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趣味を楽しむときに使う服や道具がたくさんあって捨てられない、気持ちの整理の付け方を教えてほしいという相談メールをいただきました。この記事で回答します。
趣味の道具がたくさんある方は一緒に考えてみてください。
まずお便りをシェアします。Nさんからです。
趣味グッズを捨てられない
生き方の指針として、何かに迷った時に、いつもブログを興味深く読まさせていただいております。
ただ恥ずかしながら、私は物欲が強いのか、少し片付けても、すぐ別の物を家に入れてしまいます。
現在、海外に住んでいますが、あと数ヶ月で日本へ引っ越します。そして、引っ越しと共に、休んでいた仕事を再開予定です。
部屋の広さも1/3位になりますし、これを機会に大幅に断捨離しようと動き中です。
でも、なかなか自分の服を減らせません。何度も取り上げられているテーマですし、他のブログや書籍も散々読んできて、過去も定期的に整理してきているのですが、今回は思いきれません。
今、私のクローゼットは、①普段着(子供の行事やランチ会、今現在着ている服)、②仕事着(スーツ、日本に戻ったら週5日着用予定)、③趣味で使用する服(茶芸を習っています)の3種類でパンパンです。
①、②は、今までの経験上、必要量に絞れます。
ただ趣味の服(と道具)は、当面1-2年は滅多に使わないと分かっているものの、手放す気持ちにもなれないのです。
日本に戻ったら、なかなか手に入らないでしょうし、あったとしても高価過ぎです。
加えて、この趣味はもっと歳をとってからも続けていくと思っていますし、のちのち、副業が認められたり、時間に余裕が出てきたら、細々教えていきたいとも考えています。
事情が込み入っているのですが、1-2年後に、日本内の別の場所にある、少し広い自宅に引っ越す予定もあります。ただ、趣味の品は、当面、自分で使う分以上の量があります。
これから1~2年は使うものではないのだから手放すべきなのだろうか、と悩むものの思い切りがつきません。このような私に、気持ちの整理をつけるヒントをご教示いただけないでしょうか?
必要な物は捨てなくてもいいのでは?
Nさん、お便りありがとうございます。
Nさんは、その衣装と道具を捨てたくないのですよね? しかも、1~2年後には仕事で使う予定もあります。
それならば、日本に持っていけばいいのではないでしょうか?
新しい家に入れるところがないのなら、倉庫を借りるか、別の物を大幅に断捨離してスペースを作る、という方法があります。
ようは、今後、その服と道具の管理にお金(輸送代、倉庫代など)と時間と労力をかける覚悟がNさんにあるかどうかです。
服と道具を取れば、ほかのところで犠牲が生じるのは避けられません。本当に欲しいものを取り、そうでないものはあきらめる態度を持つべきです。
「たとえ自分のリソースをたくさん使うことになっても、ずっと所有したい、なぜなら2年後、必ず仕事で使うのだから」という強い決意があるのなら、べつに悩むことはないでしょう。
大々的に断捨離した女優のいしだあゆみさんも、衣装さんが用意できそうにない古い衣料品は持っていたそうです。仕事で使う可能性があるからです。
こうした衣装は、いしだあゆみさんが、自分がよりよい仕事をするのに必要だ、と判断したものだったのでしょう⇒いしだあゆみさんに学ぶ、60歳からの断捨離とミニマルライフ
ただし、必ず仕事で使う、という決意があれば、の話です。
仕事にするなら、1年先と言わず、いますぐできる範囲で仕事の準備をし、実際に道具も使ってお茶を飲む生活をしてはどうでしょうか。そうすれば、死蔵品にはなりません。
こちらの記事も参考にしてください⇒資格を取ったときに使ったテキストがなかなか捨てられないときの解決法。
趣味で楽しむだけなら道具をミニマムにしてみる
次に「仕事で使うかもしれないから」というのは、実は言い訳で、本当は単に趣味で服やグッズを集めている場合を考えてみましょう。
単に集めたものに執着しているだけならば、数をミニマムにしてください。そうすれば場所をとりません。
私は茶芸の知識はまったくありませんが、要はお茶を入れて飲むだけですよね?
そんなにいろいろな衣装や道具が必要なのでしょうか?
