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子供のときから、部屋を片付けるのが苦手で、いつも散らかっていたという読者、青さんのメールを紹介します。
青さんは、物を8割捨てたら、散らからなくなり、きれいな状態をキープできるようになったそうです。
それだけでなく、自分で自分の人生をコントロールできるようになりました。
片付けが苦手な人を勇気づけてくれるお便りです。小見出しは私が入れました。
捨てて大きく変わった私の人生
件名:筆子様への感謝とご報告
青と申します。
大学卒業後、諸事情でフリーターをしている実家暮らしの24歳です。
昨年の夏ごろより筆子様のブログを拝見しております。
何度も繰り返し読み、実践していくうちに、生活がとてもよくなりましたので、お礼とご報告をさせていただきます。
ずっと片付けられないことに悩んでいた
元々私は片付けられないことに悩んでいました。
片付けても片付けても一週間も経てば散らかってしまい、これは子供のころからずっとそうでした。
そして収集癖も最近まで持っていました。今思えば、部屋のスペースに対して物が多すぎたのだと思います。
何とかしなければ、と思い始めたのは一昨年の夏、ため込み癖のある祖父母の家を叔母と片付けたときでした。
地層となったガラクタを分別し処分するのも、大型家具を運び出すのもとても大変で、二度とやりたくない! と心底思いました。
ですが、それから1年、私は結局片付けられませんでした。
買い物が多かった
フリマアプリにハマったこともあり、昔ほしかったものや、趣味のグッズを見境なしに買いあさりました。
買ったものをしまうために収納も増やしました。
しかし、去年の夏、買っても買っても満たされず、買ったものはしまったままで一体何をしているんだろうという気持ちが出てきました。
片付けのことを調べているうちに、ミニマリズムのことを知りました。そして筆子様のブログにたどり着きました。
まず私は、何を埋めるために物を買っているのか考えました。
昔から私は自分に足りないものばかりを見ていました。
そして、いつのまにか足りないものはお金で買えると勘違いしてしまったようです。(収入も大してないのに、です)
この状況を打開するために、本当に今しなければいけないことはなんだろうと考えました。
逃げるのをやめた
私はある資格を取るために大学に行ったのですが、在学中のちょっとした出来事で挫折状態になってしまい、それをずっと引きずっていました。
2度ほど国家試験も受けましたが、全くやる気が起きず、無駄に受験料を払っていました。
そして3回目となる今年度はもう受けなくていいかな、とまで考えていました。
私がずっと逃げていること、今しなければいけないことはこれだと思いました。
このままではいけないと、試験に申し込み勉強を始めました。
物を8割捨てる
並行して所持品を8割ほど処分しました。必要なものだけが残り、部屋が散らからなくなりました。
今も部屋は綺麗なままで、こんなに長く綺麗な状態をキープしているのは人生で初めてです。
部屋がきれいになると、思考がクリアになっていき、今までなかった自分の人生を自分でコントロールしているような気持ちが出てきました。
もちろん、どうにもならないこともたくさんあります。でも、私は知らないうちに全て無理だと決めつけて、諦めていたのだと思います。
リバウンドしないよう、何度も筆子ジャーナルの記事を読み、買い物に対する習慣を見直しました。
もちろん、すぐにはできませんでしたが、近頃、ようやく浪費癖が抜けてきました。
お恥ずかしながら、今まで私は予算を立てるということをしたことがなく、何も考えず買い物をしていました。
目指していた試験に合格
そして先日、合格発表があり、ようやく試験に合格することができました。
先の見えないコロナ禍で不安になることもありました。
濃厚接触者などになってしまうと、そもそも試験会場に行くことすらできません。以前の私ならどうしてこんな目に、と憤っていたと思います。
ですが、試験当日、無事会場にたどり着けたとき、自然と穏やかな感謝の気持ちが湧きあがってきました。
これまでも何度か、筆子様にお便りを書こうかと悩んでおりましたが、受かってから書く! と決心し、この度お便りを書くことができました。
