和風の家

ミニマルな日常

最終更新日: 2019.11.3

祖父の残した家つきの土地を相続するのをやめた。

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読者のお便り紹介コーナーです。9月にいただいたメールからランダムに3通紹介します。

内容は以下です。

・大きな家に住む見栄を捨てた

・必要ではない物を買わされていると気づいた

・キャッシュレス決済の安全性について

まず、ハナナさんのお便りです。



土地を相続するのをやめた

筆子さん、はじめまして。

いつもブログを楽しみにしています。30代のハナナと申します。

おかげさまで、少しずつ物を減らしていき、いま必要なものにフォーカスする習慣がついてきたように思います。

このたび、とても大きなものを捨てる決心がつきました。

それは、土地と、大きな持ち家に住みたいという見栄です。

いまは小さな子と借家暮らしをしており、数年後、いま暮らしている街の土地を相続することになっていました。

祖父が大事にしていた広い土地、なおかつ地元、継ぐ以外ないでしょう…と思っていました。

しかし、しかしです。急坂などの悪条件が重なる古家、私や両親がその家のため被った苦労を思いだし、本当に必要なのかを必死で考えました。

一ヶ月考えたあと、でた答えは「いまの暮らしにはいらない」でした。

もう迷いはありません。

それから、いまの借家を見ると、案外気に入っていることに気づきました。

狭くて、子供たちの声がどこかで聞こえているアパート。若いころこんなアパートに憧れていたことを思い出したのです。

きっと、筆子ジャーナルを見ていたおかげで、早く決心がついたのだと思います。

気づきのきっかけを下さり、ありがとうございました。

これからも更新を楽しみにしています。





ハナナさん、はじめまして。メールありがとうございます。

詳しい事情はわかりませんが、相続放棄したということですかね。

土地を所有すると、固定資産税を払う必要があり、かつ、維持や管理にお金もかかるので、よく考えてからもらったほうがいいですね。

自分で住まない場合、家を売るのも、こわして更地にするのもお金、時間、心のエネルギーを取られます。

しかも、自分が相続すると、のちのち、お子さんがその家を管理することになりますからね。

いま、地方では人口が減って、どんどん空き家が増えています。立地によっては、必ずしも土地や家が資産になるとはいえません。

負債になる可能性もあるので、ハナナさんはよい決断をしたのではないでしょうか。

それと、「継ぐ以外にない」という思い込みを捨てて、別の選択肢もあることに気づけたのもよかったですね。

それでは、これからもご家族仲良くお暮らしください。

家を持たない暮しがあってもいい、筆子が持ち家に住まず賃貸生活を続ける理由とは?

次は、りりこさんのメールです。

専用の道具はいらないかも

件名:消費洗脳社会

いつもブログ楽しみに拝見しております。

先日、豆乳ヨーグルトが室温に放置するだけで作れるというレシピをネットで見て、適当に試してみたところ、混ぜるだけで簡単に美味しく作れたのでびっくりしました。

ヨーグルト好きな友達がヨーグルトメーカーを買おうとしていたので、「買う必要ないよ」と言ってあげることができました。

ご飯はニトリで買った700円のセラミック鍋で炊いて10年になりますが、炊飯器より早く炊け(約15分)、ほとんど焦げませんが、たまにできるおこげも美味しいです。炊飯器は不要になり、手放しました。

年内に引っ越すので電子レンジを持っていくか迷っていたのですが、ネットで検索すると、フライパンで代用して温めたりパンも焼けることがわかり、この機会に手放そうと思っています。

ついでにホームベーカリーも。

本来やろうと思えば自分でできるのに、あたかも専用の道具がなければ作れないように思いこまされ、要らないものをたくさん買って(買わされて)いたなあとつくづく思います。

立ち止まって考える力さえも奪われていたと思うと、この消費洗脳社会は怖いですね。

りりこさん、こんにちは。メールありがとうございます。

確かに専用の道具がなくても、目的を達成できることは多いですね。

要はやる気の問題だと思います。

実際に使うことにではなく、買うことにフォーカスしていると、使わない道具が増えます。

道具が増えすぎると、かえって台所の機能が落ちるので、本当に必要な物だけを持ったほうがいいです。

あまり需要がないのに、軽い気持ちでスペシャルな道具を買うと、「使わないのはもったいない」という気持ちから、無理してそれを使うことになり、無駄な行動をするはめになりますね。

私も、ご飯は、圧力鍋で炊いています⇒愛用の圧力鍋で炊く玄米生活、炊飯器は断捨離しても大丈夫でした

カナダに来てしばらくは、ふつうの鍋で炊いていましたが、おいしく炊けていました。

電子レンジも夫がいなければ捨てたいところです。

りりこさん、これから引っ越しをされるのでしょうか? 物を手放すチャンスですね。

スッキリと新生活を始められますように。

脱消費主義のすすめ、消費を減らすためにできる5つのこと。

追記:室温に放置するだけで作る豆乳ヨーグルトは安全ではないかもしれない、というメールを読者の方からいただきました(そういうレシピに対する安全性が疑問視されているとのこと)。作る方は、ちゃんと調べてから作ってください。

