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物が増えたから捨てる、また増えたから、捨てる。こんなサイクルを繰り返している人に、根本的に物を減らす方法を紹介します。
あるとき、近藤麻理恵さんの本を読み、せっせと断捨離をした。
いったんきれいになったので、ひとまず片付けはやめ、ふつうに暮らしていたら、物を増やしているつもりはないのに、また汚部屋になっている。
だから、またがーっと捨ててみた。
しばらくするとまた汚部屋。
そこでまた捨てる。
こうした疲れるサイクルを断ち切りましょう。
1.毎日リセットする
ガラクタを数ヶ月放置して、がーっと断捨離するのではなく、その日に入ったガラクタはその日に捨てることを意識します。
いくら徹底的に物を捨てても、人間として生活している以上、新しい物は入ってくるし、もう使わないものも出てくるし、スペースは散らかります。
「徹底的に捨てたから、これで終わった」、というふうにはなりません。
私は、ガラクタは、プラーク(歯垢)みたいなものだと思います。口(歯)を使って、食事をする限り、プラークはたまります。
だから、私たちは、毎日歯磨きをして、歯垢をざっと取っています。
それでも取り切れなくて、ときどき歯医者でクリーニングをしてもらったりもします。
ガラクタの除去(部屋の片付け)は、歯磨きと同じ頻度ですべきです。
朝でも夜でもいいので、ざっと部屋を見て、その日、家に入れてしまったガラクタや、使い終わったものは、その日のうちに処分しましょう。
所要時間はほんの数分です。
2.ホットスポットを攻略する
家の中でも、特にガラクタがたまりやすい場所をホットスポットと呼んでいます。
ホットスポットの説明はこちら⇒汚家脱出計画。31日でものにする小さな片付け習慣(2)
たとえば、玄関、キッチンのカウンター、ダイニングテーブル、リビングルームのテーブル、ソファーの上、部屋の片隅、棚の上など。
私の部屋には、深刻なホットスポットはありませんが、強いていえば、机の引き出しには、古いもう使っていない物が何ヶ月も入れっぱなしにすることがあります。
私の目から見ると、夫の部屋は部屋全体がホットスポットです。
こうした物がたまりがちな場所に、どうやって物をためないか、その方法を考えて実践します。
ホットスポットをつぶす手順
1.)どこにホットスポットがあるか見つける
まず、自分のホットスポットを発見します。どこにあるかわからないと、つぶしようがありません。
2.)なぜ、そこに物がたまるか原因を考える
何らかの原因があって、物がたまります。
夫の部屋がホットスポットになってしまう理由はいくつかありますが、一番は、もう使わない物をいつまでも持っていることです。
3.)物がたまらないよう対策をする
原因がわかれば、対策も見つかります。
一番簡単な攻略法は、びっしりたまる前に片付けることですが、もっと根本的な方法を講じることもできます。
夫の場合は、古い雑多な物をいっさいがっさい捨てればいいのです。
3.スペースに制限をかける
場所からはみ出たら、その分を捨てる、というルールを作ります。
本は、この本箱に入る分だけ、というように。
片付け本によくのっている方法です。
スペースにリミットをかけるコツ
1.)あまり大きなスペースをあてがわない
気持ち少なめにしまうスペースを取ります。
田舎の大きな実家に物がたくさんあって、片付けが大変、というメールを読者から何通ももらいました。
家が大きくて、物を置くスペースがいっぱいあれば、その分ガラクタがたまります。
スペースがあればあるだけ、所持品の数が増えるのです。
その理由⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
2.)こった収納テクニックを使わない
雑誌には、「収納上手さんの片付け法」といった記事がのっていますが、真似しないでください。
たいてい、「いかにたくさんの物を収納するか」にフォーカスしているからです。
大事なのは、本当に必要な物を必要な数だけしまうことです。
これを最優先している収納術なら、真似してもいいです。
収納記事を読むときは、「この収納のゴールは何だろう」と考えてください。
一口に収納といってもいろいろあります。
・ただただ美しく、雑誌やインスタグラムで映えることを優先している
・できるだけたくさんの物をしまうことを優先している
・タイアップの収納グッズをアピールすることを優先している
・素敵なものを美しくディスプレイすることを優先している
・しまいやすさや取り出しやすさを優先している
雑誌の場合、読者に、「素敵ね~、私も真似したい」と言わせることを目指す部分があるので、美しさにこだわっていることが多いです。
