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部屋を確実に散らかしてしまうよくない習慣を紹介します。
「部屋が汚い」「物だらけだ」「足の踏み場もない」「もっときれいな部屋にしたいのに…」。
こんな悩みがあるなら、日々、自分が無意識に行っている「散らかす行動や習慣」を改めれば、大きく問題解決に近づきます。
皆、「すぐ、部屋が散らかってしまう」と言います。
しかし、よく考えてください。部屋が勝手に散らかるわけではありません。散らかす人(散らかし屋)がいるからこそ、散らかります。
散らかす人が、日々の行動をちょっと変えるだけで、部屋はもっときれいになるのです。
1.使い終わったあとすぐに片付けない
いわゆる「出しっぱなし」の習慣です。
食器を使ったら、すぐに洗わない、道具を出して使ったら、元の場所にしまわない、勉強道具を使ったら、ずっとテーブルの上に放置する、など。
主婦なら、食事を終えたら、ふつうにお膳を下げるでしょう。ですが、一人暮らしの人は、誰も見ていないし、食器を片付けなくても、とりあえず生活はできるから、放置することがあるのでは?
私は、たまに娘の家に掃除に行きます。
行くとたいてい、リビングルームにあるコーヒーテーブルやダイニングテーブルの上に、そこにあるべきではない物があります。
お皿やマグカップ、デリバリーの食品を食べたあとの容器、ナプキン、紙袋などが所狭しとのっているのです。
娘は、朝食によく目玉焼きを食べるので、黄身がこびりついた大皿が3つ、4つとあります。
娘の家に足を踏み入れるやいやな、私は速攻で食器の手洗いを始めますが、娘はのんきそうに、「ママ、あとで私がディッシュウォッシャー(食器洗い機)に入れるから、まずはちょっとチルしようよ」と言います。
チルとは、chill で、休憩する、のんびりする、リラックスする、という意味です。
こんな状態で、いったい誰がチルできるというのか?
でも、散らかす人って、その状況に慣れてしまうのです。そして、手がつけられないところまで放置します。
「食べたらすぐに片付けろ」「使い終わったら30分以内に片付けろ」とは言いません。でも、24時間以内には、片付けたほうがいいです。
そのほうが、あとで大仕事になりません。
2.家に入ると、適当にそのへんに物を置く(無意識)
ドアの鍵を開けて、部屋に入ったらすぐに、持っていたものを、下駄箱の上や、足元に置く。これも、部屋を散らかす悪しき習慣です。
私の娘は、半地下に住んでいるので、入り口のドアをあけ、階段をおりた先にあるキッチンのカウンターに、鍵や財布、郵便物をボンボンボンと適当に置きます。
カウンターに置けない大きなもの(買ってきた食材や雑貨の入った袋など)は、キッチンの床に置きます。
ついでにジャケットも、置いた袋のそばに放り投げます。
このキッチンには、クローゼット(わりと大きい)が隣接しています。冷蔵庫の隣にあるクローゼットに入るドアをあけて、そこにあるバーに並んでいるハンガーにジャケットをかければいいのに、娘はそうしません。
最近の一般的な日本家屋の間取りがわかりませんが、私の実家の玄関は引き戸で、入ると右手に下駄箱があり、正面に上り框(あがりがまち)があります。
下駄箱や、上り框に適当に物を置くのをやめるだけで、入り口付近の混雑を解消できます。
そのへんに適当に物を置くのが、まずいのは、置いた物のまわりにどんどん別の物が置かれてしまうからです。
娘のキッチンも、買ってきたものの袋のそばに、ジムバッグ(シューズやジム服が入っている)や、仕事に持っていったランチの入っていた手提げが置いてあったりします。
人間は不思議なもので、なんとなく物を固めて置くのです。
最初にボンと床の上にバッグを置いてしまうと、そこが雑多な物の強力な磁場となります。
磁場を作らないことを意識しましょう。
3.片付けルーティンが皆無
部屋が散らかり放題の人は、「ちょっと散らかった段階」で片付ける習慣がありません。
