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お金の不安の解消法を教えてくださいというメールに返信します。
最後に、エッセオンラインの記事の告知もします。
まず、メールをシェアしますね。
ツムギさんからいただきました。
お金に対する不安が強くなってきました
こんにちは。
なんだかとてもセンチメンタルな気分です。今日はなんだかとても物欲がわいてしまいます。
外出用メガネや勝負上着といった、自分をレベルアップさせるものを買ったのはいいですし、それを活かせている感じはします。
でも、やっぱりそれらが高かったので、今月全く「遊べてない」みたいな錯覚に陥っています。
このレースがあればこんな作品が作れるのに、それが買えない。
前から欲しかったコラージュのアートワークが残り少ないのに、それにお金を出せない。
自分の作品をなかなか買ってもらえない、買ってもらえたとしても赤字なモノばかり。
学費が足りなかったらどうしよう。
親に迷惑かけたくないな、勉強をあきらめずにやってたらもっといいところに行けてたかもしれないのにな…。
などなど。自分で書いててもばからしくなってしまうことですが、真剣に悩んでいます。
脱ぎっぱなしの上着(私は北国の人なので、カーディガンやセーター、ダウンなど、使い分けする上着がどうしても多いですが、筆子さんのアドバイス通り服は30着くらいしか持ってません)や、
出しっぱなしの資材(オートクチュールを作るための資材を入れるスペースも設けました。今のところ3箱以上は増えないように気をつけてます)を片付ければ気分が晴れるかと思い、片付けてみたり。
私の趣味の一つは地元の動物園へ行くことなのですが、そこで使うお金をまず気をつけようと思います。300円のフライドポテトを買わずにお弁当を作って行くとか。これでかなりの節約になると信じています。
ところで、私はかなりお金への不安が強くなってきたころですが、筆子さんは保険には入っていますか?
私はだんだんそういうことを考える年になってしました。
筆子さんの思うお金の不安の解消を知りたいです。
ツムギさん、こんにちは。
お便りありがとうございます。
センチメンタルな気分が、どんな気分なのか、うまく想像できませんが、私にアドバイスを求めた場合、現実的な解決策しか提供できないので、感傷的な気分に浸りたい人には向かないかもしれません。
それを踏まえた上で私の返信を読んでください。
まず、保険ですが、私は医療保険に入っています。州の保険が基本的な医療費はカバーしますが、歯科、眼科、薬、救急車、入院費などはカバーしないからです。
私は歯がとても悪く、毎年、歯医者にすごくたくさんお金を払っています。
将来、ルートカナル(根管治療)やインプラント、クラウンなどの治療をする可能性が高いので、保険に入っているわけです。
歯に関する記事のまとめ:歯肉炎、根管治療、そしてインプラント体験。
保険といってもいろいろあって、ツムギさんがどんな保険を考えているのか知りませんが、ツムギさんは、二十歳前後の学生で実家住まいですよね?
私とは住んでいる国も、年齢も大きく違うので、私の保険のことなんて聞いても何の参考にもならないでしょう。
それに、お金の不安に対処したいなら、いきなり保険に加入するより、オーソドックスに、緊急用のお金を貯金するほうが先決です。
実は、お金の不安の対処法は、過去記事に書いています。
この記事も参考になるかもしれません⇒お金のことばかり考えているのにお金がたまらない。この思考のムダを断捨離する
最初にリンクした記事では、お金の心配がむくむくわいてきて困っている人の質問に対して、以下のアドバイスをしました。
・何が心配なのか明らかにする
・現状がどうなら不安がなくなるのか検討する
・問題を解決するために具体的な行動にでる
・心配しても仕方のないことは心配しない
・自分はもう充分持っている、大丈夫、と考える
ツムギさんも同様のことをやってみてください。上の5つに加えて、お伝えしたいことを2点、下記します。
悩みや不安にフォーカスしない
将来、お金が足りるかなあ、なんてことを何時間、何十時間考えても、答えは見つからないので、心配はほどほどのところで切り上げてください。
心配するとストレスが増えるので体によくありません。
なぜストレスは身体によくないのか、どうやってストレスに強くなるか(TED)
体によくないことをえんえんとすると、病気になる可能性があがります。
病気になると、けっこうお金を使います。
まず、病気になっているそのとき、まともに働けません。
そして、通院費、治療費がかかります。
お金についてぐるぐる悩んでいる人は、医療費がかさむ未来を作っているようなものです。
ツムギさんはまだ若いから大丈夫でしょうか?
いえ、そんなことはありません。そもそも、やたらと不安になったり、ネガティブになったりするのは思考の癖であり、こういうことを何年も繰り返していると、そういう人生がずっと続きます。
すなわち、ストレスが病気を誘発する生活が続くのです。
ストレスマネジメントをうまくして、心配するのはほどほどにしておきましょう。
ひまだとぐるぐる考えてしまうので、「不安になる時間」を5分なり15分なり設定して、その時間内だけで、思いっきり不安になってください。
ストレスマネジメントについては過去記事にたくさん書いていいます。今、Googleで「筆子ジャーナル ストレス」で検索したら、20件ほど出てきました。
不安や悩みを整理する
ツムギさんは、「真剣に悩んでいます」とたくさんのことを書いています。
・むくむく湧いてくる物欲
・遊べていない不満
・欲しいものを買えない不満
・作品が売れないこと
・親に申し訳ないこと
・過去のできごとに対する後悔、自己嫌悪
これらのことを一気に、頭の中だけで考えていても何も解決できません。
まず、ご自身の悩みや問題を整理してください。ざっと考えて、以下の3つに整理できそうです。
・お金を使う優先順位の見直し 学費それとも趣味?
・ニーズとウォンツの把握 これは飽くなき物欲のコントールに役立ちます⇒ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)
・将来への不安
動物園で使うお金を節約するアイデアはいいと思います。ただ、もっといいのは、先にお金を使う優先順位を見直して、優先順位の低いものに使うお金を節約する方法を考えるというアプローチです。
悩みを整理するためにすべきことは、毎回、書いていますが、紙に書き出すことです。
予算を立てる
メガネや上着を買ったせいで、遊ぶお金や、趣味に使うお金が残らなかったのですね。
こうした問題は、ざっくり予算を立てることで解決します。
メガネも上着も高かったのなら、何も今月両方、手に入れる必要はなかったのです。
でも買ってしまったから、手元の残りが少なくなっただけ。
今後はそうならないように、あらかじめ、自分の収入を把握し、贅沢品にはどれぐらい使うか見積もっておくとか、高価なものは、別枠で貯金して、お金がたまってから買うという配慮をしてください。
部屋のスペースと同じように、自分が使うことができるお金には限界があります。
予算を立てて、うまく分配して使うようにするといいでしょう。
そうすれば、「学費、払えるかしら?」みたいな不安は起きません。
上着に使うお金と学費に使うお金を考えたら、学費のほうがずっと重要なはずです。まず、優先順位の高いもの(学費)にお金をわりふり、余っている分で、遊びや趣味を楽しんください。
それと、高価なものは、要不要を考えて買ったほうがいいです。
私に言わせれば、ふつうのメガネや上着があるなら、特別なメガネや上着は必要ありません。
しかし、食費を切り詰めて、ファッションにお金を使う人もいます。何を優先したいかは人それぞれなので、ツムギさんにとって優先順位の高いものにお金を使ってください。
将来の不安への対処法は、過去記事で「心の断捨離」や「心配しない方法」などを書いているのでそちらを読んでください。一連のTEDの記事もおすすめです。
それと、今年になって、よく書いていますが、悩みが多い人には、以下の3つをすることをおすすめしています。
1.気持ちを書き出す
2.健康にいい生活をする
3.読書する
ツムギさんも、心がけてください。では、これからもお元気でお過ごしください。
下着を捨てるタイミング
エッセオンラインに新しい記事がアップされたのでお知らせします。
今回や下着や靴下を処分するタイミングを紹介しました⇒数が多くなりがちな「下着&靴下」の捨て時。60代ミニマリストも実践する“持ちすぎないコツ” | ESSEonline(エッセ オンライン)
ぜひ読んでください。
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若いうちはいろいろ悩むと思いますが、大学生のときから将来のお金について心配する必要があるのかな、という気がします。
日本は豊かな国だから、ふつうに働いていれば、自分1人ぐらいは食べていけるのでは?
私が高校生のころ、『車輪の下』(ヘッセ)や、『若きウェルテルの悩み』(ゲーテ)、『狭き門』(ジッド)など、悩んでいる人たちが出てくる小説をよく読んでいました。
内容はすっかり忘れましたが、こうした小説に出てきた人たちは、生と死、社会の制約と個人の自由、恋愛、信仰みたいなことに悩んでいて、将来のお金の心配はあまりしていなかったと思います。
悩むこと、そしてその悩みの克服、または現実と折り合いをつけることが、自己成長を促したり、他人に対する思いやりの気持ちをはぐくむことはあります。
しかし、お金について心配しても、まず自分は成長しないんじゃないですか?
悩んでいる人は、いったんその悩みを外から見て、悩みがいがあることを選んで、悩んだほうがいいと思います。