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ミニマム思考

シンプルライフの始め方。物を捨てるだけが能じゃない。

今年はもう少しシンプルに暮らしたい。そんな人のために、シンプルライフの始め方を5つお伝えします。

シンプルライフと聞くと、すぐに「断捨離するんだ、物を捨てるんだ」と考える人が多いのですが、それは暮らしをシンプルにする1つのやり方にすぎません。

他にもできることはたくさんあります。物を捨てているのに、今1つスッキリしない、という方はお試しください。



シンプルライフのメリット

暮らしをシンプルにする方法をお伝えする前に、なぜシンプルにしたほうがいいのか、そのメリットを3つだけ書いておきます。

1.疲れない
物を持たないと、物理的、心理的なごちゃごちゃを取り除くことができるのでストレスが減ります。収納とか整理整頓とか考える必要もなくなります。

2.気持ちが落ち着く
自分で自分の暮らしの采配をふるっていると思えるので、心が穏やかになります。

3.毎日が楽しい
心の余裕ができるので、自分の好きなことに集中できます。

ほかにも家事が楽になるとか、貯金できるとか、よく眠れるとか、いろいろいいことがあります。一言で言うと、より幸せになります。

もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ⇒ミニマリストとは何か、持たない暮らしのメリットを書いた記事のまとめ。

好きな物に囲まれて暮らすことや、ショッピングが大好きなマキシマリスト的傾向のある人は、「私は物欲があるから」「好きな物をたくさん買うことが楽しいから」と考えて、シンプルライフなんて試そうとも思わないかもしれません。

しかし、別に物を捨てなくても暮らしをシンプルにすることができます。

こんなことから始めてみてはどうでしょうか?

1.探し物が多い物だけを片付ける

鍵

日に何分鍵を探していますか?

まずできることは、自分が頻繁に探し物をしている物やそれがある場所だけ片付けることです。

去年、あなたは何か探しものをすることがありましたか?

人がよく探し物をするのは鍵、財布、メガネ、パスポートなどです。

毎日のように探し物が発生する場所や、物だけを片付けて、探さなくてもすむようにしてください。ストレスが軽減されます。

私は若い頃、家の鍵を探すことがよくありました。

出かける前に探すのではなく、家に戻ったとき、カバンから取り出すのにしょっちゅう探していました。入れる場所をしっかり決めておかなかったからです。

私は巾着タイプやバックパックなど、ざくっと全ての物を投げ入れるタイプのバッグが好きでした。よって、鍵や財布はいつのまにかみんなバッグの奥へ奥へと入り込んでしまうのです。

入れ場所を決めて厳守すれば探す必要などないのですが、だいたいの場所は決められても、1つに決められなかったのです。

なぜか?

