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なんか心が満たされないのですが、こういう気持ちを片付けたりできますか、断捨離を続けていると、解消できますか、という質問をいただきました。この質問に答えます。
まずメールを引用します。うささんからいただきました。
満たされない自分を持て余しています
初めまして、うさと申します。
断捨離やお片づけをしていくうちにミニマリストという言葉にたどり着き、筆子さんのブログに出会いました。
筆子さんの切れ味のいい文章が大好きでいつも楽しく読ませていただいてます。
私は30後半の主婦です。
20代後半から断捨離に出会い、こんまりさんの本を読み、お片づけに励んだ現在、結婚もして、可愛い子供達に恵まれ、理想のお家も手に入り、平凡でも幸せな毎日を過ごしていると思います。
たまに家の中を見渡して使っていないものや、書類などを少し捨てるくらいで家の中の物は増えないようにキープしております。
掃除が楽だし、物も少ないので家事もそんなに時間はかかりません。パートをしていますが、そんなに生活負担はなく、貯金や積み立ても無理なくできています。
自分と向き合う時間もあります。
ですが、なぜか満たされない自分がいるのです。
全てにおいて恵まれていると思うのです、なのに満たされない、夫に話してみると、平凡な毎日が一番幸せなことだと思うよと言われました。
確かにそうなのですが、、、
今の仕事は特殊な資格職であり、10年以上続けていますが、好きな仕事ではないので、違う仕事を考えてみようと思い、やってみたいと思った仕事の学校に通ってみたりしました。
学校は楽しかったのですが、これを仕事に、と考えると、結局趣味程度にとどまり、自分が何をしたいのかわからなくなってしまいました。
紙に書いても最終わからないで終わり。
自分で自分がわからない。
こんな気持ちや考えを片付けることはできるのでしょうか、断捨離を続けていけばいつか到達できるのか日々悩んでおります。
筆子さんは今の自分に満たされていますか? もし何かいい方法やアドバイスがあればまたブログで教えてほしいのです。
つたないメッセージをお読みいただきありがとうございます。
これからもブログを楽しみにしています。
うささん、メールありがとうございます。
今の暮らしに100%満足している人はいない
満たされていない、とは要するに、今の自分に満足していない、今の生活に満足していない、ということでしょうか?
今の暮らしに完全に満足している人なんてそうそういないです。
人生において、「ああ、もう100点満点、これ以上欲しいものは何もない」とか「夢がかなったー、これで思い残すことは何もない」と瞬間的に思うことはあるでしょう。
ですが、人は次の瞬間には、別の何かを求めるのだと思います。
人はいつも、「もっとこうだったらいいなあ」「あれが手に入れたらもっとよくなるんじゃないか」「もっとこんなこと勉強してみたいな」「次はこういう所に住みたい」などと思う生き物です。
100%フルに満たされている人はいないんじゃないですか?
つまり、うささんは見果てぬ夢を見ている可能性があります。
好きなことをやっているときは楽しい
完全に満足している人はいないにしても、自分が本当に好きなことに打ち込んでいる人や、毎日楽しく生きている人は、自分が満たされているかどうかなんてごちゃごちゃ考え込まないでしょう。
人は目の前のことに打ち込んでいるときが一番幸せです⇒幸せになる秘訣は目の前のことに集中すること(TED)
うささんは、一応幸せではあるけれど、まだ何かが足りないと思っているのかもしれませんね。あるいは、自分の仕事が好きではないから、そこが不満の種かもしれません。
それと、幸せレベルを他人のものさしで測ろうとしている面もあるかもしれません。私が満たされているかどうかは、うささんには関係ないですよね?
もしかしたら、他の人はなんだかすごく満たされた暮らしをしているんじゃないか、と思うなら、それは幻想です。
ドラマや映画に出てくる灼熱の恋みたいなのはお話の中のできごとです。
中にはすごく情熱的な人がいますが、こういう人は、不幸なときは、とことん不幸なんじゃないか、と想像しています。
私も平凡な毎日が一番幸せだと思うほうです。
毎日、安心して暮らせて、好きな読書やブログ書きができるから満たされていますよ。
そりゃあ、ここはもっとこうなってほしい、ということはたくさんあります。夫に早く荷持を片付けてほしい、とか。でもそんなのはささいなことです。
よく、「お金をもらえなくてもやりたいことがあなたの本当にやりたいことです」と言われます。
私は時間があったら本を読んだり、ブログを書いたりしたいと思うほうで、実際そうしているので恵まれています。
「断捨離を続けていけばいつか到達できるのか」というご質問ですが、部屋の片付けは、自分がやりたい何かに、よりエネルギーを注ぐためにすることだと思います。
将来のビジョンがないと、断捨離したからといって、問題は解決しないかもしれません。。
なぜ人は人生に退屈するのか?
うささんが、なぜ満たされないのかわかりませんが、もしかしたら人生に退屈しているのかもしれないです。毎日同じで刺激がないのかもしれませんね。
取り立てて暮らしに不満のない人が、満たされないと思うのは、すごく退屈を感じているか、自分の本当にやりたいことがやれていないからではないでしょうか?
