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できるだけ効果的に新年の目標を立てる秘訣を7つお伝えします。
新年の抱負を語る人、語らない人
あなたは新年の誓いを立てますか?
実は、新年の誓いを立てても計画倒れに終わる人のほうが圧倒的に多いです。
お正月に「今年こそは…」と新年の決意をするものの、みんな1ヶ月もしないうちに忘れてしまうのです。
新年の誓いなんて立てるだけ無駄なのでしょうか?
以前の私はそう思っていました。
50年以上新年の抱負など語らず生きてきました。その理由は「どうせ守れないから。どうせできっこないから」。
ですが、効果的に目標設定をすれば、実現の可能性があがります。100%実現できなくても、なりたい方向に舵を切ることができるし、一步か二歩は近づくことができるのです。
新年に目標を立てる人のほうが、何も考えない人よりも人生の目標に近づくことができる、と言われます。
それはそうですよね。
目的地が明確なら、たどりつけるし、行きたいところがあいまいな人はたどりつきません。
早々に計画倒れに終わるのは、目標の立て方に不備があるからです。
うまく目標を建てれば、確実に目標に近づくことができるのです。
今回は1年の目標を立てるとき、私が意識していることを紹介します。
今年こそ汚部屋を脱出したい、買い物依存から抜け出したい、禁煙したい、などなどやりたいことがある人は参考にしてください。
1.まずはじっくり考える
何を目標にするのか、まずはじっくり考えます。
元旦に「あけましておめでとうございます」と挨拶したあと、お父さんに、「おまえの今年の目標は何だ?」と聞かれる家もあるかもしれません。
人と話しながら目標を固めていくのも悪くありませんが、事前に自分ひとりでじっくり考えたほうがいいです。
すぐに「今年はダイエット」と思いつく人も、一番最初に頭に浮かんだ目標を安直に設定しないでください。
これは今年1年の目標です。2017年は1度しか来ません。
まずは去年起きたことを振り返ることをおすすめします。
– 去年の自分の暮らしはどんなふうだったのか。
– うまく行ったことは何か。
– うれしかったことは何か。
– 去年1年で何か学んだことはあったか?
– 自分はどんなところで成長したか?
– やりたいと思っていたことができたか?
– 反対にあまりうまくいかなかったことは何か。
– もう少し、ここはこういうふうだったらよかった、ということはあったか。
– 今の自分の人生に足りていないものはあるか?
こんなことをつらつらと考えたあとに、自分の望む未来を手にするために、今年はどんなことを達成したいのか決めてください。
ここまで考えても、目標が定まらないときは、家族や友だちと話し合って、インスピレーションを得ればいいでしょう。
新年の誓いにも使えそうな目標の例をリストアップしています⇒人生を変えたいあなたに。30日間チャレンジのアイデア88選。
2.自分の目標を立てること
目標を出したら、それは自分の目標なのかチェックしてください。
自分で考えたのだから自分の目標なのですが、しばしば人は、他人の目標を自分の目標としてしまいます。
多くの人は、こんな新年の抱負を語ります。
・今年こそダイエット
・部屋の片付けをする
・毎日歩く
・収入を増やす
・貯金を増やす
・家計簿をつける
ですが、これは本当に自分のやりたいことなのでしょうか。
ウォーキングをしようと決めたのに三日坊主に終わるのは、心の底では別にウォーキングをしたくないからかもしれません。
つまり本気ではないのです。
友だちもウォーキングしているし、歩くと身体によさそうだし、やせたいから歩こう、と思っても、それが本当に自分の達成したい目標でなかったら、できないのです。
部屋の片付けができない人も、それが本当に自分のやりたいことなのか、それとも、他人に求められていることだから目標にしたいのか、そこを見極めてください。
3.それを目標にする理由を考える
「今年はこれをやろう」と決意したら、なぜそれを自分が目標にしたいのか、その理由を考えてください。
理由を考えれば、それが自分の目標なのか、両親や家族、世間が自分に期待している(と思っている)目標なのか、気づくことができます。
目標の理由を考えておくと、計画倒れを防ぐこともできます。
自分の目標や望みは自分の価値観に合っていないとどんなにがんばっても達成できません。
たとえば、「2017年はミニマリストになろう」と決めたとします。では、なぜ自分はミニマリストになりたいのか、そこを考えてください。
家事が楽になりそうだから?
仲のいい友だちがミニマリストだから?
流行しているから?
脳内をクリアにしてやりたいことに集中したいから?