4.ワンインワンアウトをまじめにやる
1つはいったら、1つ捨てるという方法をまじめにやります。
1つはいったら、2つ捨てる、でもいいです。
ワン・イン・ワン・アウトとは? ⇒物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
5.買い物習慣を変える
必要以上に買ったり、もらったりするから、余った分がガラクタになります。
余計な物を買わなければ、ガラクタも増えません。
買いすぎないように、買い物の仕方を根本から変えてください。
買い物習慣を変える方法はたくさん記事にしています。
こんなまとめもあります⇒買い物脳に振り回される生活から抜け出すために。買わない人になる記事のまとめ3。
買い物習慣を変えると、無駄遣いも減るので、本当におすすめの方法です。
6.家の中で物を移動させて満足しない
部屋が散らかって、邪魔になったものを、とりあえず、どこかにしまうとスッキリします。
しかし、これは不用品を置く場所を変えただけなので、問題の解決にはなっていません。
移動させた先がいっぱいになれば、また何かをどこかへ移す必要が生じます。死ぬまで、ネバーエンディングストーリーです。
家の中で、あちこちぐるぐる移動させるのではなく、外に出してください。
外といっても庭や物置きじゃないですよ。
ゴミの収集場所や、粗大ゴミの持ち込みセンター、寄付センター、リサイクルショップなど、自分の家じゃない場所です。
7.玄関先でガラクタの侵入を止める
家の中に物を持ち込みすぎるとガラクタになるので、侵入口である、玄関にて、入れるか、入れないか、再検討し、本当に必要な物だけ淹れます。
ダイレクトメールは、私は家の中には入れず、ポストから取り出して、すぐに確認し、外にあるゴミ箱に入れます。
「ジャンクメールお断り」のシールを貼ってあるので、めったにダイレクトメールは届きませんが。
夫が持ち込んだチラシも、私はすぐにゴミ箱に捨てます(リサイクル用のゴミ箱のほうへ入れる)。
我が家のゴミ箱の様子⇒モノはいつかゴミになるからゴミ処理問題に無関心は禁物
ポイントはすぐに捨てる決めて行動することです。
即行動!
たとえば、日々届くメールも、受信箱に入れっぱなしにせず、どうするかすぐに決めて、処理します。
返事を書くならさっさと書いて送信し、アーカイブすべきものはアーカイブし、いらないものは削除します。
メールのような小さなもので、すぐに決めて、対処する練習をすると、他のものについても、さっさと決められるようになります。
迷う時間が多いあなたへ⇒もう迷わない。いらない物をバシッと捨てられる決断力をつける方法。
8.捨てる物をの入れ場所・置き場所を用意する
不用品を見つけたら、さっと捨てられるように、不用品入れや、寄付品置き場を作っておきます。
そのままさっとゴミ箱に入れることができないものもありますから。
服が多い人は、クローゼットのはしっこに、もう捨てる服を入れるトートバッグや段ボール箱を置いておくといいでしょう。
気づいたときにどんどんそこに放り込めば、わざわざ、断捨離する時間を作る必要もありません。
我が家では、廊下が寄付品置き場です。
廊下の写真はこちら⇒スッキリと片付いた家にするための10の習慣(前編)。
こうした場所をもうけておくと、ふだん自分が使っている有用なものと、もういらないガラクタとを明確に分けることに意識が向きます。
使うものも(大事なもの)も、使わないもの(ガラクタ)も、いっしょくたにしているから、汚部屋になってしまうのです。
9.持っている物で満足する
「自分はあれやこれが足りないから、お金を作って買わなければいけない。ボーナスが出たから、まずはあれを買おう」
こういう考え方をしていると、ガラクタが増えます。
なぜなら、本当は、すでに充分足りているからです。
足りているのに買うから、余分が出て、ガラクタになるんですよね?
それと、やみくもにたくさん物を買っても、人は満足しません。
「新しい物、かわいい物、きれいな物、素敵だと思う物を欲しいだけ買えば、幸せになる」という考えをいったん、横に置いてください。
そうすれば、もうしゃかりきになって断捨離しなくてすみます。
新しい物を導入するより、すでにある物を使ってみてはどうでしょうか?
私もやっています⇒死蔵品を作らないために、すでに家にある物を使う4つの戦略。
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ガラクタが増える⇒捨てる・片付ける⇒また増える⇒また捨てる・片付ける⇒またまた増える⇒またまた捨てる・片付ける。
こんなサイクルから抜け出す方法を紹介しました。
あなたはどんなふうにして、ガラクタの侵入を防いでいますか?
よかったら、またお便りで教えてください。お待ちしています。