修理して使ったほうがエコだし、節約にもなります。
だから、修理して、また使うのはとてもいいことです。
問題は、いつまでも修理していないという現実です。
何ヶ月、人によっては何年も、修理せず、そのまま押入れや棚の中に置いてしまうことがあります。
修理すべきなのに、修理しないで、ずーっと放置していると、気持ちの負担になります。
ボタンが取れた雪だるま人形
私はものがこわれたら、さっさと捨てるほうなので、修理待ちのガラクタをキープしたことはそんなにありません。
例外として、今でも覚えているのは、娘が幼稚園で作った雪だるまの人形です。
確かポテトチップスが入っているような筒に綿を貼り付けて作った人形で、私の目から見るととてもかわいく、毎年冬になるとディスプレイコーナーに飾っていました。
この人形の話、こちらの記事でも書いています⇒たった1つだけ考え方を変えれば、子どもの作品、図画、工作は簡単に捨てられる
あるとき、この雪だるまの胴体についているボタンが1つ取れました。
雪だるまって、胴体の部分にボタンが2つぐらいついていますよね。そのうちの1つです。大きな赤いプラスチックのボタンでした。
すぐに手持ちののりでくっつけたのですが、粘着力が弱くて、またぽろりと落ちてしまいました。
瞬間接着剤を買うのが面倒だった私は、数年間、そのまま放置しました。
その人形は、階下のたなの目立つところに置いてあったので、見るたびに、「あ~、ボタンつけなきゃな」という気持ちになり、「やるべきことをちゃんと完了していない、いや~な気分」に襲われていました。
完了させないと気分がよくない話⇒梅雨で気分がスッキリしないあなたに~毎日5つだけ捨てて暮しを変える
「ちゃんと完了していない」という自責の気持ちは、人形を見ていないときも、私の脳の中で、ずっと通奏低音のように響いていたようです。
あるとき、とうとう観念して、夫にボンドを借りてボタンをつけたときは、本当にスッキリしましたから。
その年の冬は、いつものようにディスプレイコーナーに、この人形を飾ることができました。
単にボタンをつけるだけなのに、私はどこまでも先延ばししていたのです。
まあ、私ほどのめんどくさがりは、そうそういないかもしれませんが、あなたも、「修理しなきゃ」と思いながら放置しているものがあるんじゃないですか?
6ヶ月放置しているなら捨てたほうがいい
いつか直して使おうと思っているものを、半年以上放置しているのなら、もう捨てたほうがいいです。
たぶん、直す日は来ません。
半年以上、こわれたままにして生活できているということは、今の生活にも、未来の生活にも、それは必要ではないということです。
こわれたまま放置していると、私の雪だるま人形のように、嫌な気分の元になるから、さっさと手放してください。
「う~ん、でも、これ、本当に直そうと思っているんだよね」
そう、あなたは言いますか?
なぜいつまでも直さないの?
「直すつもりなの」と言うなら、なぜ、きょうまで修理せずに来てしまったのか、考えてください。
1)直さなくても生活に支障がないから
一番多い理由はこれでしょう。
それを直さなくても、ふつうに生活できるから、わざわざ直さないのです。
もう代替品を買ったのかもしれません。
ほかにも似たようなのがたくさんあるので1つぐらいこわれても、問題なかったのかもしれません。
もともと、たいして使っていなかったもの(必要なかったもの)なので、なくても大丈夫なのかもしれません。
とにかく、それがなくても生活できているから修理していないのです。
ということは、不用品なので、きょう、きっぱり捨てましょう。
2)直し方がわからない
修理すれば使えるだろうけど、どうやって直したらいいのかわからない。
こんな理由から放置するときもあるでしょう。
この場合は、本当に自分で直せるのか、リサーチする必要があります。
ネットで調べたら、簡単に直し方がわかるかもしれません。15分だけ時間をとって、直し方を調べてください。
5捨て3処理をやっていたら⇒毎日3つ処理してみよう:ガラクタのない家で暮らすコツ(その3)
15分のリサーチを、1つの処理と考えればいいでしょう。
調べてみて、自分では直せそうにないと思ったら、自分で直すのはあきらめてください。
知人やプロに頼むか、捨てるか。どちらかを選ぶときが来ました。
3)めんどくさい
修理はきわめて簡単で、道具もそんなに必要ないのに、めんどくさくて直していない。
この場合は、もう捨てたほうがいいです。
作業は簡単で、半年も時間があったのに直さなかったのは、あなたにとって、その品物の価値はそんなに高くありません。
ただ、所有してしまったから、捨てるのはもったいないと思っているだけ。
おうちの子になってしまうと、いらないのに執着する話⇒「おうちの子」になっってしまった物の面倒を一生みる覚悟ありますか?
自分にとって、たいして重要でない品物なので、修理という行動も、あなたにとって限りなく優先順位が低いわけです。
捨てましょう。
とはいえ、私の雪だるま人形のように、多少思いが入っているものは、そんなに簡単に捨てられないかもしれませんね。
そのときは、直す選択をしてください。
「いつか修理しよう」と思いながら放置するのではなく(できたらいいな、と思っているだけだと実現しません)、「今度こそ、修理を実現させる選択」をします。
直す選択をするなら
本当に修理する気があるのかどうか、自分に正直になって考えてみたら、「うん、ちゃんと修理するよ」という結論に至ったのだ。
この場合は、ちゃんと直す準備をします。
1)締め切りをもうける
今、すぐ修理するのが理想ですが、会社の昼休み中で、直せない、といった事情があるかもしれません。
そんなときは、直す期限(デッドライン)を作ってください。
・今日中
・今週中
・今月中
このあたりがいいでしょう。どんなに長くても、半年以内にしてください。
2)修理する時間を決める
いつ作業するのか考えて、修理する時間を見積もり、15分単位で、予定を入れてください。
「きょうの夜、帰宅したらすぐ」とか、「明日の朝、30分使って」など予定を立てます。
忘れないように、スケジュール帳に記入するか、デジタルなカレンダーに予定を入れます。
修理する時間を決めて、スケジュールに入れるのは、とても大事なことなので、必ずやってくださいね。
これをしないと、忘れて、修理しないまま放置する日を重ねてしまいます。
3)大きな作業は細分化
修理の仕方がわからない、専用の道具がいるかもしれない、そんなふうに、さっと修理できないときは、作業を細分化してください。
たとえば、パールのネックレスが切れたので、放置していたとしましょう。
この場合は、まず、方針を決める必要があります。
自分で直すのか、ジェリーショップに持っていって直してもらうのか。ショップに持っていくなら、どの店にするか、いつ行くのか、などなど考えなければならないことがいくつかあります。
現状とゴールを確認して、ギャップを埋める作業を書き出して、順番にやるといいですよ。
現状:ネックレスの糸が切れていて着用できない
ゴール:切れていない糸でパールがつながれ着用できる状態
器用な人だったら、釣り糸なんかで直したりするでしょう。
ですが、半年以上放置していたなら、あなたは、そんなに器用ではないか、ネックレスの修理という作業に情熱を持てない人だと思います(私はそういう人です。ボンドでボタンをくっつけることをずっと後回しにしていたのですから)。
修理する気がない/修理できない⇒捨てる
こわれているものがあるのに、「修理するのがめんどくさい」と思って先延ばししてしまう理由は
・本当は修理する気がない
・ゴールがわかっていないから、何をしていいかわからない
このどちらかだと思います。
ゴールというのは、自分が求めている状態です。
片付けや貯金でもそうですが、ゴールがあいまいだと、そこへたどり着くまでの道筋がまったく見えないので、何をしていいのかわからないのです。
現状とゴールをしっかり確認して、必要な手続きを書き出して進めていけば、どんな人でも、ゴールに向かって進むことができます。
もちろん、ゴールにたどりつけるとは限りません。修理するのがむずかしいものは、途中で挫折することだってあるでしょう。
ですが、そうなったら、あきらめて捨てればいいのです。やるだけはやったのですから。
この続きはこちら⇒今の生活に関係ないのに、なぜいつまでも持っているの?:ガラクタのタイプ別、捨てられるようになる考え方(3)
初回の記事はこちら⇒ガラクタのタイプ別、ものを捨てられるようになる考え方(その1)。
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こわれたものを捨てられる考え方をお伝えしました。
ポイントは、「いつか修理するつもりだけど、そのままになっている」という中途半端な状態から、今日、抜け出すことです。
いつまでもそんな状態にしておくのか?
修理することに、時間、エネルギー、お金をかけたくないと思うなら、捨てたほうがいいでしょう。
骨董品など一部の例外をのぞき、こわれたものは、人にゆずったり、売ったりできないから、廃棄一択です。
リサイクルできるものもあるので、自治体の指示に従って処分してください。