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断捨離中に、偽りのもったいないおばけを怖がらなくてすむ方法を5つ紹介します。
「もういらない物は捨てよう」と決意して片付けを始めたのに、何を見ても、「捨てるなんてお金がもったいない」と思ってしまい、なかなか先に進まない人がいます。
もし、あなたがその1人なら、「もったいない」⇒「捨てない選択をする」という行動を変えない限り、いつまでたってもスッキリ環境になりません。
そこで、行動を変える方法を紹介します。次回、「もったいない!」と思ったら、以下の行動をお試しください。
1.手に入るものにフォーカスする
捨てることで失うものではなく、捨てるからこそ手に入れられるものに意識を向けてください。
「不用品を捨てることは、お金を失う、つらくて悲しくて、ものすごくネガティブな行動だ」と思うのをやめればいいのです。
実際は、片付けはとてもポジティブな行動です。
家の中に置きっぱなしだっただけのガラクタをたくさん捨てれば、時間も場所も自由も手に入るのですから。それは輝かしい未来に向けた新しいスタートです。
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「もったいない」と強く感じる人は、すでに手に入れた物や状態を、「絶対、失いたくない」と思っています。
しかし、自分も生活も、日々変化するので、何かをずっと同じ状態でキープしゆおとするのは、むしろ不自然です。
不自然なことをしようとがんばるとストレスがたまります。
失うものではなく得られるもの、過去ではなく未来、後悔ではなく希望にフォーカスしましょう。
2.もったいない行動はとっくに終わってる、と考える
長年、押入れに入れっぱなしだった物を捨てるのは、もったいない行動ではありません。
あなたが、何かもったいないことをしたとしたら、それはその商品を買ったときです。
使いもしない商品を手に入れるのにお金を支払ったことがもったいない行動なのです。
今さら、使っていない物を捨てたところで、「もったいなさ加減」は変わりません。
むしろ、不用品を置いたままにしておくと、メンテナンスにお金がかかるから、捨ててしまえばこれ以上の出費を抑えることができます。つまり状況は好転するのです。
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3.使う人にあげる
使わない物にいつまでも執着しないで、それを使ってくれる人や欲しがっている人に、さしあげましょう。
クローゼットの中に着ない服を入れておくより、ちゃんと着てくれる人にゆずったほうが、物をいかすことができます。
それなら、もったいないとは感じないでしょう。
寄付してもいいですね。
多くの人は、「私は貧乏。もっと給料があがればいいな」と思っていますが、あなたは、捨てるほど、余計な物を買うことができた恵まれた人です。
世の中には、余計な物を買う余裕なんて全くない人もたくさんいます。そういう人たちの手に渡しましょう。
ただし、本当に欲しがっている人にあげてください。断るのが苦手なせいで、いらないのに、もらってしまう人は、想像以上にたくさんいますから。
4.手放して思考回路を変える
誰も使っていない物なのに、「まだきれいだわ。もったいない」と思って捨てない行動を繰り返していると、いつまでたっても、「もったいないけど、ここに置いておいても仕方がないわ。誰か使ってくれる人に渡したほうがいいわね。手放そう」という思考ができません。
これまであなたは、「もったいない!」⇒「捨てるの、やめとこ」という思考を何万回もしたせいで、その思考回路がすっかり強化され、何を見ても、「お金がもったいない。捨てちゃだめだわ」と自動的に思うようになってしまったのです。
これは、思考のクセです。
この思考回路を変えるには、別の思考をするしかありません。
最初の反応は、これまで通り、「捨てるなんてお金がもったいない!」のはずです。でもそのあと、ちょっと考えてください。
たとえば、
・うーん、でも、この服、私、全然着てないよね? それって資源の無駄遣いだよね? 誰かに使ってもらったほうがよくない? 手放そう。
・お金がもったいないなら、売ればいいんじゃない? そうすれば、少しお金が残る。少なくとも、このままにしておいても、1円も回収できない。売ることにしよう。
・捨てるのもったいない気がするけど、でも、これがなくなれば、すごく場所があくから、かえって生活しやすくなるよね。もう捨ててしまおう。
などなど。
これまでと違う考え方をすれば、新しい思考回路が生まれ、何度も同じように考えているうちに、その回路が強化されます。
逆に、「もったいない!」⇒「捨てない!」という思考回路は弱体化していきます。
脳の働き方の原則を表す言葉に、Uee it or lose it (使うか、なくす)というのがあります。脳は省エネのために、あまり使わない思考回路(神経細胞のつながり)を物理的になくしてしまうのです。
筆子ジャーナルや片付け本を何度も読み、YouTubeで人が片付けている様子も見ているのに、何かを捨てようとすると、強烈にもったいなく感じて、捨てることができないとしたら、それ以外の選択肢を取る思考回路が物理的にないか、神経細胞の結びつきがとても弱いらです。
新しい思考回路を作るためには、そういう思考をして、その思考を何度も繰り返すしかありません。
最初は、ものすごくもったいないと感じるでしょうが、何度も同じ思考をしているうちに、ごくふつうにそう考えることができます。
数は少ないですが、大人になってからも神経細胞は生まれるので、考え方を変えることは充分可能です。
必要なのは、これまでとは違う「不用品を捨てる」という行動をすること。さっそく今日、その第一歩を踏み出しましょう。
5.言葉遣いを変える
「物は言いよう」という言葉、ご存知だと思います。同じことでも言い方によって、印象がよくも悪くもなります。
「捨てる」と言うと、まだきれいな服を、ゴミ箱に投げ捨てる光景がイメージされ、それがあなたの、「もったいない気持ち」を刺激するのかもしれません。
さすがの私も、きれいな服をゴミ箱に入れたりはしません。不用品は全部寄付センターに出していますから。
「捨てる」という代わりに別の言葉を使って、不用品を処分する行動のイメージアップをはかってください。
たとえば、ゆずる、寄付する、リサイクルする、資源を大事にする、地球に還元する、物を活かす、他の人と分かち合う、他の人の便宜を図る、など。
不用品の片付けは、やり直す、楽になる、ストレスから解放される、リフレッシュする、リセットする、振り出しに戻る、第2の人生を始める、こういった言葉で言い表すと、もっといいイメージを持てるでしょう。
言葉遣いを変えることは、思考を変えることにも役立ちますよ。
毎日を楽しく過ごす簡単な方法。それは言葉遣いに注意すること。
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ガラクタを手放そうとするたびに、「もったいない!」と思ってしまう人におすすめの考え方や行動を紹介しました。
これまでやったことをないことをするのは勇気がいりますが、不用品を捨てることは、そんなに大変なことではないし、特にスキルも入りません。
何度かしているうちに、慣れてきますので、毎日、1つずつでも、いらなくなった物を捨ててください。