たまにバッグを持ち替えることがあったのと、荷物が多すぎたからです。

つまり、バッグも中身も数が多すぎたのです。

ふだん使うバッグを1つに限定し、入れるものを最小限にし、ついでに鍵をしまうポケットも決めたら、鍵を探すことがなくなりました。

こんな簡単なことが、物をいっぱい持っていたときはできなかったのです。

バッグの中身を減らす方法⇒重いバッグは肩こりとストレスのもと~バッグの中身の断捨離は欠かせない

自分が「なぜかわからないけど毎日のように探し物をしてる」と思うものがあったら、どうしたら探さなくてすむのか、考えてみてください。

・置き場所をしっかり決める
・置き場所にある余計な物を捨てる

この2つをやれば、探しものは激減します。

いつも探し物をすることがわかっているのですから、改善を試みてください。

物を失くさない方法を書いています⇒2度と大切な物(鍵、財布、スマホなど)をなくさない3つのシンプルな方法。

2.効率を求めない、有効性を求める

効率性(efficiency エフィシェンシー)ではなく、有効性(effectiveness エフェクティブネス)を心がけます。

私は典型的な日本人で、効率を求めるところがありました。

できるだけ短い時間にたくさんのことをやるのはいいことだ、と信じていたのです。

OLや派遣社員のときは、ゴーッと集中して仕事をしており、その働きぶりは、一部の人に「まるでロボットみたい」と言われたものです。

しかし、カナダではこの考え方は通用しません。

カナダ人は、あまり効率は求めていない雰囲気です。トヨタのカンバン方式を説明しても、それのいったいどこが素晴らしいのかピンと来ないでしょう。

カナダで「何でも早くタイムリーに正確にやってよ」と思っているとストレスがたまり、自滅します。

ずいぶん前に夫に「ここには効率性なんてないよ」と言われ、「やっぱりそうか」と思いました。

そこで私は考え方を変えました。

生産性をあげればいいってもんじゃない、と。





「もっともっとやろう」と思っているとストレスがたまり、そのうち燃え尽きます。

人間はロボットではないのですから。

エフィシェンシーではなくエフェクティブネスを心がけるようにしました。

エフェクティブネスは日本語で「有効性」と訳されます。意味は文脈によって変わりますが、簡単に言うと

効率性は単にいろいろなことをたくさんやること。
有効性は大事なことをやること。

こうなります。

何でもたくさんやるのではなく、やるべきことだけをやればいいのです。

今でも、会社では、いろいろなことをたくさんやる人が「できる会社員」と思われているかもしれませんが、それは違います。

社会でも、できるだけたくさんの趣味を持ち、すべて楽しんでいる(ように見える)人の生活は充実している、と思われますがこれも違います。

このような人たちは、「たくさんやること」にフォーカスしているだけで、「ちゃんと仕事をすること」「好きな趣味を楽しむこと」にはフォーカスしていない、と言えます。

シンプルライフやミニマルライフでは、大事なことだけ確実にやるようにします。たくさんやらなくてもいいのです。

別の言葉で言えば量より質です。

何が大事かは、その人によって違います。

3.ゆっくり動く、シングルタスクに徹する

現代社会は早く進んでいきますが、あえてゆっくり動こうとするといやでもシンプルライフになります。

急いでいると、今自分がやっていることに集中できませんが、ゆっくり動けば、自分の目の前にあるもの、一つ1つとじっくり向き合うことができます。

つまり今を生きることができます⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。

車で街中を横切ると、すべての景色がどんどん流れていきます。同じ場所を徒歩で歩けば、道端にある電信柱も家も草もちゃんと確認できます。

私は子供の頃、車(特に観光バス)に乗るとすぐに酔っていました。

車酔いの原因の1つは、びゅんびゅん流れるスピードに目がついていけず三半規管や脳が混乱し、自律神経がおかしくなってしまうことです。

毎日、慌ただしく暮らしている人も、車酔いと同じような症状を起こしているのではないでしょうか。つまり自律神経がうまく働かず、リラックスするべきときにリラックスできず、ずっと緊張状態の中にいるのです。

日常のすべての動作をゆっくりしてみてください。

朝はのんびりと皇族や貴族のようにおもむろに起きあがります。間違っても目覚まし時計のベルの音にびっくりして、ガバッと起きないでください。

こういう起き方はひじょうに心臓に悪いです。

出勤前はバタバタかけずりまわず、落ち着いて食事をとったり、新聞を読んだりします。

車の中で身支度をしないでください。髪をといたり化粧をするのは家でやります。

日本の人はやらないと思いますが、北米の人は、車の中で食事をすることがあります(ハンバーガーなどを食べる)。車で移動中に物を食べるなんて、売れっ子の芸能人ならいざしらず、一般人がやるべきことではないです。

家で食事するときも、テレビなどつけず、食事に集中します。

現在、マルチタスクがクセになっている人は、シングルタスクを心がけてください。

コンビニで買い物をするときは、イヤホンを耳に突っ込んだままにせず、ちゃんと定員さんと目をあわせ、会話(挨拶)をして、買い物に集中します。

お金を投げつけず、しっかり手渡します。

こういう日常の動作、一つひとつに集中すれば、次第に人間らしい心の落ち着きを取り戻せます。

マルチタスクをおすすめしない理由⇒マルチタスクが脳に負担をかけ仕事の効率を落とす理由。1つのことに集中しよう

こちらもどうぞ⇒マルチタスキングはやめてモノタスキングをしよう(TED)

マルチタスクがクセになっている人は、それが普通だと思っているので、自分がいかに不思議なことをしているのかなかなか気づきません。1週間だけでいいので、「シングルタスク週間」を作ってください。