そこそこよい仕事についているけれど、あまり楽しくないから、もっといい仕事があるかもしれないと思えば満たされません。
熱烈な恋愛結婚をしたけど、結婚生活はマンネリ。夫を嫌いではないけれど、昔のような情熱をもう一度感じたいと思えば、やはり満たされません。
このような人が欲しいのは「もっとやりがいのある仕事」や「もっと情熱を持てる相手」で、それを手に入れれば満たされるでしょう。
うささんは、夫婦関係は良好のようなので、自分がパッションを持てる何かを探すことに注力するといいとのではないでしょうか?
人生に退屈したときの処方箋をいくつか書いてみますね。
1.毎日新しいことをやってみる
これまでやったことがなかったことをやってみてください。毎日いつもとは違った行動をしてみます。
通勤ルートを変えたり、車で通勤しているなら電車で行ったり、初めてのレシピで何かを作ったり、行ったことのない店に行ったり、話をしたことのない人に話しかけたり、これまでやったことのないことをします。
日々のルーチンを意識的にこわしてください。
私は家事のルーチンを作ることをおすすめしています。
日々の雑事をルーチン化するのは、脳を疲れさせず、エネルギーを貯めるためです。貯めたエネルギーを本当にやりたい何かに使います。
ですが、日々の暮らしにあきているなら、ハンコを押したような生活から抜け出す努力をしてください。
どんなにささいなことでも、新しいことは脳には大きな課題になります。これが刺激になり退屈が消えます。
こちらも参考にしてください⇒人生を変えたいあなたに。30日間チャレンジのアイデア88選。
2.避けていた問題に直面する
メールには「仕事が好きでない」と書かれていますね。なぜその仕事が嫌いなのか、どうしたらもっと好きになれるのか、掘り下げてください。
別の仕事につくために学校にまで行ったのに、なぜ新しい仕事を始めることができなかったのか、その点も考えてください。
ふだんの生活で、「なんか違和感あるなあ」と思ったり、ストレスを感じたときに、なぜそう思うのか理由を考えてみると、すべての問題の核となっていることに行きつくかもしれません。
たとえば、私は夫と暮らすようになってから、長い間、いろいろ不満やストレスがありました。私の問題の核は「自分の収入がなく、夫の収入に頼って生きていることへの罪悪感」でした。
3.感謝ノートをつける
うささんは、自分の持っている幸せに気づいてないだけかもしれません。
自分が幸せであることに気づくために、感謝日記を書くことをおすすめします。
退屈で不満があるときは、ネガティブ思考になります。同じ道を歩いていても、態度の悪いおじさんや、落ちているゴミに目がいきます。
感謝日記を書いてみると、物ごとのいい面を見ることができるし、もっとアクティブになれます。
毎晩、その日あったよかったこと、感謝できることを5つぐらい書き続けてください。
感謝すると気分がよくなります⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。
4.自分がいいなと思う人を応援する
まわりに、「この人のやってることっていいなあ」と思う人がいたら、その人を応援してください。
たとえば、ママ友の中に、余暇に手作りのアクセサーをハンドメイドマーケットで販売している人がいたとします。
もし「私もこういうふうに趣味と実益を兼ねて何か作りたいな」なんて気持ちがあったら、応援しながら、その世界を垣間見てください。
同じことをやりたいと思わなくても、「なんとなくこの人、毎日生き生きしているなあ」と好もしく思う人がいたら、応援してください。
応援とは具体的な行動です。
ただ見ているのではなく、実際に商品を買ったり、お子さんを預かったり、仕事を手伝ったりします。
そばで一緒に何かをやっていると、「ああ、私がやりたいと思っているのってこういうことなのかもしれない」とわかるかもしれません。
たまたま手作りアクセサリーを売っている人を例にあげましたが、「いいな」と思うことは、もっといろいろあるでしょう。
退屈しているときは、「いいなと思えること」を探す力が低下しています。積極的に、「あ、これっていいね」と思えることを探して、「いいな」と思ったことを行動に移すとよいでしょう。
Facebookで誰かが、「こんな店に行きました」と写真を投稿したとします。ただ「いいね」を押すだけではなく、実際自分もその店に行ってみます。
誰かが、「これ作りました」と料理の写真をのせたら、実際に自分でも作ってみます。
この方法は1番に書いた新しいことをやることにもつながります。
5.わからない、と思ってからが勝負
紙に書いても、「わからない」で終わるそうですが、書き続けてください。「わからない、出尽くした」と思ったあと、もう一押しします。
わかることだけ書いていたら、きのうと同じです。
ブレインダンプを参考にどうぞ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
2番では自分の問題を掘り下げること、3番では感謝日記をおすすめしましたが、ここでは、自分のやりたいことや夢も書くことをおすすめします。
1日1つ、「これやりたい」と思うものを書くのはどうでしょうか?いっぺんにたくさん書いてもいいですけれど。
瞑想もおすすめです⇒『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
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もしかしたら、身体が疲れているのかもしれないので、睡眠が足りているかどうかもチェックしてください。
「なんか満たされない」と思うときは、たぶん行動(アクション)が足りないのです。
映画やドラマには、何不自由のない主婦が、外的な状況に巻き込まれ、困難に見舞われながらも、だんだん人間として成長していくお話がよく出てきます。
しかし、実生活では、なかなかそんなふうに都合よく、外部のできごとが自分にふりかかってきません。
自分から行動することがポイントだと思います。
考えているだけだと煮詰まるので、考える⇒行動する⇒考える⇒行動する、とやっていくとよいのではないでしょうか?