過去の記事もほとんどすべて目を通し、励まされてきました。本当にありがとうございます。
特に、買い物癖や浪費癖について、筆子様が習慣だから変えられると言ってくださったことにとても救われました。
次にやってみたいこと
長年の目標だった試験に合格し、次は年内に実家を出たいなあと考えております。
やらなければいけないことは山積みですが、これからもシンプルライフを標榜し、がんばっていこうと思います。
また、色々な土地へ旅をするのが密かな夢なので、いつか所持品すべてをスーツケース1つにしまえるまで減らすことができればいいなと考えています。
まだ執着を断ち切れないものも多くあるので、そうなるのは当分先な気がしますが、今の私にはそれが必要なのだとも思っています。
長々と失礼いたしました。
筆子様もお体にお気をつけて、元気にお過ごしください。
青さん、こんにちは。メールありがとうございます。
いつもブログを読んでいただき、とてもうれしいです。
目指していた試験に合格したのですね。おめでとうございます。
自主的に生きられるようになってよかったですね。
青さん、まだ24歳なんですね。私の娘も、今年の秋、24歳になるので同世代ですね。
24歳であきらめるなければならないことなんて、何もないような気がしますが。
お祖父さんとお祖母さんの家の片付け、お疲れさまでした。
そうなんですよ。物が多いから散らかるし、片付けるのが大変になるんです。
所持品の数が少なければ、散らかっても、片付けるのは簡単です。
自分が管理できるキャパシティを越えないことが重要です。
今の人は、皆、忙しいから、物の管理に割ける時間やエネルギーはそんなにないと思います。
では、青さん、これからも、お元気で。やりたいことに果敢にチャレンジしてください。
浪費癖は変えられます
青さんは、浪費癖も克服しつつあるそうですが、これは、ほかの買い物が多すぎる人にもできることです。
買い物が大好きな人や、買い物に少々依存気味の人は、(あまり)買わない生活をすることなんて無理だし、だいたい、そんなのは全然楽しくない。買い物しない人生の何が楽しいのか、と思っているかもしれません。
しかし、物をたくさん買ってしまうのは生活習慣なんです。
生まれつき、買い物が大好きな赤ん坊なんていませんから。
買い物をすることは、生理的な欲求ではないので、生きるために必要なことでもありません。
少なくとも、当面使わない物まで買う必要はないのです。
人は、たくさん買い物する習慣を、後天的に身につけます。浪費癖は、社会的、心理的に条件づけされた反応だと思います。
買い物するとき、目当ての物が欲しいときは、あまりありません。
ただ単に買い物したい(お金を使いたい)だけなので、いろいろ理由をつけて買っていることがよくあります。
買い物するとドーパミンが出ますから⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
それと、それを買うと、生活がもっとよくなる、とか、いま抱えている問題が解決するかもしれない、という幻想を抱いて、買うこともよくあります。
夢を買っているとも言えます。
夢を見ることは悪いことではありませんが、地に足をつけていないと、ふだんの生活がうまくいきません。
きのうもこんな記事を書きましたが⇒なぜ家の中にうんざりするほど物があるのか?(その1)~買い物のしすぎ。
買い物癖や浪費癖を改善したいときは、一度、自分の現状を把握することがおすすめです。
☆買い物習慣の見直しをしたい人へ⇒よくない買い物のクセを見つけて修正する:余計なものを買わないコツ(その3)
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読者のお便りを紹介しました。
不用品を持ちすぎて暮しにくくなり、手に入れた物を苦労して捨てなければならないなんて、考えてみれば、すごく奇妙な状態ですよね。
生きていれば、ゴミ、老廃物、不用品が出るのは当然ですが、ゴミも出しすぎると、環境によくないので、明らかに入れなくてもいいものは最初から入れない生活をしたほうがいいでしょう。
それでは、あなたも、質問、感想、その他言いたいことがありましたら、お気軽にメールください。お待ちしています。