理由はなんでもいいのですが、本質的なところで、自分がふだん大事にしている考え方(価値観)と、ミニマルライフという生き方が合致していないと達成できません。
挫折すると「私ってだめな人」というネガティブなセルフイメージを得てしまいまう。だから、なぜそれを目標にするのか考えることはとても重要だと思います。
4.具体的なゴールにする
多くの新年の抱負が1ヶ月もせずに忘れ去られてしまうのは、あまりにぼんやりとした抱負だからです。
「今年こそやせる」
これでは抽象的すぎます。こういう人は、たぶん2016年の初めにも「今年はやせたい」と思ったことでしょう。
ほかならぬこの私がそうです。
私の場合「やせる」というのはかなり優先順位が低かったので実現しませんでした(かえって太ったような気がします)。
脳に「やせよう」と命令しても、脳は動きません。
もっと具体的に指令を出すべきです。
自分がそのゴールに向かって少しでも進んでいるかどかわかるような目標の立て方をするといいと思います。
「やせる」ではなく、週に3回ジムに行く、毎日200グラムは野菜を食べる、という行動目標を立てたほうが、体重は減るでしょう。
片付けでも、「今年は断捨離する」だけではあいまいすぎます。
毎日15分、「27個捨てましょブギ」をする、とか、1個家に入れたら必ず5個外に出す、といった目標のほうが部屋は片付いていきます。
「捨てましょブギ」とは?⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
5.細分化して期限をもうける
目標を細分化してそれぞれに期限をもうけると実現しやすくなります。
「片付ける」だけだと、ただの願望です。
・3月31日までにリビングルームの床の上をきれいにする
・6月30日までにキッチンのシンクとダイニングテーブルの上をきれいにする
・9月30日までに寝室のベッドまわりのごちゃごちゃを撤去する
・12月31日までに物置にある粗大ゴミをすべてクリアする
こんなふうに決めれば、達成できる目標になります。
1月はとりあえず、リビングルームの床の上をきれいにするために、今後3ヶ月間にどんなことをしたらいいのか考えて、片付けていけばいいのです。
「そんなのお正月から考えたくない。めんどくさい」と思う人は、新年の抱負なんて最初から考えないほうがいいです。
この記事ではあくまでも達成するために立てる新年の抱負について語っています。
ただ単に毎年の習慣で、「なんとなくこうなったらいいな」と思うことを口にする、年中行事としての「新年の抱負」の話をしているわけではありません。
小さな目標を立てると効果的な話⇒なぜ人は新年に抱負を語るのか、はたしてそれは効果があるのか?(TED-ED)
6.目標は紙に書く
頭の中で考えるだけでなく、紙に書きます。
ある研究によると、目標を紙に書いたほうが、達成する率が70%あがるそうです。
まあこれは1つのリサーチだし、目標にもよるでしょう。しかし紙に書かないと忘れてしまうのは100%確かです。
自分の目標を1年間忘れないためにも紙やノートに書いておいてください。
私も紙に書くようにしたらいろいろな目標が叶いやすくなったと実感しています。
ただ、先程も書きましたが、自分で「達成させたい」という意図を持っていないと、紙に書いてもあまり意味がありません。すぐにその紙をなくしてしまうでしょう。
小学生は新年の抱負を書き初めに書いたりします。作文の宿題として新年の誓いを書かなければならないこともあるでしょう。
このように外的な何かに強制されて立てる目標は、本人の心の叫びではないので、宿題としては及第点をもらえるでしょうが、有効な目標としては機能しません。
誓いや目標を書くときは、それが達成されたとき自分はどんな感情になるのかまで想像して書くといいと思います。
「1年かけて少しずつ部屋の断捨離をし、きょうすべての部屋が望みどおり片付いた。シンクはピカピカ。
何もないリビングルームのフローリングには朝日があたってまぶしいほどだ。
ああなんたる達成感。とうとう私は汚部屋を脱却した。とってもすがすがしいし、スッキリ。
これから私はなんだってできる気がする」
こんなふうにできるだけ具体的に書いておいてください。うまく想像できない人は意識的にビジュアライズ(イメトレ)するといいです。
自分がそれをやっていることを想像できないとしたら、実現も難しいです。
イメトレのやり方⇒イメージトレーニングを利用して断捨離に成功する方法(汚部屋改善)
目標をノートに書くついでにリマインダーも作るといいです。付箋に誓いを書いて、12枚のカレンダーすべてに貼っておいたり、机の前に貼っておきます。
いくらしっかり考えてノートに書いたところで、そのノートを読み返さないとすぐに忘れますので定期的に読み直してください。
7.レス・イズ・モア
期限は1年なのであれもこれも盛り込まないでください。
健康になりたい、家族関係をよくしたい、彼氏を作りたい、今年こそ結婚する、転職する、昇進する、汚部屋脱出、家計簿をつける、投資を学ぶ、運動習慣をつける、もっと収入を得る、世界一周する。
やりたいこと、実現してほしいことはたくさんあるでしょう。
しかしすべてを盛り込むと、何も手に入れることができません。
自分にとってももっとも優先順位の高い目標をせいぜい3つぐらいにしておいたほうがいいです。
実は私の今年の目標は貯金でした。
30日間チャレンジで砂糖断ちなどをやってはいましたが、1年通しての目標は貯金だけです。これは今年の初めにしっかり決め、毎月必ず貯金をしました。
「貯金さえできれば他はどうでもいい」ぐらいの勢いでやっていましたので、本当にほかのことは手付かずです。
来年の目標はまだたてていませんが、もう1年貯金をしようかと考えています。老後が不安ですから。
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以上、私が新年の誓いを立てるときに気をつけていることを紹介しました。
目標を立てるのもほかのことと同じで、いろいろ試行錯誤しているうちにうまくなると思います。
私は、去年「30日間チャレンジ」ををしたとき、なぜうまくいったのか、なぜ失敗したいのか、しつこく考えたことを、ほかのゴール設定にも応用しています。
いろいろ試して、自分にしっくりくる新年の誓いを立ててください。