編み物

断捨離テクニック

最終更新日: 2019.02.20

趣味で作った作品を捨てられないときすべきこと。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

断捨離が進んでいるが、自分が趣味で作った作品が捨てられなくて苦労している、というお便りをいただきました。パッチワークやニードルポイントの作品です。

この方は、材料はすべて捨てたそうです。

そういえば、先日も、洋裁や人形作りが趣味で、作ったものに愛着があって捨てられない方のメールを紹介しました。

考えてみると、材料や道具を断捨離する方法はわりと話題にのぼりますが、自分が作った作品については、あまり語られませんね。

きょうは、趣味の手作り品と決別する方法を考えてみました。



1.とりあえず、他のエリアの片付けに励む

自分の作品は、ある意味思い出の品であり、努力の結晶であり、自分の子供のようでもあり、自分という人間を表している大事な物だ、と感じる人が多いと思います。

こういう物は、捨てにくいので、とりあえず置いておきます。先に、もっと簡単に捨てられる物を徹底的に捨ててください。

ポイントは、「徹底的に行うこと」です。

不用なものをどんどん捨てていくと、「いらない物が何もない暮らし」のよさが腑に落ちます。すると、ずっと愛着を持っていた過去の作品に対する考え方も変わるので、意外と簡単に捨てられます。

なお、徹底的な片付けは、他人の物が邪魔になると思ったときも使える方法です。

人の物をどうこうしようとする前に、自分の不用品を徹底的に捨ててください。





2.使ってみる

洋服やバッグなどの実用品は、しまいこんでおかずに実際に使ってください。

使うために作ったんですよね?

もし、作りたいがために作ったのなら、作った段階で用を終えているから、もう持っていなくてもいいです。

飾り物の場合は、実際に飾ってください。

参考記事⇒センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール

使うこともできないし、飾ることもできない物は、たいていしまいっぱなしになります。

しまいっぱなしということは、誰の役にも立たないガラクタとして存在していることなので、捨ててもいいんじゃないでしょうか?

時々は取り出して、さわって、なでたりしたい、と思うなら、取り出しやすいところに置いておくといいでしょう。

実際に、取り出してさわったときに、自分はどんな気持ちでいるのか観察してください。

「邪魔だなあ、ありすぎだなあ、やっぱり捨てたいな」というネガティブな感情が先に来るなら、捨てたほうが自分は幸せになれます。

さわるたびに、とても豊かな気持ちになるなら、捨てなくてもいいでしょう。

手作りが趣味で片付けに苦労している方のお便りはこちらで紹介⇒老前整理しようとしていた矢先に遺品整理をすることに。物が多すぎて困っています。

3.人に使ってもらう努力をする

数が多すぎて、自分1人では使い切れないときは、ほかの人に使ってもらうことを考えます。

人に使ってもらうためには、まず、

●譲る

●売る

●寄付する

こんなことをしなければなりません。

誰かにあげる

欲しがっている人がいないか、時間をかけて探して、実際に使ってくれそうな人に譲ってください。

誰かに譲るときは、本当に欲しがっている人にあげてください。昨日も書きましたが⇒やってみる価値あり。買う物の量を減らす5つの方法。

自分のニーズを満たすためだけに、人にあげるのはよくないです。それは、「あげる」ではなく、「押し付ける」です。

一方的に送りつけたり、立場上、ノーと言えないとわかっている人に、あげるのはやめてください。

そんなことをすると、あげた先で、その作品がガラクタになります。

ノーと言えない人はたくさんいるので注意が必要です。

犬や猫の里親探しの要領で、プレゼント先を探すといいでしょう。

売る

手作り品はオンラインで売れます。ハンドメイド作品を売る専門のサイトもありますから、リサーチして、売る努力をしてください。

お金を出してまで買おうという人は、その作品に何らかの価値を感じているので、実際使ってくれるでしょう。

フリマなどで売ってもいいですね。

寄付する

たまに、手作り品の寄付を募っている団体や企画があります。

「手作り品 寄付」で検索すると、いくつか出てくるので、寄付できそうなところはないか調べて、寄付してください。

チャリティ・バザーなんていうのもあります。

人に使ってもらう=手放す、ということになりますが、しまいっぱなしにしておくよりいいんじゃないでしょうか?

4.燃えるごみとして捨てる

いろいろ手を尽くしたが、使ってくれる人が見つからなかった、人にあげるぐらいなら、自分の手で処分したいと思うなら捨てることになります。

大半の人は、この「捨てる」ができないわけです。

捨てられないと思う作品を1つひとつ、見て、こんな質問をしてください。質問に答えるときは、可能な限り、自分に正直になること。

なぜ私はこれを持っているの? いったい何のために?

その作品を捨てたくない理由、どこに執着しているのか考えてみます。

それを持っている意義や、所有する目的があるなら、捨てなくてもいいでしょう。

たまに、「筆子は何でも捨てろという」と言われますが、決してそんなことはありません。私は、不用な物は捨てたほうがいい、と言っているだけです。

明らかに、自分の幸せに貢献してくれる物まで捨てる必要はありません。

ふだんから、自分の幸せや、充実した暮らしについて、考えるようにしてください。

参考記事⇒スッキリ空間を実現するコツは、なくてはならない物だけを持つこと。

これは、持ち続ける価値があるものか?

