悲しむ女性

ミニマルな日常

最終更新日: 2017.09.14

ものすごくつらい体験をして悲しい時に立ち直る10の方法。

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読者の方のお問い合わせに回答します。すごくつらい体験をしたが、どうやって立ち直ったらいいのか、というご質問です。

まずメールをシェアしますね。

マキさんから。



とても悲しいできごとから立ち直るにはどうしたら?

いつも楽しみにブログのほう読ませていただいています。

・・・ここはブログの感想なので省略します・・・

筆子様に相談なのですがここでは書けないのですが、最近非常に悲しい出来事がありました。思い出すたびに涙がでてしまいます。

自分でもなんとか前向きになりたいと思い掃除や家事をしたり、スポーツクラブで毎日汗を流したりと行動しています。

筆子様、本当につらいときどうしたら気持ちが立ち直れるか、何かいいアドバイスがあればアップしていただけませんか?よろしくお願いします。。

マキさん、お便りありがとうございました。

実は、私自身は、思い出しただけで後から後から涙が出てくる体験をあまりしたことがありません。

よって、大きなショックから立ち直るために、これは効果がある、という策は特にありません。

1つ言えるのは時間が解決するということ。

私はよくこの方法をとっています。

あとは、ふて寝というか、寝てしまいます。するとかなり気持ちがすっきりします。

あせらず、時の流れに身を任せる、というのも1つの方法だと思います。

とはいえ、こんなアドバイスでは身も蓋もありませんね。

一口につらいことと言ってもいろいろあります。

– 地震や津波などの災害にあって、すべてを失ってしまった。
– テロや犯罪にあった。
– 子供をなくしてしまった、ペットが死んでしまった。
– 虐待にあった。
– 交通事故にあった。
– 人に裏切られた。
– 失恋した。
– 受験に失敗した、など。

それぞれの事象によって、対応が変わることもあると思いますが、心の専門家の意見を参考に、10の対処法をお伝えします。

1.自分の気持ちを否定しない

とても悲しいことがあったのだから、つらい気持ちになるのはあたりまえだと認めてください。落ち込む自分に対して、いちいち怒ったり、罪悪感を感じたりしないほうがいいです。

ここは、自分にやさしくしたほうがいいですね。

2.起きたことは起きたこととして受け取める

起きたことを考えてしまうのを無理に止める必要はありません。無理になかったことにしようとはせず、起きたことを客観的に見つめてください。

そのさい、変な脚色はしないこと。

あのとき、こうしていれば、とか、こんなふうにもできたんじゃないか、ということは考えないでください。

起きてしまったことを変えることはできません。ですが、それに対する考え方は変えられます。





3.自分1人でかかえこまず、人に話す

信頼できる人に自分の気持ちを打ち明けるとラクになります。

とはいえ、話をすると、また思い出してものすごく悲しくなって取り乱してしまうなら、無理に話すこともないです。

ちょっと気持ちが落ち着いたら、友だちに話してはどうでしょうか?

その場合、話を聞いてくれるだけの人を選んでください。えらそうにお説教する人、よけいな意見を述べる人、おせっかいな人は避けたほうがいいです。

猫などペットがいたら、ペットに話しかけてもいいと思います。猫はよけいな口は叩かないので、人間よりいいかもしれません。

私は、ぬいぐるみに話しかけていることがあります。娘に変な目で見られています。

ぬいぐるみに話しかけるというのは、結局、自問自答したり、自分で自分を激励しているようなものなので、そこまで変なことではないと思います。

もちろん、状況によっては、ぬいぐるみではなく、専門家に相談したほうがいいでしょう。

4.心が落ち着く何かをする

起きたことに対してものすごい恐怖を感じているなら、できるだけ自分が安全だ、と感じられる処置をしてください。

たとえば、地震のせいですごく怖い思いをしたのなら、余震が続いている場所にはとどまらず、別の場所に移動します。

もし、ものすごく疲れていて、体力が落ちているなら、しっかり寝て休んでください。マキさんは、スポーツクラブに行っているそうだから、体力はあるようですね。

気持ちがざわざわするなら、瞑想やヨガなど、リラックスできる何かをやってください。

不安や緊張、ストレス解消のためのリラックス法をこちらに書いています⇒夜中に目が覚めたあと、またすぐに眠る方法。寝ようとしないのがコツ 「2.リラックス法を試みる」のところです。