4.テレビを見る時間を減らす

次におすすめしたいのはテレビの視聴時間を減らすことです。

テレビがよくないと思う理由はいろいろあるのですが、人をテレビの前に縛り付けることが問題です。

私の夫はテレビっ子で、なんだか知りませんが365日毎日見ています。それも何時間も見ています。仕事から帰ってくるとすぐにテレビをつけ、寝るまでつけっぱなしです。

余暇はすべてテレビに捧げているかのようです。

夫は、「いつかお金ができたら◯◯を買って✕✕をする」と言うことがあります。

しかし、毎日会社に行き、残りの時間をテレビを見るのに費やしている人間がどうやって今より収入を増やすことができるのでしょうか?

今の時代、会社から解雇される可能性は充分あるので、生活時間のほとんどを会社での仕事とテレビの視聴に費やしていたら、貧乏になる確率のほうが高いです。

まあ、夫は、株式投資が趣味なので、それで多少はお金が増えるかもしれません。資産が少額すぎるので大きく増えることはないと思いますが。

だいたい世界の成功者の中に、「趣味はテレビを見ることです」とか、「テレビを見られるだけ見て今の地位を得ました」なんて言う人はいません。

そんなことはテレビを長々と見る本人にもわかっているのですが、なぜかテレビを見るのをやめません。

本人は単に「暇だから」と思っているだけで、悪いことをしている意識なんてないでしょう。

確かにテレビを長時間見ることは、他人には迷惑をかけていないといえばかけていません。特に反社会的な行為でもありません。

しかし、テレビを長時間視聴している人は、テレビのために、かなりの時間を失っています。

もちろん「いろいろ考えた結果、自分にとって大事なことはテレビを見ることです」という結論に至った人は、どんどん見てもいいと思いますが、ここでもう1つの問題が生じます。

テレビの見すぎは健康によくないし、いきすぎた商業主義から抜けられなくなります⇒テレビを見ると「買わない暮し」からどんどん遠ざかる理由

そこで、もしあなたが自分はテレビを見すぎているという自覚があるなら、視聴時間を今の半分にしてください。

それに慣れたら、さらにその半分にします。

テレビを見ないようになると、どうしても見たい番組なんてそんなにないことに気づきます。

5.ネガティブなことを考える時間を減らす

暮らしをシンプルにする方法。最後はネガティブなことを考える時間を減らすことです。

ネガティブな感情はいろいろあります。

・やる気が出ない、かったるい、人生に疲れた

・自信がない

・いろいろなことが心配だ

・いろいろなことが不安だ

・うじうじと何かを悩んでいる

・自分の気持ちをごまかしている

・何かから逃げている

・言いたいことがあるのにがまんしている

・不満や怒り

・嫉妬、妬み

・自己嫌悪、自分が情けない

・人の視線や意見が気になる

・何かを後悔している

・思い通りにいかなくて悔しい

・無力感を感じる

・何かを強く憎んでいる

・悲しい、さみしい

・焦っている

・迷っている

・イライラしている

まだまだあると思います。

人の心は外で起きたことに、いちいち反応するので、誰でもマイナス感情を持ちます。1年365日毎日ハッピーな人はいないでしょう。

脳内がマイナス感情でいっぱいになっている状態は、心の中が汚部屋になっているのと同じです。

汚部屋を片付けるのは骨が折れますが、心の場合は自分で気づいて別の考え方をすればクリアになります。

ネガティブなことを考えてもいいのですが、その時間を最小限にすることを意識してください。ほとんどのマイナス感情は自分の思い込みなので前向きに考えれば手放すことができます。

一定のマイナス感情にしばしば襲われるときは、原因を追求して解消できるものなら解消してください。

強いメンタルを持つ方法⇒強い心を持つ3つの方法。考え方の悪習慣を手放せばメンタルを強くできる(TED)
=============

今回は物を捨てずに暮らしをシンプルにする方法をお伝えしました。

もちろん、不用品を捨てて、自分の周囲を片付けていくと暮らしをシンプルにできます。

物を捨てたくないと感じていたり、もう捨てる物はないけど、なんかスッキリしない、と思うなら、思考や行動を変えてみてください。





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