歴史的建造物は、文化的に残す意義があるから、みな、大事にしています。

自分の作品も、これからもずっと残す価値があるかどうか、考えてみます。まあ、自分が死んだら、たいていごみになりますが、生きている間は持っていたい、と思うものはありますよね。

自分にとって価値があるからこそ、持ち続けるわけです。

ただ、持ち続けるためには、エネルギーやコストがいることも忘れないでください。

物を所有すると発生するコストを説明しています⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい

一生大事にしようと思うなら、なんとなく惰性でだらだら持ち続けるのではなく、本気で、一生大事にする覚悟を持つべきです。大事な自分の作品ですからね。

これからの人生、自分はどう生きていきたいか?

今後自分はどういうふうに生きていきたいのか、望む生活はどんなものなのか、つらつらと考えてみます。

そして、自分の手作り品が、その生活を実現するのに、どんなふうに役立つのか、どんな役割を果たすのか、どこで出番があるのか考えてみます。

今の暮らしを変えたいと思うなら、今持っているものや状況をそのまま持っているより、何かを手放したほうがうまくいきます。

変わるとは、何かを捨てることだと思います。

写真じゃだめなの?

手作り品は立体的なので、かさばります。二次元の写真、それもデジタル写真にしてしまえば、ずっと少ないスペースで、姿形をキープできます。

私も母の絵手紙の大半を写真におさめました⇒思い出系の本と絵手紙の断捨離をする:ミニマリストへの道(96)

もちろん、写真と本物は全然違います。全然違いますが、自分が執着しているものが、「それを作ったという記憶」だけならば、写真があれば充分です。

1つだけじゃだめなの?

手作りが趣味の人は、たくさん作品を持っています。

そこから、ベストだと思うもの、一番残したい物を選んで、ほかはばっさり捨てるのはどうでしょうか?

100個あるうち、1個だけ残すと、99個は失われてしまう、と考えるかもしれません。

けれども、その残した1個に、捨てた99個分のパワーも宿っているのだ、と考えることができます。

100個残すと、すべての作品がガラクタに近いものになります。自分の意識が100個に分散されてしまうからです。

ところが、99個を切り捨てて、たった1つ選んだそのとき、残った1つに大きなエネルギーが注がれます。これまで100個分に散らばっていたエネルギーが1つに集約されるのです。

こんな質問を自問しながら、今の自分にこの作品は本当に必要なのか、じっくり考えてください。

たいていの場合、今の自分に本当に必要なものは、過去の作品ではありません。

それに、自分さえ残っていれば、またいつでも似たような物を作ることができます。

趣味グッズや思い出品の断捨離に関する記事もどうぞ

趣味で使う服や道具を捨てられないと悩んだらこうしてみる

お菓子作りの道具を断捨離したきっかけとそのプロセス

たった1つだけ考え方を変えれば、子供の作品、図画、工作は簡単に捨てられる

思い出がたくさんある昔の物を、上手に捨てる4つのヒント

思い出の品を捨てるのが苦手な人は、こんなふうに考えてみては?

実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント

今度こそ捨てられる。思い出の品を断捨離する5つのステップ。

*****

今回は、自作の物を捨てるときの考え方をお伝えしました。

私は手作りはしないし、仮に何か作っても、わりと簡単に捨てられます。自分のブログも死んだらきれいさっぱりなくなりますが、全然平気です。

まあ、WordPressなので、その前にちょっとした事故で消えてしまうかもしれません(消してしまった経験あり)。

自分が生きているときに、それを使って楽しむのが一番だと思います。





買い物する人やってみる価値あり。買う物の量を減らす5つの方法。前のページ

身の丈に合った暮らしをする3つの方法。次のページ豚の貯金箱

ピックアップ記事

  1. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  2. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  3. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  4. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  5. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…

関連記事

  1. 恐れている人

    断捨離テクニック

    嫌な思いをしたくない:物を手放すことに対する不安と恐怖(その4)

    断捨離をはばむ得体のしれない不安や恐怖を1つずつチェックしています。…

  2. 本

    断捨離テクニック

    即断捨離できる、こんなにたくさん持っていてもしょうがない4つの物

    私が、「こんなにたくさん持っていてもしょうがないよね?」と思って断捨離…

  3. 子供の絵

    断捨離テクニック

    春休みがチャンス。子供の作品を処分する方法。保存するものはこうして選ぶ

    日本は4月から新学年が始まるので、春休みの今は、たまった子供の図画工作…

  4. 恐怖

    断捨離テクニック

    不安や恐怖のせいで物が捨てられない。恐れる心とうまくつきあう方法

    自分が感じている恐怖心とうまくつきあい、物をためこまず、断捨離できる人…

  5. スタートが切れない。

    断捨離テクニック

    だから捨て始めることができない。行動できない6つの理由と対応策。

    読者の方から、いらない物を捨てたほうがいいと頭ではわかっているけれど、…

  6. ワゴンセール

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,826人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 4人家族
  2. 片付いた机の上
  3. 片付いたリビングルーム
  4. チャレンジする女性
  5. ベッドにスプレーする女性
  6. 目標に向かう旅をする女性
  7. 引っ越しの荷造りをしている女性
  8. 小さなアパート
  9. 引き出しの中の服
  10. パントリーをチェックしている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. クローゼット
  2. 裸足
  3. 洋服のお直し
  4. カモメ
  5. 汚部屋
  6. 買い物好き
  7. 食器棚
  8. 読書中の若い女性
  9. 教科書
  10. 計画を書いている人

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP