ノートに書く人

ミニマルな日常

最終更新日: 2018.07.18

人の批判に対処する7つの現実的な方法。

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息子について、親戚からいろいろ批判されて、ひじょうに心が傷ついている、頭の中がガラクタでいっぱいです、というお便りをいただきました。

このように、やたらとみんなに非難されるときはどうしたらいいのでしょうか?

きょうは、非難されたときの効果的な対処法を紹介します。

まずメールをシェアしますね。エルサさんからです。



人の批判に悩んでいます

件名:頭の中がゴミだらけ

筆子さん こんにちは。

ブログをいつも読ませたいただいでいます。

現在アラフィフ、持ち家に家族(夫、子供2人、私の母)と住んでいます。

筆子さんのブログを読み、使っていない物をジャンジャン捨てるのが気持ちよくなり、現在整理収納アドバイザーの資格取得の勉強中です。自分でも驚いています。

私の悩みは、物はジャンジャン捨てられるけれど、頭の中がゴミだらけということです。

20代の息子がストレスから体調を崩し、およそ3年家で過ごしています。

それを親戚(義母、義弟)などから批難されます。

いったい何をやってるんだ!
学校は行かないのか!
仕事はしないのか!  
これからどうするんだ!   などです

息子本人が言われ泣いている姿を見るのも辛いし、私に遠回しに言ってくるのも嫌だし、その批判的な言葉が私の頭の中のゴミでもうパンクしそうです。

本当はハッキリ言い返したいです。

いちいちうるさいよ!
ウチの息子は心優しいいい子なんだよ!
あなたたちはそんなにえらい完璧な人間か!
とても不愉快で傷ついてます!   などです。

自分の事は棚に上げて弱い人間を強い口調で批判する人が身近にいて、息子や私の人格否定されている気持ちになり、頭がおかしくなりそうな日々を過ごしています。

他人の嫌な言葉がゴミとわかっているから捨てればいいんですよね。

このゴミを捨て、今より成長したいし、息子にも幸せになってほしいのです。

エルサさん、お便りありがとうございます。

実はこのメールは2月にいただいたのもので、そのときは、あまりネガティブなことにばかり目を向けないほうがいいこと、頭の中のガラクタを紙の上に出すことをおすすめしました。

似たようなお便りを他にもいただいています。近所の人や同僚の言葉にひどく傷ついているとか、まわりに未熟な人間がいっぱいいて困っているとか。

そう感じるときは、以下のことをしてみてください。





1.自分が人を批判するのをやめる

最初におすすめしたいのは、自分が相手を批判する(ジャッジする)のをやめることです。

エルサさんは、親戚の人のことを「自分のことは棚にあげて弱い人間を強い口調で批判する人」だとジャッジしています。これをやめるわけです。

他人をジャッジするからジャッジが返ってきます。

人を批判することを知らない人は、いくら批判されても、批判されているとは思いません。「心配してくれてるんだ、ありがたい」なんて思うんじゃないでしょうか?

まあ、そういう人は珍しいかもしれませんが、自分がジャッジしようとしているから、相手の非難に敏感になってしまうということはあるんじゃないですか?

次に、もし息子さんをジャッジしているのなら、それもやめてください。このお便りでは、息子さんはよい子だ、と書かれているので、ジャッジはしていないかもしれませんが、念のために書いておきます。

いまの息子さんを丸ごと受け入れていたら、人の言うことはそんなに気にならなくなります。

そして、自分で自分をジャッジするのもやめます。

子供がずっと家にいると、親はやはり心配になるし、いろいろ気をもみます。そういうときに「私の育て方に問題があったのかもしれない」と強い罪悪感を感じていると、誰かに何か言われたときに、ピキピキっと必要以上に強烈な反応をしてしまいます。

いま、ストレスが多い世の中だから、メンタルの調子をくずして、学校や職場に行けなくなる人って多いですよね。息子さんもその1人です。もともとまじめで繊細なタイプなんじゃないでしょうか。

誰でも調子の悪いときは、家や病院で休息しますよね? 息子さんは単に心の調子を整えているだけなので、のんびりさせてあげよう、とおおらかにかまえていれば、今ほど他人の批判に振り回されないと思います。

2.事態を客観的にとらえる

次におすすめしたいのは、できごとを客観的に捉えることです。

親戚の人に非難される、と書かれていますが、本当にそんなにひどいことを頻繁に言われるのでしょうか?

もしかしたら、自分が必要以上に悪く受け止めすぎているだけかもしれません。

冷静に考えてみたら、非難ではなく、単なる挨拶とかご機嫌伺い(近況を聞くとか)なのかもしれません。多少、無礼な挨拶かもしれませんが、家族ゆえの気安さから出た言葉かもしれません。

そうした行為そのものには、良いも悪いもありません。

単に、「こういうことを言われた」、とニュートラルに認識してはどうでしょうか?

人はできごとではなく、思考(物ごとの受け止め方)によって、心を乱します。

何かひどいことを言われたときに、ショックを受けたり、頭に来たり、悲しくなったり、悔しくなったりする、そういう感情はそのまま受け止めてください(押し殺そうとしない)。そのあと、人は、その言葉にネガティブな影響を受けない道を選ぶことができます。

「いったい、何やってるんだ!」と言われたあとに、「き~~~っひどい~~~悔しい~~」と思い、その後1日中、「本当にもう、みんな無神経、最低、ろくな人間じゃない! 大嫌い!」とイライラし、暗い気持ちでいることもできます。

「こんなこと言われちゃった、でも私は平気よ。関係ない」とわりと平静な気分で、自分のやりたいこと、やるべきことに淡々と取り組むこともできます。

それはエルサさんの選択です。

怒りで頭がいっぱいだと身体によくないので、気持ちを切り替えたほうがいいですよ⇒怒りっぽい人は要注意。怒りの感情のせいで失ってしまう3つの大切なもの。

書いていることがよくわからないときは、こちらの記事を読んでください⇒いやな気分よ、さようなら(認知行動療法入門):TED この記事でリンクしている関連記事も読んでください。

3.相手に批判をやめるように頼む

エルサさん、義理のお母さんと義理の弟さんに、「人の家のことに口出ししないでください」、と頼んだことはありますか?

もしかしたら、本人たちは、自分たちの言葉が相手をひどく傷つけている、と気がついていないのかもしれません。

「心配してくれているのはありがたいのですが、いろいろ言われると、息子は余計なプレッシャーを感じてしまいます。かえって事態が悪くなりますので、やめてほしいのですが」と言ってみると、今後は話題に気をつけてくれるかもしれません。

怒って切れても効果はありません。ポイントは冷静に丁寧に頼むことです。

理由をちゃんと話せばわかってくれるんじゃないでしょうか?

交渉の仕方を参考にしてください⇒人を説得する方法はあるか?断捨離を邪魔する家族との対話の進め方。

4.ふだんの生活の幸福度・満足度をあげる

心が満たされていないと、ちょっとした言葉で傷つくので、日常生活がもっと充実するように心をくだいてください。

断捨離も効果的ですし、自分のやりたいことや好きなことに打ち込んだり、新しいことを学び始めたり、何か目標をたてて、1つずつクリアしたり。一言で言うと、楽しいと思うことをやって、満足度をあげるわけです。

バケットリスト(bucket list バケツリスト、やりたいことリスト)を書いて、1つずつやってみてもいいでしょう。

バケットリストは、死ぬまでに1度はやってみたいことを書くリストです。

なぜこれがバケツリストかというと、いくつか説がありますが、kick the bucket(イディオムで「自殺する」という意味。直訳:バケツをける)のバケットである、というのが一番有名です。

このバケツは首をつって自殺するときに使うバケツです。バケツを逆さにして乗って、上からつるした縄に首をつっこみ、バケツを蹴って、自殺が完了します。

このように、死を意識するというか、人生はいつか終わるんだ、と考えてみると、他人の無責任な批判にふりまわされてる場合じゃない、と思えます。

あと、エネルギーが枯渇しないように、夜はしっかり寝て、水もちゃんと飲んで、できるだけ身体に負担のかからない食品を食べてください。

もし何も楽しいことを思いつかない場合は、感性が鈍っているので、意識的に、「きょうの感動」とか「きょうの気づき」「きょうの感謝」などを日記やノートに書くようにしてください。

モーニングページのすすめ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

私も日記をつけています⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています

書くことは生活の質をあげる助けになります。

5.気にしない(ポジティブシンキング)

同じことを言われても、ひどく気にする人とあまり気にしない人がいます。

エルサさんが、人の評価を気にするタイプだったら、どちらかというと損なので、「あまり気にしない人」になったほうがいいです。

批判する人が、なぜそんなことをするのか、その理由を想像してみると、あまり気にならなくなります。

親戚の人は、あれこれ言うわりには、そこまで真剣に息子さんの人生について考えていないと思います。批判をする人は、相手のためを思って批判しているのではなく、自分のニーズを満たすためにそうしています。

非難する人の心理を考えてみると、

・相手に自分の嫌なところが透けて見え、それが許せなくて非難する

・批判して心理的に優位に立たないと、自分の存在意義を感じられない

・相手がうらやましくて嫉妬心から批判という名の攻撃をする

・ストレスがたまっているので、攻撃的になっている

・相手を自分の思い通りにコントロールしたい

こんなところでしょうか? 結局、問題は批判する側にあるわけです。

関連記事⇒すぐに人を批判するクセを手放す7つの方法。イライラの原因はこれで解消。

なかには、自分の感情をうまく言語化できず、何を言っても、非難になる人もいるでしょう。批判したり、文句を言うことが、その人の言葉による唯一のコミュニケーション方法という場合もありますね。

一度、義理のお母さんと弟さんに、なぜ、いつも批判ばかりするのか、聞いてみてはどうでしょうか? 本人は批判しているとは思ってないかもしれませんね。

6.逆に相手に親切にする

もし可能なら、自分を批判する人に、やさしくしてみてください。

理不尽な非難や攻撃を続ける人の中に、幸せな人はいません。自分が満たされていないから、非難というネガティブな行動をしてしまいます。

ネガティブな行動にネガティブな行動を返すより、ポジティブな行動を返したほうがうまくいきます。

批判には批判が返ってきます。愛情や心遣いを示せば、それが返ってきます。やまびこのように。

聖書にも書いてあります。

人をさばくな。そうすれば、自分もさばかれることがないであろう。また人を罪に定めるな。そうすれば、自分も罪に定められることがないであろう。ゆるしてやれ。そうすれば、自分もゆるされるであろう。

与えよ。そうすれば、自分にも与えられるであろう。人々はおし入れ、ゆすり入れ、あふれ出るまでに量をよくして、あなたがたのふところに入れてくれるであろう。あなたがたの量るその量りで、自分にも量りかえされるであろうから。

ルカの福音書6章37節~38節 Wikisourceから引用した口語訳です⇒ルカによる福音書(口語訳) – Wikisource 日本語が今ひとつわかりにくいのですが、つまりは、人に投げたものが、自分に返ってくる、ということです。

エルサさんを批判する人たちは、家族でもありますから、円満でいられるにこしたことはないです。そのために、できるなら、やさしくするというのをやってみてください。

無理をする必要はなく、できる範囲で大丈夫です。

7.境界線を引く

1~6を全部やってみても、相変わらず、親戚の人の非難が続き、私の頭の中はパンク寸前である、という場合は、境界線を引いてください。

批判をする人に会うのをやめるわけです。

義理のお母さんと義理の弟さんとはべつに同居しているわけじゃないから、会う機会を減らせばいいんじゃないでしょうか?

義理のお母さんに会うことなんて、お正月とお盆ぐらいだと思いますが。遊びに行っても長居はせず、さっさと帰ってこればいいですね。

それとも2人は近所に住んでいて、しょっちゅう遊びに来るのでしょうか? 

エルサさんが、仕事をしているのかどうかわかりませんが、もし家にいるのなら、パートにでも行って、会わないようにします。息子さんが家にいるから、家事は息子さんに頼めばいいでしょう。

ラインなどソーシャルネットワークでつながっているのなら、相手をブロックするとか、自分がSNSをやめるとかすればいいです。

要するに、できるだけかかわらないようにします。これが最後の手段です。

*****
今回は、人の批判で頭の中がパンクしそうな方にアドバイスしました。

一番簡単なのは、相手の評価を優先するのではなく、自分の人生や幸せの追求にフォーカスすることだと思います。

お試しください。





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