自分が好きな音楽を聞くのもいいですね。私は雨の音を聞くと、気分が落ち着くので、よく雨音や、雷の音をストリーミング(apple music)で聞いています。

5.日常のリズムに戻る

ショックなことがあってすぐは、できないと思いますが、できるだけ早く、いつもの日常に戻ってください。

とてつもなく悲しいこと、嫌なことが起こると、日常は吹き飛んで混乱してしまいます。

この混乱を混乱のままにせず、ふだん自分がやっていることを、少しずつやって、できるだけいつものリズムに戻します。

日常のルーティンにはある種の秩序があります。この秩序が人の気持ちに落ち着きをもたらします。

悲しみをまぎらすために、お酒や薬に頼りすぎないようにしてください。それは日常ではないので、余計な混乱を生むだけです。

6.無理をしない

日常のリズムに戻るべきですが、今はつらかったことから立ち直ろうとしている段階なので、あまり無理はしないように。

食事をちゃんとして栄養をとり、夜はしっかり眠り、心と体をいたわる時です。

風邪をひいたあと、たいていの人は、無理をしないと思います。それと同じことを心がけてください。

心が傷ついた時は、肉体の病気と違い、このケアをないがしろにする人がたくさんいます。

ですが、心の怪我にもケアは必要なのです。詳しくはこちら⇒つらいことがあったとき、自分で応急手当する方法。心の傷をないがしろにしてはいけない(TED)

7.自分を力づける行動をとる

つらいことがあったときは、すっかり自信をなくしてしまいます。「自分はだめなやつだ」と落ち込まず、強くなれるような行動に出てください。

たとえば、犯罪の被害にあったのなら、加害者を告発する、という行動が自分を強くしてくれます。

そのような状況ではないかもしれませんが。

自信を持つためにできることはこちらにも書いています⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

8.フラッシュバックが起きたら、今にフォーカス

トラウマになるほどショックなことがあると、その状況が何度も何度も思い浮かぶものです。いわゆるフラッシュバックです。

フラッシュバックが起きたら、深呼吸をして、今の自分が感じているものに意識をむけてください。過去のいやなことではなく、今、この瞬間にフォーカスするのです。

どんな音が聞こえてくるのか、どんなふうに光が差し込んでいるのか、座っている床や椅子の感触はどんなふうなのか、五感で今を感じてください。

先に紹介したリラックス法も、今に意識を向けるのに効果があります。

ショックなことが起きたときと同じ状況(場所や時間、シチュエーション)に身をおくと、それが引き金になってフラッシュバックが起きます。

できるだけ、そういう状況を避けたほうがいいでしょう。もちろん、そういう状況にいて、「こわいけれど、今はもう私は大丈夫」と思うことができれば、パワフルになれますね。

☆そこまで深刻でない悲しみからすぐに立ち直る方法はこちら⇒嫌な気分や落ち込みを2分で解消できる7つの簡単な方法。

☆メンタルと強くする方法⇒強い心を持つ3つの方法。考え方の悪習慣を手放せばメンタルを強くできる(TED)

9.サバイバーになる(決意をする)

地震にあったり、人に傷つけられたりすると、自分は被害者になります。被害者なのですが、そのままずっと、「みじめな被害者」でいる必要はありません。

被害者には、困難な状況を切り抜けたサバイバーになるチャンスがあるのです。

今回起きたつらいできごとは、いったい自分に何をもたらしてくれたのか、この体験から、自分は何を学べるだろうか、そんなことを考えたり、ノートに書いてみてください。

10.あせらない。時間が解決することもたくさんある

つらいことから立ち直ったり、気持ちを回復するためには、それなりに時間がかかります。

あまり無理せず、ゆっくり進んでください。

きっと、気分がいい調子のいい時と、悲しみがぶり返す、みょうに調子が悪い時があると思います。

それは当然なので、あまり深刻に考えず、できることをして気持ちを整えていくようにするといいのではないでしょうか。

尚、この時期は情緒が不安定ですから、人生における重要な決断などはしないほうがいいです。
~~~~~
ジャーロック・ホームズの盟友、ワトスン博士は、ホームズの活躍を文章にすることで、戦争で傷ついた心身を癒やしていきます。

自分の気持ちを文章に書くのも、気持ちの回復に役立つと思います。

早く元気になるといいですね。





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