どんどん散らかしてしまい、にっちもさっちもいかなかったところで、ようやく、掃除みたいなことをします。
大々的に散らかない前に、リセットする習慣を身に着けましょう。
リセットする習慣の例
・ベッドメイキング、布団をたたむ
・流しにある食器を24時間以内に洗う
汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。
・寝る前にキッチンやリビングルームにあるテーブルの上を片付ける(最低限の物だけを置いて就寝)
寝る前が大事。家事上手の主婦が身につけている小さな習慣~ミニマリストへの道(37)
・午前中の仕事をする前に、部屋の中をざっと片付ける
参考にしてください⇒ガラクタを増やさないサイクルを1つずつ作っていく~片付けが苦手な人向け。
私の部屋は、わりといつもきれいですが、毎晩、お風呂に入る前に、すべて(置きっぱなしにしてある座椅子とライト以外)を片付けてしまうからです。
汚部屋ぎみの人にだって、片付けルーティンはあるかもしれません。週末に、そのへんの物をなんとなく寄せたり、まとめたりしてすっきりさせるとか。
物の量や、ふだんの活動にもよりますが、週に1度、整理するのは、頻度が少なすぎると思います。
日々のルーティンにしてしまえば、所要時間は数分です。
4.物の置き場所が適当すぎる
物の置き場所やしまい場所に方針がないと、出しっぱなしにつながるので、「これは、だいだいこのへん」と置き場所を決めてください。
ポイントは、「だいたいこのへん」とアバウトに決めることです(アバウトはもう死語でしょうか?)。
お片付けの指南本には、「すべての物、それぞれに置き場所を決めなさい」と書いてあるかもしれません。
しかし、これは、所持品が多すぎる人や、汚部屋歴、〇〇ヶ月(〇〇年)という人には、ハードルが高すぎます。
それに、「置き場所をしっかり決めなさい」と言われると、多くの人が、「最適な置き場所にしなきゃ」と完璧主義に陥り、結局、どこにもしまうことなく、すべてを床やテーブルの上に放置します。
そもそも、押入れや棚の中が物でいっぱいだと、置き場所なんて見つからないでしょう。
人によっては、新たに収納家具を買って、ますます物を増やすかもしれません。
だから、ざっくりした方針を決めて、毎回そこにしまうようにしてください。
そうすれば、どこに何があるのか、今より把握が進むし、何かが必要になったとき、そこら中から物を引っ張り出して、さらに散らかす、なんて事態も避けることができます。
5.物を積み重ねる
物を安易に積み重ねる習慣も、部屋を散らかします。
本、雑誌、新聞、郵便物、ジャケット、食器。こうした物が部屋にたくさんありすぎる問題を、「とりあえず積み重ねる」ことで、解決しようとしていませんか?
何かを積んでしまいそうになったら、「うん? ちょっと待て」と、いったんポーズを置きましょう。
そして、自分に聞いてください。
「いらないものや、ただのガラクタを積み重ねようとしてはいないか?」と。
何度も書いていますが、散らかった部屋にあるすべての物が、「大事な物であり、私の人生に欠かせない物」ではありません。
不用な物がいっぱいあるから、部屋が散らかるんじゃないでしょうか?
積み重ねるのではなく、不用品を捨てることで、部屋のカオスをなくしていきましょう。
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散らかった部屋を作る習慣を5つ紹介しました。
ずっと汚部屋にいる人は、5つのうちのどれかをやっていると思います。
1つずつ、習慣を変えていってください。
ポイントは、1つずつ攻略すること、そして、実際に行動を起こすことです。
やればできますから。
自宅を散らかす私の娘は、職場では、物をちゃんと管理できているし、それなりにきれいに掃除しています。
自分の家の管理も、やろうと思えばできるのにやっていないだけなのです。
時間がない、部屋が狭すぎる、仕事で疲れ切っちゃって。
もし、本当に部屋をきれいにしたいなら、こういう言い訳をしないようにしましょう。