一度、茶芸関係で持っている服や道具をすべてリストアップしてカタログを作ってみてください。
書き出してみると、ダブっているものや、不用なものが見つかるかもしれません。
何かを減らしたいと思うときは、棚卸しをし、現在の状況をチェックするとうまく減らすことができます。
茶芸はNさんにとって大事な趣味のようですから、この趣味のために持っているものをリストアップしておくのは、無駄なことではないです。
たとえ不用なものがなかったとしても、カタログを作っておくと、買い足しするときなどに便利ですよね。
自分が茶芸という趣味をすることで何を得ているのか、何を得たいのか考えてみれば、道具はそんなにいらない、という結論に達するかもしれません。
趣味の本質を楽しむ話⇒ミニマリストに最適な趣味とは?物をたくさん持たなくても人生は充分楽しい
もちろん、「茶器や衣装をたくさん集めることが私の趣味なんだ、これで私の人生が潤っているんだ」と思うなら、捨てずにたくさん持っていればいいでしょう。
ただし、1番でも書きましたが、管理にリソースを取られることは覚悟してください。
最近私は、塗り絵を始めました。いわゆる「大人の塗り絵」です。
塗り絵本1冊と24色の色鉛筆、8色のメタリックカラーの色鉛筆、そして12色のマーカー(シャーピー)を買い、毎日塗り絵を楽しんでいます。
文具類はかなり断捨離し、使い切り、必要最低限にしたので、みな、新しく買い揃えました。
これまでのところ、この趣味に44ドル(2018/02/26のレートで3720円ぐらい)費やしています。
塗り絵は安上がりで手軽に楽しめる趣味だな~と思っています。
ところが、YouTubeで塗り絵に関する情報を発信している人の動画を見ると、大量の塗り絵本を持っていたり、店が開けるほどさまざまな種類の色鉛筆やペンを所有しています。
この人たちは、色を塗ることと同じくらい、塗り絵本や道具を集めることが楽しいのでしょう。あるいは人に塗り方を発信する都合上、いろいろなメディアの使いごこちを知っておく必要があるのかもしれません。
人それぞれですから道具を集める楽しみ方をするのもありです。
ただ、なんとなくいっぱい集めるのではなく、自分自身で集める理由を知っておいたほうがいいです。
「私は塗り絵本やペンを集めることにフォーカスしており、それが自分を幸せにしてくれるのだから、ここにお金や時間をかけるのはいとわない」という認識を持つわけです。
そうすれば、「断捨離しなきゃ」という余計なストレスは生じないでしょう。
本当に大事な物は捨てなくてもいいのですから。
考え方の道筋
上に書いたことをまとめると、私なら以下のようにします。
ステップ1:茶芸を本当に仕事にする気があるのかどうか考えてみる
ステップ2:
A:仕事にする場合
1)今から仕事の準備を開始する。
2)道具と衣装のカタログを作る
3) カタログを見ながら不用なものはないか考え、あれば断捨離する
4)残りの服と道具を日本に輸送する手配を考える
5)当面どこに収納するか考える(貸倉庫、自宅など)
6)自宅にしまうなら、ほかの物を大々的に断捨離して、スペースを開ける
7)その他障害になることをクリアする
B:趣味にとどめる場合
1)道具と衣装のカタログを作る
2)カタログを見ながら、手放せるものはないか考え、あれば手放す
3)茶芸という趣味の本質を考え、自分はいったい何を楽しみたいのか、今後茶芸とどうつきあっていきたいのか考える
4)本質を楽しむために不用なものがあれば手放す
5)あまり手放すものがない場合は、「仕事にする場合」の4番から7番を行う
こんな感じです。
「どうしても思いきれない」とメールに書かれていますが、なぜ、捨てられないのか、その理由をご自身で考えてください。
そのうえで、「やはり茶芸道具と衣装は私の人生にどうしても必要なんだ」という結論に至れば、それらは大事にすることにします。
一方で、それほど必要でない物は手放して、大事な物に使うリソース(お金、時間、体力、気力、脳力など)を確保してください。
自分が持っているリソースは有限だからです。
うまく決められないときは、ちょっと保留にする、というやり方もあります。
たとえば、とりあえず、すべての衣装と道具を日本に持ち込み、どこかに預けてしまいます。2年たっても、3年たっても使わないようならそのときは、すべてをばっさりと断捨離します。
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今回は趣味グッズの断捨離方法をお伝えしました。
結局、自分が何を大事にするのか考えることで結論が出ます。
考えるときは、必ず紙に書き出してください。