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両親と同居しながら認知症の母親の持ち物の管理に悩んでいる読のお便りを紹介します。
がちゃんこさんからいただきました。
細く長く片付けを続けています
件名:認知症の母親の所有物
こんにちは。毎日ブログ楽しみにしています。
両親と同居している未婚者です。
自身の所有物の管理は細く長く続けています。
一時期膨大なものがあふれていましたが、今はずいぶんと少なくなりました。
今は想いがある、いくつかの写真、置物や雑貨等をどうするか思案中ですが、大抵のものは要・不要すぐにジャッジするようになりました。
両親のものについてよく考える
同居の両親の所有物のことについて考えることが多くなりました。
父親は記憶力もよく、自身のものは捨てないと宣言しているので、「死ぬまで使うことないのに、、」と思いながら手付かずにしています。
母親は数年前から認知症になり、ものの管理ができなくなりました。
生きてるうちは不要品でも亡くなった途端、遺品になってしまい母が亡くなったらゴミみたいなものでも気持ち的に処分できなくなるのではと不安です。
俳句を何十年もやっていたのでその手の書籍が多いのと、実の姉や義理の姉から服をもらうことが多く母にはサイズも趣味も合わないものがたくさんあります。
(姉にあげると言われれば基本断らない、義理の姉には断れない)
要る要らないかを聞いて、「要らない」といえば即効捨てるようにしています(後々困らないかどうかも思案して)
要る要らないも、考えがコロコロ変わるので要らないといった時に処分しています。
家にはたくさんものがある
引っ越しを何十年もしなかったので本当にモノだらけです。
私もなんだかんだで15年は家のモノの処分をし続けています。
押し入れにごまんとあった、内祝い、香典返しの古いものなど、なぜかシーツが多い、それも黄ばんでるしサイズも使えないサイズ。
ものを所有するというのは、ある種の負債だなと感じます。
こんな日々を送っているので筆子ジャーナルは励みになります。
いつもありがとうございます
とりとめのないことを書かせていただきました。
がちゃんこさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
いつもブログを楽しみにしてくださってとてもうれしいです。
がちゃんこさんは、ものの多い実家で、1人で片付けをしているのですね。家族の介護と家の中の整理整頓を同時に行うのはとても大変だと思います。
このメールは質問や相談ではないですが、私ならこうするよ、ということをお伝えしますね。
お父さんの荷物との向き合い方
お父さんは「自分のものは捨てるな」と言っているのですね。
お父さんの荷物が、家族の共有スペースにあふれ出ていないなら、ご本人に管理してもらうのが一番いいでしょう。
「死ぬまで使わない」と思ったとしても、高齢者はいつ病気になるかわからないので、入院やデイケアに行く必要性が出た段階で、お父さん自身が、「もう、こういうのは捨てたほうがいいかも」と思うときが来るかもしれません。
お父さんのものについては、そのとき考えればいいと思います。
あまりにもものが多いときは、お父さんが亡くなったあと、プロの遺品処理業者に頼むことも考えて、お金をためておいてください。
お母さんのものの片付け方
認知症のお母さんのものは、現在のように、本人に確認しながら、がちゃんこさんが処分する方法でいいと思います。
昔、似たような状況の方の相談に答えたことがあります⇒軽い認知症をわずらっている母親に物を捨ててもらうには?
認知症といっても症状はいろいろですし、お母さんの性格も考慮する必要があるので、試行錯誤が必要です。
お母さんが亡くなったあと、処分できなくなるかもしれないという取越苦労は、今からする必要はありません。
処分できないと思ったとしても、処分するしかないときは誰でも処分します。
お姉さんとお義姉さんのくれるものへの対応
私が一番ひっかかったのは、姉2人が、お母さんに服をあげるというくだりです。
この方たちはお母さんのお姉さんで、がちゃんこさんにとっては伯母さんにあたる人たちですよね?
「母にはサイズも趣味も合わないものが多い」とあるので、新品ではなくお古をくれると解釈しました。
もし今も伯母さんたちが着なくなった服がお母さんのところに回ってくるなら、すぐにやめてもらってください。
断れない人に服を押し付けるのひじょうにまずいと思います。
でもそういう人はたくさんいます。
お姉さんたちは、自分が服を買いすぎて、着ない服を大量生産し、捨てるのは心が痛むから、手近にいる断らない人に押し付けているわけですよね?
今はがちゃんこさんがお母さんのものを管理して、家の中の整理整頓をしているので、「ゴミが増えるから家に持ってくるな」とはっきり断りましょう。
ただでさえ、がちゃんこさんが1人でお母さんの面倒を見ながら、片付けものをしていて負担が増えています。介護や片付けを手伝うならまだしも、仕事を増やすなんてありえません。
服をくれる人たちは、意外と悪意がなくて、自分がいいことをしていると思っていたりするので、現状を伝えて断らないと、ありがた迷惑になっている状況に気付いてくれません。
もちろん、私のようにはっきり言う必要はなく、礼儀正しく断ってください。
いらない服をくれる親族に断る方法
以下のポイントを押さえて断ると効果的です。断る言葉も考えてみました。
1)感謝の気持ちを伝える
いつも母のことを気にかけてくださり、本当にありがとうございます。
2)現状を説明する
実は、母は現在認知症を患っており、服の管理を自分ですることは難しくなっていて、私が管理しています。これまでいただいた服には、母の体型や趣味に合わないものも多く、整理するのが大変になってきました。
3)状況を具体的に描写する
母のクローゼットがいっぱいで、使いきれない服が寝室にあふれ、布団を敷くのが大変です。これ以上、新しい服を受け取るのが難しい状況です。
4)理解と協力をお願いする
このような状況をご理解いただけると幸いです。無理にお渡しいただかなくても大丈夫ですので、お気持ちだけありがたくいただいておきます。
—- 実際は伯母さんたちにこんなに丁寧な言葉は使わないと思いますので、適宜、カジュアルな表現にして使ってみてください。
それではがちゃんこさん、これからもお元気で。
お母さんをお大事になさってください。
今週のnoteの更新など
今週、noteにアップした記事をリンクします。
つぶやきは随時更新しています。
エッセオンラインにも新しい記事がアップされました。
⇒60代ミニマリスト「贈り物をムダにしない」5つのコツ。罪悪感をもたないこと | ESSEonline(エッセ オンライン)
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読者のお便りを紹介しました。
もしかしたらがちゃんこさんのご両親はまだ若いのかもしれませんね。
私ぐらいの年齢になると、ものをたくさん集めたいとは思わなくなります。
いくらたくさん持っていても、いずれはすべて置いていくしかなくなりますから。
自分1人だけで実家の片付けをしている人は多いと思いますが、可能なら、兄弟姉妹やほかの親戚にも応援を頼んでください。
全部自分でやる必要はありませんので。
私もまだまだものが多いので、最近はまた5捨て3処理をしています。
毎日3つ処理してみよう:ガラクタのない家で暮らすコツ(その3)
毎日5つ捨てていると目に見えて片付いていくのでおすすめですよ。
ではあなたも、質問、感想、近況、その他伝えたいことがありましたら、お気軽にメールください。
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お待ちしています。