次は、キャッシュレス決済について、セキュリティエンジニアの端くれ(こう、ご本人が書かれていたのです)さんのメールです。

キャッシュレス決済の安全性

筆子さん、こんにちは。

いつも記事を拝見し、参考にさせていただいております。ありがとうございます。

持病があるのですが、物を減らすこと、考え方を変えることで、負担が下がってきており、本当に助かっております。

表題の件なのですが、ちょっと気になりましたので、メッセージさせていただきました。

なお、キャッシュレス決済は、「スマホ決済」「クレジットカード決済」の2つを一旦想定します。(プリペイドなど、他にもいろいろありますが…)

1)システムのセキュリティについて

「国がやっていることだから、 セキュリティだってそれなりに考えていると思います。」

施策はたしかに国ですが、決済システムを作っているのは民間なので、セキュリティ面をどう考慮したシステムにするかは、その企業によってまちまちです。

特に、スマホ決済系は、慌てて作っているために、ずさんなものも中にはあると思われますし(7pay等)、スマホ決済は新しい分野ですので、作り手側のスキルを上回る攻撃がされることも、発生しやすいかと思います。

(守りは完璧さが求められますが、 攻撃は1つでも弱点をつけばいいので、攻撃する方が常に楽です)

2)被害時の補償について

スマホ決済サービスは、クレジットカード業界とは異なり、被害にあったときに補償されるかどうかは、そのサービスに寄ります。

クレジットカード決済と同様に対処してもらえると想定するのは危険です。

個々の利用規約を確認しなくてはいけません。

もしかすると、補償する方が、少数派かもしれません。

スマホ決済サービス運営企業が、保険に入っているかどうかも、不明です。

3)被害時の被害届について

不正ログイン被害の場合、日本の法律(不正アクセス禁止法)で、「被害者=不正アクセスを受けた者=Webサイト運営企業、スマホ決済サービス運営等」として扱われるケースが多く、

そのため、お金を使われた人が警察に訴えても、被害届は受理されなかったという事例をよく耳にします。(今後は法律の解釈が変わるかもしれませんが…)

4)利用者側のすきをつく攻撃について

システムがある程度しっかりしていて、店員さんも不正をしなくても、利用者の隙をついて悪用されるということもあります。

偽メール、偽サイト、偽アプリにだまされて、ID・パスワードを攻撃者に渡してしまったり、安易なパスワードにして推測されてしまったり、

パスワードを使いまわしをしていたために、情報漏えいした別サイトの情報で不正ログインされたり。

利用者は、利用するサービスの吟味に加えて、メール、サイト、アプリ等の真偽を確認することや、情報機器やパスワードの適切な管理を怠らないこと等が必要ですし、セキュリティニュースの収集も、大切かなと思います。

上記のような点を理解した上で使いたい場合は、もちろん良いと思いますし、過剰に心配することもないとは思いますが、目先の便利やオトク、世の中の風潮などに流されてしまうだけですと、ちょっと危険だと思います。

自分は、上記項番4の理由で、自分の目指したい暮らし方にあわないため、スマホ決済は使わず、クレジットカード決済も範囲を絞っています。

便利に過ごすための労力は、ほんとうに、大変だと思います…。

以上、長々失礼しました。

エンジニアさん、はじめまして。メールありがとうございます。

こちらの記事を読んでいただいたのですね⇒キャッシュレス決済を使うべきか否か。

決済システムを作っている会社は民間だから、安心できないというご意見、よくわかりました。

セキュリティに気をつけているはずの銀行やカード会社のシステムも攻撃を受けて、個人情報が漏洩していますから、安心はできませんね。

私も、日本のデビットカードとカナダのクレジットカードを不正利用され(パスワードは使いまわしていません)、

先日、書いたように、娘はSkipTheDishesのアカウントをハッキングされ、勝手に料理を注文され、登録していたデビットカードからお金が落ちるという事件がありました。

詳しくはこちら⇒買い物をしすぎないための7つの具体的な工夫(前編)。地味だけど効果あり。

確かにこうした事件が起きたとき、被害者は消費者ではなく、金融会社ですね。

日本のデビットカードを不正利用されたときは、最寄りの警察に被害届けをだすよう、金融会社の人に言われました。

届けを受付けてもらえない場合は、どういう理由で、受付けられないのか、その詳細と、担当したオフィサーの名前といっしょに、紙に書くよう、指示されました。

お金を返してもらうためには、とにかく、警察に行かなければならなかったのです。

デビットカードを不正利用されて気づいた被害を最小限に食い止める方法。

ところがカナダのクレジットカードを不正利用されたときは、警察に行く必要はなく、電話したらすぐに新しいカードが送られてきましたし、娘も銀行に電話したら、「2営業日以内にお金を返す」と言われ、実際、そうなりました。

カナダは日本に比べたら、カードの利用がずっと多いので、被害も多く、さっさと処理するシステムになっているのかもしれません。

いずれにしても、今後ますますこうした事件は増えるでしょうね。

エンジニアさん、わざわざありがとうございました。持病があるそうですが、どうぞお元気でお暮らしください。

*****

いつもたくさんのお便りありがとうございます。

消費税があがってから1ヶ月たちましたが、調子はどうでしょうか?

また、何かご感想などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。お待ちしています。





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