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私のムック本に、『8割捨てればお金が貯まる』というのがありますが、断捨離をしたことがない人は、「え、そうなの? 逆じゃない?」と思うかもしれません。
物を捨てるイコールお金を捨てる、と思っているでしょうから。
今回は、なぜ不用品を捨てるとお金が残るのか、私が思う理由を7つ紹介しますね。
1.今後の買い物が減る
不用品は、「買ったけど使わなかったもの」や「使い切れていないもの」です。
そのようなものを断捨離していると、「こんなもの、買う必要なかったよね」と誰でも気づきます。
すると、今後は、不用なものを買わない生活になるので、全体的な買い物が減ります。
読者の中には、服を捨てるのがすごくつらくて、「こんな思いをするぐらいなら、今後は、もっと慎重に買おう」と思った方が何人もいます。
また、家の中が整ってくると、所持品を把握できるので、「家の中にあるはずなのに発見できないから買っていた物」を買うこともなくなりますね。
私のように持たない暮らしにシフトしてしまえば、もっと買い物が減るでしょう。
2.ストレス解消のための買い物が減る
不用品を捨てるとストレスが減るので、ストレス解消のための買い物をしなくなります。
もう十分すぎるほどものを持っているのに、さらに買ってしまうのは、心理的なニーズを埋めるためです。
さびしいから気分転換に買う、会社でイライラすることがあったから、買い物で気を晴らす、向き合いたくない問題があるから、買い物に逃避する、など。
あなたが買い物する理由、この中にありますか? 浪費で消耗する生活からの抜け出すコツ。
部屋の中が整ってくると、心の中もだんだん整ってくるので、ストレスレベルは下がります。
不用品を捨てたあと、気持ちが重くなった、という話は聞いたことがありません。
まあ、特定のものを捨てたことに対して、まれに後悔する人もいますけど。
後悔への対処法は、別の記事に書いています。
捨てたことを後悔しても無駄なのでさっさと次へ行こう、と言われてもうじうじ悔やむ人へ。
3.手持ちのものを活用する方向に向かう
断捨離すると、捨てずに手元に残したものや、今後必要を感じて購入したものを、もっと大事に使うようになります。
その結果、新しいものを購入するまでの時間が長くなります。
大量の不用品を断捨離すると、多くの人は、ものとの付き合い方が変わります。
これからは、もっとものを大事にしようと思うのです。
ものを大事にするとは、押入れにしまいっぱなしにすることではありません。ちゃんと使うことです。
私は、ずっと死蔵品を使うことを心がけていますが⇒死蔵品を作らないために、すでに家にある物を使う4つの戦略。
断捨離がきっかけで、ものを使い切る生活にシフトする人はたくさんいます。
4.不用品の管理にお金を使わなくてよくなる
ものが減るとまっさきに浮くお金は、ものの管理に使っていたお金です。
トランクルームにものを入れていた人は、もうトランクルームの使用にお金を使わなくてよくなります。
収納グッズを買う必要もないし、プロのお片付けサービスや、整理収納アドバイザーに部屋を整えてもらう必要もありません。
片付け本を買う必要もないし、片付け特集がのっている雑誌やムック本を買わなくてもよくなります。
5.ダウンサイジングできる
ものを減らすと、住宅や暮らしぶりをダウンサイズできるので、家賃や光熱費がさがります。
まあ、これは希望者だけに限りますが。
ダウンサイズとは、小型化することですが、ものの量が減れば、今よりも小さなスペースの住まいに移ることも可能なのです。
私は、9年前に、今のスペースの倍はある1軒家から、半地下だけのスペースに引っ越しましたが、家賃と光熱費を合わせた金額が、前より月に2~3万円浮きました。
小さな暮しを満喫中~生活をダウンサイジングしてやらなくてもよくなった7つのこと
月に2万円としても、年間で24万円ですから大きいですよね?
私の夫はものを捨てないタイプなので、私が同じようにものをいっぱい持っていたら、とても今の住まいには引っ越せませんでした。
不用品を置いておくためだけに、大きな家に住み、高い住宅費を払い続ける人はたくさんいます。今のうちに捨てておくと、年金生活を前に、急いでダウンサイジングしなくてすみますよ。
6.お金を貯めることを希望しているならそうできる
不用品を捨てると、これまで物の管理に使っていた時間やエネルギーを、他のことに使えるようになります。
それは、今より主体的に願いを叶えていける生活です。
もし、あなたの願いが、「もっとお金を貯めること」であるなら、その希望が叶う生活になるでしょう。
私も、もっと節約したいと思っていたので、不用品を管理しなくてよくなった時間を、家計管理に使い、ざっくりした予算を立てることもできるようになりました。
7.その他の理由
不用品を捨てると、お金が貯まるのは、ライフスタイルや買い物習慣が変わるからですが、ほかにも、お金ができる要因があります。
・不用品を売ればお金になる
私は、不用品はすべて寄付していますが、メルカリなどで売れば、すぐにお金になります。
メルカリで売って、何十万円というお金を得た読者もいます。
・忘れていたお金が出てくる
片付けものをしていると、存在を忘れていたお金や金券、テレフォンカードなどを発見することがあります。
私も、娘の本にはさまっていた40ドル(4000円)を発見し、娘に渡しました。
10万円が入っていた封筒を見つけた読者もいます。
・生産性があがる
いらない物を捨てると、ストレスが減るし、時間もできるので、全体的に生産性があがります。
よって、本業でのパフォーマンスがあがって昇進したり、アルバイトや副業をして、収入を増やしたりできます。
これまでずっと家にいた人も、希望するなら就職できます。
時間も気持ちの余裕もあるし、不用品を捨てて主体的に生き始めた結果、セルフイメージがよくなり、自信もあるからです。
・自前で調達する
物を捨てると、ストレスが多く忙しい生活から解放されるので、自分でいろいろなことをする余裕が生まれます。
たとえば、これまでは出前や外食が多かった人も、自炊をする余裕が生まれます。弁当を手作りすれば、相当、食費が浮きますよね。
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筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
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不用品を捨てることが、どんなふうにお金が貯まることにつながるか説明しました。
一番大きいのは、今後の買い方が変わることにあります。
たいていは、今よりもっと少なく買うようになるでしょう。
なかには、新しく、もっといいものを揃える(総取っ替えする)人たちもいますが、このような人たちは、そもそも、お金を残したいとは思っていません。
これまで、物を捨てたことがないと、いったん手に入れた物を捨てることはお金を捨てるもったいない行動だと思ってしまうかもしれません。
しかし、考えてほしいのですが、使っていないものをいくら家に置いておいても意味ないですよね?
押入れや戸棚の中に入れておいても、1円も生まれません。
むしろ、こうした不用品を管理することに時間やコストがかかっていることに気づいてください。
もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
ためにし、ガラクタをいくつか処分してみると、私の言うことをわかっていただけるでしょう。